Journal 19.2,2025

「昨晩は寝言を沢山言ってたよ。」「もしかして、周ちゃん遅くまで起きてた?」「うん。」

浅い眠りだったんだろう。アイマスクをして寝ればよかった。正直、ベッドは私だけのものがいいとやっぱり信じてる。このベッドは私が買ったベッドだ。布団も毛布だってそう。強いていえば、枕は結婚して1年目に買い替えた。私のベッドにやってきた周ちゃんっていう位置付けが、どうしてもなくならない。

それに、周ちゃんといると収まってしまうような感覚になる。一昨日、みっちゃんやゆうちゃんと食事をして思ったのは、急速に老いていこうと走ったのは私の所為だ。世界は思っているよりもずっと変わってないんだと感じた。結婚したとしても、大学へ行きほんの少しだけ知識がついたとしても、そう変わらない。変わったのは、もう収まってしまったんだっていう心持ちだけ、なのかもしれない。

言い換えれば、そうでもなかったってこと。いつでも私はここから抜け出せる。たぶん、するりと。

20代の時、婚約者の前からいきなり消えた夜があった。心の中ではそう決めていたのかもしれないし、きっかけを作っていたのかもしれない。店から飛び出して夜の中へ走った。嫌いなわけじゃなかったし、ずっと好きだった人だ。けど、収まってしまいそうで苛々していた。そうして、私は彼の妻になるのをやめた。

何かがやっぱりじんわりと変わり始めてる。元の私に戻りたいと思ったりもするけど、それが逃げていることなのもわかるし、それは周ちゃんの所為じゃないことも知ってる。答えはきっとでると思う。それまでは、苦しいけど悩み続けよう。簡単にはきめない。