カテゴリー: Journal

メロン

Journal 13.7,2024


母にコロナになった。とメールしたら、直ぐに段ボールいっぱいの野菜と果物が届いた。母は何かあると、必ず食べ物を送ってくれる。だけど、結局、メロンが食べれるようになったのは大分良くなってからだった。よく完熟していて、今年一番のメロンだったと思う。姉がLAに帰ったら、二人で中華食べに行こうって約束してる。

6月19日

Journal 19.6,2024


朝6時半に梃子を膝に乗せて、車で周ちゃんを駅まで送った。今日から3日間の大阪出張。そのあとは、直ぐにシンガポール。最近、周ちゃんの一言に腹が立つ。その度に、元夫を思い出してしまう。まさか戻りたいなんて思う訳でも、今でも好きだなんて思う訳でもないけれど、あの人ならこんなちっちゃいこと言わないし、絶対にしない。って、思ってしまう自分がいる。正直、うざい。どうしてこんな気持ちになるのかわからないけど、そうやって元夫が日々私の中でいい男みたいな顔をしてやってくる。

そもそも、周ちゃんの態度に腹が立つのは、私が周ちゃんへの態度が悪いからだ。私の口の悪さや身勝手な行動に比べたら、周ちゃんのなんて可愛いもんだ。別に庇うわけじゃなくて、どう見たって私が悪い。

もし、20代で、いや30代だったとしても、周ちゃんとは絶対に結婚しなかったと思う。今じゃなきゃ結婚しなかった。こんなに素敵な人はいないって思うけれど、私が好む男じゃなかった。真面目で絵に描いたような、普通で退屈でどこにでもいそうな、かっこよくて背が高くて、仕事ができて、私にとってはとびきり冴えない男だった。元夫と比べ物にならないくらいに平坦でまっさらで安全な男。傷一つない、SEXだって十分過ぎるくらいに上手い。

一昨日も聞いた気がする。「私のこと好き?」これは、もしかしたら自分への問いなんだろうか、とも思う。結婚をすると、どういうわけか、鳥籠の中の鳥のような気持ちになる。ここからは二度と出てはいけないんだよって。そんな事、誰も言ってないのに、ついついそうだと信じ切ってしまう。

だからだろうか、余計に好きがどこにあるのかわからなくなっていく。というか、好きじゃなきゃいけないような気になって、それが少し、苦しくなる。いや、罪悪感のような、間違えた今日を選んでしまったような後ろめたさだろうか。

正直、好きとか嫌いなんて、歳をとればとるほどにどうでもいいことだ。家族でも友達でも、好きか嫌いかじゃなくて、大切かどうかの方がずっと大事。それに、大人になると、いちいち好きとか嫌いに振り回されてるほど暇じゃない。周ちゃんに想うこと、今日も一緒に生きてくれてありがとう。巷に転がってるようなありふれた言葉だけど、今のところ、これがしっくりときてる。

実習先が全く決まらなくて、鬱々としてた先月。もうダメだ、もう嫌だと、朝も夜も周ちゃんに話を聞いてもらってたいつかの夜に、私、毎月、まつ毛パーマして、ネイルして、美容院行って、週末は友達と話題の店で食事して、好きな服を買って、残業がない仕事して、給料は別にそこそこでもいい、それで、十分に幸せだと思うんだよね。実は、すごく、そういう生活に憧れてるって話したら、周ちゃんはとびきり変な顔をして、曲がった口で「本当に?」って言った。

驚いたけど、周ちゃんには周ちゃんなりの理想の女がいるらしかった。知らなかった。私たち、いい感じですれ違っている。もしかしたら、思っている以上に、ここには恋のような愛があるのだろうか。

夕飯

Journal 18.6,2024


周ちゃんは明日から出張。正直、やっぱり毎度のことで、小さくうれしい。

醤のニラ餃子

Journal, 中華 01.6,2024


5月31日。初恋の人の誕生日。夕飯は醤のニラ餃子。

結局、実習先は決まってない。だけど、なんだか吹っ切れてきた気もする。世の中うまくいかないこともあるってことだ。死ぬほど勉強したって、実習にいけない。これが現実だとしても、私は死なない。今日も美味しくビールを飲んで、大好きな餃子をたらふく食べれる。人生なんてそんなもんだ。こんだけ頑張ったのだから、とか、どうして私だけとか、可哀想な自分を見つけたって悲しさは減らない。だったら、無視すればいいんじゃないかと思った。今、目の前にある現実を。

だけど、実は、いいこともあった。色々な病院やクリニックと連絡をとるうちに、電話がそんなに苦手じゃないってことに気づいたこと。長年苦手だった電話。番号を押して相手が出るまでの時間。今か今かと、待つ間に、じわじわと手に汗をかく。あの時間が大嫌いだと思っていた。だけど、私が苦手なのは、たぶん、電話じゃなくて、うまく話そうと頑張ること。電話、そのものじゃない気がした。

それに、もうひとつ。病院はみんな一緒だと思っていたけど、全然ちがうってことを知った。まるで会社みたいにそれぞれ方針ややり方が異なっていて、いい会社もあれば、やばい会社もある、みたいに。今まで家の近くだからっていう理由で病院を選んでいたけど、美容院を選ぶくらい慎重になってもいい。それぐらいに違うし、万一、ハズレを引いたら、変な前髪とかになって、帰って泣くのは自分だってことだ。

周ちゃんは昨日も少し帰りが遅かった。最近、むちゃくちゃ忙しそう。6月の半分は出張だし、仕事がどんどん軌道に乗ってきているんだろうなと思う。私は私で新しい仕事が始まりつつある。それに、病院に連絡していく中で、なんだか、歩き始めてる気がした。

