
ランチデートしませんか?
そうLINEが入ったのは、たしか先週。予定が丁度良く合うのは、たまたまとも言うけど、それをタイミングと言う人もいる。結局は、どっちから見ても現実は同じだとしても、後者を選ぶとより一層にその時間が愛おしく見える。そんな感じで、今日はきっとタイミングが良かった。
久しぶりに会った編集の成田さんは、相変わらずの好青年で、いつものバックパックじゃなくて、青くて大きな鞄を持っていた。先日にリリさんがもう30歳が近いと言ってたけど、成田さんもアラサーってことだ。私だって出会ってから3回も名前が変わった。時だけが勝手に過ぎたような気がする。だけど、なんだか、なんだろう。私達って、あらためて、長いこと一緒にいるんだなって。そう思いながらついた席は、結婚を決められず長く付き合い過ぎた恋人との昼食みたいに、優しくて平和な気持ちでいっぱいだった。
沢山を話した。最近書いた手帳のメモ書きを見せてもらったり、どこに引っ越したいとか、仕事とか、ワークショップの話もした。それから、写真のはなしも。
嬉しかった。色々な話を聞けたのも、色々な話をしたのも。長い付き合いではあるけれど、私達はぜんぜん別の場所にいて、ぜんぜん違うことをしていて、興味や好きなものもちがうのに、私達のまま、こうして新しい気分でここに在るだなんて、素敵すぎるじゃんって。
春だな。目にうつるもの、肌に触れるものが新鮮で胸が小さくときめく。





