
周ちゃんが夜にネパールカレーを作ってくれた。私は昨日の海老の頭を使ってトムヤムクンスープを作った。夕飯時にNetflixでWorking motherというアメリカのドラマを見ながら食べた。最近、時々見てるドラマ。
主婦達の最低で下品な言葉や行動に私は最高!と爽快気分で爆笑してる横で、いわゆる女性らしさを脱ぎ捨てた女となった生き物に周ちゃんは目を丸くして静かに食事を飲み込んでいた。時々、「怖い。」とか、「え、なんで。」とか小さく言ってるのが聞こえる。
確かにちょっとアメリカっぽいと言えばそうだけど、こういう日本人の女性だっている。弱い私を守って。とか、あなたと一緒じゃなきゃいやなの。私って打たれ弱いから。私、敏感なの。みたいな事を言う女性を批判するわけじゃないけど、「あれは悪い男に捕まったからなの。」みたいな代名詞を呟くのはいい加減にしなさいよとも思う。女が弱い女を演じるからでしょって。
女も男も弱くて強くて弱い。身体は全然違うし、他にも違う所だらけだけど、隣で目を丸くしてる周ちゃんと爆笑してる私。私が男勝りなわけでもないし、周ちゃんが弱いわけでもない。生き物なのだから、噛み付いたかと思えば、優しく舐めあうことだってある。
読んだジェンダー問題の論文で変な事が書いてあった。ジェンダーギャップを感じてる女性ほど、現状の問題、例えば夫に養って貰ってる等に肯定的だっていう統計。日本は先進国であるのに世界でもジェンダー格差が高い国。ジェンダーレスって言葉がまるで流行り言葉のようにあちこちで聞こえるうようになったけれど、ずっとずっと遅くて遅すぎるのだとか。統計で出された結果を読んでいると余りに低くて恥ずかしくなるくらいだった。
不思議な話だけど理由の一つは安堵なのだそう。勿論、経済的な問題だとか理由は沢山あるのだろうけれど、女性自身が男女格差を認めて安堵する為に弱い女でいたいと、そもそも望んでるように聞こえた。男女差別を遂行してるのは女。何とも変な心理統計の話。けど、そうだよねって思った。私の知ってる限りだと。