それに、写真を撮ってる時が一番さらさらと進めるってこともわかった。きっとすごく合ってる。周ちゃんに言うと、同じことを言ってた。どうしても好きで、20代最後に諦めきれずに始めた仕事だと思っていたけれど、右往左往、色々とやってきて就いたんだ。これが、私ならできる仕事だったんだって。

冷やし中華

Journal 25.5,2024


おーいハンサムの中で食べてたしらたき入りの冷やし中華が食べたくなって、家にあるものでっぽいものを作った。

台湾の唐揚げ

Journal 21.5,2024

右と左の子宮が痛い。そんな事ってあったっけ?普通は右か左、どっちか片方が痛むよね。もう、なんなんだろう。イレギュラーな毎日ばっかりがすぎていく。引越しも一旦ストップ。正直、それどころじゃない。

今日は散々だった。昨日も確かそうだったけれど、ソファーに倒れ込んだのは17時くらい。もっとすぎていたかも。もう、本当に無理。いや、ぜんぜん無理じゃない。どっちなんだかわからないけど、下腹部は痛い。なんだっていいけれど、とにかく実習先の病院が見つからない。もう無理だよ。

周ちゃんが一昨日言ってた。こないだ、高橋くんとご飯した時に私のことを褒めていたんだって。高橋くんは、今やってるアートのことで第一人者らしく、今の仕事をやめて早く本を書いて、アメリカだかヨーロッパだかの大学院へ行って、もっとしっかりと研究を深めた方がよいのだそう。だけど、そう簡単にはできないんだって。だから、よしみのことを褒めてたよって。

「え?」驚いた。褒めてくれるのはすごく嬉しい、だけど、。うーん。どうなんだろう。自分でも思うけれど、私ってバカなんだと思う。嫌なこととか、苦しいこととか、散々な目にあった筈なのに、また同じことを繰り返しちゃう。結婚なんて最たるもので、二度と結婚しないって誓った一年後に結婚した。離婚届を出したピッタリきっかり1年後に。そう、私はバカなだけ。大学だってそうだ。なんで、こんなに苦しい思いをしてまで勉強続けてるのかよくわからない。このまま実習先が決まらなかったら、単位は殆ど取れてるのに、卒業が延びる。

今夜は周ちゃんは立川で研修だから帰りが遅い。夕方にコンビニに行ってビールを買ってきた。そして、台湾風の唐揚げを作って、ビールでグゥーっと喉を潤した。こないだ野澤さんにいただいたスパイスセット。鶏胸肉にスパイスを揉み込んで揚げるだけなのにまさに台湾。

ああ、もう限界。こんな毎日から逃げ出してしまいたい。絶対に逃げたりしないけど、。いや、逃げたいよ。けど、勉強は絶対にやめたくない。やめる気もない。なんで頑張ってきたのに、実習先が見つからないんだろう。もう嫌だ。このやろう。

やることなすこと、上手くいかない。いや、ただ、そう見えてるだけなんだよ。わかってるけれど、そう信じきってる私がそこにしっかりとしがみついて離れてくれない。

ケーキ

Journal 19.5,2024


周ちゃんの誕生日。なんだか、周ちゃんが急にもっと好きになった。前々から思うけれど、誕生日って、その人がもっと好きになる日だって思う。

5月9日

Journal 13.5,2024


「フォトグラファーやりながら、大学生ってやばくない?」
なおきさんに聞いた。え?って顔をしてる。そして、「全然っ」て。むしろいいなと思うと言ってた。そうなんだ。いいんだ。ひとり勝手に疎外されてしまったような気になっていただけなんだろうか。

待ち合わせは17時。神楽坂で清水さんとの打ち合わせが大分延びて30分遅刻。すぐ側にある西村へ入って、フルーツサンドと私はホットティ、なおきさんはカフェオレを頼んで話していた。

なおきさんは、文章上手いよね。って話をすると、驚いた目をしてた。「CINRAのみんな、誰も言ってくれないですよ。」って。確かに、人って、日々の中で見慣れてくることは口にしなくなる。それは、ある意味、もう当たり前になってしまったってことで、みんながそう見てるってことかもしれないけれど、一方で人はいつだって、今日、愛されたいと思ってしまう生き物だ。だから「私のこと好き?」そんな風に何度も何度も同じことを聞いてしまうんじゃないか。けど、そうやって限りなく、また初めてのように聞いてしまう方が自然な気もする。今日がいつまでも続くなんてことはないのだし。だって、今日って、あっという間に消えちゃうものだから。

みんなの話を聞いていたからだけじゃなくて、SNSでナオキさんの文章を目にした時に、ああ、いいなって思うことが何度もあった。「上手いとか下手とかじゃなくて、いい。」と私の文章を褒めてくれる編集のリリさんの言葉を思い出す。勿論、ナオキさんは私とは雲泥の差の上手さなのだけど、プロだし。そういう事じゃなくて、胸の奥にある何かをぎゅっと掴まれるような、、そんな感じのもの。

結局、あっという間に1時間ちょっとだらだらと話をして麗郷へ入った。少し遅れて村上さん、渉さんがきた。いつものメンバー。今日は西丸さんは来れないんだそう。会いたかったな。

