今日は4時起き。昨日は3時半だった。ここ数日、また早朝に起きれるようになった。昨晩は遅かったのに早く起きた。スケジュールを詰め込まなくなったら余計に朝早く起きたくなって、余計に勉強も楽しくなった。どれだけ、私がストレスに弱いか。「頑張らなきゃ。」が私を苦しめるっていうのは、ずっとずっと昔から気づいていたこと。期待されるとダメになっちゃう。
それは、私が末っ子で親に大事に育てられてきた証でもある。わかってる。期待に応えなきゃと思えば思うほどに、私の意とは反して私は私をぎゅぅっと強く握りつぶしてしまう。だから、もう私は私に期待しないようにしないといけないのに、どういうわけか、何歳になっても勝手に頑張りだす。
今日は予定が詰まってる。慌ただしく納品を終えても、頭の中が忙しないまま。結局、施設へ写真を撮りにいくこともできなかった。頭の中がぐちゃぐちゃだ。カフェにでも入って作業しようかなとも思ったけれど、銭湯へ向かった。こういう日ほど思考から離れた方がいい。サウナも頑張っちゃうからやめよう。ただ湯に浸かったり出たりした。
石神井公園前に19時30分。ちょうどに皆んながやってきた。編集のリリさんは髪を短くきって、さっぱりとしていて可愛かった。ライターのパリッコさんに会うのは初めて。オンラインでは話していたけど、実際に会うとなると少し緊張した。
お勧めのお店を案内してもらって、最後は魚がうまいという居酒屋へ。リリさんはレモンサワー。パリッコさんはホッピー。私は角ハイ。隣のおじさんも、その先のその後ろにいるカップルもみな酒をよく飲み酒の肴を楽しんでるように見えた。複数の声が自由にごちゃごちゃに交差してる。
私達も何杯もおかわりして、いくつもの肴を頼んだ。糠漬けが出てきた頃だと思う。世代の同じパリッコさんに「20代、30代、40代と生きてきて、段階を経て歳を重ねてきたのに、嫌なことも沢山経験してきたのに、いつかの良い場所に戻ろうとしてしまう自分がいませんか?」って質問をした。先週からずっと考えてることだった。
昔とは違う場所にいることはわかってる。なのに、そこだけが欲しくなることがある。どんなにそれが魅力的だとしても、それは、根のしっかりと生えた綺麗な花のようで、花だけをチョキンと挟みで切るようなことをしたって、すぐに枯れるのはわかってる。根を無理やり引っこ抜こうとしても上手く行く筈などない。あたり一辺の地盤はくずれ、根も切れてしまうだろう。だって、すべては繋がってるから。それだけ、なんて、調子よくいくほど人生はらくじゃない。
「うーん。もう戻りたいとは思わないですかね。」パリッコさんが言った。それから「いまだに昔の、子供の頃だとかにあった嫌なことを、朝起きた時に不意に思い出したりするんですよね。」と付け加えて言った。聞いていいのかな。この話の先を聞きたい。面白いことを話してくれるんだな。私にだって不意にやってくるそれ。だけど、直ぐに日々に消されてしまう。面白いな。ちゃんと自分の中に取っておけるなんて。
前にオンラインで飲んだ時もパリッコさんは面白い事を話していた。リリさんがパリッコさんが好きな理由がわかる気がした。
人って、言葉では説明できないような、その人だけのものに触れた時に、見せてくれたその人に、どういうわけだか敬意を払いたくなる。そうしているうちに、きゅぅっと吸着されてゆくことがある。吸着されてる、酔いながら思った。
リリさんがこないだの施設でのワークショップの話をしてくれた。パリッコさんがトイレへ行ってからも二人で話をした。「あの日は2時間でしたっけ?」リリさんが言った。いつもより1時間以上延長したワークショップで、私は講義だけじゃなくて写真を撮ったせいもあって、脳みそはヘロヘロで最後の方は何を話したのかしっかりと覚えてない。とにかく長かった。だけど、リリさんにとっては2時間。なんだかすごく嬉しかった。それに、ああ、流石と思った。リリさんって子はやっぱりよく見てる。
良くも悪くも、自分の弱い部分をよく見る人は多くない。そう言う人のことを、弱い人とか、泣き虫って名付ける人もいるくらいだ。けど、それって、さまざまな社会から見たものであって、人として見たら弱かろうが強かろうがどちらでもいい筈。誰かと比べたり比べられたりする時に使う言葉だ。それに、弱い部分は誰だって嫌う。見たくないし、投げ捨ててしまいたい。そんな現実に向き合いたくない。だけど、リリさんはよく弱い自分を嫌だという。ああ、向き合ってるんだな。もがき苦しむ姿を何度も何度も見てきて、その度にどんどん強くなる姿を見て、この人は本当に弱くて強い生き物だなと思うことが沢山ある。
だから、あの日のこともきっとよく見てくれていたんだと思った。精神科デイケアに興味がある。そんな風に言ってくれるだけでも嬉しかったのに、本当に施設に取材にきてくれるなんて思わなかった。「また話したい。」帰り際にも伝えた。
帰りの電車で、Bobby Caldwellの “What You Won’t Do for Love” を聞いた。豪くんが運転する車の横で聞いた曲。今は運転するのが好きだけど、あの時は助手席が好きだった。あっという間に駅に着く。「着いたよ」車で迎えにきてくれた周ちゃんからLINEが入った。やっぱり酔いが覚めないうちに帰れる場所に引っ越そう。今の家が好きだけど、もう少し人と近い距離にいたい。