カテゴリー: 和食

夕飯

和食 01.12,2020

姉と電話で話す。

「ママってデリカシー無いよね。」
「そうそう、そういう人なんだよ。結局さ、文句言いながらもパパと一緒にいるし、離婚の苦しみも、夫が死ぬ苦しみも、わかんないんだよ。」

ママが悪いとは思わないけど、デリカシーの無さに苛々する事がある。だけど、姉の言う通り、わかんないんだろう。それが例え親であっても、わからない。

いいとか、悪いじゃなくって、わからない。
夫が大病であっという間に死んで、看病の疲れや、悲しみに更ける間も無く、アメリカで三つの裁判に巻き込まれて、今、姉が、私によく言う言葉は「わかるよ。わかる。」「私なんて、酷い時はニコの骨壷に手を突っ込んで泣き叫んだからね。」

変な運命だと思う。蠍座の姉と、蠍座の妹。今までだって仲良し姉妹だったけれど、姉とは、姉妹を超えちゃった気がしてる。同じタイミングで私達に起きた事は、異常だった。こんな話、今まで知り合いの知り合いにだって聞いた事がない。どうして、こんなに世界が狂っちゃったのかわかんないけど、だけど、今の姉がいてくれたから、私は一人にならないですんだ。

10年前の今。ニコチャンはアメリカで流行り始めたブルーマンのツアーで忙しくしてて、私達はヘレナの小学校の友達のゲイカップルファミリーの豪邸にお邪魔して、映画みたいに大きなクリスマスツリーの前で最高な気分で乾杯した。まさか、こんな人生が待ってるなんて、人生って本当、どうかしてる。

和食 24.11,2020

胃が痛い。急に気持ちも滅入って午後から横になる。疲れた。全部が疲れた。この家に来た日から今日までの色々が頭の中でリプレイしてる。

悲しみは妄想だって、本で読んだ事がある。だから、悲しまなくっていいっていう内容の本。この半年以上、私は私の妄想の中で毎日、毎日、泣いたんだ。そんな妄想なんて欲していないのに、泣き続けた。会いたいとは思わないけど、記憶の中の彼が今日を壊していく。後、少し、あと数日でここから出れるのに。

彼の夢を見る。新しい女性と一緒に住んで、当たり前のように生活をしていた。悪びれたそぶりも無ければ、堂々としていた。夢の中の私は、驚きもしないし、悲しんでもいなかった。そういう事ができる人だって事を知ってるから。ただ、胸が鉛の様に重かった。泥のように重くて真っ黒な何かが、私の胸の中に住み着いていた。きっと、ずっと前からいたんじゃないかな。気づかなかった。だけど、どうにも出来ない。ねっとりとしたそれは、簡単には消えない気がした。

今の私に出来る事があるとしたら、一つ。彼と同じ事はやらない。死んでも、そんな惨めな事はやらない。今や自分や過去から逃げない、この苦しみを誰かの所為にしたりしない。絶対に。

これは私の問題。ベッドから起き上がって、荷造りを始める。
やるしかない。胃薬飲んで始めよう。今を乗り越えたら、いい事があるかもしれない。もし無かったとしても、今とは違う場所にいける。この悲しみに飲み込まれちゃいけない。


炊いた米
しらす
アボガド
納豆
マヨ
小豆島のヤマロク醤油のこの時期だけの菊醤


鮪丼

和食 21.11,2020

午後、絵描きの田中健太郎さんの個展へ行った。発熱のスタッフが出たみたいで、中止。今日をとっても楽しみにしてたけど、きっとまた近いうちに見れる。健太郎さん会いたかったな。すっごくカッコいいお兄ちゃん。愛のあるお兄ちゃん。憧れる人。

そのまま、青山にある、パリって勝手に呼んでるカフェで瞳ちゃんと会う。私は麦酒を、瞳ちゃんは白ワインを注文。辺りは直ぐに夜になって、遠くに東京タワーが赤く光ってる。心が安心してる。こんな時間を感じられる事が幸せ。

「新月の日にコスメのお仕事が出来ます様にって紙に書いてたの!」瞳ちゃんは新しいコスメの仕事が始まるんだそう。彼女は編集とライターをしてる。とっても嬉しそう。私も頑張ろう。頑張りたい。

私の人生はカバンをひっくり返したみたいに、全てがどっさり落ちて、すっからかんになった。ここに在るのは、私とテコと写真だけ。全部大事な物だった筈なのに、気づいたら失くなってた。だけど、大切なものは、ここにある。そんな気がしてる。

鮪丼

ご飯
青ネギ
醤油麹

芋煮

和食 20.11,2020

心が元気になればなるほどに、頭の中にやるべき事がわんさかと降ってくる。
仕事が出来なくなってしまった頃、今まで一度だって溜めた事が無い請求書が気づいたらあっという間に溜まっていた。酷い時は、1時間も吐き気で外出が出来なかった。電車に乗るのも精一杯。ほんの数ヶ月前の話。ようやく、私は私を取り戻してきた。生きる事って、こんなに楽だったんだって事を今、毎日を思い出してる。この半年以上の出来事が、まるで夢みたい。来る日も来る日も、胸が潰れる様な出来事が重なっていくと、人間は正気を失っていく。最期はずっと消えたいと願ってた。消えなくて良かった。

