
年越し蕎麦を食べよう。お節料理を食べたいね。アメリカから帰国して、周ちゃんとご飯の話ばかりしている気がする。成田からの帰り道に母がわたしてくれた蕎麦があった。病院の帰りに海老天とマグロ、貝の刺身を買ってきて、おせちとまでは行かなくとも、少々華やかな食卓となった。
今日は大腸の内視鏡の検査。再検査の手紙が来た時は心臓が止まるかと思ったけれど、1週間も経つと、癌なら癌で仕方ない、と思うようになった。癌宣告を受け入れるまでに、人は大体数週間でその恐怖を受け入れらるようになる。という文献を読んでいたからか、諦めが早い性格だからか、すんなりと飲み込んだ。
「癌の再検査いくから。」周ちゃんには言ってなかったらしい。言葉を放った瞬間から、どんどん顔面蒼白になる。「大丈夫だよ。たぶんポリープだし、癌でも早期だよ。症状ないし。」結局、病院まで周ちゃんに送り迎えしてもらった。
結果は癌でもないし、ポリープもなかった。安堵というよりも、そっかという感じで、あっさりとしていた私とは反対に周ちゃんは、全身の力が抜けるかのような顔をして喜んでいた。結婚してもうすぐ2年。私達はどんどん家族になっていく。自分の命について、こんなにも真剣に考えてくれるなんて、なんだかすごく嬉しかった。