ポークカリー

カレー 03.6,2020

二ヶ月前、近所の遊歩道で私の胸に泣いて飛び込んできたナオコが今は隣で笑ってる。「私、やっぱり女の子がいいの。男の子でもいいかもしんないけど。」ナオコは女の子と恋してた。素敵な恋だったと思う。私は二人と友達で、どちらのことも大好きだった。

端正な顔立ちで、明るくて、優しくて、一緒にいると空気が明るくなるような子なのに、どこか影がある。恋人だったあの子もそういう不器用さに惚れたんじゃないか。けど、もしかしたら、ナオコは恋人のお陰で闇を持て遊ぶことが出来んだろうなって。愛がナオコを駄目にさせていたようにも見える。二人の恋愛がダメだったんじゃなくって、愛がきっとそうしたんじゃないか。「別れてから、、当たり前なんだけど喧嘩をしなくなって、穏やかに話ができたりして、また前にもどったみたいな気になっちゃってさ。けどダメだって言われて。私、本当バカだよね。」笑いながら言った。ナオコはもう前のナオコじゃない、新しい仕事も見つけて、とにかく今は必死に明るくしてるけれど、だけど、それも何だかナオコらしく見えて素敵だった。

2ヶ月前のナオコ、今思い出しても胸が冷やっとする。コロナで色々がおかしかった所為もきっとあるけど、怖かった。この子、このまま突然にいなくなったりしないよね。彼女の眼差しはどこにも焦点が合ってない。ただただ真っ暗に見えた。だけど、今日は大丈夫だった。とにかくもう振り返らない。そう心に決めているように見えた。夫が出張から帰って来る。夜が遅いというのでポークカリーを作って寝る事にした。冷めたカレーはきっと美味しいと思う。

ポークカリー
蓋のある鍋に玉ねぎを中強火で炒めて少し透き通ったら、砂糖を入れて蒸し焼きにする。途中上下を裏変えして飴色になるまで炒める。鍋の端に油を大さじ1ほど入れてクミンを入れる、香りがでるまで。全体的に混ぜあわせて、肉、野菜を入れて炒める。馴染んだらスパイスを入れて混ぜ合わせる。水3カップほど、カレールーを入れて20分程煮込む。とろみが出たらソースで味を整える。
▽ 材料 ▽
ニンニク・生姜 大さじ1ーすりおろし
玉ねぎ 大1個ー繊維に沿ってスライス
パプリカの酢漬け ひとつかみーざく切り
じゃがいも 2個ーひとくち大に切る
人参 1本ーひとくち大に切る
▽ 調味料 ▽
きび砂糖 大さじ1
クミン 大さじ1
カレー粉 大さじ1
チリパウダー 小さじ1
カレールー 3個
ソース 大さじ2〜3

じゃがバター塩辛

和食 01.6,2020

こないだ作ったイカご飯の肝と残った身の部分で塩辛を少しだけ作っておいた。夫は今日から遠くへ行くのだそう。きっと平和な夜が来るはず。6月1日。勝手に新しい気分でいっぱいにしてる。せっかくだから新しいことを沢山やってみよう。やって見たことが無いこと。今日はスタイリストのリナちゃんと作品撮りの話をした。とにかく毎日を変えたい。

手を伸ばしても押せない自分の背中をどうにかこうにかして前へ進めようとしてる。えぐられた痛みでさえも反動にして前へ前へと。立ち止まったらきっと涙が溢れて何も見えなくなるのだから。新しいことや新しい世界は私をきっと救ってくれる。写真の仕事を始めたのもそう。夫が酒に溺れるのと一緒に家庭に堕ちてゆく私を私が救う為に写真の仕事を始めた。また同じようにやればきっといい。私が頑張っていればそのうち夫も変わってくれるはず。

“お願いだから、絶対にお酒を飲まないで。” 夫にメールした。もし、このまま毎日飲酒を続けたら、必ずまたあの日がやってくると思った。だけど、またSとの出張。中目黒の酒場に一人で飲みに来る年下の男。昼に会うと静かなのに、お酒を飲むとニヤニヤと笑って話しかけてくる。内装やインテリアの会社をしているらしく、ときどき夫に仕事をくれる。店づくりは夫が好きな仕事の一つだ。夫も喜んで手伝っているし、音楽だけじゃ安定しない事も含めてとても有難い話ではある。だけど、本当は素直に喜べない。中目黒にある数軒の飲み屋でSとペンで書いてあるボトルを見たことがある。「スーちゃん、Sのボトル飲んでええで。」2年前の酒乱が始まる前のこと。なんだか夫はSに飼いならされた犬みたいに見えた。Sといるとお金を使わないのだそう。仕事で使う洋服を買ってもらった、ご飯をご馳走してもらった、子供みたいに喜んでいた。だけど、夫がお酒をやめると誓ったのと同時にSとは疎遠になった。だけど、また。

考えても仕方が無い。またなんて思ってない。思いたくない。今日から6月1日。新しい月。弱音なんて吐いてる場合じゃない。

じゃがバター塩辛
フライパンに一口大に切ったじゃがいもを入れ、ひたひたの水で火にかける。
じゃがいもに串をさして固めに通るくらいで火を止めて、水を切る。
フライパンにオリーブオイル、じゃがいも、バターを入れて火にかける。焼き付けるような感じで時々上下をひっくり返す。焼き色がついて好みの硬さになったら出来上がり。バターと塩辛をじゃがいもにかける。
▽ 材料 ▽
じゃがいも
バター 大さじ1〜2ほど
オリーブオイル 大さじ3ほど
塩辛

鰹のたたき

和食 31.5,2020

街を歩くカップルや家族だとかが楽しそうに笑っている姿を見ると、とても温かい気持ちになる。素敵だな。いい光景だな。世界はまだ優しいようで安心する。私の心は冷め続けてる。少しでも温めて欲しいのだけど沼の底みたい。今夜もきっとまた夜中だろう。

以前にフォローしあった夫の飲み仲間のインスタで夫が遊んでる様子を見かけた。外出の自粛なんて全く無視の夫の行動。音楽は作ってないみたいだった。私は一人で自粛してる。誰かに会いたいけど、今は安易に人には会えない。寂しさや虚しさ、恐怖ばかりが募ってる。

鰹のたたき
鰹を切って、皿に並べて、調味料をかけて冷蔵庫で冷やす。

食べる直前に薬味(紫蘇、ミョウガなど)をかける。
▽ 調味料 ▽
檸檬 1/4個を絞る
醤油 大さじ2
胡麻油 大さじ2
大蒜・生姜 すりおろし
きび砂糖 大さじ1

