カテゴリー: 夕飯

焼きうどん

夕飯 11.7,2024


結局のところ、ただの夏風邪はコロナだった。初コロナ。もう、今や誰がなってもおかしくないと言うけれど、結構頑張ってからないようにしてたコロナ。これだけ当たり前になってるコロナだけど、いざ自分がかかるとなると、小さくショックを受ける。

勿論、発症元は周ちゃん。出張で貰ってきたんだろう。金曜日から土曜日の朝にかけて、急に容態がおかしくなってきて、寝起きの周ちゃんに直ぐに病院へ連れて言って欲しいと頼んだ。喉の激痛で、耳や肩、身体全身の神経がおかしくなりそうだった。この時点で周ちゃんは既に発症から5日経過していて、体調も良さそうだった。

あれだけ、仕事を休んでってお願いしたのに、出張から深夜帰って直ぐに実家の用事、そして夜中に帰宅して朝から仕事。そんな事を続けていたら身体を壊さないわけがない。高校生の頃から野菜ジュース飲むような健康オタクのわたしが、食べ物だけじゃなくて睡眠時間にだってうるさい私が、どうしてこんなに苦しんでるのに、家族のことを考えずに好き勝手やる周ちゃんは飄々と仕事してるんだろう。なんだか、妊娠の時のことを思い出す。この人は、というか男性はなんだろうか。自分は大丈夫だから、と颯爽と出かけていく姿は苛立ちしかない。心配そうな顔をして「早く帰る。」と言い、冷蔵庫の中が空っぽなことも忘れて遅くに帰ってくる。そして、脂っこいラーメンをどんとだされって、そういえば、優しさって何だっけって。油がだらっと浮いた茶色い液体の表面を見ながらなんどもなんども考えた。なんなら、もうあの時から味覚はどこかへ行ってくれたら良かったのかもしれない。

周ちゃんへの苛立ちは一向に消えないけれど、それに反して、私の身体は刻々と回復していった。まだ完全とは言えないけど、もう「辛かったな」と過去のことのように振り返れるくらいに。

夜はたぶん、気持ちの行場をなくしたんだと思う。ひたすらYouTubeを見続けた。アメリカンゴッズタレントという番組。小さな少女たちが、震える身体を震える声を捨てて、ステージの中央にただポツンと立ち、腹の底から心の声を、すべてを界に向かってさらけだす。圧倒されっぱなしで、気づいたら泣いてた。周ちゃんの事なんて、どうだっていいや。そんな事よりも、私も強く生きたい。朦朧としながら、ベッドに転がりながら、見続けた。

ポテチとスパークリングワイン

夕飯 27.6,2024


周ちゃんが出張になると、夜が遅くなりがちだ。多分、それは、電話のせい。全く電話しない時もあるけれど、電話する時もある。なんとなく、お互いに寂しくなってかけるのだろう。気づけばもう、周ちゃんは私の恋人みたいな存在そのもの。正確に言えば、夫だけど。

今日は江戸川橋の内見が急遽延びて、昨晩の仕事や周ちゃんとの電話で今日は寝不足のままに仕事へ出かけた。14時過ぎ。池袋の丸の内線のホーム。15分は寝たと思う。撮影の内容を確認した後に単語帳を開いたけれど、直ぐに睡魔に襲われて気持ちよく寝て、起きた矢先のことで、たぶん、違うと思う。そんな事は絶対にないと思う。

不意に目の前に現れた人が、横を向いた。さっきシャワーから出てきたような黒髪で、だらしなくTシャツやズボンを揺らして歩いてる、背は私と同じくらい。小柄な割に背中はがっしりとしてる。左を見たり右を見たり、忙しなく動く顔とその先にある視線。

私は仕切りにアトピーのあとを探して、頭のてっぺんから足の先の隅々まで、その身体がなす動きを全部、本当にそうなのかじっと追いかけて、離れて、そして、目が勝手に涙をこぼそうとしていた頃に、すぐにその視線に交わらない場所に動物的に素早く逃げた。

私、何を期待してたんだろうか、元夫かどうかを一生懸命に知ろうとしてた。もし、ここで大声を挙げられて詰められたらどうする?違う。そんなこと。私には、彼にかけられる言葉なんてない。もう、二度と私達は目だって合わせられないを合わせられないはずだ。まるで嘘みたいな、ドラマにでも出てきそうな最低の別れをしたのだから。

頭がショートしそう。停車していた電車へ飛び乗った。イヤホンからは英単語が流れてるけれど、全く聞こえてこない。振り返らない。下を向いて、私という人の気配をしばらく消した。電車が閉まっても、次の駅がその次の駅が来ても、ずっと下を向いていた。

あれは本当に元夫だったのかはわからないけれど、久しぶりに生きてるような気がした。まるで今が夢で、あれが現実みたいに見えて変だった。そして、絶対に周ちゃんがいるこの生活を守ってやるんだと思った。おかしいでしょ、私って思う。今が現実であれは過去なのに、何を言ってるんだか、だけど、本気でそう思った。ここは私にとって夢だ。

