カテゴリー: Journal

梅干しご飯と火鍋の残りとアボガドマヨ。

Journal 21.10,2020

昨日から急に嬉しい事がやってくる。
まず、伊勢丹で驚くほどに気に入ったコートを見つけた。仕事の時、その辺にぱっと脱ぎ捨てても気にならないような黒とか、少し防水機能があるようなコートにしようって思って探してたんだけど全然いい感じのが無い。頭の中ではもう300着以上試着してる。伊勢丹でおねーさんとお喋りしながら色々なブランドの色々なタイプのコートを7着くらい試着した。私が欲しいのとは全然条件の違うコートが1枚。袖を通した瞬間にこれ!って。けど、予算だってずっと超えているし、黒じゃなくてベージュだ。私の大好きな薄いベージュ。「ちょっと、5分考えて来ます。」って言って、1分で戻って買った。正直、好きすぎて着たく無い。

それに、頼んでた来年度のほぼ日手帳が届いた!毎年誕生日の頃に買って、早々と新しい年の物を使うのが私の新年を迎えるスタイルだ。何だか無性にドラえもんのが欲しくなって、いい歳だし、子供っぽいかなぁって思ったけれど、誰になんと言われようが、もういい!ドラえもんがいい!!ってドラえもんがやってきた。早速開封して、にんまりやって、今は大事にデスクの引き出しにいる。来月の誕生日をスタンバってくれてる。ドラえもんに、時には哀しい事も書く日もあるだろう。だけど、大丈夫。だってドラえもんだから。

午後から、8年間のアルコールの記録に目を通す。これはこれから大切な記録として私から離れていく。自分の感情を乗せないように記さないと、冷静に文章に目を通す。何だか自分の事じゃないみたい。優しい夫はどこにいったんだろう。思い出を必死に真っ黒に塗りつぶしてる。外はもう真っ暗。ああ、お腹空いた。

米をお鍋にセットして浸水させてる間に風呂に入る。風呂上がりに、火をつけてぱぱっと炊く、残り物の火鍋を温めて、アボガドにマヨをかける。茶碗に米を山盛りにして、上にのせて炊いた昆布、梅干しをちょこん。余りに可愛くって、走ってカメラを取りに行った。

バターチョコレートサンドとミントティー

Journal 20.10,2020

朝食はバターチョコレートサンドとミントティーにする。姉と電話で喋りながら食べる。「あのさ、淑美、もしかして未だ戻りたいなんて思ってないよね?」

夜、渋谷で後藤さんと会った。もし運命とか縁というものがあるなら、彼女との出会いはそういうものな気がする。大学生の時にバイトしてた、渋谷の桜ヶ丘にあったWIRED CAFFEの先輩。APCのデニムに白のコンバースが後藤さんのスタイルだった。数年前に近所の居酒屋で遠くのテーブルに白のコンバースを履いてる女性がいる。見上げると17年ぶりの後藤さんがいた。

偶然の再会から1年後くらい。当時よく一緒に仕事をしてたミオちゃんの上司だって事を知る。嘘でしょ?って、あまりに偶然が重なった。こんな再会ってあるもんだ。

「困った事があったらいつでもいいから連絡して。」
私が一番大変だった時、直ぐに家に駆けつけてくれた。私達の間にあった十数年の年月は、あっという間になくなった。「考えたって仕方ないんだから。考えない。進むしか無いんだから。」後藤さんは離婚を控えてる。長い決断を一人で乗り越えた。きっと大変だっただろう。だけど大人な対応だった。もう結婚はしないって。

こういう人と家庭を持ったら、男は幸せに生きれると思う。前向きで過去を振り返らない。淡々と今日を笑って過ごす。「だって、悩んでる時間勿体無いじゃん!」今夜も大きな笑顔で笑ってる。ほっとする笑顔。

何かに宙ぶらりんとなった私は、行ったり来たりを繰り返してる。わかってる、わかってるのに、この現実を受け止められない。私の心には未だ、夫がいる。

東京

Journal 18.10,2020

用事があって新宿を歩く。何だかすごい人。
伊勢丹に行って直ぐに帰る。もう嫌。

帰って久しぶりにチューハイを呑む。東京目黒ハイサワーっていうチューハイ。成城石井にしか売ってない。お気に入りのチューハイ。

直ぐに酔っ払う。テレビをつけるとサザエさん。
いつになったら私はもう少し楽になれるのかな。結婚っていうのは、人生にとって大きい事だと思う。昨年に夫と生命保険をかけあった。夫は不摂生ばかりしてるから、きっと私より夫が先に死んじゃうのかなって、だけどそれがいいって思った。私は強いから大丈夫。正月には夫の実家の近くでアンティークのチェストを買って、東京に帰ってきたら吉祥寺で北欧アンティークのテーブルを買った。10年後、20年後、この家具がどうなるのか、すごく楽しみだなって。昨年の新婚旅行でデンマークに行ってから、北欧家具が好きになったから。家族の様に家具を大切にする。そういう文化が素敵だって思って、長く使える家具を選んだ。ずっと一緒にいようって。ずっと一緒にいたかった。出来る事なら。