イカご飯

エスニック 29.5,2020

「今から行っていい?」「うん。いいよ。」安眠用とかリラックスするハーブティーを袋に入れて待ち合わせの場所に向かった。友達は私の胸でぽろぽろと泣いてる。ずっと強い人だと思ってた。真っ直ぐで丁寧で、自分の道を真っ直ぐに歩く強い人。だから、きっと彼女との失恋も一歩ずつ乗り越えてるんだと思ってたけど、彼女の前では弱かった。「こんな気持ちは苦しくて嫌だよ。」って何度も流れてくる涙を子供みたいに拭ってる。「仕方ないよ。好きだったんだから。」全然いい事が言えなかった。だけど、本当だから、本当にそうだから。苦しむ友達を私には救えない。苦しむしかないよ。今は。だって、好きってそうゆう事だもの。

夫が今日は食卓に座った。昨日までの悪夢が嘘みたいで一瞬で過去が今になる。この男のために私は何百回と泣いた。悔しいくらいに泣いた。だけど仕方ないよ。私も友達のようにこの男の前では弱い。きっと夫もそうだと思う。私の前では弱い。

イカご飯 “長尾智子さんのレシピをアレンジ”
イカの下準備を済ませ、研いだ米に酒、ヤクナム大さじ1、生姜を入れて火にかける。
煮立ったらイカを置き弱火で10分。バターを乗せて蒸らし10分。ヤクナムで味を調整し、食べる直前にパクチーを乗せる。
お好みで檸檬をかける。
▽ 材料 ▽
米 2カップ
イカ 一杯ー捌いて3,4cm程のサイズに切り、熱湯をかけて塩を少々ふる
生姜 1片ーみじん切り
檸檬
パクチー 適量ーざく切り
▽ 調味料 ▽
ヤクナム 大さじ1
酒 大さじ1
バター 10g

トマトチキンカレー

カレー 27.5,2020

久しぶりに美容院へ行った。和美ちゃんに教えてもらって1年くらい前から通ってる美容院で、最近店を改装した。改装後の美容院には旦那さんもいた。ペットのワンちゃんも一緒にサロンに出勤してる。毛に覆われた人形みたいにもふもふのワンちゃん。

今日は髪を染めてから10cmくらいカット。夫婦二人が私の髪を触ってる。二人で時々小さな声で言葉を交わしてる。「この薬は強めだから、ここだけにして。」「うん。わかった。」なんだかすごくほっとした。夫婦っていうのは、男と女というのはこんなに優しい距離の中にいてもいいんだ。傷つけあったり、強がったりしなくても、穏やかでいられるんだ。そうだ。世界って優しい場所だった。すっかり忘れてた。

幸せになるのは、私が想像しているよりもずっと簡単なのかもしれない。久しぶりに心が温かくなってゆく気がした。雨が上がった代官山は少し生ぬるい空気が漂っていて、水たまりに光る夕陽がキラキラして見える。もしかしたら私達の生活もまた前みたいに戻るんじゃないか。どうかお願い。叶わない夢を願うみたいに心の奥で祈った。正直、最近は毎日が嘘つきだ。本当じゃない。

今朝、珍しく夕飯の献立を聞いてきた夫。今日は帰ってくるのだそう。久しぶりの夕飯。久しぶりの夫。話したいことは沢山あるけど、とにかくなんだか嬉しかった。ずっと朝から嬉しかった。だけど、夜の20時。食卓に並んだ食事をよそに時間だけが勝手に過ぎていく。電話を鳴らしてみる。「今日は遅いって言った。りょうさんと飲んでるから。」イライラしているのが電話からも伝わってきた。おかしい。この怒り方、おかしい。お酒を飲んでる事を私に堂々と公言してる。夫は私の前では今でも禁酒している事になっている筈なのに。現実も時間も全てがぐちゃぐちゃになっていくのは2年前と一緒だ。またあれが本当に来るんだろうか。

私の身体がどんどんと硬直していくのがわかる。恐怖に飲み込まれそう。携帯を取ってあかりちゃんにメールした。「ごめん。電話していい?」何かを察したのか直ぐに電話をくれた。「すーちゃん、どうした?」あかりちゃんの声。一気に全身の緊張が解けていく。喉が悲しみでジリジリと焼けてるみたい。言葉が出ない。言わなきゃ。ダメだ。言わなきゃ。唾を沢山飲み込んで、全身の力を振り絞って言った。「お酒始まっちゃったの。」

家の前にタクシーが止まる音。バタンとドアが閉まり玄関が思いっきりに開いた。「ごめん。帰ってきた。」電話を切った。鬼の様な形相の夫。リビングの床に横になりずっと怒ってる。「りょうさんと仕事で久しぶりに会ったから、高田馬場で19時から二杯飲んだだけ。」夫は怒り続けてる。何に怒っているのか何を言ってるのかよくわからない。時計を見ると22時45分。夕方の電話では19時より早く帰るかもと言っていた。

夜中にベッドでフジモンにメールをした。フジモンはカウンセリングを勉強しているしきっと何かを教えてくれる筈。「よしみちゃん、とにかく落ちついて。今日はゆっくりと休もう。」フジモンは何度も私に落ち着く様に言ったけれど、私の話なんてどうでもいいから夫をどうしたらいいのか教えて欲しいと思った。とにかく怖くて堪らないし、過去と現実がごった混ぜになり正気でいられなかった。フジモンが言ってた双極性障害っていう病気。初めて聞いた。夫はアル中じゃないのだろうか?

トマトチキンカレー
ふたのある鍋に油をひいて、たまねぎを中火で炒める。弱火にして砂糖を入れて蓋をして放置。途中かき混ぜる。飴色になるまで。
フライパンに油をひいて、クミンをいれて香りがでたら肉を炒める。
飴色になった玉ねぎの入った鍋にトマト、ニンニク、生姜を入れて炒める。ペースト状になるまで。
スパイスを全部いれて混ぜ合わせる。肉を入れてさっと炒めて、水3カップほど、固形スープの素、カレールウをいれて20分程煮込む。
味を調整して出来上がり。
▽ 材料 ▽
鶏の手羽元 5本
玉ねぎ 1個ースライス
トマト 2個ーざく切り
ニンニク・生姜 1片ーすりおろし
▽ 調味料 ▽
砂糖 大さじ1/2
クミン 大さじ1
カレー粉 大さじ1
チリパウダー 小さじ1
コリアンダーパウダー 小さじ1
固形スープの素 1個
カレールウ 1個

