カテゴリー: おかず

タラの芽の天麩羅

おかず 20.4,2025


「この2年、うまくいってない。」

3日前に周ちゃんに嘘をついた。全部が嘘ってわけじゃないけど、ところどころが嘘だ。そんな訳がない。だけど、周ちゃんは言葉ひとつ返してくれなかった。

勿論、周ちゃんが返答できなことぐらい知ってる。だから、私はこうやって酷い言葉を吐く。理由のほとんどは、生理だからだ。けど、思うように写真が撮れていないことも現実にある。写真がすきなんだろう。なんて単純な性格なのだろうとも思う。

朝に青森から届いたタラの芽を天麩羅にしてあげると喜んで食べてたけど、どこか寂しそうな顔をしてベトナム出張へ出かけた。夜は遅くまで起きて、ずっと考えてた。物理的にこれ以上勉強を続けるのは無理なんじゃないか。精神的にずっと追い込み続けてる気がする。半年でも1年でも休もうか。

おでん

おかず 16.1,2025


今日はおでんにした。昨日、あまり寝てなくて午後に昼寝をしたらすっかり夕方まで寝てしまった。けど、なんだかよかった。だって、疲れてたんだもの。こういう風に考えられるようになったのは、大学での実習のおかげだ。

頑張るのもいいけど、感じることやものはサインだから。それを見つけるのは、できれば、自分でありたい。

蟹玉

おかず 28.10,2024

毎日らしい日々がやってきた。出張から帰って何日経っただろうか。とりあえず、きちんと実習も行けたし、試験も3つ終えた。壊れた三脚の修理だとか、積み重なった書類を整理したり、ダウンロードの期限が切れてしまったことを謝罪したりなんかした。

今回の出張は本当に辛かった。こんなに辛いことある?ってくらいに忙しくて、体調は最悪だったし、精神的にも追い詰められたし、写真が思うように撮れなかったことや、もっともっと撮りたいと思ったことも辛かった。こんなことならもう写真の仕事はやめた方がいいんじゃないか。そんなことまで考えたりもしたけど、結局のところ、3日目あたりにようやく携帯をwifiに繋げて周ちゃんとLINE電話できて、5日目の夜にパリのまゆみちゃんに連絡して翌朝も電話してって、家族や友人に吐き出すように沢山の気持ちを聞いてもらったら、今度は逆に、最悪な状況なのに最高だな、なんて気持ちにもなった。

そして、彼等のおかげで「大丈夫。」って、よくわからないけど、強く、何度も「大丈夫。」って思えた。最悪だからこそ、何が大事で何が好きで何がしたくて、どう生きていきたいとか、優しくありたいとか、これから勉強したいことも、撮りたいものも、誰に会いたいとか、何処へ行きたいとか、くっきりと見えてきたようだった。

帰国する数時間前に、初めてのフリータイムを貰って、一台だけカメラをバックパックに入れて歩きはじめたけど、目はかすむし、頭はガンガンするし、疲労で自律神経がヤられてるから吐き気も止まらない。だけど、ほんの1時間だけでも、何も考えずに撮った写真は写真らしい写真で嬉しかった。

そういえば、出張に出る前、もう仕事も大学もだめかもって周ちゃんに愚痴をこぼして車を当てもなく走らせた午後があった。あの日と1ミリだって私は変わってないけど、今の私はなんだかいい。

だから、沢山を見つられたこの旅は、きっとよかったんだと思う。

鯵の干物

おかず 17.6,2024


夕方に駅前のスタバで仕事をしてると大学から電話があった。「熊谷さん、実習の内諾を正式に頂きましたので。」ようやくだ。春から探し始めて、ようやく受け入れてもらえる病院が決まった。まさか、本当に私が病院で働くだなんて、信じられない。本当に人生って何があるかわからないや。

嘘みたいだけど、自分で選んでやってきたこと。この一年半、勉強頑張ったじゃないか。夏が終えたらもう殆ど卒業したようなものだ。秋には単位を取り終える。そして病院での実習に入る。もう、仕事も思いっきり出来るし、そして、受験勉強も本格的に始めるつもり。そして、引越しももうすぐ。けど、家はまだ決まってない。

塩豚とサラダと

おかず 04.6,2024


LAから姉が帰ってきてる。母からテコのことで何度も電話がある。なんなんだろう。母はなにかわかってるんだろうか。

ゴーヤフリットと車麩の唐揚げ

おかず, 和食 19.8,2023


相変わらず生理はこない。来週に病院の予約を入れたけど、なんだろう。特になんの不調もないし、いたって困ってない。ただ、少し心配なくらい。別にアンハッピーなわけじゃないけど、なんとなく小さな不安が続いている。

こないだ「不安な時は運転したくない。」と周ちゃんに伝えたらけげんな顔をしていた。「だって、教習所でも言ってたよ。すごく苛ついている時とか、興奮状態にある時とかは運転をするのはやめましょうって。」やっぱり、よくわからないって顔をしてた。