梃子はもう、すっかり周ちゃんに慣れてる。結婚して2年半。まだ、当ててはめ込んだみたいな夫婦だと思っていたけれど、過去から離れるために、こんな遠くまできたのは、そうでもしないと生きていけなかったからなんだ、そうだった。いま、記憶を勉強してるけれど、記憶って怖い。こんなに怖いものだなんて知らなかった。だって、自由に書き換えることが出来るし、書き換えたことを現実にすることもできるのだそうだ。

過去が溢れてくる。あの瞬間がトリガーになって、ぐちゃぐちゃだった世界のことが、
嘘みたいな毎日のことが、見たこともない景色が予想もつかない出来事が起きる、今とは180度違う元夫の世界のことが蘇ってくる。

ポキ丼

夕飯 11.5,2024


明日は試験、多分大丈夫だけど、全然やる気がしない。さぼってドライブにでも行こうかと思ったけど、やめた。しくしくと夜まで勉強。

ぶっかけソーメン

夕飯 26.4,2024


恵比寿のアトレに屋上があるなんて知らなかった。堀江さんに会う前に、屋上にあるグリーンガーデンという屋上で実習先に電話した。緊張するけど、青空を見ながらならきっと大丈夫。そう思って8Fまできたのに、なんだろう。四方八方から音がして、忙しなくて息が詰まりそうだ。気持ちがいいって言うよりも、逃げ出したくなる。さっさと電話をすませて、東口に向かった。

駅前のルノアール。全喫煙。今どき珍しい。どう見たって愛煙家達の溜まり場だ。堀江さんに会うのは2年前に恵比寿スタジオで撮影したのが最後だったらしい。離婚のことを聞きたかった筈なのに、もう結婚して2年も経ってしまった。変わったねと言われたけど、堀江さんは全然変わってない。だけど、今日は珍しくジャケットなんかを羽織っていた。「菅原さん幾つになったの?」って言うから、適当に「33歳」って答えた。

「今日の電車賃、経費につけておいていいから。」話したいことっていうのは、来月、ポートレートを撮って欲しいって話だった。あとは、私の機材をオフィスに置かせてくれないかとか、社カメにして。とか、私からはそんな話をした。あと、大学に行ってるし、進学もしたいってことも話した。私たちって、勿論、友達じゃないけど、仕事仲間っていうのともちょっと違う気がする。お兄ちゃん?いや全然違う。一方、堀江さんは、私の前の夫に勝手にロックミュージュシャン同士のシンパシーを感じてたらしいけど、正直、確かに少し近い気もしてる。嗅覚みたいなものが抜群にいいところが少し、似てる。言葉にしていないこともわかっていたり、我慢して隠してることも見えていたりする。あれってなんなんだろう。

心理学で勉強した事で言えば、第六感。多分それだ。そういう類の人は、歌が歌いたくなるんだろうか。まぁいいや。久しぶりに会えて嬉しかった。ルノアールでアイスコーヒー2つ。そんな注文も良かった。奥に座ってる年配の方は見たことがある人だった。東京の喫茶店あるあるだ。

あっという間に時間が経って、堀江さんは次の仕事へ。電車に乗ると直ぐに、実習をお願いしていたクリニックから電話がかかってきた。非常に感じの悪い感じでボソボソと喋ってる。そして「うちは受け入れてません。」院長先生という人がノー愛想で言った。ぴしゃりって音がするんじゃないかってくらいの話し方だ。「こっちから狙い下げだ!」なんて言わないけど、正直、このヤロー。って思いながら電話を切った。だってさ、いくら見知らぬ人だろうが、笑顔の一つ、会釈の一つでもしたらどうだろうか。例え、それが電話だろうが見えてるよ。私なら「ごめんなさいね。今ね募集してないんですよー」って言うけどね。まぁ勝手に意地悪やっとけ。

駅に着いて、プールに忘れた水着を取りに行ったら、いつものお兄さんが「濡れてたから乾かしておきましたー。」って、え?そんな事ってあるの?受け取った水着はふかふかになって返ってきた。

世の中っていうのは面白い。いやーな奴もいるけど、驚くぐらいに親切な人もいる。なんかさ、楽しくやりたいよねって思う。せっかくの一度の人生なんだし、とんでもなく最悪な事とか、死にそうになる事とかに遭遇しちゃったりもするわけで、だからこそ、日常の小さなやりとりぐらい、楽しげにやりたいよ。

せっかくなので、ふかふかの水着で泳いで帰る事にした。そして、なんだかとっても気分がよかった。今日は多分、スイスイ〜って泳いでた。お兄さん、プールやめようかなって思ってたけど、やめるのやめます。さ、明日からも頑張ろう。ファイト、私。

キャベツと豚蒸し

夕飯 15.4,2024

朝が来たら、だいたい忘れて、、る。日もあれば、そうじゃない日もあるらしい。今日は、珍しく昨日のような今日がまたやってきた。

頭がぐちゃぐちゃのまま、早朝から勉強は進めた。AM7:00、日課の山歩きをして、梃子の散歩にも行った。今日もいつものようにバナナジュースも飲んだ。周ちゃんは私が苛々してるのに気づいたのか、大きなグラスにたっぷりと入ったアイスコーヒーを作って、書斎のドアを静かにノックした。そして、直ぐに会社へ出勤した。

