母の赤蕪、兄の白菜漬、オオゼキの塩鮭

和食 27.1,2019

母も兄も料理が好きだ。正確に言うと、母の料理好きは姉を飛び越えて兄と私に受け継がれた。小学校の時は、私のお弁当は何だか皆んなと違くてスペシャルすぎて恥ずかしかった。母のご飯は大好きだったけれど、普通にして。っていつもお願いしてた気がする。うちのお弁当は何故か二段で、色々なものがパーティみたいに詰まってた。美味しくて最高なんだけど、こそこそ隠しながら食べた。母には申し訳ないけど、だけど母の料理は大好きだった。母の料理は本当に美味しくって、「美味しい!」ってあまりに私が言い過ぎるから父にいっつも「黙って食べろ!」って怒られて、それでも「美味しい!」って声が出ちゃって、子供ながらに私はいつも自分に困ってた。だって、本当に美味しいんだもん。

3日前に、母が赤蕪の酢漬けをくれた。兄が作った白菜漬と干し大根の塩麹漬をくれた。オオゼキで一枚だけ塩鮭を買ってきてグリルで焼いて、米を炊き、赤味噌のお味噌汁と一緒に食べる。美味しい記憶は連鎖する。幸せもきっと一緒だと思う。