カテゴリー: 朝食

アボガドトースト

お気に入り, 朝食 15.9,2022

「朝は何がいい?」私がキッチンに立てなくなってから三日目。シェフは周ちゃんとなった。病院からは絶対安静にとしか言われてないけれど、姉からは「料理なんてもってのほか!」と怒られた。「トーストして、アボガドのマッシュをのせて、上からカボスを絞りたいな。」「バターは?」「要らない。」「わかったよ。」

私のいつものアボガドトーストは、アボガドはマヨネーズ多めで、檸檬をさっと絞る。周ちゃんシェフはマヨネーズ少なめ。なるほどね。では、カボスは多めにかけてみよう。この組み合わせが想像以上に美味しくて唸りながらペロッと平らげた。

日々の中で時々、驚く程に美味しいレシピを見つけてしまうことがある。今日はそんなレシピに出会えた日。万歳。

朝食

朝食 07.9,2022

昨日撮影で貰ったおにぎりを朝ご飯に蒸し器で炊いた。ダイニングテーブルには数日前にペイントした名刺が乾かしてあるからここ数日は和室のちゃぶ台で食事をしてる。ちゃぶ台でおにぎり。なんだか特別に美味しい気がして、何度も目を見合わせて美味しいねと言った。私の体調の悪さが少し落ち着いてるからか、今日は平穏。

西瓜

朝食 20.8,2022

昨日の夜が遅かったからすっかり寝坊。7時くらいにみんなで裏山に散歩へ行った。もうすぐ夏も終わりなのかな。山の中は少しひんやりしてた。帰宅して山若くんは温泉に行き、フミエさんと周ちゃんと私は山若くんが買ってきてくれた西瓜を食べた。周ちゃんは私が一つを食べ終わる前に3つくらい食べていたけど西瓜が好きだってことを初めて知った。それから、フミエさんは周ちゃんに聞きたかったという日本の豆文化について教えて貰い、私は書斎で写真の整理をした。

「お腹空いたな。何か食べる?ご飯かパンかひやむぎか。」帰ってきた山若くんに聞くと「ご飯!オランダ煮できる?」とのこと。昨晩も作ったオランダ煮。山若くんがよくお婆ちゃんに作って貰ったという石川県の郷土料理。昨晩に初めて作ったけど、揚げ浸しと似ている甘辛い味付け。こないだ那須で買ってきた米を研ぎ水に浸して、夕飯の残りのスペアリブと冬瓜の塩煮にゴボウや人参を入れて味噌汁にして、茄子のオランダ煮を今日は甘めに作って、あとは適当に梅干しとからっきょうとかを準備した。フミエさんと周ちゃんはずっと豆の話しをしてる。

「山若くん、ちょっと聞きたいんだけど。写真のレイアウト迷ってて。写真を組むのはすごく好きなんだけど、組んじゃうんだよね。言ってる意味わかる?」「え?どういうこと?」「うーんと、組で写真をコントロールしちゃうっていうか。」「ああ、写真の意図を作ったらいいんじゃない?」「うーん。そうなんだけどね。」「あのさ、例えばなんだけど、あれ、なんで俺ここにいるんだろう?って思うような事って無い?」「どういう意味?」「例えば、清澄白河に展示を見に行ったんだけど、そこで仲良くなった人がいて、うちでも展示やってるっていうからついて言ったら、なんかすごい狭い路地みたいな所にある部屋に連れていかれて、ドアをあけたら、明らかに怪しそうな入れ墨いっぱいの男の人がいてマリファナ吸いながら皆んなで作品を見るっていう場所で。」「え?それは、怖いねぇ。それってさ、若い時にしてたバックパッカーでの旅とかで遭遇しそうな状況。仲良くなった外人の家の実家に遊びに行ってそのままご飯をご馳走になるみたいなのでしょ。」「昔じゃなくて最近は無いの?」「えー?うーん。あるかなぁ。周ちゃんとの出会いがそうかな。」「えー。違うよ。それは面白くないよ。じゃあさ、例えば、ナナちゃんで言うと、こないだ仕事の人とご飯たべて、そのまま事務所に行く予定だったのだけど、たまたま出会ったタイ人と仲良くなってお家に言って、小さなマンションの一室にものすごい数のタイ人が住んでて、もの凄い辛いカレーを食べて帰ってきたんだけど、そういう感じ!」「うんうん。言ってることはわかるけど。最近はあるかなぁ。」それから、今やってるアレックスソスの展示の話し始めた。ソスの展示の中で1時間弱の映像作品があって、アメリカを横断しながら出会った人にちいて行き写真を撮るというドキュメンタリーなのだそうだけど、すごくいいよって。そういう事なのだそう。

山若くんはきっと、私に意図しないような出会いをレイアウトを組む時の参考にしてとアドバイスしたかったのだろうと直ぐに気づいたけど、期待に応えられるような返答が出来なかった。それに、それは一つの行動パターンに過ぎないよね、なんて事も言えなかった。山若くんはヒッピーや反社会的、社会不適合っていうキーワードに弱い。そこに強い憧れがあるんだろうなというのがよくわかる。その彼女のナナちゃんはいつも山若くんと一緒にいる所を見かけるし、行動パターンはおのずと似てくるだろう。だけど、。私はもうそういう世界は見たくない。前に元夫の友人が夫の事をアンダーグラウンドで面白いと言ってたけど、現実はコーラみたいに喉だけを刺激して去ってくれるようなものじゃない。身体が切り裂けるような痛みだったり、ゴールのない洞窟みたいな。もう、二度と見たくないし、二度と知りたくない。ぜんぜん面白くないしカッコよくもない。あそこは、ただの地獄。

一生懸命に説明してくれるのは嬉しかったけど、曖昧で凄いねとか、そうだねって優しそうな言葉でしか返せなかった。元夫と一緒だった時に、結局、悪そうな事をしたり、奇抜なことを好む人こそ程、地獄にはおちないよねって何度も意地悪く思った。実際に堕ちる人は勝手に堕ちていく。駄目だと言ってもあっという間に堕ちる。

目の前に起きる事がまるで運命かのように見えるような事もある。ただ雨が降っただけなのに、そこに虹がかかっただけなのに、この出会いは運命だとか導かれたとか。だけど、大体、殆どが自分の意思や目的でここにいるし、何処かへ行く。なんとなくでも、たまたまでも、選んでる。山若くんが言ったような話は映画みたいで面白そうな匂いがぷんぷんするけど、お父さんとお母さんがある日突然に街角で出会って稲妻が走ったように恋に落ちなくても、排卵日にセックスして精子が卵子に辿り着けば赤ちゃんが出来るのが現実であって、お互いが望んで好んで求めて出来た一つの結果だ。偶然や必然的なものが存在しないとは思わないけど、その可能性を膨らませているのは神様でもアンダーグラウンドな世界でもなくて自分自身なんじゃないかなと思う。