夕方、不意に思い出してinstagramを開くと、昨日届いた野村さんからのメッセージがある。つい先日に、撮影の帰りに寄った展示へ行った。野村さんに会うのは、3年?いや4年ぶり。そして、何を思ったか「一緒に展示がしたい」そうメールをいれたのは土曜日。周ちゃんを美容院まで車で送って、モスバーガーで時間を潰してる時にメールを入れた。あの日は、天気が良かったからだろうか、それとも勉強をサボって出かけたからだろうか、それとも、昨日、松田聖子を聞いて野村さんを思い出したからだろうか。

なんてメールしちゃったんだろう、。あのあと、少し後悔した。恐る恐るメールを開いて見ると「「ぱっ」っと浮かんだのだけど、よしみさんは個展した方がいいと思う。」って書いてあった。なんて野村さんらしい言葉なんだろう。そう思うのと同時に、もう、あの日々は終わったんだってこともわかった。そう、私はいつだって写真と取り残されてしまうことがある。ひつこいのだ、きっと。いつも、写真だけが隣にいる。

だけど、切り離されてしまった自分がすぅすぅと、する反面、輪郭がスッキリと見えてくるような気もした。「心理学で写真を個展するのって、ものすごく大変だろうけど、とても、それはかっこうのネタになるんじゃない?」って。

野村さんって人は、本当にセンスの塊みたいな人。絵も素敵だけど、言葉もすごい。センスが良すぎて、全くもって太刀打ちできない。だから、なんか適当な言葉を返したと思う。もう、覚えてない。

なんだか、とても嬉しかった。やっぱり私はひつこい人なんだと思う。

豚の味噌炒め

夕飯 03.4,2024

周ちゃんの帰りが遅くなって、今日はプールをやめた。慌てて夕飯をつくりはじめたのは18時をすぎる頃。煮込み用に寝かせておいた塩豚をうすくスライスして、茄子の味噌炒めを作る。

毎日の料理、本当はもっとちゃんと作りたい。料理本を開いて、買い出しに行き、音楽なんてかけながらキッチンで優雅に過ごしたい。だけど、やっぱり大学でるまでは無理だ。仕事、大学の勉強が1日の大半を占めていて、家事にさく時間はほんのわずか。まるでタイムアタックのようにがちゃがちゃとおかずを作っていく。

今はこれでいい。大学でたら、また料理をたっぷり作れる日々が戻ってくるはず。あきらめは、ときに肝心だと信じてる。

夕飯

夕飯 31.3,2024


そんなに忙しかったんだろうか。3月の後半の記憶がない。シクシクと勉強を進めながら合間に仕事。その連続が重なっていくだけの日々。病院へも行ってない。昨日、慌てて電話すると、どうやら薬の飲み方を間違えてるようで丁寧に看護師さんが説明してくれた。だけど、体調は大丈夫。特に問題はない。もう、すっかりと私の身体は120%健康に戻ってる。一応、薬を飲み続けてるだけ。

朝にレポートの修正と、関係行政論の勉強をして、それから山へ梃子の散歩へ向かった。「あ、桜だ。」周ちゃんが言った先に水色の空の中に置かれたように桜がある。ここで見る桜も3回目。「引っ越そう。」そう言って、散々物件を探してたけれど、やっぱり引っ越すのはやめようかなとか、気持ちは子供の歯みたいにぐらぐらしっぱなしだ。正直どうしていいのか、答えは見つからない。今の暮らしは十分に満たされてる。だけど、仕事はしづらい。

それに、やっぱり思うことがある。昨日も「頼りたくない。」と、伝えた。「変な話かもしれないのだけど、よしみはあまり働かないでいいような感じにするっていうのはどうかな。」周ちゃんが言ってくれた言葉は、今の私にとって喉から手が出そうなくらいにありがたい話だ。私のように意固地になってる友人、知人はいるだろうか。だけど、妊娠した時も流産した時もそれで体調を崩したってずっと頼らなかった。

ずっと幸せでいたい。その為に大事なことは、やっぱり一人でいた方がいいってこと。この答えは結局変わらなかった。不幸を誰かのせいにすると、それは、自ら不幸なんだと決めることになる。まるで、奴隷になりますと志願してるようなものだ。「女が愛してない男に養ってもらうことなんぞ、珍しいことじゃない。ああ、幸せになりたい。」と、離婚したいけどしない夫の愚痴を漏らす友人の声を聞いているうちに、正直、幸せが何かよくわからなくなってくることだってある。だけど、それが仕方がない事なのはわかるけれど、気持ちのよいことには聞こえてこない。

自立することを尊重してほしい。隣で歩んでくれることは望むけれど、どうか内包しないでほしい。互いにいつも肌が触れ合っている関係でいいの。朝食を食べながら、できるだけ遠くから、できるだけ柔らかい言葉で伝えた。

3月最後のわたしは、だいぶ順調。強気なくらいが丁度いいのかもしれない。

豚汁

和食, 夕飯 05.3,2024

生姜の豚汁が美味しかった。冷戦が続いてる。たまにはいいかもしれない。それに、ひとりの時間が増えると仕事とか勉強に集中できていい。

寿司

夕飯 13.2,2024


3日目ともなると、クラスのメンバーも覚えてくるし、大体の役割みたいなものもでてくる。発言したがる人と、発言を拒む人。お喋りする人と、黙々と勉強する人。グループを作ろうとする人と、群れようとしない人。年齢性別関係なく、それぞれが好き勝手にやってる。1日に何回もグループワークとディスカッションを繰り返す。その人がどういう視点で物事を考えているのかがなんとなく見えてくる。