今日は久しぶりに穏やかな夜。コロナの前みたい。その時は、私の夫という人がこの家にいた。

にーちゃんからLINE。
「なんか人が変わったみたいに、電話が来た。今日は敬語だった。全部、終わらすって言ってるけど、未だ納得がいかないみたい、。俺は悪く無い、追い出されたんだとか、関係の無い事を主張してた。酷かったから少し言ったら、黙ってた。」

情けない。

妻である以上、彼の病気を救うと必死に頑張ってきた私の傲慢さは、私の罪だと思ってる。一度でも殴られた時に、一度でも大声で喚き散らされた時に、一度でもテコを蹴飛ばされた時に、荷物をまとめて、ここから逃げ出す事が出来た。それが愛かどうかなんて、わからない。ただ、反省してる。

病院の先生にどうして逃げなかったんですか?って、何度も聞かれた。
「犬がいるし、両親には心配をかけるから実家には帰れなかったんです。」私の答えは答えになってなかった。私が逃げない事を選択した。

離婚を選んだのは、怖かったからじゃない。苦しかったからじゃない。出て行ったからでも無い。病気でもいい、逃げてもいい、裏切っても、弱くても良かった。そういう彼を私は好きになったから。全部知って、悪い所もいい所も含めて彼を愛して結婚した。「もうお酒で傷つけないから一緒にいて欲しい。」彼の言葉を信じて、未来に希望を持って一緒に生きていく事を決めた。

「俺は今年1000万稼ぐから、お前とは違うんだよ!俺に構うな。」
一緒にいた8年間の殆どを無職で過ごした男が、すっかり依存症が始まって、心も身体もおかしくなった時に友達に貰ったお金や何かを手にした。色々なタイミングが揃って彼はおかしくなっていった。彼が荷物を持って出て行った日に私に言った言葉。あの日の顔も、あの日の声もよく覚えてる。何かの糸が切れて、それから私はあっと言う間に身体を壊した。

こんな人といたくない。私が好きだったのは、優しい彼だ。
ただただ情けなかった。人として、男として、ダサくて嫌だった。そんな男を救おうとする私も、もう許せなかった。離婚を決断した理由は多分、一つ。それだけ。

芋煮
ごま油 (肉を焼く時に使うのと、最期に風味付けで入れる)
味噌 二種(焼き付けるのと、最期に入れるよう)
豚肉
きのこ
里芋
人参
こんにゃく
青ネギ

湯豆腐

和食 17.11,2020

渋谷の駅前で結婚指輪を売ってきた。45,000円。この指輪が大好きだった。
心がプラスチックになった気分。何も感じない。

今、この世界に違和感しかない。
一生、隣にいると約束した人が死んでも無いのにいなくなった。彼は、暴れて、喚いて、暴力をふるい、家族をゴミみたいに、ぽいっと捨てていなくなった。世界で一番信じてた人が、目の前にある世界を壊してゆく。

どうして、こうして、自分は今、ここにいるんだろうって思う。私の力じゃ無い何かが私を推し進めてる。空っぽな自分が歩いて、空っぽな自分が食べて、空っぽな自分が笑ってる。今、目の前にある世界は本当に私の世界なんだろうか。

今夜は湯豆腐。
引っ越しの手続きで忙しい。小豆島の醤油の蔵元で買ったポン酢で食べた。

湯豆腐
昆布
豆腐
ポン酢

夕飯

和食 16.11,2020

久しぶりの東京。
本当は東京に帰るのが少し怖かった。姉にメールする。「月末に引っ越しが決まったから、何かあっても私に直接伝えないよう、皆んなに言って。とにかく、姉を通して。」

元気を取り戻せば取り戻す程に、あの場所への恐怖が大きくなっていく。もう2度と、あそこへは行きたくない。もし、また大きな哀しみに襲われたら私はもう帰って来れなくなる。そんな気がしてならない。家に入ると、二つ鍵をしてチェーンをかけた。絶対にもう来ない事はわかってるのに外せない。

また堕ちたら、引っ越しなんて出来なくなる。やっと、ここまで元気を取り戻したのに。8年間想い続けて、何よりも誰よりも大切にしてきた人が、今だに私の毎日を襲い続けている。

家を出て行った次の日に彼と電話をした。9月の初め。「俺は忙しいから邪魔すんな。2度と連絡すんな。」沢山伝えたい事があるのに言葉の1つも出ない。彼じゃない彼が怒り狂う。一年前はあんな声を出す彼じゃなかった。だけど、その一年前はこの彼。私達には話す事が沢山ある。夫婦を続けるにしても止めるにしても、未だ夫婦。だけど、もう無理なんだってわかった。もうこの彼になったら話は出来ない。

あの時は私は胃癌の検査の再検査中で、不安だったし体調がとても悪かった。勿論、彼も知ってた。もう一人の彼はどういう気持ちであの電話を切ったんだろう。結局、私達は一度も話合う事が出来ないまま。何度も何度も何度も何度もお願いした話し合いは、結局に出来ずに来週、5年間住んだこの部屋を出る。

夕飯
梅干しご飯
具沢山のお味噌汁(パプリカ、セロリ、人参、ひき肉)
麩チャンプル



目玉焼きご飯

和食 10.11,2020

朝に納品を済ませて、新宿のマップカメラにレンズを返却しに行く。時間が少し空いたので、明治神宮を歩く事にした。

清々しい。涙が出てくる。
伊勢神宮に行ってから、こういう場所が好きになった。祈る事がずっと胡散臭いと思っていたけれど、祈るのは、願い事を叶えるわけでも、信仰の為でもなく、ただ、祈る事で目の前を見る事が出来る。瞑想みたいに、今、ここ。って。病気や災害、自分一人の力では乗り越えられない、どうにもこうにも出来ない時に、人は祈るんだろう。祈る事で救われる。起きてしまった現実は変わらなくても、今、ここにいる事が見える。お腹が鳴ったら食事をし、哀しみが今は襲って来ないのなら、ゆっくりする。そうして今がここにある事を知ると、少し元気になれる。いつだって、今なのだから。

