パンケーキ

朝食 08.4,2021

まるで人形みたいだった。髪はベリーショートになって、肌はつるんとしてた。高い鼻に長い睫毛、友達だけど違うみたい。目の前のもういない友達の形と記憶を、パズルみたいにしばらく合わせようとしたけど、何だかよくわからなくて安置室の外に出て泣いた。皆んなはそれぞれに何かを考えたり、感じたりしたんだろう。鼻を啜る音が小さな部屋に響いてた。いつも被っていた麦わら帽子がそこに忘れちゃったみたいに置いてある。明日とかに渡したいって思った。プリントした写真と手紙を置いて帰る。

地下にある安置室から外に出ると、白い光に包み込まれたみたいだった。暖かくて気持ちの良い日差し。せっかくだからお茶をしようってなって、駅前のサイゼリアに寄った。何事も無かったようにお喋りを楽しくして店をでる。電車の中はポカポカしていて、隣にいるヤッチャンと知らないどこかの街の景色をぼーっと見ながら、ヤッチャンが育ててるコンブチャのスコビーがとっても気持ち悪いって話を聞いた。一緒にいたユウヤくんと藤原さんは斜め前に座ってる。ここにあってここにないみたい。だけど穏やかな時間が流れてる。皆がいて、とてもほっとした。

帰ったら西館さんからメール。西館さんは今、会って来たって。金曜日に村美で集合するから来て下さいって伝えた。展示の準備で今は忙しそう。だけど、来たいって。

夜は変な夢を見た。元夫のお父さんとお母さんが出て来て、とても心配してた。何か役に立ちたいと私のメガネを壊して新しいメガネを新調してプレゼントするからと目の前でメガネを壊し始めた。いつも心配してる方だった。「私の事は大丈夫だから気にしないで下さい。」って伝えた。5時半にかけたアラームが鳴ったけど、結局起きるのをやめる。何だかそんな気分。しばらく朝陽の中でぼーっとした。私が信じてきたものが、どんどん壊れていく。仕事に出るまでには、まだまだ時間があるからのんびりやろう。

失ってばかりな気がする。だけど、何かがどんどん新しくなってる気もする。

蜂蜜トースト

パン 07.4,2021

昨日、まゆみちゃんから手紙が届いた。1.5€の切手が貼ってある。PARISから東京への値段。東京からPARISへも180円くらいだったように思う。海を渡って遠く彼方の場所で、今の時間も昼夜真逆だし沢山の色々が違うのに、私達の文通にかかる料金が同じって、たまたまかもだけど同じって同じ価値って、何だか嬉しくなる。

手紙には最近の事が色々と小さな文字で沢山綴ってあって、手紙を書くのが私からの手紙を読むのがとても嬉しいんだって気持ちが溢れてた。この文通が時を経て終わる日が来ても、どこかの引き出しにちゃんとしまっておこう。それで、お婆ちゃんになったら、いつかの今日のこの手紙をあげたい。封を閉じた今日を本人でさえも忘れちゃうかもしれないけど、今日に困ったり悩んだり喜んだりしてる事が瑞々しくここに記されてる。まゆみちゃんの筆跡で。

今日は埼玉の友人が安置されてる葬儀場にヤッチャンとユウヤ君と行く。2019年の1月、友人の仕事用のプロフィール写真を撮った。あの時の写真をお母さんに渡そうと思って、早く起きてプリントして、お母さんへ手紙を書く。何だか最近よく手紙を書いてる。パンを焼いて、バターと蜂蜜をたっぷりとかけて、お茶を沸かした。涙がどんどん出てくる。身体のあっちこっちで小さな爆発が起きてるみたい、思い出と哀しみが交互にやってくる。

勇気を貰ったように思う。
今日を有り難く生きるとかじゃない、死を側に感じて自分の身を安堵する事なんかでもない、そんな事じゃなくて、未来を残してくれたように思う。色々があった私にとって、彼女の死は哀しいだけじゃなかった。後悔が沢山あるから、生きたい。

味噌鍋

Journal 06.4,2021

友達が亡くなった。午後、プリントしてて、不意に最近元気かなって思い出した矢先だった。電話を切ったら、涙がどんどんと溢れて、床に転がって泣いた。このままだと哀しみに喰われちゃいそう、外に出よう。涙を拭って家を飛び出したら、雨が上がったばかりのコンクリートがひんやりしてる。通りを歩いても、歩いても、まるで地に足がついていないみたい。

いつしか彼女と疎遠になっちゃって、その理由も本当にくだらない理由だった。どうしてあの時、私は怒ったんだろう。私が怒らなかったら、彼女が辛い時に私は少しでも支えになれたかもしれなかったのに。私の最低な離婚の話なんかを聞いたら、少しだけ楽になって、時には笑ってくれたかもしれない。どうかお願いだから、失った時間は戻らなくてもいいから、少しでも助けになりたかった。なりたい。

すごくいい子だったのに。いい子過ぎると人に騙されちゃうよって、そんなにいい子にならないで怒っていいんだよって、お母さんみたいに口を酸っぱくして伝えてた。やっぱり、おかしいよ。悪い事をする人は今を飄々と生きてるのに、彼女みたいな人がどうしたら苦しんで死ななきゃいけないんだろう。世界にとっていい子は必要な筈だよ。

帰宅してもずっと慌ててる。3年前にニコちゃんが死んだ時みたい。何をしていいのかわからないし、何もする気になれないけど、何かしなきゃいけないと思って身体がじっと出来ない。とにかく夕飯を作ろう。キッチンに立ったけどわからない。前にたまちゃんに貰った、とり野菜味噌っていう鍋の素を見つける。富山の実家ではよく食べるのだそう。冷蔵庫の野菜と冷凍庫の肉や魚を、とにかく切って鍋に放り込んで、鍋の素を入れてグツグツと煮る。何となくニンニクも沢山放り込んだ。さっきからずっと胃がキュッとする。食べよう。哀しい日はとにかく食べよう。私はどんなに辛くても食べれる女だから。

