9月17日

Journal 17.9,2023


今日は朝から試験。この試験の後にも沢山試験はあるけど、いくつかの関連する試験の最後。半年以上時間をかけて勉強してきた心理学研究法。体調は少し良くなりつつあるけど、細菌性胃腸炎の治療法は対処療法だそうで、病院の先生が出してくれた薬も整腸剤やら胃薬。身体は強い方じゃないから、その分健康には気を使ってる。だから、昨年の健康診断だってオールAみたいな結果だったのに、最近の体調ときたら、曇り空みたいにぼんやりとしてはっきりしない。病院にかかってからもうすぐ1週間。とはいえ、ふらふらになりながら現場へ向かう日もあったけれど、そのまま駅で倒れて仕事を休んだ。この仕事について初めてだ。どんな日だって撮ってきたのに、何があってもいつだって当たり前の顔をして撮ってきたのに、目の前が一瞬にして真っ暗になって歩けなくなった。

バリから帰ったら色々とやろうと思っていたのに、結局、勉強も思うようにできないままに、トイレとベッドの往復でまた数日が経ち、今日。昨日は少しだけ体調がよかったから、勉強をしたけど、胃の辺りがどうにも気持ちが悪くて集中できない。だけど、夜は久しぶりに人らしい食事をして寝た。試験の出来栄えはまぁまぁ。試験前の数日やバリでも勉強ができなかったけれど、過去の私のお陰でなんとか乗り切った様子。だけど、なんだろう。やっぱり勉強の仕方が下手くそだ。どこまで頑張っていいのかわからない。今回だって、やり過ぎていたから良かったけれど、そもそもそこまで深掘りすることはなかったようだった。

周ちゃんが秋田に帰ってから2日経った。「俺が帰ったら、楽しむんでしょ〜。」「そんなことないよ〜。」あの会話だって、いつもなら、冗談半分、本気半分だ。周ちゃんのいない夜といえば、スーパーに行って色々を買い込み、早い夕方からひとり宴会が始まる。調子に乗ってワインを買うことだってある。だけど、なんだろう。ふと思った。淋しい?いや、違う。

同じ場所にある椅子やテーブルと同じで、周ちゃんだって数日もすればまた帰ってくることを私は知ってる。私だけじゃなくて、この家や梃子だってわかってるかもしれない。そんな風にもう、私達はもう同じパズルの一つと一つみたいになってる。2階へ上がる階段に足をかけた時にふと思った。そして、その先のことはもう考えなかった。

今がいいなら、きっといいんだと思う。絶対に私は私達だなんて言葉を使いたくなかったけれど、もういいや。周ちゃんには、私のひとりの時間を失くしたくないとあれだけひつこくお願いしてたのに、もう完全に殆どはひとりじゃない。1度目の結婚の時はいつも寂しかった。あの寂しさはあの空しさ、ざわつき、混沌とした時間は満たされない事をわかっていても、長い時間、手放すことが出来なかった。それに、それが愛っていうものだと信じていた。