辛いトマトご飯

エスニック 26.5,2020

夜中の3時に夫が帰宅。今夜もお酒の匂いが酷かった。突然に始まった私への無視に耐えきれなくなり携帯を見た。最低なのはわかってる。だけど、私達が壊れていく理由をどんな事でもいいから知りたかった。

答えは正解、いや不正解。夫のことを周りの人が時々教えてくれる。案外、硬派だよ。浮気はしないよ。あいつはピュアだから。どれが本当でどれが嘘なのかわからない。だけど、帰らない理由は中目黒の酒場を飲み歩き、夜中に複数の女性と知り合いLINEを交換していた。どうやらその女性達からは独身だと思われているようなやりとりだった。

夫は浮き沈みが激しい。それはどういうわけか数ヶ月スパンで変わる。沈んでいる時は、声が小さくまるで死んだ魚のような目になり、外出しても直ぐに家に帰ってくる。逆に調子がいい時は、世界の王様にでもなったように偉そうで、動きは機敏で言葉が溢れてくるようにお喋りになる。そんな時はキャバクラに行ったり、女性にちやほやされるのをとても喜んでるようだった。「ミュージシャンやってて、事業をやってねんけど、店をプロデュースしてて、デザイン出来るで。こんなん作ってて、芸能人の何とかさんにも出てもらってんねん。アーティストのなんとかさんと知り合いやで。知らん?マンガの何とかっていう曲の人やで。今度、中目黒に新しい店作ろうと思ってんねんけど。」そう言って出会ったばかりの人に名刺を渡してるのを何度も見たことがある。だけど、ミュージュシャン以外は本当と言っていいのかわからない。こんな時の夫は、adobeのイラストレーターで名刺を作ればデザイナーで、資本が全くなくても不動産に店舗物件を探しに行けば事業家。知り合いの店の立ち上げに関わったらプロデューサー。だけど夫にとって全て嘘じゃない。

ああ、またあの時期が来たんだと思った。だけど、どうして私に嘘をつき続けるんだろう。特定の人と浮気をしている感じじゃない。毎日のように見知らぬ女と深夜に会い、LINEを交換して、気があった女性からは好意をほのめかすような連絡が続いていた。だけど、夫は “ありがとう。”とか、”また飲みましょう。” みたいな会話で終わらせてるようだった。そして、また次の女性へ。夫が女性を欲しているのはわかったけれど、SEXしたいとか、羽目を外したいとか単純な欲求ではなさそうだった。

コロナが来る直前まで私達は普通の夫婦で週末が来る度にデートをしていたし、時報がなるように「今夜の夕飯なに?」と外出先から毎日のようにメールが入った。私の作った料理は嬉しそうに食べ、写真に撮っては「これで店をやろう!」と言うのが口癖だった。お酒だってやめると約束をしてからは全く飲まなかった。「そろそろ子供のことを考える?」ある日の友人らの会話に触発されて聞いてみると「俺はすーちゃんと二人で十分幸せだよ。」と言ったのは2、3ヶ月前の話。

夫の事がわからない。だけど、またあれが始まった気はしてる。

トムヤム風サラダ
ボールに中華干しエビ、トムヤムペースト、トマトを入れて、綿棒の先で押しつぶす。ぐちゃぐちゃになって汁が出たら胡瓜と他の材料を入れて少しだけ押しつぶして、冷蔵庫でよく冷やす。
▽ 材料 ▽
バジル ひとつかみー手でちぎる
トマト 小3個ー大きめにざく切り
胡瓜 1/2本
中華干しエビ 大さじ1ーみじん切り
トムヤムペースト
ヤクナム 大さじ1〜2
砂糖 大さじ1〜2

ブリのベトナム風マリネ

エスニック 25.5,2020

今夜は久しぶりに夫と夕飯を食べた。どれぐらいぶりだろう。ブリが美味しかったようで、何度も美味しいと言ってた。「今はアルバムを作っていて大事な時だから6月まで何も言わないで。」最近よく聞く言葉。私達の日常が非日常になってから、置いてかれているのは私だけで夫にとって私は存在しないみたい。何かに夢中で楽しくて仕方がないんだろうっていう感じはしてる。彼らしいと言えばそうだし、何だかオカシイと言えばそう。頑張ってるのなら応援したい。それに、お酒の事も知ってるけどやっぱり黙ってる。夫のお母さんにも秘密にしてる。またお酒に戻ったと聞いたら夫に電話やメールをしまくったり、夜眠れなくなっただの、心療内科へ行っただのってなるから。ただ、ひたすら耐えてる。怖いけれど怖くないふりを、まるで今夜だって当たり前の夕飯かのように振る舞った。

ブリのベトナム風マリネ
材料をボールに入れて混ぜ合わせる。
▽ 材料 ▽
ぶり
さやインゲン ひとつかみー下処理をしてボイル
パクチー
ヌクマム 大さじ1
レモン 大さじ1
砂糖 大さじ1
胡麻油 大さじ1/2

きのこの水餃子と酢ご飯

中華 23.5,2020

夫が癇癪を起こしてしまった。しばらく現実が上手く理解できないままに数日が過ぎた。撮影現場まで車で送って貰った時のこと。朝から少し機嫌が悪そうで、家を出る間際にも「どうして送らなきゃいけないの?」「先週からお願いしてたよ。いいよって言ってたよね。」そもそも変な会話だった。車に乗った瞬間、急に癇癪が始まった。まくし立てるような怒り方やその話の中身も全く何を言ってるのかよくわからない。ただ、とにかく何かをぶつけたい。言葉が溢れるように次から次へと無抵抗の私に降りかかり、感情は一気に剥き出しになっていく。病に犯された犬が隣で牙を出して吠え続けるみたいな感じ。だけど、知ってる。これは今日が初めてじゃないから。冷静に何度も何度も「これから仕事だからやめて。」と伝えた。夫はハンドルを思いっきりに叩いたり、大きな声で暴言を吐き続けた。

15分くらい怒り続けると急にピタリと止まった。彼が普通じゃない事はよく知ってる。出会った時からおかしい人だと思ってた。だけど、それが何なのかよくわからなかった。良い面も沢山あるし、だけど悪い面については見た事も聞いた事もないようなもの。音楽仲間も中目黒の酒場の皆も誰もがそれは知っていたようだったけど、彼等の間ではそれを才能だとか、アウトローでカッコいい奴と呼ぶらしかった。よくわからない夫だったけれど、世間ではまるで勇者のように扱われているみたいだった。アーティストだから仕方ないのか。私が気づくまでにも大分長い時間がかかった。