私は、。自分が浮いているような気がしてならなかった。最近覚えたばかりの専門用語を並べて、クライエント像を推測するなんて、、なんだかおこがましい気がしたし、そもそも、ここに立ってる自分の理由ですらよくわかってないのだから。クラスには支援者や学校関係者が多いことは、私のやる気とは関係なくして、なんだか自分が出来ないような人だと言われてるような気がしてならなかった。

けど、それが錯覚だということも勿論わかってる。カウントダウンでやってくる私の発言の時間。あ、もうやめよう。写真みたいにやればいいや。私にできることだけをする。知識も経験もないのだから、言葉での武装はしないし、推論も使わない。かっこもつけない。今をそのままに伝えよう。出来ないって思われても、それが私だし。

「全然、わからなかったです。だって、。」高校生が使うくらいに幼稚な言葉で、感情の中で起きていることをそのままに伝えた。いつものように。

「とてもいい体験をしましたね。」

え?!拍子抜けした。私の感情を並べただけの言葉、それがこの課題について大切な気づきである。そして、よくそれを感じてくれましたね。と、先生は嬉しそうに熱く褒めてくれた。何度も、とてもいい体験をしました、と言っていた。

心理学は科学です、と言うけれど、面白いのは科学でないところに落ちるとき。科学には絶対に答えがあるはずなのに、心理では答えが1つではないという矛盾が当たり前のように定義されることがある。それは、変だけど、ニュアンスみたいな感覚を体感することをいうでもある。

今日は、褒められてちょっぴり嬉しかった。私は頭が悪い。だけど、写真をやってたお陰で、そのニュアンスみたいなものを大事にすることだけはずっとやってきたと思う。周ちゃんがよく言う「私が写真をやってることは、心理をする上で武器になるのだよ。」と言う意味が、少しだけ今日はわかった気がした。

鰹節ごはん

夕飯 10.2,2024


夜20時、田村さんに電話した。ワークショップのことを相談に乗ってもらいたかったから。心理学のことなら、施設にいる心理の専門家に相談できる。だけど、写真のことはできない。じゃあ、心理は置いておいて、写真のことを相談したいって思っても、知ってるフォトグラファーや先輩を思い返してみても、商業写真の話はできても、そうじゃない「写真」の話はできない。みたいに、これからやろうとしてる「写真」と「心理学」の話を相談できるのは、田村さんしか思いつかなかった。もう少し色々が固まったら、作家の広瀬さんとか、宗正くんとかに相談してもいいのかもしれない。

1時間くらい話したと思う。知らないことを教えてもらった。答えはまだ見つからない。だけど、話せてすごく良かった。それに、私がやっていることについて、応援してくれたことが嬉しかった。大学でも、私のような視点で心理を追求してる人はいないからって面白がってくれてた。

昨年、料理家の角田さんがいつも勉強を頑張ってと言ってくれたのを思い出す。どういうわけか、私が心理学をやることをいつも応援してくれた。角田さんがそういうと、なんだか神のお告げにみたいに聞こえて、当時は不思議な気がしたけど、田村さんに言われた時に思い浮かぶのは角田さんだった。だからか、余計に嬉しかった。

夕飯の鰹節ごはん。口に頬張りながらリナちゃんを思い出した。こないだの撮影の時にリナちゃんがくれたもの。リナちゃんとは、付かず離れずな関係だけど、なんだかんだと長い付き合い。お互いに、なかなかな人生を生きてるなと思う。歳も同じだからか、リアルにリスペクトしてる。だって人はだいたいが弱いし、沢山の問題を抱えてるもの。だから、やっぱり、楽しくやった方がいいもの。

八宝菜

夕飯 04.2,2024

午前に試験が終って、泡が弾けたように、わたしの色々は散らばった感。今日なにをした?って、ネットサーフィン。やることが山程あるのに、なんで?と私に聞きたくなる。

けど、そのくだらな過ぎることをしてしまうのも、悔しいけど自分。

夕方、親戚の葬儀から帰った周ちゃんに言った。「今日は空気吸って吐いてただけ。」「なにそれ。かっこいいじゃん」あ〜と悶えながら、お土産のひよこの顔が乗った、子供だましみたいなプリンを頬張った。

夕飯

夕飯 03.2,2024


今夜は恵方巻き。明日は試験。今年は東北東だそうで、東北東に向かって食べた。なんかお願いとかしなくてよかったんだろうか。まぁいっか。料理をすると気分がいい。

うどん

夕飯 02.2,2024


” 自由になりたい。”

今朝、わたしが喫茶店でパソコンにタイプしたメモ。あたまがイカれちゃったか、いや、本当にそう思った。今朝は昨晩と同じ喫茶店にいる。私は1番めのお客さんで、次に入ってきたのは常連のおじいちゃんだった。今日は風が冷たいねって、慣れた感じで店員さんと話していた。