ビールをあけて、何杯もお代わりした。

炒り卵と味噌汁

朝食 04.4,2021

二日酔いで遅めの朝食。
厚焼き玉子を作ろうとフライパンに卵液を入れたけど失敗して炒り卵に、昨日の残りの味噌汁、アボガドと醤油麹とオリーブオイルをあえたもの、納豆、ぬか漬け。お茶。ぬか漬けが酸っぱくて沁みます。

フリージア

Journal 03.4,2021

誰かを好きになりたいなって思う。
理由の一つは忘れたいから、理由の一つはわからない。今日は早くに起きて納品を終わらせる。それから幾つかやらなきゃいけない事を片付けてお風呂に入った。午後は人に会う約束をしてる。化粧も髪も下着も服も、誰かの為にはやってない。全部自分の為。会いたい人がいる。だけどもう二度と会えない。身支度をして家を出る。

どうしてどうしたら、どうして今にいるんだろうって思う。同じような事を12才くらいの時に考えた事があったな。どうしてを何十回、何百回とやったけど、ずっと今だった。きっとあの時は恋をしてたんだろうなって。初恋かな。隣のクラスの開成中学校に行くって言ってた斎藤くんが好きだった。私も同じ、皆んなと違う中学校に行く事になってた。好きなのに、すごく好きだけど、好きな友達とも好きな場所も全てが変わってしまう。新しい場所への期待や希望もあるけど、今あることがあっという間に消える瞬間がくる。あの時に、捨てることを捨てられることを覚えたのかな。

結婚なんてしない方がずっとずっと幸せだったな。
心は安心した様に錯覚するだけで、周りに世界に認められた様な気持ちに勘違いするだけで、結婚した方が不幸せだった。結婚の奴隷みたいになって、結婚しない不安定なままの私たちの方がずっといつもがお互いに一生懸命で楽しかったな。

夜に帰って、少し酔っ払ってる。こないだイマムが買ってきてくれたビールを飲みながら、私にへばりつく梃子を抱いて天井をずっと見た。数メートル先のそこにあるのに、空みたいに天井を長い時間見たと思う。どうして失くなったんだろう。

タケノコのバター醤油焼き

和食 01.4,2021

実家から送られてきた立派な筍。近所の友達を呼んで筍を食べる事にした。本当は筍ご飯をするよって言ってたけど、オオゼキで美味しそうなスルメイカが売ってたから、スルメイカのご飯にしちゃって、筍は糠と唐辛子で1時間くらい煮た後にバター醤油焼きにする事にした。春がいよいよ始まった感じがする。みっちゃんはお土産にケールを持ってきてくれて、イマムは美味しそうなビールを持ってきてくれた。嬉しいな。どうでもいい話をしながら夕飯を食べる。いい時間。

久しぶりにいつもとは違う夢を見た。何か困った事が瓶の奥にありそうな感じなんだけど、問題なく喉は潤してる。そんな感じの感覚の夢だった。外は曇ってる、だけど明るい朝。

夕飯
タケノコのバター醤油焼き
スルメイカとパクチーのご飯
パプリカと豚肉の豆板醤炒め
タコの和風マリネ
酢煮卵
ケールとアボガド、トマトのサラダ

アニスの台湾風煮物

エスニック 31.3,2021

今日が今月最後って知らなかった。明日から4月なんだそう。桜が気づいたら散り初めていたのはそういう事なんだ。午後にADの中西君と色見本の打ち合わせ。中西君って昔から坊主で真面目でまっすぐで。今も同じ。すごく素敵な本を作るし、その事はもう遥か彼方。ボキャブラリーを持ち合わせない私は素敵としか言葉が出てこない本を作ってる。コロナで一年ぶりに会えて、嬉しかった。あと、写真集の事をちょっと相談した。出来たら、中西君としたい。話してて思った。家を出る度に思う。世界は想像以上に平和で安心する。

帰りのバスでインスタを開いた。ライターの石塚さんが明日から4月だって事や一年を振り返った色々を記していた。インスタはあまり最近見てない。なんだかインスタっていいなって思った。結婚の話題はまぁまぁお好きにどうぞってなるけど、それ以外は見てて元気になる。人って幸せになれるんだなぁって。石塚さんはずっと前に深沢にあるスノーショベリングの中村さんが紹介してくれた。それから、お仕事を一度して、時々写真を見て貰ったり、あとはワールドさんのお仕事でご一緒した。いつも優しくて、いつも温かい女性。SPRINGっていう女性誌の開いて直ぐのところで長くコラムを書いてた。知ったのはわりと最近で、聞いた時は驚いたけど、そういう事を言わない方。フラットで優しくて。石塚さんの投稿がなんだか嬉しくなってメッセージをした。あと、近所に引っ越したから、その事もお知らせする。それで色々のメッセージをして、私の知らなかった過去の離婚の事とか、その事で辛かった話とかもちょっとだけ話してくれた。勇気が出る。離婚を後悔してるから。我慢して弱いまま、勇気がない自分でいた方がずっと良かった。こんな苦しい思いをしたくないから離婚をしない方が、現実から自分から人生を放棄した方がずっといい。離婚を選べない人がいるなら、それがいいよって言うと思う。想像を絶して、すごく苦しいから。この選択は簡単じゃない。