今日みたいな日が失くなる様にと何十回、何百回と二人で長い時間をかけて、平和で穏やかな暮らしができるようにと二人で頑張ってきたと思う。夫は二度と傷つけないと誓い私と結婚を決めた。だから今日みたいな日は来ないはず。これは何かの間違えで、世界がコロナが悪い。だって私達は二人で約束をしたのだから。そうして結婚を決めたのだから。

涙を拭って「コーヒーは要らない」と言って車を降りた。今日の仕事は初めての雑誌。ずっとやりたかった仕事で頁もきちんと貰える仕事。どうして今日だったんだろう。収まりがつかない気持ちのままに写真を撮り続けた。二年前の酒乱の時みたい。平穏な日々が突然に失われていく。毎日が恐怖と不安で一杯となり、世界がずしりと重くのしかかってくるやつ。淡々とシャッターを切ったけれど、整理がつかない出来事に全身で怯え続けた。

撮影が終わって、夫にメールした。”こんな酷い事は止めて欲しい。感情を抑えられなかったり、どうにかなってしまうのは仕方ない事だと思う。だけど、傷つける事は止めて欲しい。” 私は夫への怒りをもう我慢出来ない。

連絡がないままにあっという間に夜がきて、夜中に少し酔っ払って帰宅した夫が小さな声で「ただいま」と言った。「おかえり」。口から出た私の言葉を聞いたのが最後。一気に眠りについた。安心と恐怖が表裏一体で私の身体一枚で支えてる。私の一番大切な人が、一番安全な場所が、一番に信じて頼ってきた人が、私達を壊していく。とにかく、今日は優しいものが食べたい。毎日がおかしい。世界がコロナでおかしいだけじゃない。私達の毎日が少しずつおかしくなっていく。

きのこの水餃子
卵をフライパンで炒めて炒り卵にする。細かく切ったきのこをフライパンで炒める。
卵ときのこと調味料を混ぜ合わせて皮に巻いて、沸騰した湯でボイルする。ぷっくりしてきたらあげる。
▽ 材料 ▽
しめじ 2/1パックー細かく切る
まいたけ 1パックー細かく切る
卵 2個
▽ 調味料 ▽
ごま油 大さじ1
黒酢 大さじ1
醤油 大さじ1

フォー風二日酔い麺

エスニック 20.5,2020

フォー風二日酔い麺
▽ 材料 ▽
細い饂飩
鶏肉を茹でた汁 3カップ
きくらげ
しいたけ
ナンプラーとオイスターで味付けした煮卵
▽ 調味料 ▽
胡麻油 大さじ1
砂糖 大さじ1
酒 大さじ1
ヤクナム 大さじ1
鶏ガラスープの素

ベトナム風春巻き

エスニック 19.5,2020

実家っぽい春巻きを作りたくなってスーパーへ走った。うちのは具沢山でケチャップをつけて食べる春巻き。あの春巻きが食べたい。せっせと具を炒めて春巻きを巻いていく。皮が余って数本だけベトナム風春巻きと自家製スィートチリソースを作った。何の連絡もなく急に夕方過ぎに帰宅した夫。

「春巻き作ったんだけど食べる?」「うん。」ベッドに横たわって春巻きを食べ始めた。「こっちの方が美味しい。」ベトナム風の方を気に入ったらしい。食卓を囲んだわけではないけど、久しぶりの夫との食事。私もベッドの脇に座り春巻きを食べた。

まるで昨日までの日々が嘘みたいに夫は前の夫だった。それだけでもう十分な気がした。過去は過去で今は今だ。色々を掘り返したところで何かが良くなるわけじゃない。お互いに何が悪いのかぐらいわかってる。私が夫を責めたって夫の気持ちも私の気持ちも、もう元に戻れないのだから。夫に出来る精一杯の何かは私への甘えで、それを見つけた私に出来ることは隣で春巻きを頬張ることだと信じてる。じんわりと全身が満たされていった。

ベトナム風春巻き
▽ 材料 ▽
皮に豚ひき肉を横に引き、その長さに合わせてもやし、パクチーを乗せて、皮を破らないように巻く。[パクチーの茎で破れやすい]
春巻きの皮
もやし ざく切りにする
豚ひき肉
パクチー
▽ スィートチリソース ▽
ヌクマム 大さじ2
砂糖 大さじ2
米酢 大さじ2
豆板醤 小さじ1

水餃子

中華 18.5,2020

水餃子のレシピがだんだん板についてきた。最近は青菜とかきのこが気に入っていて、チキンスープを入れるとジューシーな感じになる。あと油も多め。餃子の中身で巻き方を変えたりして餃子を私なりに習得している。楽しい餃子ライフ。

きのこの水餃子
ボールにひき肉をいれて塩、胡椒をし、よく練る。
きのこ、調味料、鶏もも肉をボイルしたスープを入れて混ぜ合わせる。
皮に巻く。
▽ 材料 ▽
しめじ 1/2パックーボイルして細かく切る
豚ひき肉 150g
鳥もも肉をボイルしたスープ 大さじ2ほど [チキンストックでいい]
成城石井の皮 1/2袋
▽ 調味料 ▽
鶏ガラスープの素 小さじ1
胡麻油 大さじ2〜3

唐揚げ

和食 18.5,2020

最近やっぱりおかしい。「大変な時こそ家族で頑張ろうよ。」月初に夫に言った言葉が悪かったのかなと後悔してる。夫との関係は日に日に悪くなる気がした。理由は全くわからない。夫は家にいなくなり、口も殆ど利かない。そして、お酒はもうちゃんと始まったらしい。ここにはない愛を取り戻すかのように夫の為に頑張ろうとする私がどこかにいる。定期的に合わせて取っていた休みは、もう一ヶ月以上延期。食卓はひとりぼっちになり、タイミングよく夕飯を一緒に食べれても、夫は会話しない。5分で食べ終えてベッド。「たまにはゆっくりしようよ。」何十回と言ったと思う。「今、忙しいから疲れてる。」同じ返事しかしない。忙しい理由はわからない。毎日出かけ先からのひつこくやってくるメールや電話もパタリと失くなった。

もし、コロナ前の忙しくて堪らなかった毎日なら何とかなったかもしれない。だけど、こう社会が東京が仕事が毎日が止まった今はありありとそれが体当たりしてくる。絶対に想像しちゃいけない。これは何百回と誓ったけれどダメだった。またバカっぽい女と遊んでるのかなとか、また仕事しないで中目黒の酒場の人たちと遊んでいるのかなとか。事細かく想像してしまう。今に始まったわけじゃない。夫には色々な問題があった。だけど、全てを乗り越えた筈だ。とにかく、落ち着こう。唐揚げは失敗する料理のトップ5に入る。それに私は唐揚げが食べられない。だけど夫の好物。今日は唐揚げを作った。祈るみたいに食事を作り続けてる。

