
友達が結婚するみたい。
結婚っていいなぁって思う。すごい事だと思う。
全く知らなかった人とこれから一生一緒にいましょうっていう約束をして、その約束をしたら、この人は私と一生一緒にいる人なんです。夫なんです。妻なんです。って人に紹介したりして、大好きで大好きでたまらなくて、そういう契約をする。そうじゃない場合もあるかもしれないけれど、大半はそうだ。なんてすごい契約だろう。誰かの結婚の話を聞くと、堪らなく嬉しくなる。

友達が結婚するみたい。
結婚っていいなぁって思う。すごい事だと思う。
全く知らなかった人とこれから一生一緒にいましょうっていう約束をして、その約束をしたら、この人は私と一生一緒にいる人なんです。夫なんです。妻なんです。って人に紹介したりして、大好きで大好きでたまらなくて、そういう契約をする。そうじゃない場合もあるかもしれないけれど、大半はそうだ。なんてすごい契約だろう。誰かの結婚の話を聞くと、堪らなく嬉しくなる。

今日は食欲が無い。昨日も食欲が無かった。一昨日も、その前も。その前は寿司を食べた!
どんどん意思とは逆行して痩せていく身体。困る。全然食べたくない。だけど、食べる。「食べる事は生きる事だから。」野村さんっていう絵描きのお友達が教えてくれた。「食べるは愛よね」って。だから食べよう、いっぱい食べよう。

朝方に初めて姉に相談する。ずっと家族には隠してた事。
話すつもりは無かった。心配をかけたくなかった。それに、話したら現実になる。だけど、もう限界だったみたいで、姉の声を聞いたら涙が止まらなかった。
これはやっぱりただの酒乱じゃ無いんだ。これで2度目のお酒の時期。春からずっと心は恐怖で破裂しそうだ。不安を拭う事しか出来ない。ここから逃げ出したいけど、優しい夫が帰る事を信じたい。
毎日毎日が地獄みたいな場所になっていく。夫は酒からどんどん抜け出せなくなっていく。酒が入れば入るほどに自分がコントロール出来なくなって、性格も変わっていく。暴れる。怒鳴る。喚き散らす。繰り返し、繰り返し、最悪が積もっていくだけ。
もうどうしていいのかわからない。それに、知ってる。私はこれから起こる事を知ってる。これから、もっともっと最悪が始まる。

2018年11月、京都出張からの帰りの新幹線の中、隣同士に座った編集長であり、友人でもあるりょーこちゃんに話をした。「実は、夫がまた酒を始めたの。」京都出張なんて楽しみしか無かった筈なのに、毎日がどんよりして真っ暗で、今にも溢れそうな涙をぐっと、出張1日目も、2日目も、ぐっと喉の奥の方でこらえた。あの日の事を急に思い出した。彼女は夫の酒乱について知っていたし、私がそんな夫を支えて、色々と大変な日々を送っている事も知っていた。それに、元々音楽畑からこの業界に入ったから、そういう男に対する理解も早かった。だけど、その日は何だか違った。「許せない。」りょーこちゃんの内側から出てくる静かな怒りを聞いた。あの時間が虚しかったことを急に思い出した。あれから2年。夫の酒はこの数ヶ月であっという間に戻ってしまった。これで3度目。多分私が知る3度目のお酒の時期に入った。どこかで気づいていたけれど、踏み入れる事が出来なかった。知る事が怖かった。夫はただの酒乱じゃない。他にも心の病を少し持ってる。ただの夫婦喧嘩でも、ただの酒乱でも無い。もう夫は数ヶ月、この家では幽霊みたいになってる。いるのか、いないのかわからない。作った食事は、朝になるとあさって食べた後がある。
一昨日、久しぶりに夫と会えて話をした。苛々が止まらない夫が動物みたいに威嚇して殴りかかってこようとする。”この人何やってんだろ。何が言いたいんだろう。” 怒り狂った夫は話すのをやめて、ベッドで寝た。30分後、「また連絡する。」さっきとは別人の穏やかな夫がそう言って出て行った。りょーこちゃんはあの日、私の目を見て話してくれなかった。彼女の横顔を思い出す。

朝の5時に帰宅。昨晩は仕事だと言ってたけど、朝まで飲み歩いてるだけの様だった。大分泥酔してる。機嫌がいいみたいで鼻歌を歌ってた。「これからは、週1回だけ帰る。酒は止めない」と言った。これが夫の出した答えだった。
とうもろこしご飯
米をセットして、とうもろこしを剥き、横半分に切り、縦方向に身を切り離す。
芯の部分と身をセットした米の上に乗せて炊く。炊きあがったらバターとパクチーを入れる。炊く時に塩をひとつまみ入れるか、炊きあがりにナンプラーで塩見をつける。