出し卵のサンドウィッチ

朝食 11.8,2022

今日から周ちゃんは久しぶりにフィールドワークに出かけた。行ってらっしゃいと、笑顔で送ったけど、本当は結構寂しい。だけど、すごくいい時間だと信じてる。毎週デートするよりも、断然、時々デートの方がいい。私が自分の時間を大切にしたいように、周ちゃんの時間も大切にしてほしいから。私達はいつでも同等であって、いつかサヨナラする日が来ても、それぞれがしっかりと自分のままでいてほしい。もし、二人で一つの形を成してしまったら、足らない何かに苦しまなきゃいけなくなる。今でもいつかでも互いに幸せでありたい。

周ちゃんが朝に出かけてから夕方までずっと昨年に訪ねた氷見で撮ったシェフインレジデンスの作品作りを進めた。フィルムで撮影したデーターの現像作業と日記のリライト。書いていない数日については記憶で書き進めた。夜は残り物を食べて、ビールとポテチで晩酌して、何事もなかったように周ちゃんに電話しておやすみを言ってから布団に入った。

最近、自由になりたいと強く望んでる。また金髪にしようかなとか、なんかそれは違くない?とか。ああなりたい、あの人が羨ましいとか。けど、私はそれじゃないよねとか。そんな風にどこに行こうか迷ってるし、もう全部、何でもいいんじゃないか?とも思う。美味しいだけでいいとか、楽しいだけでいいとか。人が好きだなと想ったり、あの人はやっぱり苦手とふさいでみたり。別にそんなにもう無理しなくてもいいし、結局のところすべて私が決めてる。いいも悪いも。そうやって一周回っては、別にどうでもいいじゃんとなる。そしてまた自由になりたいと望んでる。

ユーチューブで田中みな実さんが、欠点を見つけたらチャンス!だと言った言葉に流石だなぁと感心した。しばらく欠点について考えたけど、欠点って?とも思った。そんな事を言ったら私なんて欠点だらけだし。けど、逆に言えば、きっとシチューみたいに色々が詰まってる。時々、焦げた玉ねぎが出てきても、それが飴色だと言えば、旨味なわけだし。けど、みんなそう。みんな個性的でみんな欠点を持ってる。昔、BFが私の事をスルメイカみたいな子だねと言ったけど、あまりに素晴らしい表現だったので今でもしっかりと覚えてる。理由は、噛めば噛むほどに味がでるのだそうで、それは私だけではなくて、人そのものに対する考察だ。人の欠点は味そのもの。甘いのに辛い?とか、酸っぱいのに柔らかいとか。その個性ひとつひとつに惚れていく。大人になればなるほどに惚れっぽくなるのは舌が肥えてきている証拠だ。世界には愛おしい人が沢山いる。

梃子と私だけのベッドは最高だった。周ちゃん、いつ帰って来るんだろう。そして、私はどうして自由になりたいんだろう。近い感覚と言えば、バックパッカーしてた時の気持ちと似てる。誰も私を知らない場所で自由に旅したい感じ。厭だな、青臭い。

桃のトースト

朝食 30.7,2022

今週はあっという間に終わった。今日は土曜日だけど周ちゃんは月一回の休日出勤。昼からミュージアムへ出かけて行った。今日はいつもよりもずっと優しくハグをして出かけて行った気がする。友人達にあげる豆板醤を瓶詰めして喜んで見せびらかしてたからだろうか。けど、途中の発酵で出た白カビを綺麗に取り除いてくれたのは周ちゃんだし、豆を綺麗に潰してくれたのも周ちゃんだ。だけど、確実に周ちゃんは豆板醤を愛でる私を愛でていた。ありがたいけど、特になにもしていないし、なんだかちょっとズルをしたような気分。

ここ数日のご機嫌は豆板醤がいい感じに作れたことだけじゃない。りりさんから突然入った “よしみさん、日曜日に群馬に行きませんか?” っていうメールもすごく嬉しかったし、まゆみちゃんがパリで新しい家が見つかったよという知らせが入ったことも、ADのしみるさんにお願いしてる新しい名刺がいい感じになりそうだったり、朝に成田さんと請求書のやりとりの片隅で密やかに、だけど心では大声で威勢よく互いに明るい未来の話をしたことも、そして新しく発刊された料理の雑誌がすごく素敵だった事だったり、ふみえさんを撮った映像がいい感じになりそうだとか、買ったばかりの川島小鳥さんの写真集が部屋に入る度に目が合うことも。すべてがしっくりとパズルがはまるみたいに私が喜ぶところにピタリとハマってる。重かった肩の荷を下ろしたら、すっかりとご機嫌だし世界はまた好きに戻った。

8月は楽しいことが沢山待ってる。新しい水着を下ろすのもそうだし、数年ぶりにりょうこちゃんに会えることも、いまむと約束してる花火も。あと、ふみえさんと編集の山若くんとうちで作品合宿をするのも楽しみだ。ああ、夏が好き。大好き。いよいよ来たよ、私の夏。遊びも仕事も思いっきりに楽しもう。

山形のだし

朝食 20.7,2022

朝からふみえさんのアトリエで映像の撮影。久しぶりのふみえさん。なんだか心がほっとした。撮影の前にあんみつを食べながら色々と話したけれど、この一ヶ月色々とあって、少し心が忙しかったのだとか。不思議なもので、私もそうだった。私も、殆どを私の部屋で過ごしていたように思う。仕事のことがあってから、心が忙しくて中々作業が進まなかったり、外にもあまり行かなかった。丁度、一週間前あたり。免許の卒業証書の紛失あたりでドスンとまた落ちて、そこから急に這い上がってきた。

「私、今までの環境がきっと良すぎたんだと思います。思ってる以上に落ち込んじゃって、。なんか酷い時には、写真の仕事をやめようかなとまで考えたりしました。」簡単にではあるけど、仕事で起きたことや、友人のADが言ってくれた言葉、色々をざっと話した。「信頼してたのに、信頼が途切れたことが辛かったんです。」「うん。そうね。」「ショックで。けど、もう大丈夫だし、やめません。」ふみえさんは長かった髪をバッサリと切って夏らしくて可愛かった。「なんかね、星?的に今って色々が変わる時期らしいよ。」「そうなんですね。なんか、最近、私も何かで見たような。。」まぁいっか。そんな感じで話は終わった。同じような時期に別々の問題だけど、お互いに何かと戦ってた一ヶ月だったんだなって思うと、少しおかしかった。

それから、今日の朝食は山形のだしだった。和室のちゃぶ台にパソコンを広げて映像のチェックをしつつ、手元でプリントアウトした資料をペンでマーカーしつつ、急いでご飯を頬張ってると周ちゃんがダイニングテーブルからカメラをこちらに向けながら言った。「マルチタスクすごいね!」「だって、女だからね。」