彼の中には二人の彼がいた。
一人は優しくて私や家庭を大切にする、モラルも道徳もある気の弱い彼。もう一人は、酒を浴びるように呑み、女と遊び、汚い言葉を喚き脅し、人を傷つける事を厭わない彼。

私の心は両方を行ったり来たりした。全て現実だから、そうするしか無かった。本当に疲れてる。彼がお酒の時期に入ってしまってから、もう8ヶ月。あの頃に戻れそうな気がしてならない。もう一人の彼が帰ってくるのを、どこかで待ってる私がいる。

新しい家が決まった。私は今を生きなきゃいけない。

目玉焼きご飯
ご飯
目玉焼き
ニンニク醤油
小梅

鍋のシメに山椒饂飩

和食 19.10,2020

また人が亡くなった。
師匠のアシスタントで一度現場で立ち会った事がある。四人組の女の子達。普通の女の子、高校生みたいにずっとおしゃべりしたり、悪ふざけしてた。可愛らしいなって思った。変わった名前のバンド名だったから覚えてる。赤い公園。何年前だろう。ずっと前。

何だか思った。
夫の様に弱いと言われる人は絶対に死なない。死ぬのは私みたいな方なんじゃないか。皆が言う。「彼は弱いからって。」夫は言う。「俺が弱いからって。」何度、夫は私に泣きついてきただろう。その度に私は私の声を飲み込んだ。私は強いからって。強い方が強くなればいいって。夫が失態を犯したのに、私が強くなる。そうやって私は、女というものは強くなるもんだと勘違いをしていった。

誰一人として私を弱いねって言わなかったし、あの朝、りょーこちゃんからのメッセージを読んで初めて私っていう人が弱い事を知った。

姉が言う。
「じゃあさ、彼は毎日胃が痛いの?彼は身体壊した?彼は仕事出来なくなった?苦しんでる?毎日泣いてる??食事が喉を通らない?あなたは彼に傷つけられて、こんなに酷い事になってしまった。じゃあ、彼は今何してる??女と遊んでたよね。また酒呑んでたよね。ライブとか出来てんでしょ。普通にご飯食べてるよね??いい加減にしなよ。」

夫が病気だからって未だに庇い続ける私に姉が怒った。怒ってる姉をよそに、私のどこかが言葉の意味に敏感に反応する。ほんと、確かに。

夫はコロナが始まってから毎朝、ツイキャスっていうのをやってる。酒で散々喚いた朝だって平気な顔をしてやってた。夫のそういう姿に毎朝傷ついた。今、どういう心境で笑って喋ってるんだろう。家族が隣で苦しんでるのに、そんなに楽しそうに笑える?売れるのが一番大事な夫にとって仕事は家族より大切なのかもしれない。だけど、本当にそうなのかな。夫が母親を邪険にするのを思い出す。何度も優しくしてあげてってお願いした。心のどこかでああいう親子にはなりたくはないって思って見た。私なら絶対にあんな事出来ない。お母さんに絶対にあんな酷い事したくない。夫にとって家族って何なんだろう。

人が死ぬのはやっぱり辛い。自死を選んだ彼女の気持ちはわからないけれど、少しだけわかる気がした。あの時の感覚を一生忘れない。酒に溺れるのと一緒に最悪な日々が重なっていった夏頃、強度なストレスで生きると死ぬの間をふらふらとしてた、もしかしたら半分死にかけてたと思う。食べても食べても痩せていく身体。鏡に映る自分に驚いた。胸のふくらみはぎゅっと小さくなって、あばらがゴツゴツと腹の上まで続いてる。ズボンだけじゃない。下着もブカブカだった理由にようやく納得した。夜中の音に目が覚めると、心臓がバクバクして恐怖なのに、夫が帰ってきてくれたんだという安堵がぐちゃぐちゃになって今にも破裂しそうだった。それなのに、後ろから押されるようにやってくる恐怖に追い立てたれる。目の前は真っ暗闇でずんずんと黒い壁が目の前に迫ってくる。その中に、貧血で倒れる時みたいに倒れてゆく身体。ああ、これから倒れるってわかってるのに、手も足も動かない。倒れたく無いのに助けてっていう声も出ない。このまま暗闇に堕ちるのに、もうどうにもできない。もう遅い。降参するしか無い瞬間がじんわりと確実にやってくるあの感じ。もしかして、これが死ぬって事なのかなって。


もうあそこには行かないって決めてる。

さぁ、食事をしよう。もう大丈夫。哀しい事の次には、希望のある事をしよう。寒い日は鍋。独りだってシメまでやる。最後は饂飩と山椒。鶏の出汁や野菜の旨味がたっぷり。白菜なんて1/4個くらい、とろとろにしちゃえばあっという間に食べれる。温かい。温かくて美味しい鍋。ぴりっとした山椒がお腹いっぱいでも食べれる。本当に美味しい。

