
朝一番の撮影は山若くんだった。周ちゃんも大好きな山若くん。私より好きなんじゃないかなって思う。出かける前に「今日は山若くんだよ」と言うと、嬉しそうだった。
山若くんは会わなかった間に体調を崩していたと聞いた。それから、来年に本を出版するってことも。タイトルは忘れちゃったけれど、山若くんらしいネーミングがよかった。
私たちも大人になったものだなと思う。昔は、この世にないものの話をよくしてた気がする。例えば、UFOみたいな話とか。だけど、今日は社会についての話をした。撮影終わりに喫茶店で、グラタンなどを食べながら。
長い時間会っていなかったけど、また、こうして交差点を行き交う車のように出逢える。それぞれが別の場所を目指していたとしても。
ユンギリアンな予備校の先生も言ってた。「ユング的に言えば、布置では決まっているんですよ。」って。先生は別に霊媒師でもなんでもなく。国家資格を持った心理士だ。
進路に悩む私にかけてくれた言葉、「布置」は、まるで星座の配置のように、私たちの心に本来備わっているものが、ある状況のもとで自然に立ち上がってくることを指している。