心療内科の先生からお酒は飲まないようにって言われてた。その言葉がよくわかる。お酒を飲むと何かが、ぐっと溜まる。ずっとそこに停滞してしまう。

早く寝よう。お願いだから、今日を終わりにしよう。明日が来れば、明日っていう日はいつだって新しくなる。

西表島

Journal 15.10,2020

緑色の中をずっと車で走る。ずっと緑。上は青。ずっとずっとそう。人が優しい。穏やかだ。目をつぶって深呼吸を沢山する。

今の私には東京が辛い。千葉で生まれて、直ぐに東京の学校に通って、ずっとずっと東京で暮らしてきた。優しい人の側にいたい。優しい場所で安全に暮らしたい。東京が嫌いってわけじゃない。だけど、ここに来て感じる事は、やっぱり狭い場所にいたって事。あの地獄は池尻大橋のマンションにある一室の出来事だった。外に出たら、世界はずっと優しかった。美しかった。伸び伸びと深呼吸をする。通りがバンを走る度に怯えなくてもいい。街角で帽子のつばを深く被らなくてもいい。ここには夫の影はいない。

ずーっとずっと先まで見える景色に安心する。ずっと青とか、ずっと緑っていい。今日は心から言葉が出て来ない。すごく、いい。すごく、調子がいいって事だと思う。

ソーキ汁定食

Journal 14.10,2020

ソーキ汁定食。ご飯と汁のセット。シンプルですごくいい。汁には、空芯菜、昆布、冬瓜、豚肉が入っていた。コレーグースをたっぷり入れて戴く。最高だね。何も考えないで、空や海を見て、移動する車の中で昼寝をした。こういう風に全身で何かを思いっきりに感じれる時間って久しぶり。身体が喜んでる。頭よりもずっと身体の方が素直で色々な事を知ってる気がした。広大な景色を目の前にしてファインダーを覗く時にいつも思う。なーんてちっぽけなんだろうって。写真って本当ちっぽけ。さっさとカメラを投げ出して、景色の中に全身で埋もれる。あー気持ちい。

石垣島

Journal 13.10,2020

久しぶりに東京を離れた。
気持ちがすごく楽だ。朝目覚めた時に新しい場所にいる。それだけで、ずっと楽。

気づいた事がある。
夫が暴れても、それが病気だと言うなら私は夫を支えなきゃいけない。だけど、夫が私に手をあげても、病気だと言わないなら私はただ庇ってる事になる。現実は同じなのに。病気でも病気じゃなくても、現実はどっちでもいいんだって思った。

私はずっと夫が病気だからと思って我慢してきた。我慢して乗り越える事が私の出来る事だと思っていた。

石垣島は今日は曇ってる。

ねぎそば

Journal 11.10,2020

お腹が空いた。もうすぐ2時だ、お昼食べなきゃ。

以前なら次から次へと入って来る仕事を綺麗にこなしてた。とにかく時間がない、朝から晩まで時間がない、だから効率的にやるには、記憶の浅いうちにデーターを仕上げる。だけど、今は何でもいい。いいタイミングでいい。夫の世話が無くなった私にはたっぷり時間がある。心の言う通りにしていたら、あっという間に週末には仕事が溜まっていた。

朝から作業をして、納品を終えると同時に寂しさがやってきた。朝から曇っていた空から陽射しが部屋に差し込む。すごく寂しい。その後ろには未だ怒りもいる。この苦しみに何の意味があるんだろう。べったりと心にこびりついてるそれを何度も何度も拭ったけど、取れない。取れたとしても、また翌朝には出てくる。決めようと思う。

もう許さない。前に進む為に。

ねぎそば
中華麺
ねぎ
黒酢
ごま油
中華だし


目玉焼きトースト

Journal 10.10,2020

2週間ぶりの心療内科。
「先生、実は、薬は3日目で吐き気が止まらなくってやめちゃいました。だけど、お酒はずっと飲んでません!心も体もすごくいいです。」

私の元気な様子に先生はびっくりしてた。笑顔で言う。
「よく頑張りましたね。お酒は睡眠に障害を与えるし、どうしても枯渇していってしまうからね。いい状態で良かったです。何があったのかな。」

1週間前、夫が鍵をポストに入れていった。
それが理由なのかわからない。だけど、私はこの2週間で見違えるように元気を取り戻した。もう怖く無い。まだ完全じゃないけど、今日は前へ向かってる。