りょうこちゃんにLINEを送る。昨年からずっとモヤモヤと考えていたこと。書いては消してを繰り返していたメッセージ。最後に消したのはいつだろう。2023年だったことは確かだ。だって、今年になってはじめてメールしたから。

私の書いた言葉はLINEの中で行ったり来たりしながらとりあえず纏まっていそうで、全くちぐはぐに、とにかく苦しそうにしていたと思う。りょうこちゃんは、わかるよ。って何度も言い、そして、自分の話をしてくれた。

私たちはそれぞれ別々の場所にいるのに、いたのに、まるで同じ話をしてるかのよう。りょうこちゃんのメッセージを読んでいると、一緒に写真を撮ってた日々のことを思い出した。周ちゃんには何度か相談していたし、いつも周ちゃんらしく励ましてくれてた。だから、別に隠していたわけでも、カッコつけていたわけでもなかった。りょうこちゃんに「写真が撮れなくなるのが怖いのかもしれない」って、言う自分に驚いた。ああ、そうか。怖いんだ。そうなんだね。怖かったんだ。だから、きっと、自由になりたい。なんて書いたんだろう。

そして、りょうこちゃんが言ったのは、世の中に送り出すようなもの、みんなが喜んでくれるようなもの、そういうのを必死に作っていたときよりも、今の日常の小さなことの方がずっと感覚に触れてるかもって話をしてくれた。たぶん、りょうこちゃんが早くから注目されて、多くの仕事に関わってきたのには、りょうこちゃん自身がつくる人でもあったからだと思う。あんなに写真を好きな編集者に出会ったことがない。編集の仕事につくずっと前から、書くことも撮ることも、生活の一部にあって、好きの延長線上に仕事があった。だから、苦しかったって。ああ、そうね。だから、私たちって一緒にいると、じんわりするし、スーってなるし、私は伸び伸びと、彼女の前では写真が撮れた。

私、何が苦しかったんだっけ。メッセージを送っているうちにわからなくなって、そのままコンビニにビールを買いに走った。そして、今むちゃんにメールして、遅くなった新年会のことを伝えた。今は次の個展のために絵を描いてるんだそう。仕事は二ヶ月してないって言ってた。ずっと前に「仕事なんてしてないでちゃんと描きなよ。」って私が言ったからだろうか、それとも、それは私の思い込みだろうか。

それから、りょうこちゃんは、写真を一回やめてもいいんじゃないかとも話してくれた。正直、そんなこと、。とも思ったけれど、違うと思うならば逆に、それもありなのかなとも思うし、そうじゃない気もした。わたしが苦しかったのは、写真が撮りたいけど撮れないこと。撮れなくなったわけじゃなくて、今の写真じゃ満足できなくなった。それは写真を初めた時の感覚に近い。ファインダーをのぞいてもシャッターがきれない。撮ったプリントを見てもぜんぜんしっくりこない。こうじゃない。もっともっとある筈なのって感覚。

夕飯

Journal, 夕飯 10.1,2024

1月も1/3がすぎた。なんだか、やっぱり、地震が起きてからすこし塞いでる。インスタで、氷見にあるHOUSEHOLDのナッチャンが支援で頑張ってる姿を見かけてから、今は応援しか出来ないんだと、ただ祈るようにじっとしている。出張から帰った周ちゃんといつもの夕飯。

即席生柚子のポン酢は、柚子を絞って、美味しい醤油とすきな塩梅の分量で合わせる。それだけで驚くほどに美味しい湯豆腐になる。

今夜の献立
おいしい豆腐で湯豆腐と生柚子のポン酢
菜花の醤油麹炒め
焼き椎茸
鯵のひもの
イワシの刺身
お土産のキムチ
納豆
ご飯

餃子

夕飯 28.11,2023


午前はマガハで一本撮影。久しぶりの朝の満員電車に揺られた。結局、田舎へ引っ越すからと買った車も休日のお出かけ用となってる。渋滞に巻き込まれて遅刻したら嫌だなとか、何かあったら嫌だなとか考えてるうちに、車で行くという選択肢が必然的になくなった。駅前で姉へのクリスマスプレゼントと、パリのまゆみちゃんへのクリスマスカードを購入してバスに乗って帰った。あと数日で12月。今月も早かった。

夕飯は久しぶりに餃子。やっぱりタネには味噌と砂糖を入れると美味しい。表面を焦がしちゃったけど美味しかった。ビールは二缶飲んだ。

塩麹鍋

和食, 夕飯 10.11,2023


今日は周ちゃんがリモートだった。家事を手伝ってくれるし、テコもずっと周ちゃんの部屋にいてくれるからありがたい。今週提出予定のレポートがなんとか2本終えた。ステレオタイプと記憶のメカニズムについて。今月、来月、どうなっちゃうんだろうか。ここ数ヶ月のツケなのはわかってる。けど、体調もよくなってきたし、睡眠を削っちゃだめだと病院の先生に言われたけど、どうしたって睡眠時間を削るしかない。

久しぶりにスタイリストの雅さんからメールがあった。キリンの仕事を終えてからずっと会ってない。この1年、何回も「会おう」とメールしてる。春も夏もそんな約束をしていたのに、結局時間がなくて秋だ。最後に友達と気兼ねなく飲んだのはいつだろう。7月の試験後にあった後藤さんとミオちゃんかもしれない。