白菜と鶏肉の鍋
鳥手羽元
白菜
禰宜
豆腐
醤油
みりん
昆布
山椒

夕飯

和食 08.10,2020

結婚してから手帳に書き続けている日記がある。久しぶりにぱらっと読み返した。日々、夫の事を記してる。怒ってしまった事、言ってしまった事、喧嘩した事。私の気持ちは書いてない。私が改める事と、今をどう楽しむか知恵を振り絞る事ばかりを記している。手帳の最後に今年叶えたい夢100という頁があって、毎年同じ言葉をゆっくりとした丁寧な字で綴ってある、綺麗に並べるように綴ってある。

夫の音楽がうまくいきますように、夫が仕事で稼げるようになりますように、夫の夢が叶いますように。

夫に会社を作ってあげた呑み友達が酔っ払って言う。「あなたは悪い所、無いの?」その日は夫が仕事を放って泥酔して行方不明になり大変だった夜。私は家で夫を待っていた。電話の向こうで、いつも無口な男が饒舌に意地悪を言って、ケタケタと笑ってる。時間は夜中の1時過ぎ。結局、いつもの様に朝まで寝れなくて、一度泣いてから撮影に行った。彼は夫のパートナーだと言うけど、家で起こってる事は何1つ知らない。そしてきっと夫が酒を止めている事も知らなかったのかもしれない。いつも中目黒でお酒を飲み歩いてる。のっぺらぼうみたいな顔の人。夫と散々遊び歩いてると聞いていたけど、俺はいつも一緒にいるわけじゃないと言ってた。どうして私に嘘をついたんだろう。それとも夫が嘘をついていたのか。

過去に記した言葉が私を救う。もう私を責めないでいい。私、夫を大切にしてきたんだった。

今日は頭が痛い。だけど、楽しかった。だんだん撮れるようになってきた。数週間前、カメラを持つ手に力が入らなくなくて、怖くなった。あれから、少しずつ、少しずつ。少しずつ、写真を撮ってる。もう大丈夫。しっかりと手に収まってる。

撮影の後、お喋りしながら笑って帰った。写真も、写真に関わってくれる人もありがとう。本当にありがとう。

夕飯
ご飯
きのこと茄子の味噌汁
アボガドと納豆
焼き鮭とキムチマヨ

夜食

和食 21.9,2020

早朝、家の前に出した荷物を何も言わずに夫は運んで行った。ずっとそわそわした。ダメだ、気持ちの一ミリだってもう戻っちゃいけない。だけど、これが最後だと思うと伝えたかった。

「僕は変わりたいんだ。もう絶対にお酒で傷つけない。だから一緒にいて欲しい。」ポッケに入った婚姻届、折り曲げられた婚姻届を見て素直に嬉しかった。その数ヶ月後に私達は籍を入れた。2016年の事。お酒の事はずっと誰にも話せなかった。それから1年後にまたアレは始まった。

夫にメールする。
「何の話合いも出来ていないのに、離婚で本当にいいの?私達は8年間、ずっと一緒にいたんだよ。」

返答は無し、ずっと夫は無視だ。4月からずっと無視。どんなに酷い事をしても無視。「お前が悪い。」酒を飲んで夜中に泥酔して言う言葉はいつも同じ。「うざったい。俺の好きなようにさせろ。俺は忙しい。」

中目黒の酒場で私から家を追い出されたと夫が言ってると耳に入る。情けない。どうして嘘ばかりつくんだろう。私だけじゃない、世界にも自分にも嘘をついてる。そんなに自分の身を守る事で必死なのかな。私が作り続けた食事、あれは一体なんだったんだろう。この家にいる全てが夫の帰りを待っていた。毎日毎日、また同じ夜を一緒に過ごせるようにと静かに待ってた。

「助けを求めない溺れる人を助けると溺れますよ。」夏に夫の事で行った心療内科の先生の言葉。ちゃんと聞けば良かったと思う。夜みたいな一日がいる。秋の風が気持ちがいい筈なのに、身体に当たるそれが怖い。頭がどこかに置いてきたみたいな感じがする。空は青くて晴れてるのに、太陽の温かさが届いてこない。私、たぶん溺れた。

夜食
ご飯と梅干し
しじみ汁

モツちゃんぽん

和食 18.9,2020

久しぶりのラーメン!前はよくラーメンを食べてたな。

夫は月の1/3位は不在となる事が普通だった。昼間は一緒に回ってるミュージシャンと地方のリサイクルショップを巡って自分のコレクション探しとご当地グルメを食べる。夜はライブして、お金が無いから、タダか安く泊まれる場所で雑魚寝してお酒を飲んでって。それが夫の言う音楽のツアーという仕事。赤にならなければいい。俺はいい方だっていつも言ってた。何が良くて何が悪いのよくわからないので、ただ頷いた。ツアー中に夫からの連絡は殆ど無い。こっちからメールすれば、さくっと返ってくるだけ。「いつ帰るの?」と聞いても返答が曖昧な事も多かった。時々、お土産に醤油を買ってきてくれた。夫は元気な時はとにかく忙しい人だったけど、お金だけはいつもとにかく無くて、本当にお財布もポッケも空っぽみたいで、私の誕生日は半分いつも私がお金を出して何かを買った。少し出してと言われて、出す。お金が無いのなら仕方ないと思ったけど、不思議だった。デビューまでして手に入れたファンとの繋がりや、そのお陰で続けてられる音楽のツアーという仕事が夫にとって何より大事だった事はわかってる。だけど、それは私の夕飯を独りぼっちにさせる事が多かった。そんな夜にラーメンを食べていたんだと思う。ある時、健康診断でラーメン食べてる数が多い事を指摘されてやめた。