それに、すごく夫に会いたい。今の夫じゃない。女性に暴力を振るったり、人を騙したり蔑んだりする男じゃなくって、弱くて優しかった頃の夫に会いたい。もう会えないのは知ってるけど会いたい。あの頃の彼が好きだった。毎年4月1日は地元の大阪でライブをしてる。今日もきっと深夜バスか新幹線代を稼ぐ為にライブをしてるんだろう。聞きたくない。死んでも聞きたくない。あの声は私を欺いたり、傷めつける為に使った物だから。もし一瞬でも聞いたら、きっと体中を締め付けて窒息すると思う。

桜を見上げるのに、何度も散りそうな桜を見上げるのに、まるで今日じゃないみたい。今日はニコちゃんの三回忌。何だか時間の感覚がおかしい。3年前の今日をよく覚えてる。あの日もお酒で毎日暴れてる最中に真っ黒な顔をして中目黒での展示の会期中だった。ギャラリーの前で兄からの電話をとった。亡くなったからって言葉に「うん。」としか私からは出なかった。その後にリリーフランキーさんのマネージャーをしてた北井くんと、ナナちゃんが急に現れた気がする。それでもう俺、マネージャーやめる事にしたって。すっきりした顔をしてた。色々が終わりみたいな日だった。そうして、展示が終わった頃にニコちゃんが死んだ事と、初めて夫の事で辛かった事を一緒に展示をしてた野村さんに話したように思う。まだ私達はそんなに深い仲じゃなかったし心配させたくなかったら、ずっと隠してた。野村さんは、今直ぐにうちに逃げてきてって言ってくれた。彼氏のミッチーもいいって言ってるからって。あれから3年。すごく長かった。新婚旅行も行ったのにな。お酒も二度と呑まないって約束して元に戻ったのにな。もう二度と地獄は来ないんだって、やっと幸せになれるんだって安心した生活が一年続いたのに、誰かが夫に酒を与えて一瞬で戻した。依存症の人は自制がきかない。だから呑ませないでって言ったのに。

世界は簡単に変わっちゃう。今日は早く寝よう。明日という日がまるで別人になっててほしい。もう十分に苦しんだと思ってる。お願いだから、変わって。

また最近の私は過去に囚われてる。髪を切ろうかな。変わりたい。

アニスの台湾風煮物
鶏の手羽元
南瓜
生姜
アニス
オイスターソース
醤油

カレーとぬか漬け

カレー 30.3,2021

PMSが終わった筈なのに、寂しさが全身にまだ少し残ってる。先月は抜けたらスッキリしてたのにな。どうしてだろう。目が覚めて、ベッドで梃子をさする。気持ち良さそうにもっとやってと手を動かしてる。写真の仕事、何歳までやれるかな。50、60歳になったら今の様には働けない。ぼんやりと考える。携帯を開くと、メッセンジャーにパリのまゆみちゃんからメール。ドイツ人の記事の話が面白いから読んでって。どうして日本人女性は夫のお金に頼ろうとするのか?っていう話だった。白湯を入れて、ダイニングテーブルに座って、これからの事を考える。これからをどう生きていくか、新しい事を考える事はすごく楽しい。一年前くらい、80歳になっても写真の仕事をしたいと友人に言ってた。馬鹿だな。あの頃の私は、本当に無知で幼稚で無謀。だから、こんな事になっちゃったんだよ。なーんも考えなかったな。愛さえあれば乗り越えられるって信じてた。愛は大事だけど、愛だけでは食べれないし、愛があっても現実を変える事は出来ない。世界は私のものじゃないのに。

午前は写真を納品したり、ちょっと片付けをした。何だか色々が回ってる。占いは、オーラも守護霊も、出来れば信じたいけど、本当に大変な時に鼻をかむティッシュより役に立たなかったから信じない。だけど、目に見えない何かは感じる。世界を回してるのを全身で感じる時がある。リズムみたいにトントンと何かが運ぶように回っていく。今日はそういう日だった。そして、寂しさが横にじっと座ってた。もしかしてずっと居るつもりなのかな。

昼食は冷凍してたチキンカレーにチーズを乗せてレンジで温めて、炊きたてのご飯にかけた。ぬか漬けの古漬を薄くスライスして茶碗の端にのせる。カレーとぬか漬けって、想像以上に美味しい。

夜はみつみちゃんと近所でもんじゃを食べた。美味しいって楽しい。

カレーとぬか漬け
チキンカレー
ピザ用チーズ
ごはん
糠漬の古漬けを薄く切ったもの


麻婆豆腐

中華 27.3,2021

午前は料理家のエダさんの写真を撮りに渋谷へ行く。いつも明るくて素敵な人。それに聡明。一緒にいて楽しい人って、ホッとするな。エダさんとはもっともっと色々とお喋りしてみたい。会うたびに思う。帰宅してポストを開けると、ビビッドピンクの封筒を見つけた。マユミちゃんからだ。一ヶ月前にパリから送られた一通の手紙。一ヶ月どこにいってたんだろう。時間の間に落ちたね、なんて話てたけど、ようやく来てくれた。手紙とカードとペンを持って近所の喫茶店に行く。窓辺の陽の当たる席が空いてた。嬉しい、ひとり特等席。白ワインを頼んで何度も手紙を読んだ。いつの日か私が言った言葉が中々いいって書いてある。”ネガティブであっていい、ネガティブも抱きしめて、無理にポジティブでいる必要はない”って。マユミちゃんが元気がない時にかけた言葉なのかな。覚えてなかった。

昨日、友人に紹介して貰った方に写真を見て頂いた。正直とても落ち込んでる。多分、今の私にとってはちょっと辛かったんだろう。剥き出しな状態だから、刺激に弱い。最期の希望がまるで失くなったような気持ちになってる。元気な時なら受け入れられるような言葉も、未だ痛かった。あーあ、調子に乗ってたな。この新しい世界と私は仮縫いみたいな状態で繋がり始めたばかり。堂々と世界を歩くのはきっと早かったのかもしれない。