大学なんて入ったからこんな事になってるのだけど、仕事だってしなきゃいけない。身体のことも考えなきゃいけない。恵比寿で一瞬だけ会った田村さんが秋に大学を卒業したからと、今は開放感で一杯だと嬉しそうに話すのを見て、やっぱり頑張らなきゃ!と思った。それに、私の周りの仕事仲間を見ても思う。好きなことの為に頑張ってる姿は応援したくなるし、元気がでる。

来週かどこかで、夏に買った椅子をライスプレスに取りにいく。編集の成田さんも会うと、元気になるひとり。取りに行ったついでにお茶でもしましょうと先日に連絡をいれた。彼を見てると、人っていいなと純粋に思う。それに、私もいい人でありたいなって。心を勉強してからより一層、人に対してフラットになれるようになった一方で、人が出来ることの多さやその凄さみたいなものや、言葉だけでは語ることが難しいようなニュアンスみたいなものも、理解していくことが増えた。先日、角田さんの映像を一旦撮り終えたけれど、角田さんからは心の多くを学んだように思う。なんとも、その心の鮮やかさが素敵な方だった。

月末に石塚さんにワークショップのことで会うことになってる。お父さんを亡くされて大変だった筈だ。だけど、しっかりと歩いてる。久しぶりの石塚さん。優しい笑顔がみたい。なんだかんだとターニングポイントで会っている気がする。独立する時、離婚した時。そして今。doの仕事で撮影させていただいた以来だから1年ぶり。ライターの瞳ちゃんと石塚さんと3人でお茶をしながらケアの話を永遠にしたい。そんな日は、きっと、大学を最短で卒業したって再来年までやってこない。とりあえず、今日も今日のことをやろう。先をみたって不安になるだけだし、とにかく時間はポッケにいれて叩いても増えないから、どんどん食べるしかない。

冷麺

夕飯 10.10,2023


周ちゃんがふるさと納税で購入した六盛の冷麺。この世で一番すきな冷麺であり、一番すきな拉麺。周ちゃんと出会った日に付き合って結婚の約束をして、入籍したのは3ヶ月後。入籍する2週間前くらいに行ったのが大分。周ちゃんの前職時代に住んでいた大分。周ちゃんが婚約者と別れて、人生を変えようと思ったところ。わたしにとっては縁もゆかりもない場所。

「婚約者です。」お世話になった民芸店で丁寧に紹介された。まだ、婚約者なんて名乗れるほど、周ちゃんのことは知らない。そう思いながら軽く会釈した。

周ちゃんに会わなかったらたぶん、大分には一生行かなかったかもしれない。後から聞くと、兄は将来大分に住みたいと考えているほどに大分が好きで、大分の知人から毎年かぼすを送って貰ってると言ってた。それでカボス胡椒を作って、わたしは毎年食べていた。なんて、人生とは自分の知らないところで、勝手にどうにか回っていたり、繋がっていたりするものらしい。

大分、少し特別な場所。柳家という旅館で入ったお風呂が忘れられない。夕陽の中で入る湯船はキラキラしていてとてもきれいだった。

寄せ鍋

夕飯 08.10,2023


朝は少し二日酔いで寝坊した。「マック行く?」寝起きの周ちゃんが言った。水でも飲んで直ぐに勉強を始めたかったけれど、梃子を連れてマックへ行くことにした。体調は日に日に良くなって夜も寝られるようになった。ここ数日は、体調のせいで夜に起きることが無くなった。

だけど、昨日の気持ちを引きずっているのか、その気持ちがなんなのかわからないままだ。車はどんどんマックへ向かっていく。周ちゃんには話さない。そう決めていたけど、湖の側にある公園に着いて、いつからなのかわからないけど、歩きながら話し始めた。「虚無感だね。」「あ、それ。それだ。虚無感。」失くした大切なものが戻ってきたような感じだった。そう。虚無感。それから、押し込めていた「寂しい。」が声と一緒に何度も何度もでてきた。ベンチに座ってエッグマックマフィンを齧りながら、大きな木々の間を歩きながら、何度も。

「それはさ、よしみが今、変化してるからだよ。俺はだけど、変化することはいいと思う。辛いだろうけれど、変化するってそういうことだから。これから、どんどん自分だけじゃなくて、周りの世界も変わっていくよ。いく場所も、会う人も。それは、とても楽しいことだよ。今まで会えなかったような人に会えるようになったり、そういう人と肩を並べて話ができるようになる。」

家に帰宅して、庭の掃除や家事を済ませて温泉にいく事にした。もう少し周ちゃんと話がしたかったから、遠くへ行きたかった。「いいよ。今日はプールじゃなくて温泉に行こう。」

山奥にある温泉に浸かってぼーっとした。三連休だったからか、温泉は脱衣所も露天までもぎゅうぎゅうで芋洗のようだったけれど、隅の方で目を瞑って湯に浸かった。行き詰まっていた色々のことは今日は全部忘れてしまおう。夜は鍋。何も考えずに寝た。深く深く落ちていくように寝た。