周ちゃんの感情はよくわからない時がある。それは、周ちゃんが見せないようにしているからだろう。比べちゃいけないけど、病を患った元夫は感情がとても豊かで鮮やかな人だった。奇妙な色になることもあったけれど、自然の中に生きている生物っていう感じがした。周ちゃんといると、毎日がとても穏やかで腹がたつことがあっても、静かな湖みたいにずっと同じだ。それは、周ちゃんの人との関わり方なんだということも知ってる。周ちゃんの今年の豊富は “自分に素直になること” 。周ちゃんの言う、素直っていうのは自分の声を聞くことって意味だろう。だけど、それをやっぱりしないのにはきっと理由がある。

世界は不思議な場所だ。それが鮮やかすぎて崩壊してしまう人もいるのに、頑なにそのままでいようとする人もいる。

今日、勉強してたこと。知的障害児の病理。21トリソミー、ダウン症は誰もが知っている病理のひとつ。時々、街で見かけることもある。21トリソミーは顔つきが特徴的で、その性格は愛くるしいとされている。原因は染色体の異常。同様に、いつも笑顔で幸福感の高い性格であるアンジェルマン症候群。ウィリアム症候群は、その性格の穏やかさは共にいる人の心を温かくするだけではなく、病理のない人に比べて音楽の能力が非常に長けているという不思議な能力がある。脳の中の感情を感じる所と音楽を感じる所が連動しているらしい。病であることは大変なことだけど、なんて素敵な才能だろうと思った。

性格は遺伝の影響がある。影響もある。とされているけれど、病の元夫は、双極性障害の特徴的な性格をきちんと奏でていた。鮮やかで綺麗に見えることもあれば、その強烈な色に耐えることが出来ない日も多かった。

こんな風に考えるのは昨日、元夫の悪夢を見たからかもしれない。完全に何年もの前のあの日にトリップした。今が完全に無くなっているわけじゃなくて、今の次にあの日々が続いているような感じ。だけどそこに周ちゃんはいない。池尻のマンションに私達はいた。そして、私はいつものように責められていた。あの時の苦しみは言葉に出来ない。そこに近い言葉だとか、気持ちだとか、当てはまるものがいまだに見つけられない。ただ、ゴールのないトンネルにいるような感じであることは確かで、それは永遠に終わらないこと、一度きりの痛みではないことがわかってるのに、全部を吸い込む。吐き出す宛てもないのにと思いながらも、私の苦しみの行方など誰も知ったこっちゃないみたいな顔した時間がのしかかっていく。あの感じは全く変わっていなかった。そうして、目が覚めた。

結局のところ、若い人みたいに、どんな風に生きたって人に迷惑をかけていなければ、幸せで暮らせてればいいじゃんと言えば、そうなのかもしれないとも思う。だから、周ちゃんが素直になりたいと言って素直になろうとしなくても、それで今を生きているのならいい。私の不安だと言う気持ちがわからないのも仕方がない。周ちゃんは見ないようにしていることを、私は見ようとしているだけなのだから。

野菜とスペアリブの塩煮込み

おかず, , 夕飯 03.7,2023


朝、角田さんから電話がかかってきた。明日の映像の撮影の事。本当は昨晩にメールするはずが、結局朝になってしまった。夜にやろうと思っても疲れて寝てしまう。そんな日が続いてる。そんなこんなで早朝に送ったメールのことだった。

「それで、角田くんが “まほちゃんは素直すぎるからだ “って言ってたんですよ。」電話の向こうで笑いながら角田さんが言った。

角田さんとはよく料理の話をしてる。だけど、角田さんはいつも「私は料理には興味ない。」って言う。仲の良い料理家さんで、料理はそんなに興味がないっていう料理家さんがいる。先生から料理の話は殆ど聞かない。大体はインスタのフォロアーを増やすことに夢中だし、「最近、こんなの見つけたの〜。」と無邪気に携帯の画面を見せてくれる。ある日にどうしてだろう、と疑問に思ったことがあったけれど、私がただ料理が好きだってことなだけなのかもしれないと角田さんと話していて気づいた。

料理は好きな人もいればそうじゃない人もいて、仕事のために作る人もいれば、お金のために、生きるために、健康のため、家族や恋人のために作っている人もいる。それが料理ってものでいい。そこに愛があるかないかなんてのは、そもそも私が決める話じゃない。それに、それは私の物差しでしかない。

色々と話して電話を切った。やっぱり私は料理が好きだなと思った。和彦さんが角田さんに言った言葉。わかる気がした。私も角田さんは素直だと思う。本人は相変わらず料理が好きじゃないと言うけど、多分それはきっと、もう料理なんて越えてるところの話なんだろう。よく農家さんの話をしてくれるけど、先日は仲の良い農家さんが家族に作るお弁当が気になってると言ってた。それは、きっと、野菜がどうって話だけじゃなくて、その農家さんという人が生きる暮らしの中にある料理を見たいんじゃないかかなと思った。家族、畑、その農家さんが生活する暮らしの中で誰かに作るご飯のことを。