何度も手紙を静かに読む。手紙って本当に不思議。メールだとさっと終わってしまう言葉を何度も読み返し想像する。きちんと手の中に言葉が入るように感じる。最期の方、”あなたは遠くない未来に幸せに暮らすって、予言してる”って書いてあった。何だかな、可愛い人。人には役割がきっとあるんだろう。その人なりのやり方で世界と関わってる。まゆみちゃんはいつもこういう感じ。くすっと感じるような小さいサプライズをくれる。

私は私が言ったように、ネガティブのままでいいんだ。きっとマユミちゃんの預言が当たる日はくる。焦らない。直ぐに幸せに直ぐに元気になりたいけど、そんなに次へ次へ行こうと頑張らなくっていいんだよな。心がずっと激しくボールみたいにどこかに当たっては跳ね続けてる。疲れたな。

マユミちゃんに手紙を書いた。確か、20代前半にベルリンで買ったと思うポストカードに小さい字で、今感じてる事を丁寧に書く。今日が辛い事、手紙に救われた事、気づいたら桜が咲いていた事。2週間後のパリに、時空を超えて今日がどんな風に届くんだろう。

麻婆豆腐
豆腐 1丁
豚こま肉 粗くみじん切り
ニンニクの芽 3本
ピーマン 2個
にんにく・生姜 1片
豆板醤 小さじ2
醤油 小さじ1
ナンプラー 大さじ1
片栗粉
鶏ガラスープ カップ1
塩・胡椒
胡麻油

ホルモン丼

Journal 25.3,2021

今日も何だか料理気分じゃ無い。昼は簡単に焼きそばを作って、夜は買ってきた食材で常備菜ように、キノコのオイル煮、ブロッコリーのボイル、甘酒を作って、夕飯は大蒜の芽とホルモンの丼を作る事にした。完全にPMS突入。だけど、先月に比べたら天と地の差くらい楽。べったりと床に張り付いた感じはあるけど、全然。こんな事になる前と同じくらいか、それよりちょっと辛いくらい。チョコレートを食べながらカフェインレスの紅茶にお湯を足して何杯も飲んだ。不思議な物で生理の時に限って刺激的な物を欲する様に思う。お酒とか甘いお菓子とか、コーヒーとか。1日が長い。きっと辛いからだろう。

ジェーンスーさんのラジオで、リスナーの悩みに対して、女の生き方がNetflixやアマゾンプライムで勉強出来るからって言ってたの思い出して、Netflixでドラマを見る事にした。刺激的な描写がとにかく辛い。前は全くそんな事を感じなかったのは、きっとこれは絶対に現実に起こらないと思って見てたからだろうって。エンターテーメントとしてはもう見れない。私の全身がうづく。殴った人は殴った手がどうして自分を突き破ったのかを覚えている様に、殴られた人は殴られた皮膚が心を破裂する感覚を覚えてる。暴力だけじゃない。人を騙したり、脅かしたり、意地悪をした感覚も同じ、した方もされた方もしっかりと全身が覚えてる。映画や本は生きる糧になる素晴らしいものだと思うけど、ちょっと刺激的なストーリーは私にはあまり要らない気がする。元気になる為に見たのに何だか重たくなった。

あーあ、写真をやらなかったら、あの生活を続けていれたのに。夫の病気の症状がいい時と悪い時を、天国と地獄みたいに行ったり来たりしながら、いつもの既婚者の友人が周りにいて、夫の悪口をセリフの様にリピートする生活の中にいれた。同じ様な悩みの中で励まし合う。結婚とそれを支える環境はハッピーセット。中身なんて関係ない。貧乏でも夢が叶わなくても、もう私はいい歳だからって、これが嫁としての幸せなんだって信じてあの場所にいれた。どうして、今、ここにいるんだろう。PMSなのはわかってる。どんどんネガティブになるだけ。こういう気持ちは心の声でも何でもない、バランスが崩れてる心身が怖くて過去に退行する時になる不安そのもの。もう今日を終わりにした方がいい。PCを閉じて寝よう。

ホルモン丼
シマチョウなどホルモンミックス
ニンニクの芽
雑穀米

粕汁

和食 23.3,2021

昨晩は粕汁を作って、サミットでチラシを買ってきて簡単な夕飯にした。やっぱりPMSが始まったみたい。何もしたくない。料理を作りたいんだけど、億劫。粕汁は思った以上に美味しく出来て、柚子胡椒と一緒に食べると最高。夜は早く寝た。

昨日に引き続き、また嫌な夢を見る。どんな夢だったのかは思い出せないけど、また夫に苦しめられてる夢だった。だけど、少し寂しい気持ちにもなった。朝は悲しい気持ちで目が覚める。やっぱり、一ヶ月前のPMSと同じ。ホルモンバランスで精神的に不安定になると、過去に戻ろうとするみたい。だけど、あの過去は幸せな事ばかりじゃなかったから、ここには来るなって断られるのかな。困ったもんだ。どちらにせよ、行き場の無い気持ちが浮遊する時間となる。そうそう、これがPMSって感じ。

PMSは女性の9割が、PMDDは女性の1割の人が自覚する症状なんだとネットや本を読んで知った。イライラや急な哀しみといった、軽い鬱症状は女性の殆どは経験してる。特別心配な事でも無いし、個人差はあるけど、その他にも色々な症状のでるPMSが面倒だって事は女性の中ではもうスタンダード。だからって、ようこそとは言えないPMS。あと3日くらい続くのかな。幾つか考えていた術については、あまり意味が無いと思った。例えば、高級パックをつけるとか。悲しい気持ちの中で高級パックをつけても高揚はしない。むしろ、気持ちがアンダーな分、毛穴に栄養が入らなそうで勿体無い。