昨日の早朝に友人からメールが入った。
4時とか5時。大体ぼんやり起きてる時間。ああ、また今日がやってきたって目を開けても、目の前に起きてる現実にどん底になっている時間。起きてるけど寝てる。本当に寝れたらどんなに楽だろう。身体がここに在るのに、どこにもいけないままここにいる。まるで時間に張り付いてしまったような感じ。

朝陽だ。無理やり私をベッドから剥がしてくれた。テコの散歩へ行こう。

あ、メールが来てたんだ。歩きながら開いた。
直ぐにわかった。この子、私を一生懸命に救おうとしてる。

文章が沢山詰まったメールだった。メールの最後にモラハラリストと記載されたものがついている。慌てないよう、ゆっくりと落ち着いて読むようにした。何回も読み直す。リストを何回もやってみる。何回も繰り返したけど、全部そうだった。モラハラって何の事なのかよくわからなかったけど、モラハラリストを読む限り、私という妻はモラハラ被害者だった。

今しかないって思って送ってくれたんだろう。そんな感じだった。前に少しだけ夫の事をぽろっと話した事がある。彼女はずっと気にかけててくれたのかもしれない。丁寧にモラハラっていうそれについて教えてくれた。googleでモラハラっていうのを調べたけど、沢山読んだけどいまいちわからない。だけど、事象だけつまめば夫の私への行為は完璧にモラハラだった。よくわからない。これは弱い夫の心の叫びが溢れちゃっただけの事で、それを受け止める事が妻である私の役目なんじゃなかったのかな。私達だけ、家庭だけの秘密が明るみに出ようとしてる。姉が最近ずっと言ってた。「ねぇ、よしみ。聞いて。これって犯罪なんだよ?」って。アメリカではそういう言い方をするんだってずっと思ってた。アメリカ人は直ぐに裁判したがるからって。

今日の撮影。写真を撮れて、すごく楽しかった。
気分が大分落ち着いてる。大丈夫な気がしてる。

夕飯

和食 16.9,2020

何だか疲れた。寝よう。さっさと今日は終わらそう、夕飯を食べて。


夕飯

鯵のたたきとカボスと大蒜醤油
茎若芽
糠漬け
納豆しじみと若芽のお味噌汁
ご飯

山形のだし

和食 12.9,2020

昨日から人生をお休みする事に決めた。お休みって言っても、特に何かするわけじゃない。ただ、もう頑張るのが疲れた。考えるのも疲れた。何もしたく無い。心も身体も衰弱しきってる。午後に会ったアカリちゃんに伝えた。「ちょっとお休みしようと思う。全部。写真も料理も。ぜーんぶを。」

ずっとずっとわかってたけど、頑張るのをやめられなかった。夫の酒乱に気づいたのは4月のいつか。夜22時を過ぎた頃、アカリちゃんに連絡をしようと携帯を取った。身体が硬直してる。血の気が引いていくのがわかる。「もしもし?どうしたの?」声を聞いてほっとしたのと同時に、声が失くなった。「助けて」と言いたいけど、声が出ない。喉の奥にぐっと閉じ込められた声が止まってる。

あの夜から。あれが始まりだった。
そして、2年前のトラウマも私をぎゅっと掴んで離してくれなかった。

人生をお休みすると決めて今日で2日目。お休みしたって結局憂鬱。とにかく休もう。ベッドに横たわると、いつしか寝ていた。大きな問題があるのだけど、今すぐに夫に連絡してあげなきゃっていう夢を見た。目覚めて、ぼんやりとする。現実がどっちかわからなくなる。ああ、夢。夫に会えた気がしてほっとした。

夕方、編集の仕事をしてる栗さんの紹介で料理写真家の梶原さんっていう方に写真を見てもらう約束をしていた。ポートフォリオを持って市ヶ谷の方にある事務所へ向かう。出会った瞬間、マスク越しでも優しい笑顔が溢れてるのがわかった。一枚一枚ゆっくり写真を見て、話をしてくれて、私の話も沢山聞いてくれる。嬉しい。すごく嬉しい。写真を沢山褒めてくれた。もう辺りは真っ暗だったけれど、いつもの怖い夜じゃない。御礼を言って事務所を出て駅まで歩く。やっぱり人生をお休みするのはやめる。

「あなたは広告じゃなくって、あなたの写真を撮った方がいい。残念だけど僕から紹介出来る仕事は無いよ。あなたの写真を見て、すごく写真が撮りたくなったよ。」

世界に突然嫌われてしまった毎日に、一人ぼっちになって信じるものが失くなってしまった毎日に、写真が私を救おうとしてる。どんな日だって料理も写真もやめない。今日もご飯を作って、写真を撮ろう。続ける事をやめたくない。

やっちゃんのレシピ、山形のだし
きゅうり、茄子、みょうが、大葉をみじん切り
お好みで鰹節や切り昆布
味付けは麺つゆ又は味どうらくの里などの出汁醤油で。

昼食のこと

和食 08.9,2020

午前はトレーニングに行って、そのまま病院へ。胃ガンの検査にひっかかってた。帯状疱疹のお薬を薬局で受け取る。午後に夫と話をしようって約束をしてる。本当に今日は帰ってくるのかな。そんな事を姉と電話しながら帰宅した。