2週間前、病院に中々着かなかった。
246を三茶に向かって歩く。歩いても歩いても進まない。歩くって、こんなに大変なんだって。身体が重くて、足を前へ運ぶのが、歩くことが、どこかへ向かう全てが辛い。生きるってこういう事なんだ。時間が流れている以上、私は生きるしか選べないんだ。ここで全てを止めたい止まりたいのに、時間も止まって欲しいのに止まらない。目の前の世界がテレビのノイズみたい。何も聞こえないのに煩くて堪らない世界が重く私にのしかかった。

チーズトーストを焼いて、その上に目玉焼きをのせて、ケチャップをかける。ぱくぱくと頬張ると、お皿の上にゆっくりとしたスピードで黄身が落ちていった。なんだか音が聞こえてきそう。黄色い黄身。すごく綺麗。慌てて食べないでしばらく見ていよう。静かに時間の中に落ちていく。

チーズトースト
6枚切りの食パン
スライスチーズ
目玉焼き2つ
ケチャップ

ポキ

Journal 07.10,2020

昨晩、ベッドで考えてた。

今日1日に起こって感じた事について。色々がするするとわかってくる。夫との過去をずっと探してる。救えなかった事だけじゃない。何が悪かったんだろう。私達がこうなる事は最初からわかってたのかな。

2年前の酒乱が始まるまで、ずっと仲良しだった。お酒や暴力があっても、夫はとにかく謝った。それは本心だったと思う。僕は変わりたい。その言葉も本心だったから、私の隣で謝り続けたんじゃないか。

私が夫の音楽に興味無かろうが、夫が私の写真に興味無かろうが、そんなのはどうでもいい。ただ、一緒にいたかった。それだけで十分だった。

秋刀魚の刺身

Journal 05.10,2020

「大事で大好きな友達だよ!」「ずっと我慢してたのは、バカなんかじゃなくって愛情深いからだよ。」数日前、りょーこちゃんから貰ったメールが胸にずっとある。彼女の言葉は私を救う。私は何ヶ月もずっと、私を責め続けている。

3年前の春だったかな、りょーこちゃんから数年振りにFBのメッセンジャーが入る。「久しぶり。よしみちゃん、お料理撮ってるの?」料理写真を始めた頃だった。菊地食堂の写真を見てくれたのかな。嬉しかった。お仕事をお願いしたいっていう連絡だった。それまでは、私も師匠にならって人を撮ってた。料理を撮ってみたい、だけど。

自分で作って自分で撮って日記を書く。やってみよう。それが菊地食堂の始まり。そのうちに夫の酒乱の時期に入った。苦しかった。だけど、とにかく作って撮って書いた。気づいたらお仕事も増えて、ぽんぽんって、うまく撮れた。私は技術を持って無い。学校もスタジオも通ってないし、人を得意とする師匠についてたから、いつもちょっと申し訳ないような気持ちだった。だけど、好きな料理の写真が撮れる事がとっても嬉しくて楽しかった。壊れた家庭の中で正気を失ってゆく自分を捨てて、私は写真に向かった。地獄の毎日の中にはもう生きる目的が少しだって残ってなかったから、私の居場所は写真しか無かった。私が沢山の料理写真を撮り続けるようになった頃、夫の酒乱は霧の様に消えていた。

まやかしみたいな1年だったように思う。あれから2年後、すごい勢いでまたアレは春に帰ってくる。アレは夫の闇に潜んでただけ、夏が終わる頃に夫は夫を捨ててた。蝉の抜け殻みたいに、するって。私に料理写真を与えてくれた夫には感謝してる。夫じゃなきゃ、私はここまで来れなかったと思うから。

私には大好きな言葉がある。
「よしみちゃんの好きなように撮って。」りょーこちゃんが現場で言う言葉。この言葉が私は大好きだった。彼女はいつも私を信じてくれる。彼女の強さが私に勇気を与えてくれた。

今年は久しぶりに秋刀魚を焼かなかったな。夫は焼き魚が好きで、よく焼いた。何だかずっとずっと昔の事みたい。もう、この家を出よう。夫の抜け殻が残るこの家にはいたくない。私はきっと夫の帰りを待ってしまうだろうから。

秋刀魚の刺身
秋刀魚の刺身
にんにく醤油 [にんにくを甘い醤油に漬けたもの]

こてっちゃん

Journal 04.10,2020

お腹が空いた。
夫が帰らなくなってから寂しかったけど、夫がいた時も寂しかった。最近は寂しくない。深夜過ぎた頃にうとうとして、棚の上にある時計を見るのが本当に嫌いだった。キッチンには冷めきった夕飯。当たり前のように嘘をつく夫の帰りを待つ時間。あんな夜は二度と味わいたくない。