なんとなくわかった。これは仕方ないって諦めた方がいいかも。それと、とにかく寝る。何かしようと思うから、イライラしたり哀しくなるから、必要な事はやるけど、気合いなど入れることは一切お休み。早くにベッドに入ってこの世から去れば、数時間後、お肌は健やかになってる。おや、って気分が上がる。

大丈夫。PMSに襲われたって不幸になるわけじゃ無い。適当に悲しんでおけば、直ぐにまた来週には空けてる。そうしたら、また頑張ろう。

粕汁
鮭 [鱗をとる]
小松菜
玉ねぎ
ねぎ
蒟蒻
酒粕
味噌
だしパック 少し

鯖缶のトマトスパゲッティ

洋食 21.3,2021

携帯を見ると、夜中の2時を過ぎてた。梃子が雨に向かって吠えてる。こんな時間に目が覚めるのは久しぶり。しばらく梃子をぎゅっと抱きしめながら、カーテンの向こうで雨が鳴るのを見ていた。この家は本当に静か、安心する。段々と目の前といつかがシンクロする。あの長い夜に何の意味があったんだろう。キッチンには冷えた夕飯。帰ると言ってから、5時間、6時間はゆうに過ぎてる。メールをしても既読スルー。ベッドから窓辺にある時計を見るのがすごく厭だった。時間が重なっていく度に不安が募っていく終わらない夜。いつの日か、夫が帰らなくなった夜が続いたある日に時計を押入れにしまった。

少し寝坊して、7時過ぎに目が覚める。PMSはまだ来てない。むしろ今日も絶好調に楽しい。餅を焼き、厚く切った冷たいバターを乗せて、甘露醤油を垂らして食べる。山形に引っ越した編集のざおーとLINE。仕事の事を相談したり色々メッセージ。会いたいな。そんな矢先に兄とメッセージして、芋煮会の大宮くんともメッセージ。今日もとっても楽しい。

昨晩に読んだ河合隼雄さんの本の中で「生まれ変わるためには死なねばならない」っていう話があった。肉体的な死ではなく、心の死。人間は時に、きちんと死なないと次にいけない。間違って体が死んでしまう人もいる。自殺って事。それを心理士として、きちんと側で見ていてあげる、上手に心が死ねるよう。そういう感じの話だった。何だかわかるな。中途半端に生きてると生まれ変われない。いつまでもその場所でゾンビみたいに生きてしまう。だっていつだって死ぬのは怖いし、その先が見えないから死のうとは思えない。だけど、死にそうになると死んでもいいかもってなる時があって、死ねる。こんな話、誰が聞いてくれるんだろう。友達に話したらきっとまた、とち狂ったと思われるだろう。河合さんとお喋りしたいな。何だか明るい写真が撮りたい気分。ざおーと朝から不倫の話になった。山形と東京の昼顔について。あれはゾンビの成せる行為な気がする。いっぺん死んじゃえばいいのに。人生って楽しいよ、だって死ねるんだから。お腹空いたな、昼はトマトスパゲッティを作ろう。

鯖缶のトマトスパゲッティ
スパゲッティ
トマト缶
鯖缶
にんにく
春菊
みじん切りの玉ねぎ
ナンプラー

オリーブオイル

キャベツの焼餃子

中華 20.3,2021

昨晩の夕飯に作った水餃子が何だかもうちょっとで、今日はキャベツの焼餃子を作った。いつもは白菜だけど、コウケンテツさんのyoutube見てたらキャベツの焼餃子が食べたくなって今日はキャベツ。鉄のフライパンはくっついて剥がれない、お陰ですっかり失敗。久しぶりにこんなに失敗したな。いい加減にテフロンのフライパンを買おう。一本だけ持ってるんだけど、兄嫁のリーチャンが結婚した時にくれたやつ。もうテフロンは剥げちゃってるのに、前の家を出る時も何だか捨てられなかった。貰った時に嬉しかったし、あのフライパンで本当に色々な料理を作ったから。捨てないで、もう一本買おう。あのフライパンは好きだから。

今さっき地震があって、大きく揺れた。嫌だなって思いながら本棚の食器が落ちないか心配して見てた。地震が起きたって仕方ないって焦らない自分がいる。変かもしれないけど平穏。怖い事に私はきっと良くも悪くも慣れた。だけど、久々に失敗した焼餃子はちょっと悲しかったかな。地震、最近また増えたかな。

餃子はお店で食べたら3皿くらいだと思う。まぁまぁ焼いた。大皿の餃子とビールを飲みながら、今日は本を開いてみる。朝ごはんの時によく雑誌を読むけど、夕飯の時に本を読むのは初めて。アシスタントをしてる時、生活ができないから週2くらい三茶の三角地帯のONSENバーで働いてた。毎日ママが変わるスタイルのバー。東京ピストルの草薙さんが経営をしてる。なんでもやっていい。ご飯をだしたければ、勝手に好きなものを作っていいし、営業スタイルも自由。強いて言えば、時々、草薙さんから夜中に連絡があって「今から行くね。」って、酔っ払い達を沢山連れてくるのが面倒だったくらい。そもそも、私は接客が苦手だったから好きな客しか入れなかった。そうしたら、一度は酔っ払って入ってきたサラリーマンに千円を投げつけられた事があって、かと思えばキャロットタワーで劇終わりの有名な俳優が遊びに来る事もあって、朝までとはいかないけど、楽しく夜が更けるまで遊んだ。そこで、今は友達となった男が、5席しかない店の片隅でいつも本を広げてビールを呑むのが不思議で、嘘でしょ〜って見てた。だけど、ご飯を食べながらビールを呑みながら読書、出来ちゃった。想像以上に楽しい。失敗した餃子への後ろめたさなんてって一瞬で消えて、なんなら麦酒はおかわりしたいくらい。こーんな楽しみってあったのか。何だかちょっといい大人になった気分。