それから、「デートしたいよね。」って話をしばらくした。なんでそんな話になったんだろう。たぶん、独身の村上さんに最近、好きな子いないの?って聞いたからだろうか。村上さんの答えは最高で、「僕はやっぱりギャルが好きなんですよね。」って。村上さんの時々言う言葉は最高なことはもう知ってる。前は、突然、僕は鬱かもしれないって言い出したし、うちで撮影してた時に、たまたま泊まってた美人な家庭的な友人を紹介したら、後に「僕、結構、バリバリ働いてる女の子がいい」って。なんだろう、毎回、拍子抜けして、だけど、なんだか納得してしまう。何を隠そう、私もギャルが好きだ。なんなら、ギャル関係の仕事がしたいと思ってるぐらいに。最近、疲れて何も考えたくない時に見るのは、youtuberのかじえりだし。だって、ギャルはいいよ。可愛いいもの。なんだか、それって平和の象徴みたいに見えるんだもの。

帰りに歩きながら渉さんのところの双子ちゃんの写真を見せてもらった。「もっと見せて。」ああ、本当に渋谷が好きだし、この街の夜が最高に好き、そして友人らも大好きだ。この時間が一生続いたらいいのに。渋谷のぼこぼこした道路を歩きながら思った。

そして、そう。結局、デートの話は、みんな、デートがしたい!ということでまとまった。村上さんは、既婚者の私たちに刺激が欲しいのか?と何度も聞いてきたけど、全員口を揃えて、「そうじゃない。」と、きっぱり。全然違うよ。刺激なんて別に、家族のいる毎日だって刺激的だ。そうじゃなくて、デートがしたいのだ。

いつもとは違うランジェリーを纏って、お風呂も念入りに入って、ちがう。別にセックスしたい訳じゃない。ただ、特別な服をきて、そして、そして、。なんだろう、何があるかわからない夜を、残り30分で終わる終電をわざと逃して、東京の夜の中でずっと終わらないような夜を過ごしたいだけなのだ。

夕食

Journal 06.5,2024


試験が終わると、抜け殻みたいになる。夕方に武蔵境の物件を急遽見に行った。駐車場付きの一軒家。周ちゃんは気に入ってるみたいだったけど、わたしは、ぜんぜんだった。なんか、いい時は、いいって思うけど、そうじゃない時は、頭だけが動いてる感じ。駅からは何分とか、自転車置き場はとか。大事だけど、どうでもいいこと。

5月5日

Journal 05.5,2024

今日は、ヘレナとやっちゃんの誕生日で、心理統計の試験日。朝から気分は落ち込んでる。あれだけ勉強したのに、ぜんぜんやる気がしない。80点取れたらいい。

好きとか嫌いに余りに振り回されてしまうように思う。もう、いいやとなると、まったくだめ。聞こえない、見えない、みたいにシャットダウンしてしまう。気持ちは頑張りたい筈なんだけど、頭ではわかってるんだけど、。

試験が終わったのは17時半。朝5時半から勉強を始めて授業をだらだら受けて、試験。もうこうゆうのにも慣れた。人間の慣れってすごい。10時間以上、普通にさらさらと勉強出来るようになった。ただ、気分がだだ落ちで、スランプ中なだけ。

聞きたいことがあって話しかけた子が、前に住んでいた池尻大橋のマンションのすぐそばに住んでるっていう編集者の女の子だった。ジャンルは違うけど、近い人。試験が終わると、さっき交換したばかりのLINEにメッセージが入った。「北千住でのんでる。」

周ちゃんに、少しだけ遅くなる、とLINEして、来た電車に飛び乗った。飲み屋街のずっと奥にある中華屋。こういう店、久しぶり。前の夫とは、この世の果てみたいな店の暖簾をよく、くぐった。

生温い麦酒と、季節外れのモロキュウ。中華屋だけど、ハムカツとアジフライ。どちらも真っ黒で、オススメの餃子は昨日から売切れなんだそう。愛想のいい中国人のおばちゃんと常連のオジサン。テレビはちびまる子ちゃんが流れて、丸い椅子はガタガタいって、今にも潰れてしまいそう。壁に書かれた294円均一とゆう紙。全部が嘘みたいな、夢みたいな、悪い冗談みたいな、懐かしい場所。

少し世代が若い娘たちと、ひとしきり話して、予定よりも2時間すぎて帰宅。最後に、同じ大学の博士号?だというおじさんが来た。虐待児の研究をしているのだそう。なんだろう。何かを追い求めるのはすごいと思うし、その姿勢に尊敬しかない。いや。ちょっと、わからなかった。

もう、そこから帰れなくなっちゃったんじゃないか。ハゲ散らかしたヘアーのことじゃない。人生って、正しいことを正しいと、正しいからとやり続けていくことが本当に正しいんだろうか、って。もちろん、人のため、いや、違う。きっとどうしても、自分の中で生きていく上で納得いかないことがあるんだろう。そうじゃないと、そこまで執着もって追い求めることなんてできないと思う。だけど、ちょっと寂しそうな気がした。

幸せってなんだっけ。帰りの電車で少し、さびしくなった。

5月4日

Journal 04.5,2024

大学2日目。春に会ったスクーリングの子たちと実習について話をした。

そうか、みんなすごいな。同じタイミングで入った子たちと話せて嬉しかったけど、なんか、とびきり落ち込んだ気もする。わたし、なんで勉強してるんだっけ。話した二人は自分の目指す道があって、その為に学んでるし、だから実習にいく。

私は、臨床の現場でなにを学ぶんだろう。写真みたいに、ただ好きだけでは、通用しない世界だ。どうしよう。

うどのかき揚げ

Journal 03.5,2024


好きな服きて、好きな男とデートだけして生きたい。授業が終わったのは、18時前。常磐線、電車が遅れてる。日暮里で山手線に乗り換え。え、電車動いてないの?