朝食

朝食 17.7,2022

相変わらず新婚みたいな生活を続けてる。夜はキスをして寝て、朝はまたセックスをする。もうこれが最後のセックスなんだろうと思うけど、もう他の誰かとしなくていいと思う。もう十分に誰かを愛したり愛されたりを繰り返してきたから、きっと私の隅々までが欲してない。一昨日の夜に周ちゃんが少し変なことを言ったのは、きっと私が悪かった。私の方がずっとデリカシーがないから。

「三茶が好きかって聞いたでしょ。」「うん。英語でね。」「気になって考えてたの。好きというわけじゃないし、住みたいとも思わない街。だけど、胸に何かがすごくひかかって。それでね、思い出したんだけど、昔に付き合ってた男を振った街だったの。あとはすごく好きだった子のお母さんがやってるスナックがあって、デートで訪ねたりして、それから、少し年上の人、会社とかやってる面白い男が好きだったんだけど。初めてというか誰かと結婚したいって思ったんだよね。彼と出会ったのも三茶だったの。あとは、20代前半の大学生の頃に初めて三茶に行ったんだけど、2つくらい上の好きな男の子の家でさ、何度か通ってさ。」「えー!?よしみにとってすごい街じゃない。」「自分でもびっくりしてるよ。何も思い入れないと思ってたのに。それから、まだあるんだよ。10年付き合ってた子とね、結婚しようとしてたのだけど振ったの。別れた後に居酒屋でご飯たべたのが三茶で。そしたらまだ俺の女だって言われたんだけど。あれも三茶だった。彼と会ったのはそれが最後。あとは、元旦那さんと出会ったのも三茶。」それから、少し機嫌が良くなかった。思い違いかもしれないけど、なんか変だった。私の恋愛のほとんどが三茶だったことじゃなくて、あまり話さない元夫のこと?

私は別に周ちゃんの前の彼女の話だって、前の彼女達とどうセックスをしてたとか平然と聞ける。私の話だって、笑い話のように色々を引張りだしてきては楽しませてあげることが出来る。だけど、一番最後の婚約者だけは別だ。彼女の事は未だに気になるし、私のジェラシーが見え隠れする度にばれないかとヒヤヒヤするときだってある。そんなこと、私の一人問答だってこともわかってるのだけど。

周ちゃんは昼からフィールドワークにでかけた。今日は近場に行くのだそう。私はフィルムのスキャニングとか、映像機材の事とか、一昨日にアップデートしたパソコンの整理とかをした。夕方に図書館に行って、無人販売所で夕飯用にほうれん草、トウモロコシ、ゴーヤを買って、最近ハマってる神戸のクラフトビールを駅前に買いに行った。「陽が暮れる時間がすごく気持ちがいいんだよ。」「へぇーそうなんだ。」「山がね、さわさわ言うの。ひぐらしの音も聞こえるし。山だとか空がすごくきれいなんだよ。風がね、昼はないのに、いい風がふくんだよ。」夕飯を食べながら話した。夏がきてから食卓が鮮やかになった。地場で採れる夏野菜のお陰だ。毎晩、食卓に並ぶ野菜の話をしてる。新鮮な野菜の味は濃いから調味はなるべく薄味にする。それが薄ければ薄いほどに、シンプルなほどに周ちゃんは喜んで食べる。

馬鹿みたいなのだけど、一度目の結婚のときも同じように思った。このままでいい。この時間が何度も何度も続くだけでいい。もう誰も愛さなくていい。このままどっちかが先に死ぬんだろうけど、どっちでもいい。ただ、それまで思い切りに愛していこう、って。人間ていう生き物は変わらなくて、馬鹿みたいだなと思う。一度目の結婚とは全然違うのに、一度目みたいな気持ちに落ち着くことがある。けど、周ちゃんとの結婚は圧倒的に違うものもある。それは何も望んでいなかったって事。私を幸せにして、子供を産みたい、誕生日は一緒に祝って。結婚してとも思わなかった。ただ、別々でいてくれればいい。それだけをお願いして結婚をした。今、想うことは、周ちゃんを幸せにしてあげたい。また大切なものを失うのが怖いんじゃない。過去を後悔してるわけでもない。ただ幸せであってほしいと願っていたい。お腹いっぱいでいて欲しいとか、ぐっすり眠って欲しいとか、そうして翌朝は寝坊してしまうくらいに寝て欲しいとか、朝ごはんを美味しい美味しいって口いっぱいに頬張って欲しいとか、無邪気なままに沢山のなにかに満たされていて欲しいと毎日想う。

最近、またハグの形が変わってきてる。それが具体的にどうなのかはわからないけど、ハグの中にあるものを掴むような感じが、何度やってもまた感じるそれが重ねても重ねても嬉しくなる。何度食べても美味しい好物みたいに。

紫蘇トースト

朝食 06.7,2022

ここ数日元気がない。理由は色々あると思うのだけど、多分仕事。これから何をしたらいいんだろう。なんだか急に不安になった。生活の基盤を整えることで今年の半分が終わって、ようやく落ち着いてきたと思った矢先にメインとしてた仕事がひとつなくなった。結果として良かったのだけど、忙しければ忙しいで忙殺される毎日に不満を言ったりだとか、色々を見過ごせる毎日に甘えてしまったりする癖に、面と私に向かう時間ができたら尻込みをつく。本当、人間って勝手なもんだなって思う。そうやって不安と共に過ごした数日。

だけど、よく考えてみたら、この2年ちょっとは生きることで精一杯だった。コロナが起きて離婚して色々が壊れて立て直して、ようやく落ち着いたと思ったころに結婚。そして田舎への引っ越し。さて、私はこれから何がしたいんだろう。オファーされた仕事だけじゃなくて、私がこれからしたいこと。後回しにしてきたこと。コロナの前に同じ紙面でよく顔をあわせるようなフォトグラファーの子達は最近立派に活躍してるのをインスタで見かけて少し驚いた。なんだか私ひとりが置いてけぼりみたいで少し引け目さえ感じてる。あのまま私も走り抜けたらどうなっていたんだろう。あの頃は、とにかく仕事、仕事。仕事が何より大切だった。チャンスがあってもなくても、私が、私が撮りたいって思っていたし、中身なんてどうでもよくて、印象の残るものを撮ること。ただそれだけで、月末に銀行口座にあちこちの会社からギャランティーが入るのを見て、これで良かったんだと理解した。