予定だと今日あたりにPMSが来るはず。カレンダーにはPMS襲来と黄色でしっかりと警告されてる。おかしいな、うんともすんとも無い。いつ襲われてもいいようにスタンバイはOK、ベッドの横には指南書が準備されてる。

負けないよ。トラウマに襲われたって負けない。何度襲われたって、その度に襲われない術をあちこちから掻き集めてやる。人間ってのは知恵のある生き物だからね。フライパン買いに行こう。

キャベツの焼餃子
キャベツ 細かく切る
ミンチが大きめの豚の挽肉
ニラ 微塵切り
ネギ 微塵切り

鶏ガラスープの素
ごま油 タネに入れるようと、最後に回しかけるよう
餃子の皮
餃子を焼く時用小麦粉を溶いた水

キャベツと豚肉の水餃子と黒酢のスープ

Journal 20.3,2021

” 離婚して良かった。”
蔦屋まで歩いている時だった。

前の家から近くてよく通ってた代官山蔦屋。あれから怖くて行けなかった。ゆっくりと本が読めて、料理本が洋書も含めてとにかく沢山ある。都内でいい本屋さんはきっと沢山あるけど、これだけ私が読みたい本が揃っていて、座って読めるのはここだけ。行きたかったけど行けない。もしかしたら、もう一生行けないかも。あんなに気に入ってたのに。池尻大橋や中目黒が正直怖い。風がぴりっとしていて、背中がぞわぞわしてしまう。トラウマが離れるまで、あと何年かかるんだろう。そう思ってた。大坂上のバス停を降りて、歩き始めて5分も経たなかったと思う。よく歩いていた通りを同じ様に蔦屋へ向かって歩く。

コロナで仕事が前より減って、体調を崩して仕事を少しお休みして、写真ってものから少し離れたのが良かった。1年ぶりにじっくりゆっくりと自分の撮って来た写真を見る時間が出来て、人にゆっくりと見てもらう時間を貰って、私の撮った写真が見えてくる。どうしてこうやって撮ったのか、どうしてこの時にここでヤメちゃったのか、何でこの色にしたのか。自分の事なのに他人事のように気づいた何かに驚いた。あの場所にいたら見えなかった。とにかく撮りまくる時間しか無かったし、自分の撮ったものと向き合う時間なんて全く用意されてない毎日。ダメな夫だから私がやらなきゃって。妻である事に必死だった。写真の時間を犠牲にしてる事もどこかで気づいてたかな。家族ってそういうもんじゃ無いのに。一緒に食事をして、一緒に暮らして、家族である事を楽しむのが、私は家族だと思う。頑張るものでも必死に支え合うものでも無くって、今を一緒に楽しむ為の団体。腹もたつし考え方も性格も違うから喧嘩もするけど、とにかく一緒にいて楽しい。コロナが終わったら、私の育った家族みーんなでご飯する日を想像するだけでにやけてくる。その日は絶対に腹が割れるのはもう決定。そうゆう団体活動に愛を感じてる、家族だなって。

夫が酒に溺れるのと同じ。私は妻である事に溺れてた。一緒にいたい、夫を愛してる。それが答えだと信じて気付こうとしなかったな。嗚呼おぞましい。あの時の私に言ってやりたい。「残念だけど、欲望に負けてるよ。とにかくまぁ耐えてるし、その根性だけはものすごいと思うけど、自分の人生から逃げちゃってる。目の前から手を離して、いっぺん背後の暗闇に下落して下落して、底に着いたら頭をかち割っておいで。」ってね。だけど、結局のところ、底に着いてグシャっと全ては飛び散ったかな。右手にカメラ、左手に梃子。私がぎゅっと抱えていたのは2つだけ。家も仕事も友達も家族もあの世界にあったものは飛び散って消えた。

兄のように慕ってる雑誌の編集長をやってる栗さんに一度目に大暴れした時と、その一年後にまた始まった事を相談をした。その時に、「よーよは、せっかく起動に乗って来てるのに、いい写真が撮れなくなるよ。」って。何だか今その意味がしっかりとわかる。どんな事があっても根性で乗り越えられるって思ってたけど、違う。あの場所にいたら、夫といれたけど、私はどんどん写真が見えなくなってた。見えなくなればなる程に見失っていく自分。自分でいる以上、自分を失くしたら苦しくなるのは当たり前。何だかな、こう来たかーって。大どんでん返し。私は写真が好き。それが全ての答えとなった。だけど、何だかようやく生きてるって感じがする。今日に不幸を選ぶのも、不満を言う口を止められなくなるのも自分。選んだ相手のせいじゃ無い。誰かに何かされたからでも無い。大雨みたいにある日突然に誰しもにやってくるようなもの。答えはそんな所には無くて、人生っていうのは想像を絶してる場所にちゃんとある。それに、落ちたら、とことん掘れっていう言葉があるけど、もうこれ以上は無理って思ってた場所よりずっとずっと今は深い所みたい。そして、何だか知らないこの場所が楽しい。よく自分でもわからないけど、そう気づいたら離婚して良かったって想いが空から降って来た。