数日、ちゃんと食べていなかったように思う。米を炊き、味噌汁を作って、ぬか床からぬか漬けを出す。明太子、納豆。梅干しをご飯にのせて、頂きます。

別に特別な日じゃないけど、今日は鰻ちらし。
お酒や色々な毎日がずっと続いてる。コロナも、この毎日からも早く抜け出したい。長い長いトンネルにまた入ったんだと思う。

冷蔵庫にあると安心する。冷えた煮浸しをぼーっとタッパのまま食べる。

しばらく家を不在にしてた夫が九州土産だと言って醤油を持って帰ってきた。夫はそういう時に嬉しそうな顔をする。だいたいわかる。今から嬉しい顔をするぞーってなるから。醤油好きな私としては、醤油を貰うのはめちゃくちゃ嬉しいのだけど、本当はその顔の方が嬉しい。
友達と会えるようになった数日、みんなが口を揃えたように「自粛生活エンジョイしてたよ~。」と言てった。なんだか一人だけ浦島太郎みたいな気分。夜は友人らと渋谷で焼肉を食べて帰宅。コロナで世界が一変したのに、東京にいる友人達はいつもと変わらない。
夫は今日も闇酒場だと思う。作った煮卵が冷蔵庫で冷えたままだ。渋谷からの帰り道。夜がずしりと重い。高台にある我が家までの一本道が好きだった。夜になると遠くに見える首都高が光って見えるのが気に入ってた。だけど今日は違う。いつまでこの地獄は続くんだろう。帰らない夫を待つ夜は長い。だけど大丈夫、明日こそきっといい日がくる。明日こそ世界は私を傷つけない。

「やっちゃんから鰻が送られてきたから一緒に食べようよ。」
何日ぶりだろう。夫との食事。夫は最近は私の目を見て話さない。今までのように夫と触れ合っていた時間は0秒となった。お酒も色々も完全に始まった。信じたく無いけど、始まってる。
今日もどこで、明日もどこで何をしているのかも知らないし、何を想って何を考えてるのかもわからない。何も話さない。ただ、私が話しかけると苛ついたり、逃げるように出かけていく。「一ヶ月、黙ってて。」と言われたから、頑張っているんだろうと信じて黙っていたけど、もうとっくにその日も過ぎた。今度は7月。夫の誕生日にライブがあってそこでCDをリリースするから、それまで何も言わないでと言ってた。同じ家に寝ているのに私の知ってる夫はもうずっといない。毎日不安だけが続いてる。兄から送られてきた鰻は上等のものだったらしいけれどあまり味がしなかった。

こないだ作ったイカご飯の肝と残った身の部分で塩辛を少しだけ作っておいた。夫は今日から遠くへ行くのだそう。きっと平和な夜が来るはず。6月1日。勝手に新しい気分でいっぱいにしてる。せっかくだから新しいことを沢山やってみよう。やって見たことが無いこと。今日はスタイリストのリナちゃんと作品撮りの話をした。とにかく毎日を変えたい。
手を伸ばしても押せない自分の背中をどうにかこうにかして前へ進めようとしてる。えぐられた痛みでさえも反動にして前へ前へと。立ち止まったらきっと涙が溢れて何も見えなくなるのだから。新しいことや新しい世界は私をきっと救ってくれる。写真の仕事を始めたのもそう。夫が酒に溺れるのと一緒に家庭に堕ちてゆく私を私が救う為に写真の仕事を始めた。また同じようにやればきっといい。私が頑張っていればそのうち夫も変わってくれるはず。
“お願いだから、絶対にお酒を飲まないで。” 夫にメールした。もし、このまま毎日飲酒を続けたら、必ずまたあの日がやってくると思った。だけど、またSとの出張。中目黒の酒場に一人で飲みに来る年下の男。昼に会うと静かなのに、お酒を飲むとニヤニヤと笑って話しかけてくる。内装やインテリアの会社をしているらしく、ときどき夫に仕事をくれる。店づくりは夫が好きな仕事の一つだ。夫も喜んで手伝っているし、音楽だけじゃ安定しない事も含めてとても有難い話ではある。だけど、本当は素直に喜べない。中目黒にある数軒の飲み屋でSとペンで書いてあるボトルを見たことがある。「スーちゃん、Sのボトル飲んでええで。」2年前の酒乱が始まる前のこと。なんだか夫はSに飼いならされた犬みたいに見えた。Sといるとお金を使わないのだそう。仕事で使う洋服を買ってもらった、ご飯をご馳走してもらった、子供みたいに喜んでいた。だけど、夫がお酒をやめると誓ったのと同時にSとは疎遠になった。だけど、また。
考えても仕方が無い。またなんて思ってない。思いたくない。今日から6月1日。新しい月。弱音なんて吐いてる場合じゃない。