遅い昼食を終わった頃に、急に “今から帰る。”とLINE。
数週間ぶりに帰宅した夫。当たり前のように畳に横になってる。「話をしたいから起きて。」「頭が痛いからこのままがいい。」向き合いたく無い時の夫はこういう感じだ。帰宅した事で精一杯なんだろう、きっと。「疲れた」何度もそう言った。目がすごく鋭かった。

夫は今、躁状態。春からだと思う。3月、殆んど睡眠を取って無かった。とにかくアイデアが浮かんで来るようで、椅子に座ると直ぐに立ちあがって、家中をそわそわと歩き回った。躁状態に入ると止まらない。どんどんとハイのハイになって、そのうちに凄い力を持った権力者だとか、悪い王様みたいになってゆく。誰の声も聞かない。いつもの優しい夫とは正反対となる。

「俺は1000万今年稼ぐから。何かお金の支払いなんかあるなら、全部、請求書を出して。」荷物をまとめながら言い放った。「もし、仕事が必要なら店舗を撮る仕事回してやってもいいけど。」私、建築写真家じゃないし、なんで嫁が家のお金で夫に請求書を出すんだろう。この人バカなのかな。バカなんだよ。本当に無知で幼稚で、バカなんだよ。今、CEOっていう肩書きを手にしたけど、ほんの数ヶ月前まで、音楽を除いては殆んど稼ぎがなかった。「今日はコーヒーが10杯売れたよ!」1杯300円程のコーヒー。祐天寺の商店街の真ん中で不法の店をやってた。溜め過ぎていた年金も少しずつ払うようになって、駄目な色々の事も一つずつ潰して綺麗にしていった。少しずつ自分の力で自立してくれたらいい。絶対に私の紐にはさせないと心に決めてた。だから貧乏でもいい。それに彼には才能があると信じてた。その才能が音楽なのかどうかはわからないけれど、悪い所が失くなれば、この人は人の役に立つ人になれる。ゆっくりと一緒に進もう。優しい夫がいてくれるなら、そんな毎日で十分に幸せだった。

「俺は別にどっちでもいいから、離婚したいかどうか選んで。」話し合いは一切してない。沢山の酷い事についても、やってしまった出来事についても、聞きたい事や話したい事は山ほどあるのに何も言わない。夫に会社を作ってあげた飲み友達が車で来て、夫の荷物をぱっと持って行った。

今年は夫に青柚子胡椒を食べさせてあげられなかった。今年も上手にできたのに。
がらんとした家で、気持ちがずっと動転してる。


昼食

鯛のお刺身と青柚子胡椒
トマトとキャベツのお味噌汁
糠漬け
納豆卵
大根おろしと紫蘇の醤油漬けにマヨ

卵たまご素麺

和食 03.9,2020

あと2ヶ月で誕生日。
別に私の誕生日なんてどうでもいい。年をとる事が嬉しい年齢でも無い。ここ数年はずっとそう思ってた。友達や家族、夫の誕生日が嬉しくて仕方なかった。だけど、いつもと違う今年はいつもと違う事をしたいと思った。人生で一番最低な年。だから、誕生日までの2ヶ月くらい最高な事をしよう!誕生日がきたら、もっともっと最高をしたい!

疲れきった心に作戦を練る余裕なんて無い。今までの方法でここまで歩いてきて最悪な事態となった。何が良くて何が悪かったなんてわかんない。だから、今までじゃない方を選んでみよう。いつも通らない道、いつも買わない色、いつもなら諦める事、いつもなら譲る事、いつもなら我慢する事、いつもなら恥ずかしくてやめた事、いつもじゃないを選ぶ。哀しい時は泣く。嫌な時は帰っちゃう。嬉しい時はもっと喜ぶ。その先の理由なんてのは無視して、いつもじゃ無い方を選ぶ。好きな写真を撮りまくろう。失敗してもいい。食べたらさっさと寝て、今日を終わりにしよう。いい日をやろう。それでいい。

いつもと違う今日がしたい。もうこの今日は要らない。最高な今日がいい。

卵たまご素麺
生卵

たらこ
素麺
青ネギ
麺つゆ

ひとり晩酌

和食 22.8,2020

すっごくすっごく昔の事のよう。7月22日から一ヶ月が経った。「今日は帰るからね、」久しぶりに見た優しい目が “僕を信じて” と言って帰らなかった日。やりなおす為に話そうって約束していた日。いつものように嘘をついて泥酔した日。夫の40回目の誕生日。

あれから生活は色々と変わった。
卵は少なめの6個パックを買うようになった。窓辺に観葉植物が増えて、梃子の夜鳴きは無くなって、私の夜も短くなった。そして私は泣く事を諦めて、ひとりで過ごすこの街が前よりずっと好きになった。

無くなったらいいって思う。7月21日の次の日は7月の23日みたいに、7月22日は消えたらいい。そうしたら一生夫に会わないで済んだ。夫がまた女と遊んで酒に溺れてる事を私は知らずに済んだ筈だ。切りがないこの毎日なんて世界にきっと無かった。

ひとり晩酌
冷蔵庫の余り物。

煮卵、カレー、カニカマのマヨ和え、冬瓜のきんぴら、ゴーヤと長芋の炒め煮と麦酒。

昼食

和食 13.8,2020

“人生史上最悪だ。もう生きていけない。もうダメだ。なんで私ばっかり。どうしてこんなに酷い事されなきゃいけないんだろう。胸が痛い、痛すぎてもう空気になって透明になりたいよ。” もし、誰かがそういう事を言ったら、私は無視しないで話を聞いてあげようって思う。よくよく気持ちがわかるし、そういう事って結構、案外、世の中に隠されてるって最近になって気づいた。心の底でぐっとこらえて苦しんでる人が本当は多いんだって。