すごく久しぶりの蔦屋。雑誌や本をじっくり読んで、懐かしい時間にどっぷり浸かった。トラウマは一向にやってこないし、すっかり忘れて読書にふける。最高だな。本って本当に素晴らしいよ。料理本も雑誌もどうしたらこんなに楽しい作りになってるんだろう。一気に気分が飛び抜けそう。何なのこの感じ。楽しくて仕方ない。本を作ってる人は偉い。どうかヤメないで、私のような人が路頭に迷うから一生続けて。不思議なもので、こういうウキウキって子供の時のまま、きちんと健在してる。ページを開く度にワクワクして、嬉しくて、楽しすぎてゆらゆらしてくる、もうゼリーに飛び込んでしまいそう!!久しぶりに竜宮城に戻った浦島太郎みたい。地上は狭くて息苦しくてバイオレンスでとてつもなく苦しかった。竜宮城、ただいま。写真、ありがとう。あなたのお陰。離婚して本当に本当に良かった。

よく嫌な人にも感謝するといいとか、ごちゃごちゃとした事を聞くけど、最低な事をした奴には感謝なんぞ出来ない。だけど、今が嬉しいとしたら、今日にありがとうかな。あと、代官山蔦屋と本を作ってる人に感謝。

キャベツと豚肉の水餃子と黒酢のスープ
[キャベツと豚肉の水餃子]
キャベツ みじん切り
豚ひき肉
生姜 みじん切り
餃子の皮
ごま油
塩・胡椒
[黒酢のスープ]
春菊 4当分くらいカット
えのき 2cmくらいにカット
黒酢 カップ1/2
鶏ガラスープ 大さじ1
片栗粉 大さじ1
水 カップ 3くらい

キムチ鍋とひじきご飯

エスニック 17.3,2021

今日は久しぶりに営業に行った。
コロナになってから、3、4本続けてた連載は全て打ち切りになって、定期的に撮ってた媒体もストップ。仕事は半分以上失くなった。コロナだから仕方無いって思ってたけど、何だかちょっと違う気もしてきた。この1年で担当者が辞めたり、移動したりする事も多くあったように思う。だけど、そのせいでも無い気がしてる。前に師匠が「どうしてこんなに自分はいい音楽の写真を撮ってるのに、自分よりずっと下手くそな人がそれを撮ってるんだろう。自分ならもっといいのが撮れるのに」っていう話をADの人と話してたのを聞いた事があった。当時は何を言っちゃってるんだよって思ったけど、最近同じ事を思った。料理が好きだから、料理が好きじゃない人よりずっとずっといい写真が撮れる自信があるし、どうしてこの料理を見てない写真が選ばれてるんだろう。どうかしてるよって。料理を見てる人と、見てない人と、すぐにわかる。ファッション的に撮ろうとする人も多い。料理を見てって思う。雰囲気を撮るのはいいけど、料理は食べる物だから。食べる雰囲気を撮らないと。偉そうにいいたく無いけど、好きだからそう思っちゃう。

編集の方と話してて、見えてくる事があった。料理写真を始めてから数年。コロナ前はとにかく忙しくて来る日も来る日も料理を撮りまくる毎日だった。それがもうゴールな気がしてた。今までの写真を見返すと、よく撮れてるのもあるし、まだまだ素人っぽいのも沢山あった。少し世界が広くなったように見える。料理写真はこれからなんだって。

人に写真を見せるって本当にいい。見せないとわからないし、見せて初めて写真になっていく気がしてる。何だか今日の私は偉そうだな。何なんだろう。会う人や起こる出来事でどんどん気持ちよく回転していける。夜は近所のみっちゃんと、三茶に住んでる編集の金さんが遊びに来てくれた。三人でキムチ鍋。キムチは先週に漬けた物を全部使った。

夕飯
キムチ鍋
ゆりねとひじきのご飯
カブとピンクグレープフルーツのサラダ
カボチャと手羽先のアニスの煮物
みっちゃんのお土産のジーマミ豆腐、イカ焼き、おやつ
金さんのお土産の大量のビール

もやしご飯

エスニック 16.3,2021

編集の山若くんが打ち合わせとランチをしに家に来た。残り物のチキンカレーと、豆もやしご飯、先週に漬けたキムチ、スペアリブと大根の花椒煮、ぬか漬け、大根の皮と人参の金平。家にあるもので準備した。山若くんはヴィロンのパンを買ってきてくれて、偶然にも私の好物、パンオショコラが入ってた。嬉しい。

ご飯を食べて珈琲を入れた。本の話や、今進めてるマッチングアプリの話をする。出版の事をちゃんと知った方がいいと思って流通の話を教えてもらった。出版社に就職すると、新入社員は本屋での研修があるんだそう。そこで、本がどう売られていくかっていうのを現場で見る。その時に感じた事を教えてくれた。取次っていう役目の人から本が本屋に送られてきて、そのダンボールを開けて、コーナーに置いていく。どさっと来て、本棚に置いていく。とにかく忙しいから、その本の中身を見る時間も無いし、その本がどんな人が書いてるのかもわからない。どさっと来て、どんどん置かれてゆく本は、本当にその場所でお客さんに出会えるかわからない。残念な事だと思うって。面白いな。初めて知った。

それから、どんな本にしようって本棚にある本を触りながら、紙の事や、お互いに思ってる事を話す。私はここ数日に考えてた事を言った。アートな本にしたくない、今まで話してた様な写真の間に文があるような本は何だか違くて、もしかしたらエッセーの様な形でいいんじゃないかって、写真を見せたいし、写真集が作りたかったけど、この本には合わない気がしてる。写真はそんなに要らないかも。それくらいの気持ちでいいのかもって。うーん、難しいって言った。とは言ったって、やっぱり写真を見せたい気持ちがどこかにあるから。

「エッセーいいじゃん!!!」ニヤニヤして嬉しそうに山若くんが言った。実はエッセーがいいんじゃないかって思ってたんだよ、って。写真は数枚だけ、本の最初か最後とかにまとめて。裁ち落としじゃなくって、ちゃんとエッセーと同じテンションになるよう余白を入れて見せる感じがいいと思う。イメージが湧いたみたいで、メモ帳とペンを取って、スラスラ何かを描き始めた。楽しそうだな。こういう時間がいいなって思う。やっぱり、楽しい時間が好き。

