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小豆島3日目

Travel 15.11,2020

6時過ぎに宿を出て、今日も港の喫茶店へ。辺りは未だ薄暗い。朝食を食べて、陽が上がった頃にシンジ君と二人で山頂にある展望台へと車で向かう、山道をすいすいと木漏れ日の中を走っていく。山若君は一人喫茶店に残って仕事。

私にはもう、何も無い。
彼との人生の為に妻として出来る事を思いっきりにやった。写真は好きな仕事だけど、がむしゃらに働き彼との未来の為に貯金をした。友達に会う時間だって月に数回程度で、とにかく毎日が家庭と仕事で終わった。あれだけ苦労して築いた全てが一瞬で壊れて、全く違う毎日が今ここにある。今、私は未だ彼の姓を纏い、ひとりぼっちの人生を歩き始めてる。

シンジ君は人に裏切られた苦しみを知ってる。10年も前の事なのに、彼の傷の深さが見える気がした。私は夫の酒乱が始まってから、下を向く事が増えた。前を向いて歩く事が出来ない時がある。目の中に入ってくる世界に後ろめたい気持ちになってしまう。

この世界に在るものが、美しいものばかりじゃ無い事を知りたくなかった。

雲のずっとずっと上にある展望台。光が全身に当たってとても眩しい。シンジ君が足元に広がる落ち葉を見ながら言った。「人が好きだから、出来るだけ答えたいんだよね。そうじゃない事だってあるんだけど、出来る事なら。」

シンジ君に出会えて、本当に良かった。私に起きた出来事は今でも整理出来ない。周りでこんな経験してる友達だって知り合いだっていない。変な例えだけど、不倫された方ががずっと良かった。ずっとずっといい。

私に明日があるのなら、シンジ君に出会えて良かった。苦しみを共感したいんじゃなくって、明るい場所にいるシンジ君に、苦しくても下を向いても、今も同じ自分で歩き続けてる事に、許された様な気持ちになる。

このまま、ずっと今見たいに明るい場所にいたい。

小豆島2日目

Travel 14.11,2020

小豆島2日目。
真っ暗の中起きて、山若君と朝6時からやってる港にある喫茶店に向かった。水平線の向こうに太陽が上がり始めてる。朝ごはんを食べながらお喋りする。しばらくすると、山若君は仕事を始めた。

彼との事が夢みたいに感じる。未だ全身に残ってる感触をどこかで感じてしまう。想い出したく無い夢。出来れば、階段から落ちて頭でも打って、その部分だけをすっぽりと私から失くして欲しい。要らない。楽しかった夢も全て要らない。

昨晩は、TBAFで昨年の夏に会ったシンジ君とシンジ君のお友達、山若君と皆んなでピェンロー鍋をした。誰かと囲む食卓は本当に楽しい。こんなに温かくて美味しい時間を、身体中が満たされていく事がなんだか惜しく感じてしまう程の夜を、どうして彼は捨てたんだろう。どうして。

偶然にも、姉とにーちゃんと同じ誕生日だったシンジ君。私とも同じ、蠍座。シンジ君の離婚の話を聞いた。10年経った今はもう時効だって。1年くらい、ずっと辛かった。本当にしんどかった。すごく苦しい離婚だった。だけど、大丈夫。絶対に大丈夫な日がくるから。何度も何度も言ってくれる。「絶対に大丈夫だから!」出会いって不思議だと思う。たまたま来る事になった小豆島で、こういう出会いがあるなんて想像もしてなかった。小さな出会いが、私に大きな勇気をくれる。

シンジ君が連れてってくれた山の中にあるお店でリングを買った。「ちえちゃんのリング、すっごくいいよ!!」山形の作家、西方 智衣子さんという方のリングだそう。何だか私を守ってくれるような気がした。

私にもきっと、大丈夫な日が来るんだ。


夜は山若君とシンジ君のやってるピザ屋、kamosでピザを食べた。
いい夜だった。温かい夜だった。

ロンドンに食べ物の展示を見に行きました。

Travel 08.2,2020

姉がアメリカに住むようになってから、年に何度か姉の家に遊びに行った。とくに観光するわけでもなく、ぷらぷらと住むように暮らすだけ。そんな行ったり来たりを繰り返す中で、様々な人種の人が住み、生活をし、沢山の文化やアイデンティティが溢れるアメリカから帰国する度に、日本が、私の住む東京が、小さくてちょっと閉鎖的なように感じる事が時々あった。ここ2年と少し、仕事で料理の写真を撮る機会が増えて、大好きな東京で写真を撮る事は楽しい。だけど、ずっとここで見る世界だけで、本当にいいのかな、って。東京が小さくて狭い世界だった事を急に思い出して、もう終わっちゃう展示を見に慌ててLondon行きの飛行機へ飛び乗った。

—展示の説明——-
Feast for the Eyes – The Story of Food in Photography in London
Feast for the Eyesは、写真の主題としての食の豊かな歴史を探求します。基本的な食事から退廃的なごちそうまで、食べ物は感覚を呼び覚まし、私生活と公生活の両方に触れます。食べることはもっともありふれた行為の1つですが、私たちの儀式、宗教、お祝いの中心でもあります。食べ物は私たちの欲望と空想を反映しています。性からの変換、ステータスのシグナル、政治へ関わることができます。一般的に手元にある主題として、食べ物は広く描かれ続けています。今日、あなたの食べ物の写真はこれまでにないほど人気が​​あり、ソーシャルメディアでの写真共有を通じて、写真は食事体験の一部になりました。また、食べ物の写真は、食べ物そのものと同じように、家族、伝統、家庭、富、貧困、性別、人種、喜び、嫌悪感、消費などの問題について根深い疑問を提起する可能性があります。

