
「お腹空いたよ。」
急にやってくる夫の「お腹すいたよ。」はまるで九官鳥。鳴り止まない。これから友達と渋谷で火鍋だし、シャワーだって浴びたい。鳴り止まない。冷凍ご飯をチンしてる間に、作り置きの煮卵を切る。シャワーを浴びる。葱をみじん切りにして、味付けしておいた肉を弱火でフライパンに放置。その間にメイク。着替え。九官鳥は台所と居間を行ったり来たり。焼けた肉をご飯に乗っける。卵の上に葱をぱらっと、最後にラー油を回しかけて私は渋谷へ彼はライブへ。

「お腹空いたよ。」
急にやってくる夫の「お腹すいたよ。」はまるで九官鳥。鳴り止まない。これから友達と渋谷で火鍋だし、シャワーだって浴びたい。鳴り止まない。冷凍ご飯をチンしてる間に、作り置きの煮卵を切る。シャワーを浴びる。葱をみじん切りにして、味付けしておいた肉を弱火でフライパンに放置。その間にメイク。着替え。九官鳥は台所と居間を行ったり来たり。焼けた肉をご飯に乗っける。卵の上に葱をぱらっと、最後にラー油を回しかけて私は渋谷へ彼はライブへ。




ご飯に、豆腐とワカメのお味噌汁、納豆、青菜のお揚げの煮浸し、タラコといぶりがっこに、残り物のおかず。西瓜。麦茶。米を炊いたり、味噌汁作ったり、台所でかちゃかちゃしだせば、もぞもぞと起きてくる夫と梃子。「うまいー!」「おかわりー!」「すーちゃんタラコひとつ多く食べた!」夫が発した言葉は3つ。
おはよう朝食。今日はいい朝だった。


一昨日、近所のスタイリストりなちゃん家に夕飯を食べに行ったら、沖縄の麩をもらった。りなちゃんとはかれこれ、3年くらいのお友達。同い年だし、家が近いし、なんかよくわからないけど、お仕事で出会ってから直ぐに仲良しになった。おばちゃん二人の話はたいがい怪しい。瞑想とか、おっさんとか、麩とか、怪しい話ばかりで、きらきらしてない。鍋の中を見ながら、茶色っぽい人生だよまったくって思った。醤油とテン菜糖を煮込んだ、甘くてしょっぱい人生。

L.Aに住む、アッコちゃんの紹介で、私も占星術っていうのを見てもらう事となった。代々木駅の直ぐ側の喫茶店で待ち合わせをする。時間は一時間と決められてるんだけど、悩みをいざ誰かに話そうとすると、口から言葉が出てこない。溢れる気持ちばかりで、喉の奥に悲しみが詰まってる。
ぽつりぽつりと出てくる私の言葉は震えてた。中々話せない私に先生は何も言わず、星の話を始める。
何が正しいのかわからないけど、少し元気になった。先生の言う事は、夫の事ではなくて、「私の人生を生きなさい。あなたは、真っ直ぐな人だから、真っ直ぐと生きたら全て上手くいく。」って。
私は夫の事しか悩みは無い。私の悩みもあったのかもしれないけど、ずっとずっと忘れてる。

5年前くらいかな、まだ付き合ってちょっとした頃のこと。蛇崩の近くに住んでた彼が近所に赤提灯のご馳走生活っていう店があって日本で一番美味しい串カツ屋さんだと連れてってくれた。20代の頃にメジャデビューをして東京にきた彼は今もそのまま音楽を続けている。関西出身だけど全国のいろんな場所で美味しいものを沢山食べてきたんだって。だからか、よく日本で一番って言葉を使う。日本で一番美味しい串カツ屋さんのイカ人参も彼の好物だった。うちの母が作ってくれるイカ人参も同じ味だよ、なんてことは言わないよ。ごくごくとビールを飲んだ。

夜中に熱がでた。喉がナイフで切っちゃったんじゃないかっていうような痛み。まるで最近の全ての痛みがそこに集中したかのように辛い。
昼間、一緒に数年仕事をしてた年上の女性、春名さんに、ここ数ヶ月の事を少し聞いてもらった。誰にも言えなかった事を話した。彼女は東京に住んで無い。今日も出張でこれから関西へ帰る。そういう距離感が良かったのかもしれない。お腹がずっと痛くて理由がわからない日々が続いてて、今日もずっと痛かった。お腹をさすりながら話を聞いて貰う。心も身体もすごく疲れてる。
「料理なんかは、作っても待ってないで、タッパに入れて冷蔵庫へ放っておいたらいいよ。」
「それからあなたの人生を楽しむこと。誰かに苦しめられる人生なんてやめてしまうこと。だって、人間なんて一生ひとりぼっちなんだから。」
そう言ってガハハって笑ってた。揚げ浸しを作ってタッパに入れて冷蔵庫へ入れた。

