朝から豪快にブチ切れそうだったので、ぐっとこらえて110番、ではなく、L.Aの姉に電話した。今にも消えそうな声で「もしもし」の私の声を1000倍超えて、電話の向こうから言葉にならない発狂が聞こえた。共鳴するように、こちらからは悲鳴をあげた。ジェーソンに殺される前みたいに。
「ありがとう、あっちゃん。」話をする前に御礼を伝えた。私の最悪な事件については、些細な出来事のように、まるで他人事のように聞いてもらったけど、発狂に悲鳴をあげたら何でも良くなっていた。
道を歩いてたら、バナナに滑って転んで、頭を打って、白いお気に入りの服に鼻血がついて、買ったばかりの携帯が割れた。みたいな事は、日常の中で当たり前に起こる。今回もそう。ひどすぎる。余りに踏んだり蹴ったりだったから「最近さ、やっぱり神様はいるってことにしようと思って。」と言うと、「でしょ。」って。
その直後、「今日パンしか食ってねーし。」と独り言をぼやいてる。自由でいい。姉といると、人生なんてクソでも何でもいいのかもなと思える。
最後にダンスしたいねって話をして電話を切った。姉はサルサを始めた。私もダンスをやってみたいと話した。奇遇にも同じ理由だった。もう、私にでさえ、コントロールされたくない。上手くやろうとか、ああしようとかこうしようとか、その先を考えたり、何かを目指したりとか、うんざりなのだ。追いかけてくる私なんて振り払ってやりたい。
「ピアノで新しい曲を弾くとかは違うんだよね。」と言う姉の言葉は、納得でしかない。