夕飯

夕飯 21.9,2023

ちゃんとした夕飯は1週間ぶり。周ちゃんは明日の晩に帰るらしい。たぶん、深夜になるのだろう。

プチひとり暮らしは呆気なく終わる。もっと楽しみたかったな。家族がいることは、楽しいけど、私みたいな末っ子体質の甘えん坊はひとりでいた方が丁度いい気もした。

昨日、撮影帰りに柳澤さんと話していて知ったのだけど、柳澤さんは三姉妹の末っ子らしい。柳澤さんはずっと私よりも大人だけど、歳が離れた姉が2人ならば、さぞかし自由奔放に生きてきたのだろうと想像した。隣にいてその居心地の良さに安堵する時がある。その理由が少しわかって嬉しかった。

姉とも久しぶりに電話した。胃腸炎で死ぬかと思ったと言うと、姉がエジプトで胃腸炎になった話をしてくれた。いつもの通り、むちゃくちゃな話で大笑いして電話を切った。Helenaが秋にポルトガルに行くそうで、「先日、母から日本に来る事を聞いてたけど。Jean家はいつも行く行く詐欺だよね。」と伝えると「それは、あなたもね。」と姉。

確かに、今年、そっちへ行くからと何度言っただろう。人って、本当、勝手なもんだなと思った。人には言うのに、自分のことは全くわかってない。ため息をつきたくなる。なんだか、もっともっと適当に生きなきゃ駄目な気がした。毎日はいろいろがあり過ぎる。全部上手にやりたいけど、全部ぜんぶをきちんと考えて、未来やなんなら過去のことまで溢さずに目をかけていたんじゃきっと動けなくなる。憶測をすることで自分の身を守りながら生きていくことも大事だけど、そう簡単には人は死なないのだから。もっともっと、適当でいいんだ。

なんだろう。私は幸せなフリでもしたいんだろうか。周ちゃんに出会ってからより一層に安心や安全を手に入れてからというもの、外に出るのが億劫になってしまったんだろうか。怖いんだろうか。袋を逆さまにして全部を出してしまうみたいに今持っているもの全部を放り投げてしまいたい。

退職祝

夕飯 31.8,2023

周ちゃんが3年半勤めた会社を退社した。「洒落た花じゃないのだけど。」帰宅した周ちゃんにお菓子の入った袋と一緒に渡された花束は、街の花屋が作った色とりどりの花束。かすみ草みたいな小さい花や赤と黄色のバラに白地の花弁にまだらな紫色の柄みたいなものが入っていた。「私はこうゆう花束、花束らしくて好きだよ。」と返した。花は誰になにをされようが素敵なのだ。

周ちゃんと出会えたのは、周ちゃんが食べ物の展示をキュレーションしていたから。出会いはマッチングアプリで、正直、そこまで本気じゃなかった。テレビ電話をしようと、初めて顔を見た時、40歳、イケメンで、バツなし、いいとこの学芸員と聞いて、え、無理って思った。いい男はさっさと誰かのものだ。それが自論だった。

展示を見にいくと約束した日も気が乗らなくて、”仕事が終わらないかもしれないし、オープン初日にお邪魔するのは申し訳ないので。”と適当に断りのメールをすると “僕の方は大丈夫ですので、待ってます。” と戻ってきて、まじかって面倒に思った。結局、ささっと仕事を終わらせてミュージアムへ出かけた。

待ち合わせのエントランスにいた男はやっぱりイケメンで想像よりも背が高くて、それでいて私よりも顔が小さい。やっぱり絶対に無理と心の中で小さく呟いた。それが、周ちゃんの第一印象。ミュージアムの中や展示を丁寧に案内してくれて、帰りに小さな木の破片をジャケットから取り出し「昨日が誕生日ですよね。」と、私の手にのせてくれた。

それで、好きになった。私は案外、恋に落ちやすい。プレゼントも花束とか、残るようなものを貰っていたら困ったと思う。全部が丁度よかった。だけど、あの時は恋をする予定はなかった筈だ。気が向いたときに少しお酒を飲んで、手も繋がずに明日は早いからと帰ってくる。そんなデートが丁度良くて、デートをリハビリと言い、自分勝手に遊んでいた。誰かを好きになれるほどの余裕もないし、私だけの幸せを守ることで精一杯。だけど、恋が不思議なものだというなら、あの日のことを言うのかもしれない。

ミュージアムは、周ちゃんにとってたくさんの思い出が詰まった場所だろうけど、私が周ちゃんに恋に落ちた場所でもある。それも、今までのように崖から落ちるみたいにじゃない。ふわりとすぐにどこかへ逃げてしまえるくらいに軽い恋。だから、結婚も簡単に選んだ。ドラッグストアで新発売のシャンプーを買うくらい簡単に。もう、愛ほど重いものはいらなかったから。

夕飯はいつもよりも頑張って作った。

サーモン丼

夕飯 16.8,2023


夜に兄からメール。酔っ払ってるのかな。”どうしたの?” って聞くと、昼に姉と2スクロールLINEして、今、母と1スクロールLINEしたのだそう。1とか2スクロールって?って思ったけど、たぶん沢山ってことだろう。とりあえず機嫌が良さそうだった。