なんなんだろう。そういえば、今朝、銀歯が抜けたな。まぁ、最悪〜と言うまでもないけど、このぎゅうぎゅうの満員電車。どうにかして欲しい。

撮影に比べたら、大した疲れじゃないんだけど、なんとも気分が悪い。radikoでも聞こう。あ、オザケンとボーズが話してる。なんか、むちゃむちゃだな。なんかさ、いいよね。今日は朝から晩まで、カチカチの活字と統計。悪く無いけど、現実はむちゃむちゃなんだよ。

テキトーでいいんだよな。今日が幸せかどうか、恋してるかどうか、胸があがったりさがったりしてるかどうか、それぐらい、それだけをきちんとやってたら、パーフェクトな気がする。

ひとり晩酌

Journal 27.4,2024


結局、気づけばPM16時。買い物に行くのはやめた。サーモンが食べたい気分だったけれど、鍋に春キャベツと冷凍庫にあったソーセージ、少し古くなった玉葱を入れて煮込み始めた。テコは、周ちゃんが出張に出てからずっと寂しがってる。最初の数日は遊ばなかったくらいだ。毎日、飄々と過ごす私と180度ちがう。私とテコは似てると思っていたけど、そんなこともないみたいだった。

ワイン、買っておけば良かったな。酒を呑まない夫との生活では、お酒はいつも後回しになる。特別望んだわけじゃないけど、神様のプレゼントみたいに周ちゃんが現れた。元夫は、酒乱。アル中かと思ったくらいだ。散々、あっちこっちで揉めては、子どもみたいにベッドへ潜るのを何度見たのだろう。出会った時から別れるまで、ずっと酒、酒、酒。前とは想像できないような今の暮らしに「えー?一緒に飲めないって辛くない?」って人に聞かれることもあるけれど、酒でのことは、本当に酷いから。ゾンビと酒、どっちがいいって聞かれたら、間違いなくゾンビを選ぶ。

夜に携帯を開いたら、インスタで見たくないものを見ちゃって、ちょっと落ち込んだりした。なんか、別に大したことじゃないんだけど、気に触る人っている。そういう人を説明するときに「悪い人じゃないんだけど、。」って心が何回もひつこく言ってくるけれど、多分、きっと、私にとっては悪い人なんだろう。そうゆうことがあったからなのだ。けど、ああ、嫌。この思考は気持ち悪い。そう思って止めた。

咄嗟に星野概念さんが勧めてた河合隼雄さんの本を開く。「それは、うずいていることを意味してる。」って書いてある。嫌な気持ちを広げてみると、そこには羨ましいみたいな気持ちが詰まってることが多いのだそう。だけど、その羨ましいの実態を暴こうと試みると、本当のところ、なにかがあるだけ。それが苦しいから、手っ取り早く「羨ましい」を使ってみるのだという話だった。まさに、フロイトの防衛機制みたいなことだ。

そうそう、私、うずいていた。じゃあ、その人の何に?考えてもわからない。だけどさ、別に、わざわざこの世界に、自ら嫌いなものを増やすことなんて必要ないよね。今持ってる嫌いなものだけできっといいはず。本ではそれを解明することがよいと書いてあった。うーん。難しい。解明できないからモヤつくのではないか。

だけど、嫌いなものは自分の中にあるんだって思うと、結構楽になる。誰かを嫌わないで済むし、その人は関係ないと知れば、ただ関わらなければいいだけだ。それに、案外、そんな風に放っておくと、忘れたりもする。だから、結局、自分の答えは自分の中にあるんだと思う。

夕飯を食べながらプラダを着た悪魔を見た。映像、かわいかったな。どうしてあの映画があんなに流行ったのか。きっと女の人がバリバリ働いて成功を手に入れてっていう時代だったのかもしれない。だけど、それと引き換えに失うものもあるし、一番に、本当にこれでいいの?みたいに、男が必死になって手に入れたものを同じように手に入れてみたら、案外つまらなかったって話なんじゃないかな。

そもそも、生物として違い過ぎる男と女だけど、性差は個人差の大きなカテゴリーみたいなもので、そうただのカテゴリーだと思えば、きっとうずかなくなる。おっぱいは母乳を出すためだけにあるんじゃなくて、可愛い下着を身につけるためだと私は思う。みたいに、それぞれに意味がある程度のものやことだ。隣の芝生は別に青く見えるだけ。あれ、何を考えてたんだっけ。結局、そんな程度の話。

今日こそ早く寝よう。

巻き寿司とピザ

Journal 14.4,2024

悩みに悩んだ週末。結局、答えはでないまま
プールにも行く気になれなくて、そのまま、いなげやまで車を走らせて、ピザと巻寿司を買ってドラマを見ることにした。

今日はぜんぜんだめだ。朝は久しぶりに35mmのレンズをつけて、桜を撮った。あの時間はまだきっと良かった。なんだろう。色々がいっぱいで、いつもみたいに片っ端から片付ける、みたいなことができない。

話を聞いてもらえるだけでも、愚痴る相手がいて、それをぐちぐちやってるだけでも幸せっていうことなのだというのはわかってる。

周ちゃんに「私のことがすきか?」と聞くと、目をまん丸くして怒っていた。そりゃそうだ。半日もだらだらと、嫁の悩みを聞いてくれる夫なんて、中々いないよね。わかってる。

4月11日

Journal 11.4,2024


昨晩に車をぶつけたこと?それとも、大学院に行く学費を計算したから?どうしてこんなに落ち込んじゃったんだろう。お金なんて、なくならないでしょ。修理費は1万かなって言われて、「修理しよ」とは言えなかった。あんなに散財してたお金、一体どこへ行ったんだろうか。通帳を見て驚く。減らないと思っていた貯金がごっそりと減っている。車なんて直してる場合じゃない。