唐揚げ
鳥もも肉を調味料に入れて冷蔵庫に入れる。
片栗粉をまぶして形成(くるっと皮を丸め込む、唐揚げの形にする)して揚げる。
▽ 材料 ▽
鳥もも肉 2枚ーひと口大に切る、余分な油や筋などは切る
片栗粉 大さじ3
▽ 調味料 ▽
生姜 1片ーすりおろし
酒 大さじ2
醤油 大さじ2

納豆パスタ

洋食 17.5,2020

4年前の写真の整理をしていたら、納豆パスタの写真がでてきた。午前10時30分。さっき遅めの朝食にトーストを食べたばかり。2、3分冷たくなったブラックコーヒーを勢いよく流し込んだけど、もう我慢ならない。キッチンへ走る。湯を沸かし冷蔵庫の中に使えそうな材料がないか探す。パスタの何が好きって、乳化が好き。フライパンの中で私の想うままに素直に乳化してくれる感じが気持ちがよくてやめられない。それに、オリーブオイルの味が好きだから根本的に私と乳化は相性がいいと勝手に思ってる。納豆パスタ愛おしい。いただきます。

納豆パスタ
左のコンロに鍋を置き、水、塩をいれてパスタを茹でる。
右のコンロにフライパン置き、オリーブオイルを入れてニンニクを入れて香りがでたらキャベツを炒める。
納豆、昆布だしの素を入れる。フライパンの端にオリーブオイル大さじ1を入れ
茹で上がったパスタ、おたま1ほどの茹で汁を入れてぐるぐると回す。(乳化させる。)とろりとしたら、しそ醤油を入れて混ぜ合わせる。
食べる直前に生卵を落とす。檸檬を絞るとさっぱりして美味しいです。
▽ 材料 ▽
パスタ
ニンニク 1片ースライスする
キャベツ ひとつかみほどーざく切り
納豆
昆布出汁の素 小さじ1
オリーブオイル
しそ醤油 [しそを醤油漬けにしておいたもの]
生卵
檸檬

木耳の麻婆豆腐

中華 16.5,2020

やっぱり花椒はホールの方が美味しい。

木耳の麻婆豆腐
フライパンに油をひき、ニンニク、肉を炒め、肉の色が変わったら酒を入れる。
豆豉を鍋の隅で炒める。木耳を入れ軽く炒めてから、一味、醤油を入れる。
豆腐、鶏ガラスープと水1/2カップを入れて煮込む。水分が減ってきたら片栗粉でとろみをつける。
最後に花椒をふりかける。
▽ 材料 ▽
ニンニク 1片ーみじん切り
豚こま 100gー包丁で細かく切る
生の木耳 大きいの二枚ほど
豆腐 1丁ー水切りしておく
▽ 調味料 ▽
胡麻油
豆豉 大さじ1ーみじん切りにする
酒 大さじ1
醤油 小さじ1〜大さじ1 [豆豉の塩加減で調整]
一味唐辛子 小さじ1
鶏がらスープの素 小さじ1
片栗粉 大さじ1/2ほど
水大さじ1/2ほど
花椒

春のボンゴレ

エスニック 15.5,2020

友達はいい。夫が出来ないことでも、友達はしてくれる。例えばお喋り。本当、どうでもいい話をしてるだけで楽しい。夫とはどうでもいい話なんてしない。夫が一方通行で喋ってるくらいで私は基本的に梃子と話してる。だけど不満だとも思わない。どこかでずっと恋人だった頃の夫の影が今でもある。彼は特別であって欲しい。けど、特別じゃないからこそ友達はいい。結果の無いストーリーを永遠に喋ったって、それがつまんなくたって、時には誰かの悪口だって、明日には変わっちゃうようなことだってお喋りしていい。なんでも許される。だって、友達だから。だけど、結構私を支えてくれてるし、それは友達にしか出来ない。だから、友達っていい。夕方に2時間くらい友達と電話でお喋りした。早く友達に会いたい。

ボンゴレ “高山なおみさんのレシピをアレンジ”
▽ 材料 ▽
あさり 砂抜きする
玉ねぎ
にんにく 1片ーみじん切り
胡麻油 大さじ2
酒 人まわし
▽ 調味料 ▽
バター 大さじ2
ナンプラー 大さじ1
▽ トッピング ▽
せり 1束ー3cm長さに切る
山椒

中華風煮卵

エスニック 14.5,2020

夫と電話で喧嘩した。昨晩、仕事だと言って嘘をつき酒を飲んでいた。そして今夜も。電話の向こうで発狂していた夫が帰宅したのは夜中の1時半。小さな声で「ごめんなさい」と言ってるのが聞こえた。本当は先月から夫の酒がまた始まってる事に気づいてた。怒る時もあったけれど、その殆どは知らないフリをしていた。私が怒れば怒るほどにもっと飲んでしまう気がするから。本当はすごく怖い。連日の飲酒が引き金になりそうで怖い。だからこそ、平然としていたようにも思う。何事も無かったように彼が振る舞える日があるのなら私も知らないフリをする。だけど、表立った世界とは関係なく私の不安は的中していたのかもしれない。夫の様子は日に日に悪い方へと向かっている気がする。だけど、世界に嘘をついてでも、ここにある日常にしがみついてでも、現実から目を背けてきたのは私達夫婦の希望だと信じるしか無かった。

それに、私の恐怖は別の場所にもいたから、夫だけの所為にもしたくなかった。コロナ。どんどん減っていく仕事。どれだって怖かった。それに「俺は忙しいから。」と、理由も言わずに出かけていく夫の背中を見るのは寂しくてたまらなかった。夜寝る為だけに帰宅する夫とは殆ど話すことも許されない。お酒なんて気のせいで私がただ寂しいだけなんじゃないか。夫は今は忙しいのだからと言い聞かせていたようにも思う。急に世界が色々と変わりはじめて、何が本当で何が嘘なのか殆どに検討がつかない。

だけど、怒らなきゃ良かったと後悔してる。もう少し我慢できたかもしれない。一人ぼっちになった時にいつも思う。夫と一緒にいるようになってから私はより一層に私の気持ちを言わなくなった。我慢強い性格はいいのか悪いのか、どんどん強固なものになっていく。私の声を聞いてくれるのは誰なんだろう。一緒に食べる筈だった煮卵。冷蔵庫にラップをかけてしまっておくと、夫がひとりで全部食べた。