手帳に夫への手紙を書く。
どうか、一年後の今日、私たちは幸せでありますように。
夫の癇癪がずっと止まらない。お酒を呑んでも呑んでなくても、症状が同じになってる。

夫は相変わらず帰らない。
毎日、何をやってるのかよくわからない。ライブな日もあれば、コーヒー売ってたり、人のキッチンカーを作っていたと思えば打ち合わせだと言って、夜中に泥酔して帰る。何をやってるのか聞いても教えてくれなければ、タイミング悪ければ、暴れだす。
昨日も。夜までライブをしてまた行方不明。私も今週はL.Aの葬儀から帰ったばかりで、疲れが溜まってる。昨晩は早々にベッドに入った。夜中の2時半くらい、玄関のドアをバタンとして帰ってきて布団へ直行。
朝の6時。むくっと起き上がって半分目がつむったままお腹が空いたと言う。「ご飯かパン?」と聞くと、ご飯と言う。米を炊いて、お味噌汁を作り、ハムエッグに、大根のごま油と酢に漬けたおしんこに、日本茶を入れて、ヨーグルトと果物を準備した。ふらふらと起き上がって「寒い」と言いながらお味噌汁を美味しい美味しいとすすっている。目は未だ半分つむったまま完食、そしてベッドへ戻った。「ああー幸せ。」そう叫んで、また寝た。
また、平和な毎日が戻ってくるといい。


かるべけいこさんの、”自然がくれた愛情ごはん”を最近読んでる。ものごとがシンプルに運ぶ理由が舌でよくわかる本。

お家のご飯はやっぱりほっとする。


大学で日本語を勉強してて、すごく面白いなって思った事を今でも大事にしている。
「「超」や「マジ」とかって大人は汚い日本語だとか、日本語じゃないっていうけど、これは今の日本語です、例えるなら平安時代でいう古語で、今使っている生きている言葉こそ、私たちの言葉です。」と金田一先生に教わった。
今っていうのは、すごく大事な事。




ご飯にのせて食べたら、全く止まらない。夏になったら絶対にやる。マグロ丼にも合うし、とにかくご飯に合う。

紫蘇穂の身を取って、一掴みの粗塩でさっと湯がいて塩漬けにし、炊きたてのご飯にのっける。季節の食べ物は香りがいい。それに瑞々しい。もし生まれ変わったら、農家の娘か、農家の男に嫁ぎたいな。

夫と石井ちゃんと3人で食事をした。
石井ちゃんがケタケタ笑ってて、素敵だなって。私は夫にされた事がずっと胸に支えてて、上手に笑えない。昔みたいに、のびのびと笑いたいな。
怒るっていうのは、楽してるっていうサインな気がする。夫に甘えてるのかな。

行ってみたいところ。
マチュピチュ、ウユニ湖、マウイ、北欧

[ お揚げ ]
油揚げ 5枚
だし汁 1カップ
砂糖 20g
みりん 大さじ1.5
醤油 40ml
[ 赤い酢飯 ]
白米
細かく刻んだ紅生姜
赤酢
甜菜糖
[ がり ]
新生姜
甜菜糖
米酢
デパートに行くと、おいなりさんの中にはレンコンとか、甘く煮た椎茸とかが入ってて、外も中も甘いことがある。我が家は真っ赤な紅生姜を細かく刻んでピンク色の酢飯にする。外は甘じょっぱくて中は酸っぱい。

信じるっていうのは、独りよがりな行為なんだろうな。
夫を信じても、結局寂しい。彼の為に沢山やってきた事もきっとそう。
最近は鹿児島の甘い醤油が我が家のお気に入り。
夫の友人と鹿児島に遊びに行ってから、私達は甘い醤油の虜となった。卵かけご飯に甘い醤油。最高。

私が悪いのかな、夫が悪いのかな。わからない。
自分を傷つける人と一緒にいて、私は本当に幸せなのかなって思うけど、失う事を考えると不安で怖くなる。
どっちを選んでも不幸なのかな。わからない。
自分の気持ちや身体が限界。


残った枝豆は出汁に漬ける。よく冷やしてビールのお供に。