これからの人生、写真は私を感動させてくれるんだろうか。今日までで言えば、そこそこ膨大な写真を目にしてきたけど、ここ何年もパタリと出会ってない。綺麗な写真だとか雰囲気のある写真を撮る写真家は沢山知ってる。図書館で見たジョエロマイヤウィッツの海の写真が17歳の私の心を動かしたように、荒木さんの料理写真が料理写真の世界を覆してくれたように、女が写真を撮って生きることに、希望を持たせてくれるような、その魅力に翻弄されてしまうような女性の写真家に会いたい。そして、話をしてみたい。ただ勢いのあるような、ただ作品ばかり撮ってるようなものじゃなくて。もうそういうのは散々見てきたから、そうじゃないもの。あまりに美しくて衝動的になってしまうような写真。そんな写真を撮る女性に会いたい。

しらすトースト

朝食 13.5,2022

今朝はしらすトーストと、こないだの残りのカレースープ。撮影の日は周ちゃんが朝食を作ってくれるのがルーティンとなってる。周ちゃんのしらすトーストは丁寧で美味しい。しらすの置き方は均一だし、チーズやマヨネーズも丁寧に隅まできれいに塗られてる。私のとは大違い。だけど、実は私はいびつを好んでる。成り行きのある自然な感じ、例えば出過ぎてしまったマヨネーズとか、塗り忘れてるのか面倒だから塗らなかったのか、余白を残されたようなトーストの端っこなんかに愛を感じたりする。ロボットにお願いしたら上手にやってくれそうなものはタイプじゃない。だけど、周ちゃんのは特別。トーストの隅まできちっとしているのは周ちゃんらしい。

青山のスタジオで撮影を終えて急いでタクシーに乗って駅に向かった。池袋で行きたい眼鏡屋がある。どうゆうわけか疲れていても買い物はしたいし出来る。お店を二往復くらいしてから店員さんと色々と話をした。幾つか気になっていたブランドがあったけれど、結局またayameにした。4本目のayame。そして、今回こそ黒いフレームにしようと決めていたのにブラウン。でもとっても気に入ってる。眼鏡を新調するって、美容院へ行くみたいな気分。まるで新しい人生が始まるような気持ちになる。

パンケーキ

朝食 12.5,2022

朝食に周ちゃんがパンケーキを焼いてくれた。黒磯で一緒に仕事をしたワカナさんから連絡があって先日の映像の仕事が決まったとのこと。嬉しい!それから、久しぶりに高木さんから料理の仕事が入った。引っ越す間際にギャランティーの事で断った仕事がある。交通費や移動費が東京で暮らしていた時のようにはいかない事を心配してしまったことが理由だけど、なんだか胸に引っかかってたから嬉しかった。

引っ越してから、より一層に心理学を勉強したいと思ったり、もう作品は作らなくてもいいんじゃないかと、今は新しい生活や家庭の中で生きていく事だけで十分なのかもしれないっていう気持ちになったり、だけどやっぱり、すごく料理が撮りたかった。フミエさんとの本づくりのリサーチで本屋に通ってはいるけど、前のように左上から右下まで片っ端まで舐めるように本を漁らなくなった。闇雲に頑張るのはもういいんじゃ無い?って気持ちとか、いい歳だし今更やってもさとか、もう十分かもよ?っていうよくわからない自分への言い訳がましい諦めとか、なんだろう。毎日や新しい生活に甘えていく自分がいた。そうじゃなくて、きっとこの生活はこれから私を支えてくれるはず。もう、夜中のタクシーに怯えなくていいし、ベッドサイドにあるデジタル時計の数字だけがどんどん増えていくのを数えなくていい。朝は綺麗にやってきて、行ってきますを聞いてくれる人がいて、今にも泣き出してしまいそうな気持ちを押し殺しながらシャッターをきらなくていい。もう、私は自由なんだった。急いで家に帰らなくてもいい。急いでスーパーに寄って帰ってご飯を作らなくてもいい。ポッケの中で鳴り続ける電話を無視しなくてもいい。右を向いても左を向いても何処にいても自由なんだ。

夜は自転車でスーパー銭湯へ行って、帰りに山田うどんに寄って帰った。早く車が欲しい。

オムレツサンド

朝食 05.5,2022

私みたいに怒るフリをする周ちゃん、すごく不恰好ですごくブサイクだった。すこし怖くも見えた。周ちゃんの目には私があんな風に映ってるんだと思ったら哀しくて恥ずかしくて言い訳の為にずっと拗ねていたいような、もうこのままそんなブサイクな人になってしまえばいいやと自分に嘘をつきたくなるような、エスカレーターに乗りながら頭が猛スピードで混乱した。本当にいや。すごく嫌だ。

一昨日にトイレに水没した携帯。結局、今日になっても電源はうまくつかず、駅前の楽天モバイルで新しい携帯の契約をしに出かけた。昨日、店へ行ったとき、店員さんが契約に関する持ち物を丁寧に教えてくれたけれど、そこに楽天IDは無かった。いざ今日契約をしようと行くとまず楽天IDがないと出来ないと言う。もしくは新規で作りますとのこと。楽天銀行も楽天クレジットも持っているのに、どうしてまた別のIDを作らなきゃいけないんだろう。直ぐに自転車で帰宅して三度目の楽天モバイルショップへ。店では怒らなかったけど、契約が終わり店を出たあとに私の堪忍袋の尾が切れ始めた。

怒るってゆう感情を止めるのはよくないと思う。喜んだりわくわくしたりと同じ、様々な感情と一緒に肩を並べている仲間でいい。今回だって、店員さんが事前に教えてくれたら夏みたいに暑い日差しの下を自転車で急勾配な坂を上がったり下がったりハァハァと登らずに済んだ。そりゃ怒りたくもなるよ。だけど、。あんな周ちゃん。声を荒げたり、否定的な話し方、そして意地悪い顔をした周ちゃん。あんな顔、いや。だけど、周ちゃんは私のそんな顔をきっと見てたんだろう。なんて醜いんだろう。周ちゃんはふざけて私の怒る真似をしたのだろうけれど、そんなのは全く冗談なんかには見えなかった。だって、それは周ちゃんであり私なのだから。

私の内側と、私の内側を外側から見る景色。それは似ているようで全然違う。私達が同じ景色を見る時間が増えれば増えるほどに同じものに感じるような錯覚に陥ってしまう。本当は全然違うし、全然わからないのに。側にいるのに寂しい。手を伸ばしたところに背中があるのに寂しい。そんな気持ちになった過去がある。あの時の元夫と私はあまりに近くてあまりに遠いい場所にいたのかもしれない。私達は愛し合っていたんじゃなくて、きっと私は愛して欲しかった。