煮卵 “高山なおみさんのレシピをちょっとだけアレンジ”
半熟卵を作り剥いておく。
煮汁を火にかけて止めて、卵を入れて放置。途中ひっくり返す。(全体にまんべんなく煮汁を行き渡るように)

半熟卵 5個
酒 1/2カップ
水 1/2カップ
醤油 1/2カップ
きび砂糖 大さじ2
ナンプラー 大さじ2
オイスターソース 大さじ2

鰯のマリネ

洋食 13.5,2020

悔しい気持ちだった。時々こうなる時がある。
どこのどの血がこうしているのか判らないのだけど、ものすごい憤りを感じる時がある。
だからというか、もう好きな事をしようと思って鰯を捌いてマリネを作る。夜中に気分が盛り上がってギターを鳴らしまくる夫が言う。「すーちゃんは自分勝手だよ。」そうかもね、人間なんて勝手なんだよ。私は今猛烈にキレてる。優しさも欲しければお金も欲しい。好きな仕事も欲しいし愛も欲しい。それに、やっぱりいい写真も欲しい。人の写真見てぶつくさ言い出したら最後。わたし腐ってる。「鰯は足が早いからね。」小さい頃、とても複雑な気持ちになる言葉だった。美味しいのと腐るのが同じ場所にいる。なんだか変だよ。

鰯のマリネ
鰯をおろす。調味料に漬け込み冷蔵庫で冷やす。
▽ 材料 ▽
鰯 3尾
▽ 調味料 ▽
レモンスライス
オリーブ油
白ワインビネガー 大さじ1

トムヤムサラダ

エスニック 12.5,2020

大好きな我が家の夏のサラダ。

トムヤムサラダ
ボールにトマトを入れて、綿棒(硬いものなら何でも)の後ろで潰す。
トマトが崩れたら胡瓜を入れて潰す。潰しすぎない程度でパクチー以外の材料を入れてスプーンで混ぜ合わせる。最後にパクチーを混ぜる。辛さがたりなかったらトムヤムペーストを。塩見が足らなかったらパクチーを。甘みが足らなかったら砂糖で調整する。
▽ 材料 ▽
トマト 1個ーざく切り
胡瓜 1/2本ー細切り
茹で蛸 1本 [海老でも、無くても]
パクチー 人束ー3cmほどに切る
レモン 1/4個ーくし切り
トムヤムペースト 大さじ1ほど
ナンプラー 小さじ1〜2
きび砂糖 大さじ1

焼き餃子

中華 11.5,2020

ダメだ、全然やる気が出ない。立て続けに仕事の延期が何本も入った。空から大きな石が降ってきて、煎餅みたいに潰されたぺちゃんこの私は風と共にどこかへ飛ばされてしまいそうだ。何もしたくない。珍しく料理だって作る気力が湧かない。「あと1時間後に帰るね。」夫からウキウキ声で電話が入った。レンジに豚ひき肉を入れて解凍モードにしてから風呂に入る。あー作りたくない。湯上がりのまま渋々とキッチンに立ち夕飯を作り始める。

小松菜の微塵切りに塩を振って軽く水分を出す。ボールにひき肉、顆粒チキンスープの素、胡椒でよく混ぜる。そこに作り置きのパイタンスープと片栗粉を合わせる。餃子を巻くのだって面倒くさい。何か打つ手は無いものかとウーさんの本を開くと、餃子のヒダを作らず、ただ閉じるだけの巻き方が載っていた。これにしよう。後はピーマン炒めて、冷蔵庫の常備菜と糠漬けを皿に適当に盛る。焼けた餃子をお皿に盛って料理が並んだ。丁度、夫も帰宅。なんだか今夜は食欲も無い。ぼんやりと餃子を口へ運んだ。「ん!」予想以上の美味しさ。夫は私の心の変容などさらさら気づいてない。「麦酒を浴びたいよ。」と言うと、「飲んだらええやん。」と一言。

焼き餃子
ボールに小松菜、片栗粉以外の材料を混ぜ合わせる。チキンを煮出したスープは状態を見ながら。(べちゃべちゃになりすぎないように)
小松菜と片栗粉をさっくりと混ぜ合わせる。皮に巻いて焼く。
▽ 材料 ▽
餃子の皮 1袋
豚ひき肉 150gほど
小松菜 1束ー微塵切り塩もみして水分を軽くだしてから使う
顆粒チキンスープの素 小さじ1
胡椒 少々
チキンを煮出したスープ 大さじ2ほど [スープストックでも]
片栗粉 大さじ1

人参オムレツのサンドウィッチ

パン 10.5,2020

サンドウィッチの素敵な所は形状がいい。何だか楽しそうな予感がするのもいい。
私が好きじゃないサンドウィッチは規則的すぎるサンドイッチ。乾いたサンドウィッチ。あと自分勝手なサンドウィッチ。自分勝手というのは、この具とパンの割合って本当に?っていうサンドウィッチ。具沢山もいいけれど、ならばファラフェルみたいにパンの主張も忘れないでいて欲しい。実家に用事があって戻ると、帰り際にさっと小さなサンドウィッチをカバンに入れてくれる母。キャベツを炒めたサンドウィッチとか、ポークケチャップのサンドウィッチとか、その日の冷蔵庫事情で作ってくれる、アルミホイルで包んである片手サイズのサンドウィッチ。早く着きすぎた駅で電車を待ちながら食べる。母のサンドウィッチが食べたい。

人参オムレツのサンドウィッチ
マスタード漬けと和えたキャロットラペをオムレツにする。
トーストしたパンにバター、マヨネーズを塗ってオムレツをサンドして中央をカット。
▽ 材料 ▽
キャロットラペ
卵 1個
マヨネーズ
パン 2枚
バター

キャロットラペ

洋食 09.5,2020

料理家さんのスタジオでの撮影。
マスクして換気して万全体制の撮影。こういうも、時間が経つと慣れるもので全然苦じゃなくなった。やっぱりすごい。本当にすごい。発想力もすごい。それに、キッチンでテキパキと料理をしている人の姿ってなんでこんなに素敵なんだろう。楽しそうにアシスタントさんと笑いながら料理を作ってる。見てるだけで幸せな気持ちになる。自分で料理を作るのも好きだけど、作ってる人を見る方がもっと好きだな。

キャロットラペ
人参を塩で揉み込んで放置、水分が出たら水を軽く切る。
ボールに人参、マスタードビネガーをいれて、オリーブオイルを少しずつ垂らしながら混ぜ合わせる。
▽ 材料 ▽
人参 1本ー皮を向き薄切りに切る。
塩 少々
マスタードビネガー 大さじ1ほど [マスタードホールを蜂蜜と酢につけて置いたもの]
オリーブオイル

豚こまともやし炒め

和食 08.5,2020

高山なおみさんのレシピは、本当に素晴らしい!!