夕飯はスペアリブと野菜の塩煮込みを作った。早い夕飯をすませてから20時頃にプールへ行き、帰ってから少しだけお酒を飲んだ。本当は勉強がしたかったけれど、珍しく周ちゃんが落ち込んでいたから、勉強はやめて付き合うことにした。落ち込んでる理由は薄々気づいていたけど聞かなかった。周ちゃんはお酒が飲めないからすぐに顔を赤くして布団に転がっていた。可愛い男。私は久しぶりに夜遅くにお酒を飲んだから楽しくて飲みすぎた。

春キャベツの春巻き

おかず 19.4,2023

朝、近所で春キャベツを買えたので夜は春キャベツの春巻き。あと、数日前に仕込んでおいた塩豚と新玉ねぎのスープ。冬野菜も楽しかったけれど、春には春野菜の楽しさがある。同じようにやってくる季節だけど、いつも新鮮な気持ちで次の季節を待ってしまう。

引っ越してきてから増えた体重はめっきり変わる気はないみたいだ。「少しくらい太ってた方が何かあった時に安心だよ。」最近、私がよく周ちゃんによく言う言葉。

山形のだし

おかず 30.6,2022

梃子の散歩から帰ると、いつものように周ちゃんが庭の水やりをして、ぷりぷりに太った胡瓜と少し小ぶりの茄子をとってきた。キッチンに立ち、早速なにやら料理を始めた。聞くと山形のだしを作ってるのだとか。夏と言えば、やまがたのだし。暑い日に最高のだし。

だしは野菜が細かいのも美味しいけど、私は少し大きく切ったものが好き。周ちゃんのも少し大きかった。「私、野菜は大きいのが好きなんだよ。」「食感が楽しめていいよね。」「私達、気が合うね。」昼食も夕食もだしを食べた。明日から7月。なんだかすごく気分がいい。

山形のだし
胡瓜
茄子
紫蘇
ミョウガ
生姜
醤油 大さじ4
みりん 大さじ1
酢 小さじ1
砂糖 小さじ2

ナスの油みそ

おかず, 夕飯 15.2,2022

先週までの怒涛の忙しさが終わって、ようやくいつもの日常が戻ってきた。ここ数日、悪夢を見る。これで3度目。2度目の夢はしっかりと覚えてる。元夫にまたお酒を与えてしまった男、元夫に会社を作った男が、あの夜みたいに私を責めていた。酒の席で見かけると、昼間とは違って饒舌に女性を否定する様な言葉を時々聞いた。九州出身だから仕方ないんだろうと当時色々がまだ無知だった私も同じ様に彼を差別した。「もっと菊地君を立ててあげないと。」妻でしょ。黙ってなよ。夫がどんなに酷いことをしようと女は立てないと。いつもの様に悪酔いして喚きだした元夫が私の頭を叩き始めた時に彼は笑っていた。女に暴力を振るうのはやめなよ、じゃなくて、女って面倒。そんな眼差しで私を嘲笑う様な感じだった。元夫からも何度も聞いた。「シガキがさ、スーちゃんが俺を立てないから悪いって言ってるよ。」妻なんだから、夫を立てなよ。何度も何度も聞いた。目の前に酷い現実が起きてるのに、今日もまた夫は私に嘘をついて、仕事もしないでお酒を飲んで、泥酔して、暴れて、怒って、喚いて。いつもお金が無い。いつも何処で何してるのかわからない。帰ってこない。音楽の為だと言うけど、今日もお酒くさいよ?毎晩、打ち合わせだと言うけど、仕事もしてないのに夜中に誰と打ち合わせしてるの?携帯に入ってきた女からのメールは誰?約束はいつも次の瞬間から消えていって、それなのに、それだけど、どうやったら夫を立てたらいいんだろう。夫を信じたいのに信じることが出来ないのは本当に私の所為なんだろうか。私がそう思えないから悪くて、もしくはそう思う様に努めることが妻の役目なんだろうか。食卓に料理を並べて待っているだけなのに、暗闇がじりじりと私を詰めて詰めてもう崖っぷちなのに、もうこれ以上は下がれないのに詰めてくる様な毎日だった。

夢の中でまたあの男に責められていた。だから、あなたが悪いよね。堂々と傷つけてくる夫がいても、それは男だから、それは才能だから仕方ないでしょ。じゃあ、世界ではそうだったとしても、私の痛みはどうしたらいいんだろう。暗闇がじりじりと焼き付けてくる。あの感覚を全身で思い出す。

今週末か来週末に籍を入れる。もしかしたら、結婚、怖いのかもしれない。どんどん病に侵されていく元夫と、取り巻く世界。あんな場所には2度と行かない。だけど、記憶が私を襲い続けてる。周ちゃんとの未来は楽しみなのに、結婚が私を引き止めてる。

なすの油みそ / 土井善晴さんのレシピを少しアレンジ
なす 大2本 1cm幅の輪切り
青紫蘇 大量 荒く切る
赤唐辛子 1本
砂糖 大さじ1.5程
味噌 大さじ1.5程
水 大さじ2〜3、冬なすの場合に水分量を足す為
サラダ油 大さじ3程


油でなすと赤唐辛子を炒めて、そこに調味料を足して(必要があれば水を足す)全体になじませてから、火を止めて紫蘇を入れて混ぜ合わせる。