失うことを恐れるよりも、どうか私の隣にいる間は笑っていてほしいと思えば、もうあんな醜い私にはならないですむ。きっと。

チーズトーストとソーセージ

朝食 24.4,2022

今日も朝から腰痛。「じっとしてるより適度な運動がいいんだよ。」先日にぎっくりをやった周ちゃんが言った。「歩ける?」「うん。頑張る。歩いてる方が楽だよ。」梃子と裏山へ散歩へ出た。雨がポツポツと降り出した頃だった。腰痛はどんどん酷くなっていく。何をしても痛くて仕方がない。家の中での生活がままならない。トイレに座るのも痛いし、食事をする為に椅子に腰掛けても痛い。階段は両手両足を使っていつもの3倍くらい時間をかけて上って、下るのも手すりに這いつくばりながら降りた。ああ、どうなっちゃうんだろう。心配ばかりが募る。仕事の合間に夕飯のハヤシライスを作った。こないだスーパーで特価だったスペアリブを水で1時間くらい煮込んで、軽く痛めた玉ねぎと合わせて1時間くらい煮込んで、人参と最初の方に入れる予定だったトマト缶を入れて30分、ハヤシライスのルー、きのこをいれて20分。ソースで少しだけ調味して火を止めた。ご飯は周ちゃんが炊いてくれた。お米用の無水鍋だって持つのが辛かったから本当に助かる。

夕飯はいつも通りの時間に食べた。周ちゃんはハヤシライスを目をまん丸くしながら食べてる。「すごい美味しいよ!えーすごい美味しい!!」「ただ煮込んだだけで大したことは何もしてないよ。」「すごいよ〜!」「腰痛が治ったらもっといいものを作ってあげるから。」と約束した。腰痛が始まってから家事も料理も殆どを周ちゃんがやってくれてる。親以外でこんなに世話を焼いてもらったのはきっと初めて。元夫なんて高熱の私に忙しいからとポカリだって買ってきてくれなかった。そういえば、先日ドライブ中に周ちゃんと歴代の彼氏彼女の甘えん坊ワースト合戦をやった。「いつもは几帳面でキビキビしてる子なんだけど、朝とか赤ちゃん言葉で喋る彼氏がいてさ。パンツ一丁で 私の腕をさすりながら “なんでベッドにいないのぉ、ぼくぅさびしかったよぅ” って。」「えー!!本当にそういうのいるの!?」「全然いるよ。彼は中々だったけれど。長男だし、もしかしたら家の環境で親に甘えられなかったんじゃないかなって思うんだよね。」「あとは靴下履かせてと言う男とかかな。」「えー!靴下って自分で履くもんじゃないの?なんで?え、なんで??」「何でと言われても、履かせてと言うんだもの。え?って思ったけど履かせたよ。」それは彼氏ではなく元夫の話。周ちゃんには言わなかった。私が寝込んでも頼んだポカリを忘れたと嘘をつく元夫のこと。

朝の4時40分にアラームをかけてベッドに横になった。横になるのも一苦労。だけど、横になったらなったで体が固まって寝返りがうてない。「周ちゃん、くるっと横に押してくれない。」「いいよ。介護みたいだね。」と周ちゃんが笑ってる。笑い事じゃないよと思いながらも散々と甘えさせてもらった今日も心から感謝感謝と思いながら寝床についた。明日の撮影、本当に大丈夫なんだろうか。とりあえず雨予報は無くなって天気だそう。天気はいいけど、撮れなかったらせっかくの天気も台無し。とにかく寝よう。今は寝るしか出来ない。

固めの目玉焼き

朝食 10.4,2022

朝一番に起きるのは私。その後、梃子が7時くらいに起きてきて、梃子が二度寝をしにベッドへ戻った時に周ちゃんを起こしてくるのがいつもの朝。今日も。書斎で日記を書いていると梃子が部屋に入ってきた。「てっちゃんお早う。」今日はこのまま抱きかかえていよう。日曜日だし周ちゃんはたまには寝坊した方がいい。朝食は目玉焼きご飯と残り物のおかず、納豆、キャベツと揚げ麩の味噌汁。今日は初めて畳の部屋で食事をした。テーブルは買ったばかりのちゃぶ台。私が数ヶ月にわたり周ちゃんにプレゼンし続けて口説き落としたテーブル。中々、高価な買い物だったからか、ずしりと新しい生活に根をおろしたような気持になった。

昼頃から庭の土おこしを始めた。周ちゃんはポカリスエットのCMにでも出てきそうな清潔感たっぷりのTシャツ姿で大きなスコップで汗をたらしながら土を掘りおこしてる。私はその脇で掘りおこした土の根や雑草をとり続けた。今日の庭仕事は土を整備し、昨日買った金木犀の木、ミモザの木、トマト、胡瓜、茄子の野菜の苗、それから、私がマンションのベランダで育てたハーブや月桂樹の木、巨大アロエを植えること。暑い初夏みたいな午後はどんどん過ぎていった。玄関横に前の人が育てていたらしいミントの香りがする木を見つけて林檎箱に植え替えたりもした。途中で周ちゃんがコンビニで買ってきてくれたシロクマアイスを食べたり、アールグレイのアイスティーをいれて飲んだ。ああ、暑い。時間は16時前、ようやく色々が片付いて遅い昼食に素麺を茹でて食べた。冷やし素麺は今年初めて。氷を沢山入れて冷え冷えにした。

ああ、土いじりって気持ちがいい。だけどちょっとまた熱中症気味。身体が重い。夕飯を食べながら高橋くんの話になった。「昨日は楽しかった?」「うん。高橋くんの3箇条、楽しかったね。よしみがメンターみたいだったよ。」「楽しかったね。けどさ、1つ目については心の叫びに聞こえたよ。」「うん。俺も。聞いてて辛かったよ。優しさというより、痛みにきこえちゃってさ。」「うん。私も。だけどいいと思う。こうやって人は自分の人生を選んでいくんだよ。」

人生って平等だなって思う。地獄みたいな日々を過ごしていた時期は世界を恨んだりもしたけど、選んだのは私だったと今となっては自覚してる。まさか愛した男に酷い事をされるなんて想像はしなかったけれど、あんなに酷くなる前に逃げる選択は十分に出来た。言葉を変えるなら、いなくなる選択肢は愛する選択と平等に持ち備えていた。世界中の人が平等とは思わないけど、私の人生においては平等に出来てる。幸せにも不幸にもなれる。しっかりと今日まで選んできた。だから、高橋くんが優しい人を求めるのは、もう愛した人に傷つけられたくないと切望するのは、高橋くんのこれからの人生の希望であり道筋になる。次に会う人は優しいだと思う。大丈夫。「1つ目は中々見つけられないよね。」って高橋くんは言ったけれど、「自分を信じれば大丈夫だよ。」って伝えた。優しい高橋くんは、優しい人に出会う。もし優しくない人に出会ったとしても、もう愛さないと思う。

スクランブルエッグ

朝食 08.4,2022

朝食は周ちゃんのスクランブルエッグ。今日は少し甘め。午前に色々を終えて、午後は周ちゃんと約束してたミュージアムにカレーを食べに行った。今日は天気がとびきりいい。新しい自転車に乗って一緒にミュージアムまで走った。周ちゃんはカジュアルなスーツスタイルに黒いリュックを背負ってる。桜並木の中で桜の花が散ってゆく。なんて綺麗なんだろう。だけど目も花も花粉で痒くてたまらないし、マスクの下では私のニヤニヤが止まらない。好きな男のスーツスタイル、私の大好きなものの一つ。

