4月22日

Journal 22.4,2025

中西君と青山でランチした。待ち合わせに1時間遅れた私に、中西君はいつも通りの笑顔。なんで1時間も遅れちゃったのか、前日から乗る電車まで決めていたのによくわからない。心理学の英文を読んでて真剣になっていたら、それで化粧をして出たら、待ち合わせの時間になっていた。あれ?今って何時だっけって。たぶん、心が結構疲れてるのかもなと思った。余計なことをきっと考えすぎてる。これからのこと、時間単位で上がったり落ちたりしながら、考えてる。忙しすぎて疲れる。

中西君はすっごくいいことを言ってた。「僕は、パッとしたものを作れないから。だから淡々と積み上げていくしかないっていうか。」周ちゃんに中西君を紹介したいって思った時に、同じようなことを私も伝えた。パッとしたもの、みたいな言い方は一切してないけど、ちゃんと積み上げてきた人。しっかりと丁寧に作ってくれる人。そう伝えた気がする。中西君の仕事の何を私が知ってるのか?昔名刺を作ってもらったことがあるのと、一緒に料理本を一冊やったぐらい。あとは、時々、美術館の仕事なんかをSNSで見かけるぐらいのもの。何も知らないに等しい。

けど、もう10年以上知ってる彼のことは、「アシスタントの時にさ、ブルシートで場所どりしてたよね?」大昔の花見の頃の話なんかをした。毎年とまでは行かないけど、数年に一度思い出す。夜中から場所どりしてるって。これもアシスタントの仕事なんだって言ってた。当時は、みんないいチャリを乗ってて、夜中でもいつでもどこでも行けたから、「終電は?」なんて質問は皆無だった。写真のアシスタントも大変だと聞いていたけど、グラフィックのアシスタントも大変そうだなって。そんな小さな記憶。

あの頃から、淡々と今日まで静かに自分のペースで山を登るように歩いている中西君を知ってる。親友でもないけど、華やかなイメージというよりは、信頼がおけるし、私みたいにイキってる人に苦手意識が高いタイプとしては、一緒にいて落ち着く。それに、丁寧だから好きだなと思う。色々な話を丁寧に今日も聞いてくれた。

長島さんの展示と、ユトレヒトの若い写真家の展示を見て帰った。