だから、もし困っている人がいたら、まず少しでもいいから外に出て誰かに会おうって伝える。その次に、嘘でもなんでもいいから、食卓を色鮮やかにして。って思う。食べたくなくてもいいから、いやいやでもいいから料理を作って、食卓をどんどん鮮やかにして。そうすると、気づくと元気が湧いてくる。食卓が鮮やかになればなるほどに。そうこうしているうちに食事もなんだか美味しくなるし、余ったらタッパに入れて冷蔵庫に入れておけば辛い日のお供にだってなってくれる。食卓は世界を救う。

ゴーヤチャンプル

和食 06.8,2020

生活は美しいと思う。
時々、後から写真を見てるだけで感動して涙が出そうになる。これは持論だけど、物っていうのは、いい場所におさまる時があって、ぴたりとハマると本当に美しい。どうしてなのかわからないけれど、そういう場所がある。だから写真を今もこうして続けていられるのは、そういう場所をまた見たくって続けてるんだと思う。多分。

ゴーヤチャンプル
フライパンに油をひき、卵をふわりと炒め皿に出しておく。
豚肉、ゴーヤの順に炒める。豆腐を入れて一混ぜしたら、醤油、カツオ出汁の粉、卵を混ぜ合わせる。
ゴーヤは塩もみしない方がしゃきしゃき感が残ると、”家庭料理100のきほん” に書いてあったので実践。美味しかった。
▽ 材料 ▽
ゴーヤ 1/2本ーワタをスプーンでこそげとり、スライスする
豚肉 塩・胡椒を揉み込み、片栗粉をまぶしておく
豆腐

醤油 or めんつゆ
カツオ出汁の粉 [めんつゆの場合はいらない]

夕飯

和食 30.7,2020

姉から毎日連絡がくる。
「おはよう」「今日はどう?」姉に初めて話したのは6月の末。あれから、毎日電話をくれる。

「朝はいいんだけど、夜が辛いんだよね。」だいたい17時くらいから辛くなってくる。「うん。わかるよ。わかる。」姉は二年前に夫を病気で亡くして大変な時期があった。今もそこそこ大変だけど、夜が怖い事をよく知ってた。毎日呑みに行くわけにもいかないし、呑んだ帰り道なんて最高に辛い。どちらにしても辛い。だから、そんな夜は姉と電話した。毎日同じ話を、毎日同じように呆れて、毎日同じように怒る姉。本当に尊敬する。ただの姉妹というだけで、どうしたらこんなにも真剣になれるんだろう。蠍座の姉妹。愛情が深いと星に詳しい友人に聞いた事があるけれど、度を超えている。最近は電話が減った。食卓が色鮮やかになると元気になるから、沢山おかずを作って一人で食べる。少しずつ私は私らしさを取り戻してる。この生活がそのうちに気にいるかもしれないし、夫は酒をやめて帰ってくるかもしれない。どちらでもいい。ただ、もう地獄はおしまい。

夕飯
冬瓜と色々野菜の味噌汁
冬瓜の皮の金平
蛸のセビーチエ
糠づけ
エビチリ
油をひいたフライパンににんにく・生姜を炒める。玉ねぎを入れて炒め、途中、塩、豆板醤を入れて玉ねぎが透明になるまで炒める。トマトを入れて水分を飛ばすように炒める。水分が飛んできたら、豆板醤(少なかったのでナンプラーとのミックスで代用)、エビを入れて混ぜ合わせる。片栗粉でとろみをつける。
▽ 材料 ▽
玉ねぎ 中1個ーみじん切り
にんにく・生姜 1片ーみじん切り
トマト 中2個ー湯むきしてざく切り
エビ 殻をとり、さっとボイルしておく
豆板醤 小さじ1
オイスターソース(ナンプラー) 大さじ1
塩 ひとつまみ
片栗粉
蛸のセビーチエ
▽ 材料 ▽
トマト 1個ーみじん切り
にんにく 1片ーみじん切り
有機レモン(実ごと混ぜ合わせられるから。)
蛸 一口大に切る
青柚子胡椒
オリーブオイル
タバスコ

冷やし素麺といろいろ

和食 29.7,2020

冷やし素麺に夏を沢山のせる。
野菜の素揚げには胡麻油か、オリーブ油を。梅干しとの相性がどちらも最高で、今日の気分が決まらなくってもどっちでもいい感じとなる。薬味もたっぷりと。

カレーうどん

和食 25.7,2020

みんなで缶チューハイ片手に歩いて帰ったのは覚えてるんだけど、その後の記憶が無い。手にあった缶チューハイは?そして、私のお気に入りの、夫に買ってもらった茶色の縁のメガネは?