周ちゃんは鯖のココナッツカレーを、私は定番のスパイスカレーにした。大きなローテブルにソファーが並んだ席に向かい合わせに座った。この食堂は一般の方も社員の方も食事が出来る場所らしく、ランチミーティングをしている人や、ミュージアムに遊びに来た感じの人がちらほら食事をしていた。カレーを食べる周ちゃん。紺色のブレザーに、紺色のパンツ。シャツは薄いグレー。髪はいつもの天才作家のようなボサボサ頭じゃなくて、ちゃんとセットされてる。薄いフレームの黒縁のメガネ。姿勢がいい周ちゃん。爽やかさが溢れてる。ああ、かっこいい。こんな男をレストランで見かけたら3秒で恋に落ちちゃうよ。カレー半分、周ちゃん半分のランチタイム。至福だった。「どうしたの?」ニヤニヤが止まらない私に周ちゃんが言った。「いいよ。すごくいいよ。周ちゃん。」私の回答はまるでエロカメラマン。

少しオフィスを案内して貰ってコーヒーを飲んでバイバイした。駅前で爪の手入れを2年ぶりくらいにして、西武のGUでパジャマを買って、OKストアーでこないだ買って美味しかった会長おすすめの鯖を買って帰った。GUのパジャマを着るとなぜか周ちゃんが喜ぶからもう一着買った。楽しい爽やかな金曜日。

目玉焼きご飯

朝食 02.4,2022

朝食は目玉焼きを焼いてご飯にのせた。周ちゃんは出会った頃は半熟派だったけど、最近は私のしっかり両面焼きにはまってるらしい。今日は駅前のビッグカメラで赤い自転車を買った。紺色にするか迷ったけど、店内で赤い自転車をまたいで試乗する私に「よしみは赤が似合うよ。」って言った笑顔の周ちゃんが良かったから赤にした。ハンドルもタイヤも赤。埼玉の田舎を走る赤い自転車。ちょっと恥かしい気もしたけど、まぁいっか。

バタートースト

朝食 24.3,2022

今日も1日中片付け。午後に一本打ち合わせ。今日はトトロの森の方へ散歩へ行った。なんだか毎朝の散歩が楽しい。

卵かけごはん

和食, 朝食 20.3,2022

朝からちょっと二日酔い。やっぱり飲みすぎた。ぼんやりしたまま引っ越しの片付けを始めた。合間に大学のオンライン説明会を受けて、最後の納品を二つ終えた。ようやく終わった。これで引っ越しの準備を気兼ねなく出来る。

午後はみっちゃんと線路沿いにあるクレープを食べに行く約束をしてる。「一回食べてみたいよね!」って話てから引っ越し前滑り込みのクレープ。結局、最初で最後のクレープ。二人揃ってバナナチョコクレープを頼んだ。クレープ屋の脇にあるテーブルでクレープを食べながらみっちゃんの彼氏の話を聞いた。こんな午後も今日で最後か。

それから商店街のベンチでコーヒーを飲んだ。みっちゃんの運気の話になってゲッターズさんの占いだと金の時計なのだそう。金の時計は12年に一度の運気の良さで仕事運と結婚運がいいとMOREのウェブに書いてあった。そのまま本屋へ行きみっちゃんはゲッターズさんの本を買った。周ちゃんも金の時計。私は金のインディアン。金の時計と金のインディアンは相性がすごくいい、結婚も仕事も相乗効果のような感じだとか。それに私は7年間の闇が明けると書いてあったけど結婚生活と同棲を合わせて8年。あれは闇だったんだろうか。闇だなんて言ったら笑い話。例えるならば炎が燃えたぎる地獄。じりじりと熱くて熱くてたまらなかったな。

みっちゃんに譲ると約束してたうちにある無印の棚をみっちゃん家に運んでバイバイした。「GWくらいに行くよ。」「埼玉で待ってるね!」楽しかったな。帰って夜まで片付けを続けた。

朝食

朝食 05.3,2022

朝の7時。梃子の病院へ走った。多分、最後の病院。開院と同時に入った病院は珈琲の匂いがした。いい匂い。待合室で朝の天気予報が流れてる。「最高気温は18度です。桜の開花が進むでしょう。」春らしい服を着たアナウンサーが話していた。未だ今週の疲れが全身に纏わりついてるけれど、何だか心が弾んでる。どうやら世界にはあっという間にまた春が来ようとしてるみたい。

帰ると周ちゃんがバナナジュースを作ってくれていた。「今日は18度だって!」「そうなんだ!天気が気持ちがいいものね。」病院で珈琲の香りがいい匂いだったと話すと、珈琲を入れてくれた。周ちゃんの淹れたお茶は苦い。だけど、珈琲はすごく丁度いい。私好みのデカフェのアメリカン。いつもいいバランス。お腹が満たされてベッドに横になるとあっという間に1時。周ちゃんも疲れてた様だった。こんな風に時間を無駄づかいしてしまうような土曜日って最高に好き。

午後は豪徳寺の器の和田さんに行きがてらカレーでも食べようとなった。初めてデートしたのは豪徳寺のold nepal。私が昔に行ったインドのLeh。鳥葬が見たくてチベットが色濃く残ると言われてる北インドへ旅をした。周ちゃんもチベットに興味がある。数年前にアーティストとフィールドワークの一環でネパールを旅した時にダルバートを知ったのだそう。そんな話から一緒にダルバートを食べようとなった。あの日レストランで何を話したか覚えてない。カレーを食べた後に和田さんへ行って、周ちゃんは和田さんと箕の話をしてた。それから豪徳寺で招き猫を買って、喫茶店を2軒ハシゴした。2軒目、上町のアンジェリーナのお気に入りの窓側の席で「僕と付き合ってくれませんか。それが難しいなら親友になって欲しい。」って不思議な告白をされて、すごく驚いたままに「はい。」って返事をした。帰り道に手を繋いだけれど、どうやって手って繋ぐのか忘れちゃって、私の手はまるでバービー人形みたいに温度のない感じだった気がする。何だかすごくすごく変な日だった。