2つのフロアの上に提示され、140以上の作品を、黒と白のシルバーゼラチンプリントや色のプロセスとの初期の実験から現代作品まで、展覧会は3つの主要なテーマの周囲に配置されている。


テーマ1 “Still Life” は、食品写真と絵画の中で最も人気のあるジャンルの一つとの関係を追って、伝統に触発され、時代の流れの中でどのように変化してきたかを示す作品を特集している。


テーマ2 Around the Tableでは、食べ物の消費を中心に行われる儀式や、私たちが食べる食べ物や一緒に食べる人たちに反映される文化的アイデンティティについて見ていきます。

 
テーマ3 Playing with Foodでは、ユーモア、楽しさ、皮肉が込められているとどうなるかを示している。この展覧会では、食品写真の視覚的・社会的な歴史を紹介する雑誌や料理本も多数展示。

参加作家
荒木経惟、ナン・ゴールディン、マーティン・パー、マン・レイ、 シンディ・シャーマン、ウォルフガング・ティルマンス 、 ウィージー等、他多数。
by aperture and Photographers gallery websites
The exhibition is curated by Susan Bright, author of Feast for the Eyes: The Story of Food in Photography, and Denise Wolff, Senior Editor at Aperture Foundation.
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昨晩、はっとした事がありました。回数は人にもよるけれど、食事って1日に3回の行い。そのたったの1回が抜けただけでも、まぁまぁなビッグニュース。イライラしたり、そわそわしたり。しまいには、喧嘩を始めるカップルもいるかもしれない。だけど、また明日も、その次の明日も同じように食事をする事を繰り返す。なんて、面倒なんだろう!!街には溢れんばかりのSNSの料理写真や、本の売れないこの時代に料理本の新刊が本屋に当たり前のように並んでいます。あー人間の人生は食事に呪われてる。そう思いながら、キムチを漬けていました。あーもう完全に私も呪われちゃってる。本当に危なかった。この危機をキムチで忘れてた!!このままこの小さな都市で、来る日も来る日もレンズの向こうに東京の食事。明日の事ばかりで昨日の事など考えないんだろう。歴史も文化も日常も、色々なテーマを通して静かに料理写真を見る機会となった今回の展示。美味しい不味いだけじゃなくて、食べる物が私たちに与えてる大きな影響(チャンスかも!)を、私は東京の誘惑に引きこもって見逃しちゃうところだった。

It’s nice to go to a trendy restaurants, to buy hot sweets,
but it may not be so easy to find something delicious!

美味しいパリ

Travel 04.2,2020

「ランチはボブンが食べたい!」パリに住むまゆみちゃんにメッセージ。大好きなパリのボブン。大好物。東京で探しても中々見つからないボブン。すごく愛してる。簡単に言うと汁なしヌードル。ベトナム料理だと思う。米粉のヌードルの上に、生野菜や香菜にがたっぷり乗っていて、味はナンプラーとチキンブロスとかなのかな。ボリュームがあるけど、ぺろっと食べきっちゃう。

今回、パリに来たのはまゆみちゃんに会いたかったから。だから、特に何もしないつもりだった。気の赴くままに。まず、街で待ち合わせてボブンへ直行。それから、ニューチャイニーズって感じのカジュアルな中華を食べて、マルシェで野菜やチーズにバターにオリーブに惣菜を買って、CLAMATOってゆうシーフードが美味しいセンス抜群なお店で牡蠣とビオワインを飲んで、好物のパンオショコラとクロワッサンを食べて、可愛カフェでお茶して、高級老舗デパートのボンマルシェで食材と料理本を購入。

ロンドンでは、イングリッシュブレックファーストにも付いてくる豆、パブのパイにも付いてくる豆、肉が苦手だからベジを選ぶと必然的に豆、という具合に、豆、豆、豆ばっかり食べた私は、血液中が豆でどろどろ。そんな私をパリのフレッシュな食材たちが心身共に癒した。お陰で食欲は止まらない。美味しくて最高なパリ。あっという間に時間が過ぎて東京へ帰った。

最高に美味しくて楽しかった。まゆみちゃん、メルシー。

LONDON DAYS

Travel 23.1,2020


ロンドンは東京みたい。

たぶん暮らせそうな気がする。食事を除いては。慌ただしくて、淡白で、便利で騒がしい感じが東京の生活みたいで直ぐにフィットする。レストランは毎回の如く予約せずに、ふらふら店に入る。今回のお目当てはDishroomと、Breakfast club。他にも行きたい店はチェックしてたけど、お腹いっぱいでやめた。Dishroomはインドのボンベイカフェスタイルが由来だそう。とにかくむちゃくちゃ素敵な雰囲気。私はお肉がダメだから、スパイスたっぷりなイングリッシュブレックファーストのvegan plateに。とはいえ、豆ソーセージに、豆サラミ?に、豆煮込みに、豆過ぎる。Breakfast clubではメキシカンフルイングリッシュプレートに。味はいい。だけどもう豆を食べたくない。パブに入ってパイを頼めば、今度はグリンピース。もう嫌だ。豆。鼻の上にずっと豆がいるみたいなLondon daysだった。

ボローマケットのキャロットケーキは最高だった。