豚こまともやし炒め “高山なおみさんのレシピをアレンジ”
肉に調味料を揉み込む。
フライパンに胡麻油を熱し、肉を炒める。
もやしを入れ、調味料を入れて手早く炒める。
皿に盛り、白ごま、海苔、黒胡椒をふりかける。
▽ 材料 ▽
豚こま 100g
もやし 1/2袋
▽ 調味料 ▽
胡麻油 大さじ1
酒 大さじ1
テン菜糖 大さじ1
醤油 大さじ2
一味 小さじ1
おろしにんにく 1片
▽ 最後に ▽
白ごま
海苔
黒胡椒

お好み焼き

和食 07.5,2020

久しぶりに朝から仕事で外出。
今夜はお好み焼きと麦酒だね。

お好み焼き
材料をボールにいれてよく混ぜて焼く。
焼き上がりに青のり、ソース、マヨネーズをかける。
▽ 材料 ▽
薄力粉 100g
だし 大さじ1
長芋 5cmーすりおろし
卵 1個
キャベツの千切り

夕飯

和食 05.5,2020

旅にでたい。ひとり旅行が好きだったけど、夫と出会ってからは夫との満足いかない旅もまぁまぁ気に入ってる。ただ、夫が入る店は間違わない。知らない街にまで来て、ぼろぼろのべたべたのカウンターでぬるいビールだけはやめてほしいと思って暖簾をくぐっても、季節のお通しなんかが出てきて、嬉しくってすぐに酔っ払って上機嫌となる始末。朝食も同じで、せっかちな私がそこらへんで済ませようとするが夫は許さない。「あーあかん!」とすぐになって、散々歩き回り連れていかれた店で思う事は、客がいい。新聞を開いたおじさんが朝陽の中でのんびりと啜る珈琲がこんなにも美味しそうに見えるだなんて知らなかった。勿論トーストもサンドイッチも最高。この食事探訪は私にとって忍耐を大分要するのだけど、結局のところ我慢した甲斐があったりで、発見がまた嬉しさを増幅させる。悔しいけどまた夫の株もあがる。

「あー私から外出と世界旅行を取ったら何が残るんだよ!」zoomの向こうでミオちゃんがぶるぶるしながら嘆いた。半年前、夫とLondonに行く前にミオちゃんとロンドンマップをチェックした。「ブリックレーンにあるパン屋のパンがむちゃくちゃ美味しいよ」「パブはどこも楽しいからとりあえずパブね」色々と細かく教えてくれた。Londonに到着し、あちこちと歩き回る。夫は外人の多さにちょっと怖がってる?まさかと思ったけど、完全に怖がってる。例の嗅覚は心の奥底のボックスに鍵を締めて閉まってしまったようだ。うんともすんとも言わずに私についてくる。時々、お腹すいた。とか、喉乾いた。と、ぽそっと耳元で囁く。少し面倒になって「珈琲買ってきて!」意地悪を言った。不安な顔でカフェのカウンターへ歩いてゆく夫の背中が全力でヘルプミーと叫んでる。海を渡れば子猫のようになる関西人の夫。手渡された珈琲みたいな何かは、あまりに不味くて少し夫が可愛くみえた。また一緒に旅に出て、どこかの街で、何か食べたい。

今日の献立
素麺と麺つゆ
胡瓜の糠漬け
納豆
ししとうの揚げ煮
エビチリ
ピーマンの肉味噌炒め
暑い日にぴったりな、ししとうの揚げ煮
フライパンに多めの油をひき、ししとうを並べる。
弱火で放置。途中でひっくり返す。
調味料を入れて5分くらい中火にかけて火を止める。
冷蔵庫でよく冷やす。さっぱりしていてぺろっと食べれる。
▽ 材料 ▽
ししとう 1袋ー包丁で切り込みをいれる
▽ 調味料 ▽
酢 大さじ1ほど
麺つゆ 大さじ1ほど

黒酢麺とニラ醤油

中華 03.5,2020

黒酢麺とニラ醤油
フライパンに胡麻油をひき、焼きそばを入れてほぐしながら火にかける。
酒をいれて弱火で2-3分蒸らし焼きにする。黒酢を入れて炒め合わせて、ニラの醤油漬けをかける。
トッピングは何でも良い。(ひき肉を炒めて肉味噌にしたものや、ねぎを炒めたものなど。)
▽ 材料 ▽
ソース焼きそば3パック入りの麺 1袋ー袋に入った状態で軽く手でほぐす
胡麻油 大さじ1.5
黒酢 大さじ1
酒 大さじ1
▽ トッピング ▽
ニラの醤油漬け [ニラおみじん切りにし、醤油でつけたもの]

菊地家のカレー

カレー 01.5,2020

昨晩、夫と喧嘩した。
原因はいつもの通りだ。帰るといった時間に帰らない夫。冷めていく肉味噌麺。しなれていくサラダ。刻々と過ぎていく時間と沸々と煮えたぎっていく苛立ち。何度やってもあの時間が嫌いだ。夫は酒を止めてる。だから、連絡のない夕飯時にどこかで泥酔してるなんて事はない筈だ。だけど、ルーズな癖まで治る気配はない。それに。私の中のどこかは未だに夫の事を信じてくれない。「帰る。」とメールがあってからどれくらい経ったのだろう。ようやく帰宅した夫と完全に冷めた食事を頬張った。味なんて勿論どこかに消えた。せっかく作ったのにな。話しかけてくる夫を無視して食べ続けた。笑って話せるわけがないじゃん。あと何度これを繰り返したらいいのだろう。帰り道に友人に会ってしまって一杯。仕事の打ち合わせが入って午前様。夫の夕飯問題については今夜だけの話じゃない。だから、耐え忍んで食べてる。過去は過去なのだから。ガチャン。皿が大きくなった。箸を投げて夫はベッドへ去っていった。

「そこに愛があるんかな。」昨日、数年振りに電話した時に絵描きの健太郎さんが言った言葉。かっこよすぎて痺れた。健太郎さんが言ったのは、人への想いやりもそうだけど、自分を大切にしないとダメだって事だったんじゃないかと思った。「今をこの場所を人生を愛しましょうよ。」そういう言葉にも聞こえた。箸を投げられて、荒れたテーブルには愛が少しだってない、生ぬるい食事がどろっと皿に乗っているように見えた。可哀想な食事とは思えるのに、可哀想な私とは思えない。ただ苛立つ事しかいつも出来ない。