よくわからないけど、最近の夢は前の夫が普通にでてきたり、周ちゃんはいなかったり、私は今の私じゃなかったり、何かや誰かにひどい事をされていたり、日々で嫌だなって思っていたことが酷く誇張されて、拡大されて、それ、言い過ぎって自分でも思うくらいだ。だけど、それをしてるのはじぶん。夢の心理学っていうのもあるけど、わたしも同意だな。夢はただの記憶の処理だと思う。あとは、観念みたいなものが浮いてでちゃったもの。スピ信者には申し訳ないけど、特別な意味なんてないよ。ただ、我慢してるってこと。

周ちゃんを好きでいるかどうかだって、わたし軸の謎すぎるバロメーター次第になってる。昔の恋のように、完全に振り切ってるなんてことはない。だからか、余計に辛い。振り切ってくれたらば全部なしになるけれど、どっちつかずでいる。いわゆるグレーゾーン。

周ちゃんは全然いいんだよ。って車のことを言ってくれたけど、なんだろう。実を言うとショックだったけど、そうでもない。そうでもないけど、落ち込んでる。よくわかんない。別に、ガリっとやったくらいだ。ただ、なんか、すごく腹がたってる。あーだめ。

ああ、もう写真とか映像とか、すきなように何も考えないでやりたい。いや、そんな風に考えてる時点でいやだ。頭なんか捨てたらいいよね。全部めんどくさい。

4月10日

Journal 11.4,2024


朝、ポストを開けると、まゆみちゃんからの数枚にわたる手紙が届いていた。ざおーから、少し長めのLINEが入っていた。未来のちいさな夢について綴ってあった。なんだかすごく私の友人は素敵だ。すごく素敵でいい。そんな事がちいさく胸をときめかせてる。

4月8日

Journal 08.4,2024


階段を一段ずつ降りるようにダウナーになっていくのは、ホルモンのせい。だから、不安になるのもホルモンのせい。なので、問題ない。こういう日なりの過ごし方っていうのも知ってる。

寝起きの周ちゃんと梃子を連れて車に乗った。「マックでいい?」車を走らせながら聞いた。引っ越そう。そう決めたら決めたで、この街から離れるのが惜しくなる。「今日、満開だよねきっと。」時間は朝の7時半過ぎ。梃子は車が苦手だったけれど、いつしか自分から乗るようになった。

周ちゃんは今日はリモート。珍しい。エッグマックマフィンのセットと、ソーセジマフィンのセットを買って湖まで5分。桜は予想が的中、満開だった。こんなに満開の桜、いつぶりだろう。中目黒に住んでいた時はよく桜を見ていたから、あの時ぶりだろうか。花弁が落ちる前の桜。なんて綺麗なんだろう。

周ちゃんと最近読んだ本の話をした。私のカフェオレはあっという間になくなっていく。「写真、撮りたい。桜の木の前に梃子とたって。」珍しく持ってきたカメラで写真を撮る。ああ、やっぱり写真が好きだ。周ちゃんと散々話して思った。写真はやっぱりミクロなんだ。物事を広く捉えられない人に向いている。フォーカスして撮ることを望んでするんだものそうだよね。

あれがやりたいこれがやりたいなんて思っても、結局、できることなんて限られてる。それに、気持ちがいいことなんて正にそう。この身体で受け止められる分しか味わえないもの。ちっぽけなもんなんだよね。人なんて。壮大な景色なんて必要としてない。

Journal 02.4,2024

4月2日

人とお酒を飲む回数が減れば減るほどに、その時間は尊くなっていく。平日の夜にシャンパンをボトルで開ける。こんなに贅沢なことってあるだろうか。

朝からバタバタと仕事や勉強を済ませて電車に飛び乗り神楽坂へ。今日は料理家の清水さんと、若名さん、岩越さんとの女子会。女子会、なんていい響きなんだろう。久しく女子会から離れてるわたしにとって、店に入るまえから、口紅をぬってる時から、デートみたいな気分だった。

田舎暮らしをはじめてから、会いたい人や憧れの人、大人と時間を過ごすことが増えた。だらだらと、友人らと部屋で麦酒缶を傾けるのが私にとって何より好きな時間だったのに、どうゆうわけか、友人らとの時間を埋めてくれるのは、出会ったことがない人や世界。

料理の話から恋や愛や出版の話まで、女の話っていうのは壮大で、同じ場所にいながら景色をまるでシーンを変えるように、どたばたと、ぎゅうぎゅうに話は入れ替わる。

店を出たのは22時過ぎ。あっという間に4時間が経っていた。神楽坂の中に立つ清水さんの着物姿。コンパクトカメラで撮りたかったな。タクシーが駆け抜ける先に笑顔で挨拶する姿がすてきだった。

どうゆうわけか、最近楽しい。大人が素敵だなと思うし、世の中は不況なことも十分にわかってるけど、毎日は艶々とうるおってる。

4月1日

Journal 01.4,2024


昨日は朝一番で銀座。マガハの仕事だった。銀座、マガジンハウス。カードの面と裏みたいな言葉。紙が好き、雑誌が好き、書籍が好きだったけれど、最近、一番に思うことは、ああ、もうこれはオールドメディアなんだってこと。流行りに疎い私でも、肌感覚で感じる。淋しいきもするし、あらがいたいような気持ちにもなる。だけど、最近、すこし、そうゆうことには執着しないわたしになるのもいい気がしてる。

3月15日

Journal 15.3,2024

今日は4時起き。昨日は3時半だった。ここ数日、また早朝に起きれるようになった。昨晩は遅かったのに早く起きた。スケジュールを詰め込まなくなったら余計に朝早く起きたくなって、余計に勉強も楽しくなった。どれだけ、私がストレスに弱いか。「頑張らなきゃ。」が私を苦しめるっていうのは、ずっとずっと昔から気づいていたこと。期待されるとダメになっちゃう。

