
土曜日らしい土曜日というか、久しぶりに午後はデスクを離れて、砧にあるペットのコジマと、そのちょっと先にある無印に、母に送ると約束してたアロマデュフューザーを買いに、周ちゃんと車で出かけた。
運転しながら何度、わたしは怖いと言ったんだろう。周ちゃんは、「全然、十分に普通にできてるよ。」と何度も言ってくれた。免許をとってから2年が経つのに、いまだに車の運転が怖い。運転は好きだけど怖い。
こないだ大学の授業中に「色々が気になって仕方がない。」と、ロールプレイング中にぽろっとこぼすと、施設で働いているとゆう少し歳上の女性が不憫そうな顔をした。
怖いことは昔よりもずっと減ったのに、あれ以来、敏感になってしまった。本当に些細なことでも気になったり気づいたりしてしまう。電車で隣に座った男の挙動や言動で、あ、この人はもしかしたら。と病名まで探る始末だ。
それがいいのか悪いのかわからないけれど、とにかく怖いことが増えると心が忙しない。だけど、気づくという行為は、写真の仕事にはとてもいいと思うし、心理の仕事についてもとても役立つとおもう。だけど、過剰に感知するセンサーは日常には必要ない。まったく、要らない。
帰りは、祖師ヶ谷大蔵にあるシスマへ茜ちゃんに会いに行った。最後に会ったのは、やっちゃんと店へ遊びに行ったときで、サーモンピンクのコーデュロイのパンツを買った。あの時は確か離婚した直後の秋だった。あの服は気に入って買ったのだけど、当時の私はとにかく、なんだかずっと足らない気がして、よく買い物をしていた。
茜ちゃんは確か長野へ移り住むと言ってたけど、家庭の事情で東京に残ることになって、新店舗も計画してると、数週間前にやっちゃんに聞いていた。そういえば、私の離婚もやっちゃんの口から茜ちゃんに話してるようだった。だからか、敢えてその話はしなかった。私のことは私の口から話したいし、相手のことも相手の口から聞きたいと思ったから。
帰宅してから、”スノーショベリングの中村さんとタコスたべよ!”ってLINEした。あかねちゃんと話したい。相変わらず笑顔が素敵だった。中村さんはここ数年の私のさまざまな珍道中のことは1mmも知らない。ただ、いつだったか、夢に3年前に他界した石井ちゃんがでてきて、そのことだけ伝えた。元気だったよって。
夕飯のバクテーは料理家の野村さんのスパイスで作ったもの。バクテーには白バクと黒バクがあるらしく、これは黒バクだった。