街を歩くカップルや家族だとかが楽しそうに笑っている姿を見ると、とても温かい気持ちになる。素敵だな。いい光景だな。世界はまだ優しいようで安心する。私の心は冷め続けてる。少しでも温めて欲しいのだけど沼の底みたい。今夜もきっとまた夜中だろう。
以前にフォローしあった夫の飲み仲間のインスタで夫が遊んでる様子を見かけた。外出の自粛なんて全く無視の夫の行動。音楽は作ってないみたいだった。私は一人で自粛してる。誰かに会いたいけど、今は安易に人には会えない。寂しさや虚しさ、恐怖ばかりが募ってる。

最近やっぱりおかしい。「大変な時こそ家族で頑張ろうよ。」月初に夫に言った言葉が悪かったのかなと後悔してる。夫との関係は日に日に悪くなる気がした。理由は全くわからない。夫は家にいなくなり、口も殆ど利かない。そして、お酒はもうちゃんと始まったらしい。ここにはない愛を取り戻すかのように夫の為に頑張ろうとする私がどこかにいる。定期的に合わせて取っていた休みは、もう一ヶ月以上延期。食卓はひとりぼっちになり、タイミングよく夕飯を一緒に食べれても、夫は会話しない。5分で食べ終えてベッド。「たまにはゆっくりしようよ。」何十回と言ったと思う。「今、忙しいから疲れてる。」同じ返事しかしない。忙しい理由はわからない。毎日出かけ先からのひつこくやってくるメールや電話もパタリと失くなった。
もし、コロナ前の忙しくて堪らなかった毎日なら何とかなったかもしれない。だけど、こう社会が東京が仕事が毎日が止まった今はありありとそれが体当たりしてくる。絶対に想像しちゃいけない。これは何百回と誓ったけれどダメだった。またバカっぽい女と遊んでるのかなとか、また仕事しないで中目黒の酒場の人たちと遊んでいるのかなとか。事細かく想像してしまう。今に始まったわけじゃない。夫には色々な問題があった。だけど、全てを乗り越えた筈だ。とにかく、落ち着こう。唐揚げは失敗する料理のトップ5に入る。それに私は唐揚げが食べられない。だけど夫の好物。今日は唐揚げを作った。祈るみたいに食事を作り続けてる。

高山なおみさんのレシピは、本当に素晴らしい!!

久しぶりに朝から仕事で外出。
今夜はお好み焼きと麦酒だね。


旅にでたい。ひとり旅行が好きだったけど、夫と出会ってからは夫との満足いかない旅もまぁまぁ気に入ってる。ただ、夫が入る店は間違わない。知らない街にまで来て、ぼろぼろのべたべたのカウンターでぬるいビールだけはやめてほしいと思って暖簾をくぐっても、季節のお通しなんかが出てきて、嬉しくってすぐに酔っ払って上機嫌となる始末。朝食も同じで、せっかちな私がそこらへんで済ませようとするが夫は許さない。「あーあかん!」とすぐになって、散々歩き回り連れていかれた店で思う事は、客がいい。新聞を開いたおじさんが朝陽の中でのんびりと啜る珈琲がこんなにも美味しそうに見えるだなんて知らなかった。勿論トーストもサンドイッチも最高。この食事探訪は私にとって忍耐を大分要するのだけど、結局のところ我慢した甲斐があったりで、発見がまた嬉しさを増幅させる。悔しいけどまた夫の株もあがる。
「あー私から外出と世界旅行を取ったら何が残るんだよ!」zoomの向こうでミオちゃんがぶるぶるしながら嘆いた。半年前、夫とLondonに行く前にミオちゃんとロンドンマップをチェックした。「ブリックレーンにあるパン屋のパンがむちゃくちゃ美味しいよ」「パブはどこも楽しいからとりあえずパブね」色々と細かく教えてくれた。Londonに到着し、あちこちと歩き回る。夫は外人の多さにちょっと怖がってる?まさかと思ったけど、完全に怖がってる。例の嗅覚は心の奥底のボックスに鍵を締めて閉まってしまったようだ。うんともすんとも言わずに私についてくる。時々、お腹すいた。とか、喉乾いた。と、ぽそっと耳元で囁く。少し面倒になって「珈琲買ってきて!」意地悪を言った。不安な顔でカフェのカウンターへ歩いてゆく夫の背中が全力でヘルプミーと叫んでる。海を渡れば子猫のようになる関西人の夫。手渡された珈琲みたいな何かは、あまりに不味くて少し夫が可愛くみえた。また一緒に旅に出て、どこかの街で、何か食べたい。