無性にこてっちゃんが食べたくなった。こうやってお腹が空く感じも何だか久しぶり。オオゼキにこてっちゃんを買いに行く。フライパンにごま油をひいて、スライスしたニンニクを炒め、こてっちゃん、ピーマンの順に焼く。ピーマンは軽めの焼き加減がいい。やっぱり温かいご飯は美味しい。

食事

Journal 03.10,2020

一昨日「眠い眠い」って言ってたら、友達に「自律神経が乱れてるんじゃない?」って。そうか。確かに、私の自律神経は長いストレス生活でぼろぼろだ。心はもう全然辛くない。だから薬はやめたけど、この眠さは自律神経。確かに。発酵食品を食べよう。きちんとした食事を食べよう。自分の身体も、自分の人生も、自分で責任持ってやろう。これからはもう自分が苦しくなるような人とは一緒にいちゃいけない。家族や友達が哀しむから。大切な人は世界にたった一人じゃないって事が良くわかった。大切なのは私を傷つける人じゃなくて、私を大切にしてくれる人みんな。だから、私は私の事を大切にしよう。

梅干し饂飩

Journal 02.10,2020

朝5時。普通に目が覚めた。何ヶ月ぶりだろう、この感じ。
姉から電話がくる。色々とこれからの事を話した。姉は、夫のした事は絶対に許される事じゃないって思ってたけど、私が別れを決意するまで待ってたんだよって。何ヶ月も待ってたって。いつも病気だからって彼を庇う私が気づいてくれる日を待ってたんだよ。本当によく頑張った。もう隠さないでいい。大丈夫。って。なんだか、すごくほっとした。本当に長かった。コロナが始まって直ぐに夫は酒に溺れた。私は守りたかった。だけど守れなかった。もう、諦めていいんだ。

「今日は久しぶりに一日予定を入れたの!」「うん。無理しないで。」そう言って電話を切った。午後を過ぎた頃、撮影中に目が回る。また吐き気。何だか倒れそうな気がして先に現場を出た。氷川神社だ。なんとなく吸い込まれるように入った。知らない道、知らない場所、大きな木だとか手水舎の水が光に反射してきらきらしてる、綺麗。朦朧とする世界の中でぼーっと歩いた。遠くに中学生みたいな子達が座ってる。近づくと、写真家のななちゃん、編集の山若君とお友達がいた。何だか夢の中みたいな光景だった。

3人とお別れして、編集のあきちゃんの事務所に行く。今日はeatLoveの作品をあきちゃんに見せる約束をしてたから。ふらふらする。血の気が引いてくのがわかる。目の前がぐるぐるして事務所の前のコンクリートに腰掛けた。私はいつまでこのグレーな世界にいるんだろう。

遠くから手を振ってるあきちゃんが見える。何だかすごくほっとした。あきちゃんはいつも元気だ。あきちゃんみたいになりたいって思う。弱い自分がいても隠さないし素直だし、今に負けようとしない。私みたいに弱い自分に蓋をしたりしない。

帰ってベッドに横たわった。身体は元気なのに頭の中が濁ってる。すごく疲れた。今日は楽しい事ばかりだったのに。姉との電話を思い出したら、涙がポロポロと溢れてきた。テコが私の胸の上にへばりついてずっと顔を舐めてる。私、今幸せだ。苦しいけれど、幸せ。これは嬉しい涙。だから今日はもうちょっと泣こう。

林檎

Journal 01.10,2020

昨日、やっちゃんがバスの中で言ってた。「秋は果物が美味しいからね。毎日、本当に幸せなの。今日は梨、今日はぶどうって食べてるんだよ。」うちに泊まって、すっぴんのまま出てきたやっちゃんの満面の笑み。やっちゃんって、時々、子供みたいだなって思う。「うん。私も果物食べてみる。」やっちゃんとバイバイしてから、スーパーに寄って梨を探したけど、高いのしか無くて林檎を買った。ぺろっと一個食べた。林檎、久しぶりだな。美味しい。

朝の10時、玄関がガチャガチャとなった。鍵を開けようとする音がする。姉に急いでメールを打とうとするけど手が震えてる。心臓が飛び出しそうだ。身体が夫を怖がってる。鍵は2つしてるから入っては来ない。だけど、もし、大家さんにもう一本の鍵を借りて入って来たら。聞こえなかったと言い訳出来るようにヘッドホンを手に持つ。数分してガチャガチャは消えた。

弁護士さんのところに行った帰りに、林檎を一つ買って帰る。弁護士さんいい人だった。「まずは家を出ましょう。安心出来ると思う所に引っ越しましょう。」他人に話せば話すほど、何かが見えてくる。私達夫婦に起こった事はただの酒乱でも、ただの喧嘩でも無かったんだ。すごく怖くなった。私が頑張れば頑張るほどに夫を庇う事になってたんだ。