それは、私が末っ子で親に大事に育てられてきた証でもある。わかってる。期待に応えなきゃと思えば思うほどに、私の意とは反して私は私をぎゅぅっと強く握りつぶしてしまう。だから、もう私は私に期待しないようにしないといけないのに、どういうわけか、何歳になっても勝手に頑張りだす。

今日は予定が詰まってる。慌ただしく納品を終えても、頭の中が忙しないまま。結局、施設へ写真を撮りにいくこともできなかった。頭の中がぐちゃぐちゃだ。カフェにでも入って作業しようかなとも思ったけれど、銭湯へ向かった。こういう日ほど思考から離れた方がいい。サウナも頑張っちゃうからやめよう。ただ湯に浸かったり出たりした。

石神井公園前に19時30分。ちょうどに皆んながやってきた。編集のリリさんは髪を短くきって、さっぱりとしていて可愛かった。ライターのパリッコさんに会うのは初めて。オンラインでは話していたけど、実際に会うとなると少し緊張した。

お勧めのお店を案内してもらって、最後は魚がうまいという居酒屋へ。リリさんはレモンサワー。パリッコさんはホッピー。私は角ハイ。隣のおじさんも、その先のその後ろにいるカップルもみな酒をよく飲み酒の肴を楽しんでるように見えた。複数の声が自由にごちゃごちゃに交差してる。

私達も何杯もおかわりして、いくつもの肴を頼んだ。糠漬けが出てきた頃だと思う。世代の同じパリッコさんに「20代、30代、40代と生きてきて、段階を経て歳を重ねてきたのに、嫌なことも沢山経験してきたのに、いつかの良い場所に戻ろうとしてしまう自分がいませんか?」って質問をした。先週からずっと考えてることだった。

昔とは違う場所にいることはわかってる。なのに、そこだけが欲しくなることがある。どんなにそれが魅力的だとしても、それは、根のしっかりと生えた綺麗な花のようで、花だけをチョキンと挟みで切るようなことをしたって、すぐに枯れるのはわかってる。根を無理やり引っこ抜こうとしても上手く行く筈などない。あたり一辺の地盤はくずれ、根も切れてしまうだろう。だって、すべては繋がってるから。それだけ、なんて、調子よくいくほど人生はらくじゃない。

「うーん。もう戻りたいとは思わないですかね。」パリッコさんが言った。それから「いまだに昔の、子供の頃だとかにあった嫌なことを、朝起きた時に不意に思い出したりするんですよね。」と付け加えて言った。聞いていいのかな。この話の先を聞きたい。面白いことを話してくれるんだな。私にだって不意にやってくるそれ。だけど、直ぐに日々に消されてしまう。面白いな。ちゃんと自分の中に取っておけるなんて。

前にオンラインで飲んだ時もパリッコさんは面白い事を話していた。リリさんがパリッコさんが好きな理由がわかる気がした。

人って、言葉では説明できないような、その人だけのものに触れた時に、見せてくれたその人に、どういうわけだか敬意を払いたくなる。そうしているうちに、きゅぅっと吸着されてゆくことがある。吸着されてる、酔いながら思った。

リリさんがこないだの施設でのワークショップの話をしてくれた。パリッコさんがトイレへ行ってからも二人で話をした。「あの日は2時間でしたっけ?」リリさんが言った。いつもより1時間以上延長したワークショップで、私は講義だけじゃなくて写真を撮ったせいもあって、脳みそはヘロヘロで最後の方は何を話したのかしっかりと覚えてない。とにかく長かった。だけど、リリさんにとっては2時間。なんだかすごく嬉しかった。それに、ああ、流石と思った。リリさんって子はやっぱりよく見てる。

良くも悪くも、自分の弱い部分をよく見る人は多くない。そう言う人のことを、弱い人とか、泣き虫って名付ける人もいるくらいだ。けど、それって、さまざまな社会から見たものであって、人として見たら弱かろうが強かろうがどちらでもいい筈。誰かと比べたり比べられたりする時に使う言葉だ。それに、弱い部分は誰だって嫌う。見たくないし、投げ捨ててしまいたい。そんな現実に向き合いたくない。だけど、リリさんはよく弱い自分を嫌だという。ああ、向き合ってるんだな。もがき苦しむ姿を何度も何度も見てきて、その度にどんどん強くなる姿を見て、この人は本当に弱くて強い生き物だなと思うことが沢山ある。

だから、あの日のこともきっとよく見てくれていたんだと思った。精神科デイケアに興味がある。そんな風に言ってくれるだけでも嬉しかったのに、本当に施設に取材にきてくれるなんて思わなかった。「また話したい。」帰り際にも伝えた。

帰りの電車で、Bobby Caldwellの “What You Won’t Do for Love” を聞いた。豪くんが運転する車の横で聞いた曲。今は運転するのが好きだけど、あの時は助手席が好きだった。あっという間に駅に着く。「着いたよ」車で迎えにきてくれた周ちゃんからLINEが入った。やっぱり酔いが覚めないうちに帰れる場所に引っ越そう。今の家が好きだけど、もう少し人と近い距離にいたい。

2月29日

Journal 29.2,2024


朝は代官山TSUTAYA、その後恵比寿のPOSTへ行き、写美も寄りたかったけれどやめて原宿へ向かった。待ち合わせまで30分くらい。明治神宮でも行こう。肩が痛いのは、今日はカメラを持ってるから。カメラ、いつから重くなっちゃたんだろう。首にかけて代々木公園を自転車で走りまわっていた10年前のいつかは、重いなんて一度も思ったことなかったのに。クリーム色のスニーカーが汚れないかと砂利を避けながら歩く。

