晩酌セット

Journal 18.9,2021

あっという間に今週も終わり。何だか今日は頭が爆発しそうに疲れてる。ワンプレートのご飯を見ると、どうしてもバイキングとかファミレスのお子様ランチを想起しちゃう。だからあまり好きじゃない。だけど、今夜はもうとにかくお皿を選ぶのもお皿を洗うのも嫌なくらい疲れてた。大皿に作り置きのおかずを盛りながら、もう後戻りはしないよと誓った。

今週は色々な事が進んだり決まったり進みそうだったり。来月から中央大学の先生の心理学の講義を受ける事となった。明日は何とMV風の撮影。なんてこった。そんなタイミングで藤原さんの紹介で会った映像会社の方に映像用のライトを貰ったのは水曜日。そういえば月曜日に思い立って髪をバッサリと切った。ロングヘアーに伸ばしていたけど、どうしてかな。気分はそこそこいい。昨年の私が聞いたらビックリ仰天すぎる色々が、何とか手の中に収まりながら進んでる。

離婚直後も何度も、いや何百回と思ったけれど、彼を病から救えなかった自分を責め続けた。そんな気持ちも忘れて秋の心地よい風を感じる様になると、今度は、ごめんねって思うようになった。今の私なら、病の知識を持った私なら彼の症状に何とか対処できたかもしれない。じゃあ、今の私ならどう対処しただろう。そんな意味の無い事を考え、止める事を繰り返してる。

私が苦しんだ色々を彼は今どう受け止めてるのか。彼は逃げるように家から消えたけれど、それは自分が悪い事をわかってたからだ。私が信じれば信じる程に、待ってると言えば言う程に、家庭に帰れなくなったんだと思う。多分、自分の身を守る為に私を裏切るしか無かったんだろう。そりゃ、私にとっては苦しい話だけど、彼も苦しんだ選択だ。そしてお金をくれる飲み友達やお酒の欲望も手伝って、捨てる方を選んだ。楽になりたくて離婚を選んだ。彼は逃げるのが得意なんじゃなくって、ズルをしたり、誰かを裏切る事で、彼の生きる道を繋げてきた。最良の選択が誰かにとって最悪なだけ。私が出会った時も、出会って数年経った時も、何度も誰かを裏切って前へ進むのを見てきた。

「大丈夫だよ。」
何度も言った。一杯言った。背中をさすって、怯える彼を温めて、「大丈夫だよ。一緒にやり直そう」って。

結婚は死ぬまで生涯を共にするパートナーを選び、同じ戸籍を持って、夫婦として楽しく家庭を育むものだから、私達は離婚して正解だった。今の私なら、あの彼とは結婚生活を送れない。法を犯す事も、道徳的な倫理感が欠如してる事も仕方ないよとは思えない。暴力とか人を騙すとか。やっぱり駄目だと思う。人を悲しませたり、傷つけたりもよくない。そんな結婚生活は楽しく無い。仕方ないよとは思わない。

「お願いだからやめて。」何百回と言った言葉を、彼は何百回と聞いて苦しんだろう。だから、今はごめんねって思う。悪い事をしていいって話じゃなくって、彼は彼なりに大変だったと思う。9月の頭に会ったのが最後。もう一年会ってない。たまに何処かで会いそうな気もする。だけど、もう多分、私達は二度と会わない。また誰かを裏切るんだろう。それが病の所為なのか、性格の所為なのか、答えはきっと両方で、そこはきっとただ寂しく見える。また、私の様な仕方ないと思う女が現れるんだろう。

私も本当に仕方の無い女だった。そこに愛はあったけど、愛を超えた場所にはもう残ってなかったな。砂漠みたいな場所で一人ポツンと座ってたと思う。

明日は早いからもう寝よう。私の人生なんて失敗だらけだし、失敗なんてお茶の子さいさい。それよりも、楽しい撮影だといいな。

晩酌セット
買ってきたイカの寿司
胡瓜のチリソース
竹輪と胡瓜のマヨ和え
鯵の南蛮漬
白茄子の煮浸し
ビーツのマリネ
納豆
すだち日本酒サワー