何だかやっちゃんの笑顔が忘れられなくてまた林檎が食べたくなった。もう抗うつ剤止めよう。今日でまだ3日目だけど、もう要らない。だって今、1ミリも哀しくない。大丈夫。林檎すごく美味しかったから大丈夫。

やっちゃんとUber

Journal 29.9,2020

撮影が夕方までだったから、夕飯はUberにした。
せっかく泊まりに来てくれたのにごめんね。何だか頑張って作る気力が今日は出なかった。「私、初Uberだよ。」嬉しそうなやっちゃん、良かった。

本当は映画を見る筈だったんだけど、お喋りして早めに寝た。心療内科の結果を話したら、びっくりした顔してた。多分気を使ってくれたんだろう。薬の副作用なのかな、吐き気と胃痛で食欲が無い。ずっと世界に麻痺してるような感じでぼんやりしてる。誰かが側にいてくれるだけでほっとする。

餃子

Journal 26.9,2020

夕方に後藤さんが来てくれる。
ベッドで泣いて目をつぶった。起きてお風呂に入って食事の支度をする。

やっぱりずっと頭の中をぐるぐるしてる。どうして、夫と話せなかったんだろう。
「俺の好きなようにさせろ。うざったい。言う事を聞かないなら離婚でいい。」夫から出る言葉はCDをリプレイしてるみたいに聞こえた。何ヶ月も同じ言葉が流れ続ける。

ダメだってわかってるけれど、未だにどうしてって思う。
私を救ってくれた友人や兄弟が言う。「もう絶対に戻っちゃ駄目だから。絶対に駄目。」わかってる。戻り方もわかんないから大丈夫。だけど、あんなに酷い事があっても、私は今でも答えを探してる。

後藤さんはいつも笑顔。
もう、一人じゃ解決出来ないから弁護士に相談したいって話をした。「とにかく早く幸せになんなよ。」「優しすぎるんだよ。そういうの捨てて。どうしたいのか決めないと前へ進まないよ!」笑顔で言う。いい笑顔。昔からそう。

餃子、焼きすぎちゃって失敗した。だけど、楽しい夜だった。明るい夜だった。

餃子
白菜 細かくカットして塩もみして軽く水切り
ニラ
豚ひき肉
ごま油
鶏ガラスープ
中華だしの素
塩・胡椒
餃子の皮

9月23日

Journal 23.9,2020

「私はお兄ちゃんの味方だからね!」って言ったの。大好きなお兄ちゃんの話を嬉しそうに話してる。

アカリちゃんのこういう所が好きだ。彼女は自分の身の回りにいる人をとことん守る。フランケンシュタインみたいな風貌の極悪人を目の前にしたって、小さな体で立ちはだかる。そんな果敢な彼女の姿に心打たれて悪い奴は退散してしまうだろう。「ごめん。悪かった。」って。

夫の友人の奥さんだった。
カメラマン同士で、何となくお喋りするようになって、少しずつ少しずつ、気づいたらすごく仲良しになった。彼女の前で何十回と泣いただろう。私ってこんなに人前で泣けるんだ。びっくりした。いつも冷静な私が、ぽろぽろと落ちる涙をぐちゃぐちゃになってゆく顔を見て、彼女はうんうんって聞いてくれる。夫のお陰だ。夫に出会わなかったら、彼女に出会う事は無かった。

「私、すーちゃんの写真が本当に好きだよ!すーちゃんは愛があるから大丈夫!」いつも励ましてくれる。夫が言ってくれなかった言葉を、彼女は私の目を見て言ってくれた。

「深呼吸。深呼吸。」LINEにメールが入る。
深呼吸。そう深呼吸。私には大切な人が沢山いる。深呼吸、深呼吸。大丈夫。ゆっくりと前へ進もう。夫はもう帰って来ない。私が怖いのは、私が見ている世界なだけ。

もう戦わなくていいんだ。だから怖く無い。だって出ていっちゃたから。もう助けちゃいけないんだ。

友達との夕飯

Journal 22.9,2020

シミルサン、たまちゃんカップル。今むが遊びに来てくれた。楽しくて、楽しくって沢山笑った。みんなが来るまで上手に笑えるか不安だったけれど、笑うって結構簡単。直ぐに出来た。

私はずっと夫の歌が好きになれなかった気がする。人を叩いた手でギターを鳴らして、人を傷つける口から出る言葉、なんだかいつもちゃんと歌ってよって思った。最低でも弱くてもいいのに、格好ばっかりつけるのは止めたらいいのに。あなたが最低なら最低な歌を歌えばいいのに。どうしていつも違うっぽい人になって歌うんだろう。それはファンが喜ぶから?10数枚のチケットをソールドアウトさせたいから?