7月20日、「とにかく家に帰って。」とメールした。
夜中の2時をすぎた頃、玄関をがちゃがちゃとやって泥酔した夫が帰宅した。心臓が止まりそう。ばくばくして朝まで寝れなかった。翌朝に「ちょっと食事でもしながら話そう。」昼食を支度する。久しぶりの夫。味噌汁もご飯もするすると入っていかない、食べてないのに苦しくて箸がすすまない。夫はさっと食事をすますと「話は明日にして欲しい」と二日酔いで辛そうにソファーに横になり、しばらくすると出かけた。

7月21日、夫の誕生日の前日。「今日は帰るから、話そうね。」久しぶりに夫の優しい声を聞いた。帰宅したのは翌日の昼前。何事も無かったように帰宅。夫が帰宅する少し前、友人から連絡が入る。「今日、夫の配信ライブの手伝いなんだけど連絡が取れない。昨晩電話した時はスナックで酔っ払って偉そうにしてた。どこにいる?」連日、女と遊んでる夫。女と遊んでる事は人にも聞いていたし、一度携帯を見た時に、驚く数の女性と遊んでる事を知った。異常な数の女性。毎晩のように、誰かと夜中にLINEの交換をしてた。誕生日の夜のスナックもきっと女とだろう。呆然と立ち尽くす。友人からの怒りが電話を飛び超えて伝わってくる。「ごめん。」と言って情けなくて泣いた。

夫の誕生日で私達が話す事はきっとお互いに決めていた筈だ。過去の事は水に流してやり直そう。ゆっくりとお酒の事を考えて行こう。前むきだった筈だ。だけど、また夫が帰らない生活が始まった。もう2ヶ月もこんな生活を続けてる。2年前に夫の酒乱で苦しんだ1年間の事がずっと頭の中にある。

メガネを捨てた理由はだいたい予測がついてる。捨てるなら、メルカリにでも売れば良かった。あのメガネは夫が約束を破って酒を呑んだ時に、”ごめんなさい。”というので買ってもらったメガネだった。昨年のいつだったかに。

カレーうどん
▽ 材料 ▽
冷凍うどん
万能ねぎ
豚肉、きのこ、ねぎ
めんつゆ
カレー粉
片栗粉
赤唐辛子

昼食

和食 24.7,2020

もし、ちょっと毎日がうまくいかないなら、うまくいってるみたいにするといいって聞いた事がある。例えば、一人の食事って実は寂しくないかもしれない。もしかしたら、これから子供が産まれて、手が離れるまでの20年はお母さんとして忙しい日々になるだろう。こんな一人ご飯も恋しくなるだろう。ならば、今のうちに楽しんでおこう。ゆっくりと味わって食べる時間なんて無くなっちゃうかもしれない。仕事だってやめたくないし、家事も料理もわんさかと毎日やってくるのだから、きっとむちゃくちゃ忙しい日々になるだろう。この一人の昼食は結構いいものなんだよ。そう考えてみる。いや、だけど、現実は一人ぼっちのまま。だけど、今日は美味しかった。

ゴーヤとマッシュルームの煮浸し
フライパンにオリーブオイルを多めにひいて、ゴーヤとマッシュルームを揚げ焼きにする。好みの火加減(ゴーヤが柔らかくするならよく火をいれて、固めが良かったら早めに火を止める。)で火を弱め、めんつゆを入れてさっと煮込む。冷蔵庫でよく冷やす。
▽ 材料 ▽
ゴーヤ 1本ー1本を3等分して、中のワタをスプーンで切り抜いて、厚めの輪切りにする。
マッシュルーム 8個くらいー房と実の部分に分ける
オリーブオイル
めんつゆ

雑穀粥

和食 17.7,2020

雑穀粥
材料を鍋に入れて煮込む。新生姜の甘酢漬けと一緒に。
▽ 材料 ▽
鶏の手羽元を炊いたスープ
雑穀
クコの実

トマトのおひたし素麺

和食 11.7,2020

夜中の12時、夢の向こうで何度もチャイムが鳴る。テコがギャンギャン吠えている。慌てて起きたけれど、現実なのかがよくわからない。ただ心臓がバクバクして今にも飛び出しそうなくらいだ。外で誰かの言葉が聞こえる。インターホンに出ると「菊地さんですか?旦那さんが行方不明なんです。今日1時から深夜のラジオ放送なんです。」声から顔面蒼白なのがわかった。手と足が震えてる。嫌な予感がしてた。この2日間は深夜の仕事でお酒を呑んでいなかったから、今日は何だかまたアレが来そうな気がしてた。

インディーズで活動している夫にとって、ラジオ出演はチャンスだった筈だ。夫は早い時間から酒が入り、行きつけの居酒屋の店長に悪態をついて、祐天寺で寝ていたという。結局夫を見つける事が出来て、ぎりぎりラジオには間に合ったが、放送では呂律が回っていなかったと翌日に聞いた。夕方に夫の店に行き話をする。「お酒が呑みたいから離婚でいい」私を睨む夫。もう自分が自分じゃないんだろう。そんな気がした。

こうして殆ど寝ずに撮影に行くのも毎週のようにやってる。頭と身体が鉛みたいに、心も鉛みたいになって、写真を撮りに行く。現場でようやく生きてるみたいになって安心する。今日も雨が降ってる。鬱陶しいくらいに溜まってる私の鬱憤が弾けてゆく気がした。このまま全てが道路に弾く水みたいになくなればいい。私が夫の前に並べた正論に、彼もきっと苦しんで来たことだろう。夫はきっと私に向き合ってほしくないんだと思う。私が向き合いたいと思うように、夫は向き合ってほしくない。これから、心療内科へ行く。私の話じゃなくって夫の話をしに。

トマトのおひたし素麺
▽ 材料 ▽
素麺
トマトのおひたし 湯剥きして麺つゆに漬けて冷やしたもの
麺つゆ
キムチ
冬瓜の金平 冬瓜の皮をごま油と醤油で炒めたもの
ごま油