待ち合わせはチャオチャオバンブー。スタイリストの佐野さんと遅い昼食をとりながらビールを飲んだ。キリンの仕事以来。あの仕事は大変だったけど楽しかった。

当時はぜんぜん時間がとれなくて結局1年半も経ってしまった。歳も近くて、同じ時期に郊外へ移り住んだ同士。不便な生活と引き換えに、やっぱり互いに感じていたのは生活の大切さ、そして家族への愛情だった。新転地での生活の話をしてほっとした。

佐野さんは子供がいる。旦那さんの仕事の話や馴れ初めや子供の話も聞いた。根掘り葉掘り聞いてるわけじゃないけど、自然に家族の話がでてくるのは、きっといつも身近にあって大切にしていて、日々の中で考えて感じているからだろう。私も、生活や周ちゃんの話をした。

ワークショップのことも興味を持ってくれたみたいで、色々と聞いてくれたけど、やっぱり上手く話せなかった。お酒が入っていたせいもあって余計にだったかもしれない。それに加えて、いつものように空回りしてた。可笑しいくらいに。だけど、これもこれだとも思った。いつか話せる日がくるよ、きっとね。

頑張ろう。勉強も写真も。春から大学4年生。卒業までやる事は沢山あるけど、最近勉強のペースが掴めてきたし、活字中毒が克服出来たわけじゃないけど、自分なりの読者の方法も見つけてきた。大変なのは私だけじゃない。周りを見れば、みんな頑張ってる。ついつい、何かに深く没頭しちゃうけど、そんな性質であることがわかってるならば、頭も心もどんどん切り替えていこう。

先月からのテーマ。考えない。ほっといても内省しだすのだから、むしろ考えない方がきっと丁度いい。

楽しかったな。渡せなかった結婚祝いに、と、花瓶と味醂をもらった。

スペアリブと新玉ねぎの花椒スープ

Journal 25.2,2024


日々を片付けられないままに時間だけが過ぎていく。


けど、最近思う。私がひとり猛烈に頑張って、なんのためになる?って。一方で、一昨日に久しぶりに酒場へ行った時は、懐かしさと共に嫌気がさした。私が忙しさのあまりにピーピー言ってるような時間もあれば、永遠に朝が来ないんじゃないかと思える場所もある。元夫との生活を敢えてシンクロさせることはないけど、もう本当にきっと好きじゃない。

元夫が、よくいく酒場で誰かと取っ組み合いになって破られたシャツはどこへ行ってしまったのだろう。たぶん、チェックのシャツ。そんな事ですら、時々、頭の隅にやっぱり現れる。私にチクった男の顔も思い浮かぶけれど、それを無かったことのようにする男や女の顔も一緒についてくる。

編集のリリさんが面白いことを言ってた。頭の隅に、いや、ど真ん中に長い時間滞在してる。あの頃は、表面がつるつるであれば、その中がどうであろうと気持ちよく滑れるのが人生だとずっと思ってた。酒場のループし続ける会話のように、ただ、流れ続ければいいんだ。気持ちよくそのまま、気持ちよく、音楽と共に。誰かの笑い声と共に。きつい香水や煙草の煙と共に。全部、シームレスに上手くやればいい。

りりさんの言葉は、するするといかないことについて。数日前にリクさんと幸福論について話したみたいなことをスレッドに呟いていて、面白いな、いい夫婦だなって思って思わず、周ちゃんと四人で生討論しようよ!と返信すると、”実は、人前でするすると意見を言えなくて、。”って。

はっとした。私もある。沢山ある。だいたいそうだ。ああ、ってモヤつきながら家に帰って、何度も何度も考えて感じて、ひとりで悶々して言葉になって、それを日記に書いたり、手帳に書いたり、携帯のメモ帳に書いたりしたところで、ふぅーってようやく落ち着く。

確かに、バサッと切るようなことを言った人がいたとしても、勢いには圧倒されても、後から、なんだかカラカラのパサパサな肌触りだったけど、。なんて思い返すことがある。

するするいかない方が素敵なんじゃないか。りりさんが言うと、余計にそう聞こえる。仕事をしてると、うまくいく方が正しいみたいになる。私、けど、正しくないほうが好きだったり面白かったりするんだけど。

気分がいい。

2月9日

Journal 09.2,2024


撮影が終わったのは午後だけど、家に着いたのは18時過ぎ。しっかりと渋滞に巻こまれた。周ちゃんは隣でずっとPCを広げて仕事をしてる。私はひとり、夜になりかけた街を走り続けた。

撮影が終わってから話してたことが面白かった。今回の撮影で同じ時期にスタッフの全員が、ある作家さんの手がけた複数の作品に向き合う時間みたいなものがあった。すごくいいなと思う作品もあれば、正直、過去のトラウマみたいなものを揺さぶられたり、誰の声も届かない場所に落ちた人を見せしめにしてるかのように見えて、怒りを覚えるような作品もあった。だけど、これは私個人の話。テーブルに座って、それぞれの角度や物差しで解釈された作品についての話を聞いて、あ、そうかって腑に落ちる感じがした。

私ひとりの視点の話をすれば、世界はこう見えたりああ見えたりするし、それが世界だ。当たり前の話だけど、そんなことはわかってるけれど、私とゆう器官は1つしかないから仕方ない。だけど、今、それぞれの身体中を巡りここに吐き出されたものはそうじゃない。

作品には、勿論メッセージがあると思うけど、受け手には関係ない。人生と同じで勝手に自由にそれを感じてゆく。ただ、どんな想いだって、強く感じれば感じるほどに、また、その人の別の部分も刺激され、それはまた