夫との距離が離れれば離れるほどに私は何かに気づいてゆく。あの鼻歌の理由もわかった。

夫は家族から逃げたんじゃなくって好んで出て行く事を決めたんだろう。女と毎晩のように遊んでたのもそう、現実から逃げるためじゃなくって、本当に楽しくて仕方なかったんじゃないか。だって、鼻歌って気分のいい時に唄う歌でしょ。そんなに楽しいなら、翌朝に謝ったりしないで。それがあなたの歌だよね。

友達との夕飯。
ベジジャーマンポテト
砂肝のアジア風サラダ
ポキ
蛸のセビーチェ
麻婆豆腐
ご飯
ポキ
まぐろ
アボガド
レモン
玉ねぎ みじん切り
青唐辛子 みじん切り
青葱
ごま油
大蒜醤油

9月11日

Journal 11.9,2020

三茶の病院へ行くまでの10分、246を歩きながら姉と電話で話す。ここ数日、姉に電話が出来なかった。話をしたかったけれど、したくなかった。姉に言ったら現実になっちゃう。声は聞きたかったけれど、出来なかった。

話を一通り聞いた姉は穏やかだ。いつもは私よりも声を荒げて怒るのに今日は違う。優しくて落ち着いた声で言った。「あのさ、とりあえず離婚とかいいから、もう頑張らないでいい。とにかく休もう。」涙がどっと溢れた。暑い太陽の下でしくしくと泣いた。

もう私、頑張らなくっていいんだ。そっか。
うん。わかった。人生をお休みしよう。
もう全部お休み。とにかく、お休みする。

朝食

Journal 10.9,2020

夜の22時。デスクにいる。
健康診断で引っかかった胃ガン再検査が気になってる。父は胃ガンだった。まさこおばちゃんは乳ガンで40歳を過ぎた頃に亡くなった。今夜ははキッチンじゃなくってミントティーを持ってここに座ってる。外は雨。音楽はStevie WonderのOverjoyedがリビングから。 明日、料理王国の副編集長浅井さんと、ライスプレスの成田さんに、パドラーズで作品を見てくださいってお願いしていて、準備してる。eat LOVEっていう作品。男と男のカップルの食卓。料理は彼氏の伊藤通洋さん。それを私が撮る。そして彼氏の野村浩平さんの文章を書く。

プリントはずっとまとめていたんだけど、文章は久しぶりに読んだ。読んでなかった文章も読んだ。ごめんなさい。文章読むのが苦手だから読んでるようで読んでなかった。思ったよりも自分の事が書いてあってびっくりする。それにしたって野村さんの文章は素直で可愛くて、ぎゅっと胸を掴まれる。ぎゅって。とっても柔らかく、ぎゅっと。冷えた身体が温まってくような。

2年前の夫の酒乱の時期、彼らが私を救ってくれたんだった。彼らの食卓で温かい食事を食べ、ほっと安堵して家路に着く。それを何度も何度も繰り返した。作品を撮るプロジェクトで通っていたのだけど、彼らの食卓に私は愛を食べに通った。eat LOVEのタイトルの通り、私はあの場所へ愛を食べに行った。そんな事をふいに思い出したら、何だか気づいた。

さっきまで泣いていた。そのちょっと前も泣いた。哀しくて哀しくて仕方ない。急にそれがやってきて、家でも街でもスーパーでも写真を撮っていても人と話していても急に来て急に去っていく。eat LOVEをまとめていたら、私が今やる事は悲しむ事じゃないかもしれないって思った。

生きていると辛い事が結構ある。小さい事から大きい事まで。時にはあまりに大きすぎて前へ進めなかったりして、だけど、そんな事に構っていたら前へは進めない。私にはあの時にたっぷり補充した愛がある。大好きなふたり。大好きな作品、eat LOVE。作品が私を助けてくれる。作品をまとめながら思う。私を救ってくれたように、誰かの事を助ける作品になって欲しい。

朝食
目玉焼きと醤油マヨご飯
あかりちゃんにもらった梨
ほうじ茶

やっちゃんと夕飯

Journal 04.9,2020

やっちゃんが泊まりにきてくれた。
最近、テコが元気が無い。8年一緒に暮らした家族がある日突然いなくなったら、寂しいと思わないわけが無い。テコは夫と寝るのが好きだった。いつも夫にくっついて寝ていた。正確に言うならば、へばりついて寝ていた。

やっちゃんが来てテコが喜んでる。私も嬉しい。誰かとの食事が嬉しい。嬉しくて飲み過ぎた。死んだように眠りについて気づいたら朝が来た。しっかり二日酔い。やっちゃんとバイバイして梃子とずっとベッドで寝てた。