誰かを想うことも、誰かのために何かをしてあげる事も案外簡単だ。だけど、自分の人生を大事にするっていうのは難しい。自分から逃げないでそこに愛を持つ事も難しい。

菊地家のカレー
鍋に油をひいて、たまねぎ、砂糖をいれて弱火で蓋をして放置。時々裏返しして、茶色になるまで。次に玉ねぎを端に寄せて油の上でクミンを炒める。肉を炒め火が通ったらカレーパウダーを入れる。
人参と馬鈴薯を入れて火にかけて途中アクを取る。野菜に火が通ったらルーをいれて20分ほど煮込み、ソースとケチャップで味を整える。
カレーを盛った後にトマトをトッピングしてソースをかける。
▽ 材料 ▽
カレー用の豚肉 [肩ロース角切り] 200gくらい
玉ねぎ 1個ー薄切り
人参 1本ーごろごろと切る
じゃがいも 中2個ーごろごろと切る
トマト 適量ーみじん切り
▽ 調味料 ▽
砂糖 大さじ1
クミンホール 大さじ1
カレーパウダー 大さじ1
カレールー 3片
ソース・ケチャップ 大さじ1ほど

ゆうきのカポナータ

洋食 29.4,2020

8年前、夫がやっていた今にも潰れそうな中目黒駅前のバーで、ゆうきに週一回お店を手伝ってもらっていた。ゆうきの日は、彼女のファンでほぼ貸切状態となる。バイオリニストでグルメの会をしている彼女には沢山のファンがいた。その日だけはゆうきオリジナルのメニュー。だけど、カポナータだけは作って、とお願いした。

私の高校生活は素敵な友人に恵まれたと思う。ゆうきと私の他に、年上の青年実業家な彼氏がいてリッチな生活をしていたエリ。とびきりな美人か、とびきりセンスのいい女にしか興味がない裏原をこよなく愛していた繭。松戸のマックでバイトしていたみき。いつも皆が口を揃えて言ったのは、みきは普通。今思うと、とても失礼な発言だけど、嫌味とかじゃなくて彼女のスタンダードな生活にみんな少し羨ましかったんだと思う。学校が終われば、東京から地元の松戸へ帰り、マックのバイトと恋と地元の友達で大忙しな平和で安全な高校生活。勉強は中、性格も良好、明るくて、口も丁度よく悪く、休みの日はクッキーを焼くような笑顔が可愛い娘だった。

当時の私の注目は心理学とタトゥー。勿論、誰ひとりとしてそれを知らない。みんなで騒ぐのは昼食時と休み時間。それ以外は、それぞれが、それぞれのすべき事のために駅前のマックで軽くお茶をして、バイバイ。まるで会社の同僚みたい。仲はよかったけれど、何か以上に突っ込むことはしない。だから卒業旅行に行こうだなんて誰も言わなかった。

ゆうきの拘りと言えば、マイ唐辛子を持ち歩き、購買のうどんを真っ赤に染める事だった。そしてグルメ狂。時に狂いすぎて、空腹時にマックのチラシを食べているのを何度も目撃した。それから、ジャニーズの追っかけ。全国をあちこち回りいつも忙しそうだった。そんな彼女とは、他の子たちとも、高校を出てからもずっと友達関係は続いた。

どうして私達が友達になったのかわからない。援交や薬物でどんどんガリガリになる真っ黒なギャルとも、クラスで一番大人しい子とも、運動部のエースとも、誰とでも隔てなく仲よしだった私達だったけれど、食事の時間だけは、いつも一緒で最高に楽しんだ。喧嘩なんてした事は一度だって無い。後になって思えば、みんな食べる事が好きだった。スタンダードみきも、結局大学卒業後に突然ミクニさんのところへ弟子入りして、その後パリへ飛び立った。

夏が来る度にゆうきのカポナータが食べたいと思う。昨晩、ふと思い出してメールした。「カポナータのレシピを教えて!」直ぐに返信があった。「忘れちゃった。確か、焦がしニンニクと、パルメザンチーズが決めて!」ん?チーズなんて入ってない。何度も店のキッチンに隠れて食べていた私だから忘れるわけがないよ。まぁいいや、何となく作ろう。だけど、やっぱりゆうきのカポナータが世界で一番美味しい。

菜の花の酢飯

和食 27.4,2020

父のように麦酒を豪快に喉を流す時、母のように真っ黒な珈琲をゆっくりと口に含む時、私もふりかけのCMの子供みたいに溜息をついてしまう。「ああ、おとなの味を知ってしまった」って。

渡辺有子さんのレシピで、菜花の酢飯っていうのを今日作った。ごろごろっと切った菜花の苦味と、甘酸っぱいご飯。もう酔っ払ったみたいに朦朧としちゃうくらいに美味しかった。シラスのオイル漬けと醤油を垂らしたら、美味しさはどんどん加速しておかわり2杯目で鍋の蓋を閉じた。正直、これ以上、大人にはなりたくない。だけど、大人って最高。やめられない。

 

菜の花の酢飯 ” 渡辺有子さんのレシピをアレンジ “
鍋に菜の花と塩をひとつまみ、水をカップ1/4〜1/5ほど入れて蓋をして蒸す。
(蒸し器がある場合は蒸し器で)

炊いた米に調味料を混ぜて、水気を切った菜の花を入れて混ぜる。
シラスのオイル煮は、シラスを多めのオリーブオイルで煮たもの。
▽ 材料 ▽
米 2合
菜の花 1束ーざく切り
塩ひとつまみ
▽ 調味料 ▽
お酢 大さじ4
砂糖 大さじ1

長芋ときのこ、コンテとパルメザンのグラタン

洋食 24.4,2020

長芋ときのこ、コンテとパルメザンのグラタン
フライパンにきのこのオイル煮と、玉ねぎを入れて炒める。
小麦粉をぱらっとかけて全体になじませて、豆乳、コンソメを入れる。
すこしとろっとクリーム状になったら火を止める。
器に平に伸ばして、長芋を並べる。
チーズを全体にまわしかけてオーブンで焦げ目がつくまで焼く。
▽ 材料 ▽
きのこのオイル煮 きのこ数種類をオイルで煮たもの
玉ねぎ 1/2
長芋 20cm弱ほどー2cmほどにスライス
コンテチーズ 80gくらいー薄くカットしておく
パルメザンチーズ 80gほど [市販のグラタンなど用のチーズ]
▽ 調味料 ▽
コンソメ
豆乳 1/3カップくらい
小麦粉 大さじ1