当たり前のように私の夫になった周ちゃん。どこからがそうでどこからが違くなったのかその境目がよくわからないけれど、今は当たり前になってる。和田さんで買い物をして、オオゼキでシャケとかハーゲンダッツを買って帰宅。old nepalがランチ終了だったから不意に入ったブッダというネパールとインドカレーのお店で大盛りのカレーとお代わり無料のナンを2枚。驚くほど食べた。どうして今日はあんなに欲張ったんだろう。帰宅してから腹痛が酷くなってリビングでうずくまる。私が欲張ったのが悪いと文句ばっかり言ってると周ちゃんは笑ってた。しばらくするとキッチンで夕飯のちゃんちゃん焼きを作ってくれた。遠くに周ちゃんの足だけが見える。そんな時間だけがしばらく続いた。もう5時間も経ってるのにずっと痛い。本当に痛い。胃薬を飲んでも痛い。ずっと痛いのだけど、熱々のちゃんちゃん焼きは最高に美味しかった。

スクランブルエッグ

朝食 27.2,2022

「スクランブルエッグ作るよ。」料理が私だけのものじゃなくなる日がくるなんて想像もしてなかった。朝陽の中で周ちゃんがキッチンに立ってる。男の人がキッチンに立つ姿って素敵だな。

「卵は何個?」「3個。」「わかった。」梃子が周ちゃんの足元に座ってる。美味しそうな匂いでもするのかな。私は昨日失敗したカレーの話を打ち明けて、豆乳で割ってスープにする事にした。何だかいい感じのスープが出来た。今日は新しい家の家具を見に行く。嬉しいな。

もう東京を出るまでは引っ越さない。たったの一年前に誓ったこと。東京は出るけど案外簡単に引っ越しを決めた。私は人生で何台ベッドを買ったんだろう。想像するだけでゾッとする。幸いこの家に越してきた時に買ったベッドは新しい家に持って行く事に決めた。後、ソファーも。恵比寿にあるパシフィックファニチャーで買った2シータのソファー。27万くらい。購入したのは8月の暑い日だった。毎日がくたくたで、姉にソファーを買った事を報告して、姉からは”いいじゃん”ってメールが返ってきた。あの頃の姉はいつもなんでも喜んで褒めてくれた。届いたのは11月。まもなく離婚した。どんな生活が待っているのか誰も知らない空白の時間に作られたソファー。今でも何だか宙に浮いてるような気がしていたし、新しい家には入らなそうだったから手放そうかなと考えていたけど持って行く事にした。周ちゃんはソファーが好きみたいだった。正確にはソファーとゆう場所に周ちゃんを囲んで暖を取るように私や梃子が集まるのが好きみたいだった。周ちゃんがソファーでする嬉しそうな顔だとか、そうゆう場所を大切にしたいってゆう気持ちが素敵だなと思う。「とりあえずソファーは持って行こう。」周ちゃんに言った。

誰かと住むっていうのは、こうして自分の意思が働かないものがどんどん家の中に点在していく。だけど、意外と心地よかったり、愛らしい日々を奏でてくれたりする。これは悲しいことだなんてもう思わないけれど、いつか失くなるものをまた私は作ろうとしてる。

パンケーキ

パン, 朝食 01.2,2022

パンケーキを焦がした。味は全く悪くないし、見た目も案外好き。今日は撮影の準備で朝から忙しなかった。明後日は朝から病院での検査と私の実家へ挨拶。翌日から周ちゃんが6年間住んでた大分へ行く。

朝食

朝食 30.1,2022

先週に買ったアボガドがまだ固い。冷蔵庫にずっと放置したまま。サミットで売ってる、”美味しいよ” とポップに書いてあるアボガド。ちょっとだけ高い。何とも悔しい。今日こそ食べよう。スープにする?焼く?結局、オリーブオイルで塩とソテーにした。

朝食に淹れたコーヒーを啜りながら、なんとなく結婚ノートを進めた。結婚ノートは2021年12月29日にスタートしたノート。結婚するために必要な事、どの方法で結婚する?両親にはいつ会う?どこに住む?家具は?保険は?貯金は?NISAは?生活の支払いはどうやってする?結婚式は?子供はいる?色々な話。疑問や質問を書き込む自由帳。途中ドラえもんや互いの似顔絵、梃子を書いた落書きのページ、私の声が漏れちゃってびしょ濡れになってるページ、立派じゃないページも積極的に入れていってる。あまりに小さくて言葉や形にならなかったり、一見下らなく見えるもの、そうゆう呼べない話せないものは見過ごしてしまう。周ちゃんには秘密にしてるけど、率先してそうゆう自分の規格外になったものたちを積極的に書き込んで、わざと白い紙を汚してる。一度崩してしまえばもう誰がどう食べようがわからないから。今日も沢山話した。3時間くらい。「お昼を食べよっか。」家族会議は終了。

夜は編集の浅井さん、成田さん、周ちゃんと私の4人で西早稲田にあるVplusというレストランへ行った。周ちゃんは案の定、約束より先に到着して、みんなは少し遅れて店へ着いた。風が少し強くて寒い夜だった。色々な話をした。恋の話もだし、仕事っぽい話、食べ物の話、長野の話や縄文にやまぶしの話。私達はやっぱり同じ大陸に住んでいるんだなぁと思った。話が地続きのまま、永遠に止まらなそう。隣に座る周ちゃんを見れば見る程に私の機嫌が良くなっていく。外で見るよそゆきの恋人。肌は今でもその温度を覚えてるのに、その存在を遠く感じて妙に全身がそわそわする。ああ、これが私の恋人なんだ。私の所有物じゃ無いんだけど、私の、恋人。平然と世界と会話をしてるけれど、世界が知らない彼の秘密を私は知っている。ワインを一口飲んでは周ちゃんの横顔を見た。ああ、美味しい。今夜のワインは本当に美味しい。よそゆきの恋人ほど美味しい夜はないよ。

とにかく楽しかった。大好きな人達と、恋人。最高の組み合わせだな。私と周ちゃんは世代が同じだけど、浅井さん、成田さんとは少し異なる。そんな4人が同じテーブルでそれぞれが見ているものの話をする。見ているものが異なれば感じ方も変わってくる。時間は長くあれば有効というわけでもないし、身体能力が高いからと言って未来に希望があるというわけでも無いと思ってる。世代の異なるアンバランスな状態の4人が同じ食卓を囲んで話て笑って食べて。それぞれに心がストンと落ちるように想うことがあったり、心を寄せたくなるような会話があったり。何だか最近は作りたいけど、働きたいという欲はどんどん薄れていて、だけど何だか今夜は柔らかいだけじゃなくて固くて強固なものも作ってみたいと思った。

もう1月も終わる。みんなで長野に行けたらいいな。はらぺこやまぶしの本、本当に作れたらいいな。

バナナトースト

朝食 06.12,2021

昨日、近所の温泉に寄った帰りにコンビニでバナナとチーズ、3枚入りの食パンを買った。フライパンにオリーブオイルを垂らして、食パンを焼いて、バナナのスライス、チーズを2枚乗せて両面を焼く。鍋でお湯を沸かして家から持ってきたほうじ茶を淹れた。