テコがいてくれて本当に幸せだ。梃子をくれた太郎ちゃんありがとう。ある日突然に太郎ちゃんが「ヨッシー。犬 欲しいって言ってたよね?」って電話が来てテコを連れて来た。東北地震の後の事。あの時もテコが私を救ってくれた。毎日不安で仕方無かった日々。てこの原理にちなんでテコっていう名前に決めた。こーんなに小っちゃいのに、おっきな愛がある。だからあなたの名前はテコね。って。

今日の献立
切り干し大根と甘酒ソムタム
トマトの黒酢和え
米茄子とマッシュルームに煮浸し
ひよこ豆と数種のソーセージのスパイス煮込み
ゆで卵のカレーピクルス
紫蘇のカボス醤油漬
切り干し大根と甘酒ソムタム
甘酒 : 酢 5:1
塩 少々
ナンプラー 少々
切り干し大根
人参
パクチー

8月27日

Journal 27.8,2020

最近、突然に恐怖がやってくる。
youtubeを見てた時、街を歩いていた時、仕事の最中に、目の前の世界とは全然違う恐怖が頭の中に起こって、悲しみの発作が起きる。テコが死んだとか、夫が浮気した女といる所に遭遇するとか、目の前の現実とは全然かけはなれた映像が頭の中を流れ出す。振ったコーラみたいに急にそれが放出して、3分くらいすると、あっという間に消える。目の前の世界に、ああ、助かった。って、胸をなでおろす。

多分、心がまだ来ない筈の恐怖に怯えてる気がする。大地震があって、ああ怖かった。終わった。こっから復興だって思って、次の日にまた大地震があって、そしてまたその次の日も、また次の日も、そしてその次も次も次、次、ずーっと続く。家を立て直したのにまた壊れて、今日も立て直したのにまた壊れる。今日も。今日も。また今日も。また。そのうちに、今、自分がどこにいるのかわかんなくなって、そのうちに、来ない明日でさえ怖くなる。

「そんな男やめなよ。」「早く離婚した方がいいよ。」「人生を選んだ方がいいよ。」そんな風に言い放つ友人がいても、何て応えていいのかわからない。簡単じゃないよ、裏切られるって。たった1度の不倫じゃない。たった1度の暴力でも無い。今、私は私が今どこにいるのかもうわからない。

カレー

Journal 18.8,2020

昨日は友達が家に遊びに来てくれて皆んなで餃子を巻いて食べた。
食べる音、食器の音、話す音、笑う音、人の動く音、色々な音が絶え間なく聞こえる。テーブルの上の食べ物がどんどん人の中に入ってく。新しい食べ物や飲物がテーブルの上に入れ替わり立ち代わり、食卓が活き活きしていた。嬉しくて仕方なかった。夫が帰らない食卓を、友人達は一瞬で華やかにしてくれた。

堂々と声を大にして言える。売れない音楽をやってる夫を精一杯支えてきた。8年間、決して短く無い。本当に苦労した。夫が悪い事ばかりして沢山の人が離れた時も、全くお金がない時期も、仕事はたいがいよくわからない。だから、とにかく頑張った。人づたいに飲み友達に出資して貰って会社を作ったと聞いた時はもう遅かった。その頃にはやめていたお酒を始め自分をコントロール出来なくなってた。今日は帰ると言って、今日も朝方まで帰らない。悪魔みたいなのが帰る朝は地獄。作った食事は毎日、毎日、冷蔵庫の隅に溜まってゆく。夫の好物たちは静かにゴミ箱へ向かって行った。爆発事故みたいに私達の平穏が一瞬で飛び散る。一つ一つの大事なピースを私ひとりで探し求めるような日々がもうすぐ半年。もう何がどんな形だったのかもわからないくらい。きっと今日もどこかで楽しくしているんだろう。外に出て、地方で音楽をやったり酒を飲んだり隠れて女と遊んでも、俺が楽しければいい。そういう人だった。嘘も上手だった。それは私にも私以外にも。世界を平和にする為の嘘なんだと思うけれど、あまり好きじゃない。

土曜日の昼を過ぎた頃、キッチンで煮卵を作ってると、ドアがちゃんとなり7月から家出してた夫が帰宅した。何も言わずに家中をばたばたと漁ってる。一ヶ月ぶりで会った夫に言いたい事は山ほどある。だけど、口が閉じたまま。「ねぇ、何やってるの?」ようやく出たのがそれだった。「今、作ってる渋谷の店に置きたいから。」新婚旅行で買った置物だとか、思い出の何かとか、私達の生活の色々を持ってあっという間に出て行った。大切なもの達が一瞬でなくなっていく。呆然と立ち尽くす、煮卵のタイマーがずっと鳴ってる。涙は一粒だって出ない。いつもそうだ、俺が楽しければいい。