だけど、”最近、元気が無い” とのこと。来月からのオーストラリアへの長期出張も嫌だし、体調も悪いし、家族はATMとしか俺を思ってないとブツクサ言っていた。こんな事を言ったらあれだけど、幸せな悩みなもんだと思った。”オーストラリア、いいじゃん。行きたい”と伝えると、”おいで。”って。アボリジニーの千住民のいる近くの街、ダーウィンって所にいくらしい。20年前にオーストラリアへは二度行ったことがある。なんとなくダーウィンは覚えている名前。

それから、最近犬が欲しいのだけど、70万円もするから海老を買ってるのだそう。海老の写真が何枚か送られてきた。かき揚げにしたら美味しそうだなと思った。なんだか兄との会話はよくわからなかったけれど、丁度、そんなタイミングで兄の親友の編集者の栗さんからもインスタのメッセージが入った。

それから、今日はパスポートの更新をした。正確に言うと家のどこかで紛失したから、紛失届と更新。名前は、結婚する前の旧姓のまたその前の1度目の結婚の時の名前。久しぶりにその名前だとか、その本籍を紙に書いて、何度説明しても上手く理解してくれないカウンターの女性に、ここ数年の3つの私の苗字のことを淡々と伝えた。「それで、今は熊谷です。」やっぱり何度も言った。

私の本籍は、府中から池尻になって、次は世田谷で今は渋谷だ。最近、ちょっと思う。子供の頃の私はこんな人生をまったく想像していなかった。結婚して子どもを産んで、。だけど、今は思っていたよりずっと悪くない。

手巻き寿司

夕飯 09.8,2023


今夜は手巻き寿司。周ちゃんが新しい仕事が決まったからだ。昨年の私なら、「じゃあ、もうここに住んでる意味はないね!」なんて言って、新しい家を探し始めていたかもしれない。だけど、「引っ越す?」とは、どちらの口からも出てこなかった。周ちゃんは秋から通勤ラッシュに乗って仕事へ行く。

ここから離れたくない。今は、ここでの暮らしがとにかく好きだ。この家ともまだまだ一緒にいたい。なんとなくだけど、次に住むとしたら日本じゃなくてアメリカでもいい気がした。なんとなく。

トマトとモッツアレラの冷静パスタ

パスタ, 夕飯 03.8,2023


朝、久しぶりに角田さんからメールがきていた。

こないだ角田さんのインスタで夜中に電車の中で倒れている女性を助ける為に担ごうとしたという話が書いてあった。窓の外は果てしなく夜が続いて、散らばって座っている人たちがいる。疲れて半分寝てるサラリーマンや酔っ払ってる若い男性、ずっと携帯を触っている女性もずっと俯いたまま。とことこ、と角田さんが歩いてきて女性のもとに静かに座り、そっと声をかけ、担ごうとする姿が簡単に想像できた。なんだろう、角田さんはやっぱり角田さんなのだ。まるで物語のような話だけど、そういうことを角田さんはこの現実でやってしまう。インスタの中では結局、側にいた若い男性が担いでくれたと書いてあったけれど、角田さんらしくて小さく笑った。そして、安堵した。

私は別に世界を恐れてるわけじゃないし、正常にいつも通り今を楽しんでる。勉強ばっかりしてるものだから、遊べない友達に会えないとぐずぐず子供のように寂しがったりはしているけど、いたって楽しく生きてる。だけど、やっぱり時々、不安になることもある。だから、こういう時は素直にほっとする。世界って優しかったんだよなって。

前に友達のルイちゃんがすごくいい事を言ってた。今でもはっきりと覚えてる。「この世に悪い人なんていないからね。」あれがいつだったのか覚えてないけど、確か電車の中だった。今の私は心理学みたいな勉強を始めてしまったものだから、病気のせいで誰かを傷つけてしまう人がこの世に存在することは確かだということを知ってしまった。だけど、赤ん坊の時から悪魔になろうなんて考えてる人はいないはず。そんな事はわかっていても、やっぱり時々誰かに傷つけられることがあると、世界が怖くなるときがある。相手がそれを意図しているかどうかへ別として。

だから、そういう日のためにも、角田さんみたいな人が側にいると思うだけで、なんだかほっとする。メールには新しい本の話も書いてあった。こないだ単行本の撮影が終わったばかりなのに、もう次の話だなんてすごいなと思った。だけど、なんだろう。私もうずうずし始めてる。少しだけ写真に離れたことが良かったのかな。それとも、限りなく制御して写真をやっていたことが良かったのかな。今週、来週のスクーリングや試験が終わったら、ちゃんとしっかりとまた作品を作りたいな、なんて思い始めた。長い時間をかけて、しっかりと作品を作りたい。

昨晩に試験の結果が届いた。大学の勉強の中で一番、難関だろうと踏んでいた3教科の全てがほぼ受かった。中々受からないらしいという前情報があったから、普通の人たちが2、3回落ちるのであれば、私は3回は落ちるだろうと覚悟して挑んだけど、受かっていた。拍子抜けというか、春から数ヶ月かけてしっかり勉強したけど、やればやるほどに難しくて正直まだまだ不十分な気もしていた。とはいえ、受かった。けど、大学が卒業できたわけではないし、沢山の科目が残っていて正直先は長い。とりあえず少しだけご褒美だと思って周ちゃんに帰りにワインを買ってきてもらった。そして、案の定飲みすぎた。

私ってほんとバカなんだよね。