曖昧に緩やかにハマっていくような感触があった。どこまで続く車、対向車のヘッドライトが眩しい。車を走らせながらどんどんと定着していく感じがした。

帰宅するとりょうこちゃんからメールが入ってた。こないだのこと、もうちょっとちゃんと説明したいって、文面から丁寧に丁寧に文章を書いてくれたことがわかる。やっぱり、りょうこちゃんは私みたいなのだと思う。写真を撮ったり文章を書いたり、生きるためにどうにかこうにかあらゆる手段を使って、今に向き合おうとする。その真っすぐと向き合いたいと文を綴る姿勢に、その力強さに、胸がすごく熱くなった。

写真で悩んでいること、具体的にこうしたらいいんじゃないかって、沢山たくさん、考えてくれたのだと思う。りょうこちゃんに触れてるだけで、きっと、たぶん、私にはその全てが解決出来る気がした。これが私にとって祈りのようなものだったとしても、りょうこちゃんには、そうゆう力がある。なんとなくいい感じみたいなことじゃなくて、明日いきなり映画を作ってそれが大ヒットになったとしても、私は驚かない。そういう力がある。誰にも真似できないような何か。

今日の昼に見たことを話した。夜も遅くて、昼間の疲れからか、目はかすんで字がぼんやりとした。長時間運転したからか頭はズキズキしてる。きちんと返せたかわからないけど、一生懸命に書いた。

だけど、結局、なにが伝えたかったのか上手く言えなかったと思う。だって自分でも整理できてないのだから。だけど、整理なんてできていなくてもいいから返したかった。

1月23日

Journal 23.1,2024


頭がぐちゃぐちゃな1日だった。色々が同時進行で頭が爆発しそう。胸の内としては、ワクワクしているのだけど、どうにもこうにも何が絡まっているのかでさえわからない。

昨日のワークショップの興奮がまだ冷めてないのかもしれないとも思う。写真と心理学、こんなにも早く現実になるなんて思わなかった。長いこと撮ってきた写真が、するすると言葉や形として説明できるようになってきてる。写真作家を諦めて商業カメラマンになったのは、次のステップがもうどうしていいのかわからなかったから。悔しいけど、私の写真には未来がない、、。そんな風にお金のために撮り始めた写真は想像以上に楽しくて、それなりに稼げた。それにあの時はやっぱり元夫のことが一番にあったから。だけど、これってほんと?ってなったのは、いつからだろう。

やっぱり諦めがつかなかったんだとも思う。探し物が見つからないと、いつでもどこかを探し続けてた気がする。あわよくば、いや、きっとそれはどこかに。いつでもどこでも、やっぱり不意にでもいいから落ちてないかと隙あれば捕まえてやろうとさがしてた。

ふだん使ってないメーラーに、いつだったかに届いていた展示のメールを開いた。あ、そうね。最初に思ったこと。誰かに自分を重ねるのは失礼な気もするし、意地悪みたいにも聞こえる。だけど、わかるよ、。って心が大きく頷いた。偶然にも、たまたまそれが今日だったのがわるい。あまりに綺麗に答えがわかった。案内にある美しい画。それだけで、作者の全てが一読できる。綺麗な景色の先に、健やかな人間たちが戯れるだろう。最後のオチまでよめてくる。そして、そこには感性がポツンとちいさく座って見えた。写真についての説明は殆どなくて、トークショーだとか、パーティの食事の話だとか、オプションの情報だけが綺麗に並べられていた。

夕飯の時「ちょっと、聞いて。」と話しかけると、周ちゃんは箸を止めて真剣に聞き、そして、まるで全部を知ってるかのように喋りはじめた。

「あのね、立派な作品を作ってる芸術家といわれるような人たちと今まで沢山仕事をしてきたけど、芸術家は研究家とすごく似てるんだよ。それは何かっていうと、芸術家はただ作ってるだけではダメなんだよ。逆に言えば、感性だけを追いかけてる人は、そこまでしか行けないし、その先には行けない。素人みたいなもの。」

ああ、と思った。「うん。わかる。」何度もそう言った。周ちゃんは一言も、その展示については触れなかったけれど、何を言いたいのかよくわかった。心理学を勉強して知ったことは、感性は共有できないってこと。私の作品を見てわかってよ。では、残念ながら伝わらない。なぜなら、私達はあまりに別々の生き物でそれぞれにしかない感性を持っているから。見てくれる人の感受性に委ねるならば、たぶん、放り出されたままのものは、綺麗なものはより綺麗に、暗いものはより暗く、作品は丸くするりと磨かれていく行為を勝手にかさねて、心にひっかかる棘のないものとなっていく。

「あの草間彌生さんでさえ、ただ描いてるだけじゃないんだよ。」結局のところ、感性は知性と共に作品を超えていく。頭の中にわたしが思う感性を超えていった写真家たちが浮かんだ。部屋にある数冊の写真集。いつ開いても胸を鷲掴みにされる写真。アラーキーが撮る料理。鈴木理作さんの撮る熊野。

写真は面白い。施設でのワークショップで思ったのは、生徒が写真を通して世界の前に立ってる姿。怖い、よくわかんない、やってみたい。そこにはカメラを構えて様々な感情を目の当たりにした。なんだかその姿が美しいというか、とても清々しくて、誇らしくて、カッコよくて写真らしかった。

どうせ撮るなら、もうオチがわかるようなトレース作業を続けたって仕方ない。仕事で出会う綺麗な写真を否定するわけじゃないけれど、仕事でも、写真集でも写真展でも、写真が写真に出会ってるようなものが見たい。

わたし、何やってんだろう。