皆んなで食べた冬瓜と手羽元のスープの余りにカレールーを入れて、カレーライスにした。とろとろのカレー。すっごく美味しい。幸せを独り占めするのって、私は楽しくない。

友達が遊びにきてくれて作った菊地食堂の献立
餃子 三種の皮の食べ比べ
冬瓜と手羽元のエスニックスープ
オイキムチ
タコと青柚子のセビーチェ
カレーピクルス
煮卵
トムヤムクンサラダ

海老と豚とパクチーの春巻き

Journal 31.7,2020

海老と豚とパクチーの春巻き
春巻きの皮に、もやし、豚こま肉・海老、パクチーの順に乗せて巻く。油で揚げる。
▽ 材料 ▽
海老 荒く刻む
豚こま肉 荒く刻む
もやし ボイルする
パクチー 細かく刻む
春巻きの皮
スィートチリソース
▽ 材料 ▽
豆板醤 小さじ1
砂糖 大さじ2
酢 大さじ2
ナンプラー 大さじ2

芽キャベツ

Journal 23.2,2020


青山のファーマーズで芽キャベツを買った。こんな沢山の芽キャベツどうするんだろうって思ったけれど、このシルエットを見てしまったらもう欲しくて欲しくて「葉っぱもたべれますよ。」ってお兄さんが言った瞬間「ひとつ下さい!」。と、買ってしまった。500円。安いんだか高いんだかよくわからない。帰宅して洗ってキッチンに立てかけて置く。ふと、遠くから見た時、いい佇まいだなぁと思わず見惚れてしまった。

 

かまどさん

Journal 15.1,2020

かまどさんが割れた。ベランダの台に干そうとした時に手を滑らせて、真ん中からパカーンと綺麗に割れた。お見事って感じ。夜に仕事から帰った夫に土鍋が割れた事を伝えると「不吉な予感だ。」とビビってる。「もう10年以上使ってきて、沢山米も炊いたし、冬は鍋に使ったり、本当にご苦労さまだよ。もう寿命だったんだよ。不吉でも何でもない。」散々お世話になったかまどさんに向かってなんて失礼な事を言うもんかとカッとなってしまった。

20代はじめ、真面目なマクロビ二ストだった私は玄米を炊く為にかまどさんを買うか、カムカム鍋を買うかすごく悩んだ結果、かまどさんを購入した。本当に今日まで大変 にお世話になった鍋だ。

考えてみると、調理器具には思い出が沢山詰まってる。そこそこ値段のした物もあれば、IKEAで数百円で買った物もある。あと何年料理ができるんだろう。そう考えたら欲しい道具はすべて買い占めたい。だけど、この小さなマンションに沢山の調理器具を置く場所もないし、観賞用になってしまうような買い物はあまり乗り気がしない。だからきっと、今日みたいなタイミングが来たらサヨナラだけど吉日だ。未来の私の料理道具を想像すると少し楽しくなった。未来っていうのは、明るくなるようにきっと出来てる。

どん兵衛

Journal 31.12,2019

数日前に買っておいた年越し蕎麦は、どうしてもカレー蕎麦が食べたくなって、大晦日がくる前に食べてしまった。実家から帰宅したのが21時過ぎ、どん兵衛をコンビニで買って帰った。

今年はあっという間だったな。新婚じゃないけど新婚旅行に行ったり、お仕事も写真も十分にやったし、作品も作ったし、初めて金髪にもした。私は自分の事で泣かなくなった。だけど、友人が泣くのを何度も見た。毎日に大切なものが増えれば増えるほどに強くなっていく気がした。

みんながそれぞれの席についてグラスを持つ。兄家族と兄嫁の母、父と母、夫と私。今年もお疲れ様〜とか、家族の健康に乾杯〜とか、きっと誰もが年の瀬を味わう言葉を待っていたと思う。皆が父をみる。威勢よく「やるぞ!!」と、父。今から武道館で唄うかのような、ロックな乾杯で年が終わった。来年もやろう!

ラテールのシュークリーム

Journal 30.11,2019

テコの好物、ラテールのシュークリーム。テコの誕生日はいつからか、シュークリームになった。夫よりも家族歴が長いのだから、信頼関係だってなかなかのもの。テコ、お誕生日おめでとう。

1枚100円のトースト

Journal 14.11,2019

帰り道に、オーバカナルで食パンを買った。
何も思わずに買ったけれど、よくよく考えたらちょっと高かった。
翌朝にトーストにした。
「このトースト1枚100円するから!」夫に言うと
「えーーー!!」驚いていた。「味、別に普通じゃんねぇ。」もぐもぐ。もぐもぐ。
「けっこう美味しいよ。」もぐもぐ。「美味しいねえ。」けっこう美味しくって、目を見合わせながら味わって食べた。