父のように麦酒を豪快に喉を流す時、母のように真っ黒な珈琲をゆっくりと口に含む時、私もふりかけのCMの子供みたいに溜息をついてしまう。「ああ、おとなの味を知ってしまった」って。
渡辺有子さんのレシピで、菜花の酢飯っていうのを今日作った。ごろごろっと切った菜花の苦味と、甘酸っぱいご飯。もう酔っ払ったみたいに朦朧としちゃうくらいに美味しかった。シラスのオイル漬けと醤油を垂らしたら、美味しさはどんどん加速しておかわり2杯目で鍋の蓋を閉じた。正直、これ以上、大人にはなりたくない。だけど、大人って最高。やめられない。

先月から夫の様子が少しおかしい。
夜寝ないし、早朝に出て行く。多動が止まらないし、ずっと興奮してる。

先々週くらいから、すっごいブームがきてる。これで作り置きは3回目。有元 葉子さんの新刊で見たレシピ。牛蒡とニラを醤油と胡麻油と何かで和えてた、何かが忘れたけど、絶対に美味しい!とピンときて、なんとなくのレシピのままで作ってる。今日は唐辛子を入れた。

ちっちゃいおかずが本当に好きで、普通のおかずも本当に好き。
大したことないものと、フレッシュなものが大好き。それを自分なりの食べ方、例えば梅ぼしにマヨネーズをちょっとつけてご飯で食べるとか、そういうのも大好き。お家ご飯は最高だね。

香りがとっても最高で、炊きあがった時に、昆布のまわりについた米をなんて贅沢なんだろう〜と思いながらこっそり独り食べるのにはまっています。


夫のいない遅い朝ごはんは簡単。卵かけご飯と、芽キャベツの糠漬け、写真家の七咲友梨ちゃんの作るお茶、ソットチャッカ。優しい味のお茶。ななちゃんみたいだね。

「僕、最近鬱なんです。」撮影の移動中に編集の村上さんがぽそっと下を向きながら呟いた。思わず吹いてしまった。「春がもうすぐ来るから大丈夫だよ。今は辛いよね。」そう言いながら、あー私も最近ダメだなぁって思った。悲しいことが続いたりして、寒さも続いたりして、物忘れが酷いわ、やる気が出ないわ、世の中に投げ捨てるように吐く言葉も汚い。何だか、そんな風に言っちゃう村上さん、素敵だなって思った。辛い時は辛い。それでいいよね。


昨年末あたりから菌活にはまってる。大根の糠漬け、昨年仕込んだ生味噌、こないだ作った自家製キムチ(甘みは砂糖は使わずに林檎のすりおろし)、有機納豆。ほんのちょっとだけ美意識高めな夫は嬉しそうに食べてくれる。味噌汁はいつも汁を残していたけど「アトピー治るから飲んだ方がいいんだってよ。」と、勧めると素直に飲み始めるようになった。冷蔵庫に菌棚を作って、色々なお味噌とか糠床とか塩麹などをしまっているのだけど、冷蔵庫開けてはニヤニヤしちゃう。

なんだかバタバタした一週間だった。冷蔵庫を開ける度にもやもやしながら過ごしたように思う。ようやく日曜日。冷蔵庫の奥にすっかり忘れてた塩麹を発見。恐る恐る開けると、ぜんぜん発酵が進んでないみたいな感じ。これ大丈夫なのかな。LIFEで安かった手羽元と塩麹を袋にいれて揉み込む。夫はしばらくツアーでいない。一人だけど鍋が食べたい。出汁と、塩麹で寝かした手羽元を塩麹ごとお鍋へ。野菜もたっぷり入れてゆっくりと煮込む。ひとり鍋って結構楽しい。

今日はオーガニック食材店の取材で、蓮根を買って帰った。オーガニックだから皮はそのまま。オーガニックの何がいいって、野菜の皮を剥く手間が省ける事。