午前は中西くんと笹やんさんとナッチャンとzoomでパンフレットの打ち合わせ。午後はナッチャンと夕飯の買い出し。帰ってからお茶を淹れて、バナナマフィンを食べながら仕事のメールを片付けてると山若くんが石川から車で到着。「よしみさん、お風呂行かない?」ずっと曇っていた空が少し明けてきてる。「少しだけ撮影してくるから待ってて。」カメラを持って屋上へ登って街を撮って、海を撮りに出かけた。あっという間に雲がまた広がってく。ここの天気は気を抜くとすぐに変わってしまう。

今日は街の銭湯へ行く事にした。昨日とは打って変わってガラガラ。どうやらこっちは人気がないみたい。けれど、サウナが空いてて最高。お風呂から上がって着替えてると、今井美樹の昔の曲が流れてる。90年代の曲が何だか気持ちがいい。ああ、最高。ご機嫌で今にも踊り出しそうな気分。

宿に戻るとフミエさんが到着。フミエさんは沖縄出張からそのまま富山へ来た。みんなで鍋の準備を始めた。笹やんさんは魚介を捌くのが得意だとナッチャンに聞いてたけど、中々な手捌きで見惚れてしまう。イカやカワハギ、河豚をどんどんと捌いていく姿が何とも爽快。お腹はもうペコペコ。今夜は氷見の魚の鍋。

ベッドに入ってから、フミエさんに周ちゃんの事を報告した。後、ぞわぞわしてる事も。「わかるー!」結婚前のぞわぞわとか、中年の恋話で大いに盛り上がった。結婚が何なのかもちょっと話した。私の結婚はどうなるんだろう。周ちゃんと今夜は電話しなかった。出会って1ヶ月が経つ。そして、たったの1ヶ月で周ちゃんは私にとって大好きな人になった。1ヶ月前は周ちゃんがこの世界に生きてる事ですら知らなかったのに。

朝食

朝食 04.12,2021

今日こそ5時に起きよう!そう思って7時。昨晩も1時過ぎまで電話してしまった。急いで納品を終わらせて、新しい機材の準備やテスト作業。合間に支度。あ、機材が一つ足らないじゃん。パソコンに取り込むSSD変換ケーブルが無い。渋谷のビッグカメラに買いに走り、テスト作業を終わらせて、パッキング。今回は映像とスチールで合計3台のカメラを使うことに決めた。何とか色々を終わらせて、テコをリュックにいれて電車に飛び乗った。もう7時だ。眠いしお腹もペコペコ。疲れた。

怒涛な一週間があっという間に過ぎた。周ちゃんからは豊田市のギャラリーに行ったよとメールが入る。明日は朝起きたら次の行き先を決めるのだそう。一応パソコンも持ってきたから月曜日もちゃっかり旅先で仕事をするかもとの事。彼の行動力が本当に好きだなと思う。感情では無くて感覚を大切にしてる。

私も私に飲み込まれないで、前へ前へと前進出来る人になりたい。

朝食

朝食 23.11,2021

「ベランダで食べない?」
テコとベランダで日向ぼっこしてた周三君が言った。白いテーブルクロスをアイロンかけてる時だった。なんだよーせっかくアイロンかけてたのに。朝食と白いテーブルクロスの相性は最高なのにな。渋々とトレイに焼いたベーグルと目玉焼き、スープを持ってベランダへ出た。周三君は半熟の目玉焼き。私は固めの目玉焼き。前の結婚の時は好きじゃない半熟卵を何食わぬ顔をして食べていたけど、そういうのはやめた。それに、フライパンの場所で調整すれば簡単にそれぞれが好きな目玉焼きが作れるという事もここ数日で学んだ。なんて気持ちがいい朝なんだろう。太陽の陽が強くて暑いくらい。

結局、3日間ずっと一緒。昨日も一昨日も、今日もとにかく一杯お喋りした様に思う。何でもかんでも話した。いいずらい話も、聞きずらい話も全部。生活の事、お金や仕事への考え方、妊活や育児にセックス。とにかく色々を話した。周三君が泊まりに来てから、私は緊張してたのか海外旅行でもしない便秘をした。お腹が妊婦みたいにポッコリ大きくなってて嫌だったけど、お腹が張って痛いと言うと、ずっと恥ずかしいお腹を周三君はさすりながらお喋りは続いた。こんな誰にも見せたくない様な姿を好きな男に見せるなんて。すごく変な気分。だけどお腹は安心してる。

今年と来年の話になって、「来年はどんな一年がいい?」って聞くと、「一緒に過ごせる楽しい1年!」と周三君。私は周三君とのビジョンは用意してなかったから、「離婚した1年後に結婚したいという夢を持っていたけど、想像以上にトラウマが酷くて男性を好きになる事すら出来なかったから、繰越で来年の夢となるかな。」と伝えると嬉しそうに笑ってた。未来はわからないけど、結婚に希望を持ってる自分がいるみたい。

時間は15時半を過ぎた。帰る周三君を送るついでに一緒にサミットまで歩いた。別れ際に白昼堂々と夕方の人がごったかえした世田谷通り沿いでハグをする周三君。ああ、この人はこういう男なんだって。何だろう、すごく嬉しい。女の扱い方で大体にどんな男なのか想像してしまうのは、もう本当に自分がいい歳なんだろうって事に気づく。だけど、そんな面倒な自分も全部引っくるめて今日は嬉しい。愛の事は怖くて忘れてたけど、ハグの仕方も、SEXの仕方も、もう十分に思い出した。それにしても疲れた。何だか気持ちが思いっきりに動いて、全力で目一杯にした。新しい色々を受け止めるのは色々が消耗する。不思議な感覚がしてる。多分これは、昔の淡い恋でも、激しいいつかの恋でもなくて、新しい感じの恋だと思う。今日はビールを飲んで早く寝よう。テコと二人っきりのベッドで最高な夜を過ごそう。

朝食

朝食 21.11,2021

誰かとの朝食はどれくらいぶりだろう。何だかすごく新鮮だった。

朝起きて、二人分の朝食を作り、食卓を囲み、私は心理学のオンライン講義を、周三君は仕事でもあり、自身のフィールドワークの事で近所の郷土資料館へ出かけた。頭では心待ちにしてた講義が始まる事をワクワクしているのに、講義の大体の時間は恋煩いの様なものに侵された。ダメだ、ちゃんとやらなきゃ!と思っても数秒後にはもくもくと周三君が現れた。

お昼に近所の魚の美味しいお店でランチをして、午後は映画を見た。私は昨晩の夜更かしでずっと眠かったから冒頭の数分で寝た。映画はノマドランド。映像の大場さんが傑作だと教えてくれた映画。

たったの一ヶ月前の今日には世界の何処にも彼はいなかった筈なのに、今日はこの家にいる。時間を重ねれば重ねる程に、素敵な男は好きな男へと変わっていく。