次にマッチングの話をする。もうどうにもこうにも、自分の素性を明かさずに誰かと知り合うって難しい。それに、もう一つのアプリで素性を明かして始めた事を話した。「そもそも、出会えないよ。いい人には。」山若くんが言った言葉に驚く。だって、私が自分の世界を失くして、私を知らない誰かと出会って、自分の持ってる世界じゃない場所で短くてもいいから恋に落ちて欲しいっていうのが企画の希望なのに、出会えない?何だか、わかった気がした。自分を隠して装って誰かと会っても、お互いにそんな事をやっても出会えるわけが無い。それをどんどん壊していってとの事。どうせ一生会わないんだしさ、気持ち悪い事言われたり、変な人がいたらどんどん、嫌だって言っていこう。たいがい、いい人なんてそこにはいないんだから。アプリへの偏見じゃなくって、自分にとってのいい人っていう意味だと思う。自分をよく見せたいより、相手を知りたい、そういう勇気が新しい世界を作る。そういう事を言ってる気がした。それにしたって、私の携帯を渡してからもう2時間は経ってる。ソファーに座って、何の駄菓子が好き?とか、おすすめのつまみを教えて!とかメッセージのネタを聞きながら、楽しそうに沢山の男とやりとりしてた。山若くんが帰ったのは18時過ぎ。疲れたー!って言ってた。そりゃそうだよ。ビールを飲みながら、バトンタッチしたメッセージを続けたけど、ビールを飲み終わる頃には面倒になって止めた。

明るい毎日が続いてる。友達が楽しい事を運んで来てくれる様に思う。私が明るくなるだけじゃない。恋が始まりそうでワクワクしてる友達がいたり、ずっと音楽を頑張ってた子がビッグカンパニーの仕事をゲットしたり、嬉しいニュースも入ってくる。心の裏側に黒い物がまだ隠れてるけど、私は明るく行こうと思う。

もやしご飯

豆もやし
鶏ガラスープの元

もやしご飯のタレ
にんにく 1片
醤油 大さじ2
砂糖 大さじ1
すりごま 小さじ1
ごま油 小さじ1

チキンカレー

Journal 14.3,2021

昼に成田さんとリリさんが家に来て、みんなでカレーを食べた。りりさんがお土産に変わった色のチューリップを買って来てくれて、成田さんはホワイトデーだからって、とらやの苺羊羹を買ってきてくれた。たいがい、恋の話をしてたように思う。二人は私よりずっとずっと若くて、これからきっと沢山恋愛をするんだろうなって想像したら、何だか嬉しくなった。私は大人になるまで、社会にあまり属さないで遊んでばかりいたし、仕事より恋愛の方が大事だと思ってたから、恋愛はそこそこ多い方な気がしてる。いつだって誰かが大好きだった。どうしても今すぐに会いたくって、夜中に会いに行ってしまったり、その人が気になって気になって仕方なくって何も手がつかないとか、四六時中、私の細胞の全てが大好きな人に犯される。結局のところ、あの経験が何に活かされているのか全くわからないけど、果てしなく酸っぱくてどうにも出来ない淡い感情は誰かを想ってるから見える。よくわからない場所に思い切りにダイブしてしまう勇気は、その衝動はイかれてるって思うけど、誰かを想う事は、恋愛をする事は楽しい。

昨日、どうして日本人はもう愛していないのに、不倫もしてるのに、離婚しない夫婦が多いの?って、台湾の子が口を揃えて言ってた。私は不倫もした事が無いし、夫を嫌いになって別れたわけじゃないから、その人達の心はわからないけど、何だか何でも、楽しみたいって思った。気持ちよく生きたい。きっと色々はどんどん失くなっていく、だけど、代わりに新しい物もどんどん入ってくる。

チキンカレー
アボガドとピクルスのサラダ
ブロッコリーと味噌マヨ
先週漬けた白菜キムチ

台湾の麺線

外の食事 13.3,2021

午後にダニエルさんと吉祥寺のブックスオブスキュラで待ち合わせして、買ってくれたプリントを渡した。ダニエルさんは前に会った時と何だかイメージがちょっと変わってた。今日は筑波から車で来たんだそう。5月に展示をやるって言ってた。楽しみだな。10分くらい色々とお喋りして店を出る。雨がザーザー降ってる吉祥寺公園を抜けて、西荻窪へ行った。今日はハルさんとハルさんのBFの料理上手なジョディーがご飯を作ってくれる。あと、台湾にもうすぐ帰っちゃうリンちゃんも一緒。献立は、白ゴーヤとパイナップルとチキンのスープ、寒豆腐の煮物、台湾の屋台で売ってる唐揚げ、カラスミの焼いたもの、汁なし麺線。ジョディーが淡々と料理を作る。ハルさんは麺線が得意だって。調味料がずらりと並んで、鍋や調理器具が好きな場所に収まってるキッチン。とてもいい感じ。

リンちゃんは占い師に台湾に帰ったらBFが出来るって言われたんだそう。ちょっと照れながら嬉しそうに言ってた。可愛い人。初めて台湾に行く時、ハルさんに色々と教えて貰ったのが3年前かな。あれから2度、別れた夫と台湾に行った。リンちゃんは、写真をやってて将来を迷ってたから、アシスタントしてみる?って誘った事がある。それから、何度かお茶をして、悩んでる事を聞いた。私も同じ年くらいの時、30才目前の時に写真がやりたいけど世界が怖くてどうしていいのかわからなくて、だけど周りはもうずっとずっと違う世界になっちゃってて、よくわからないままに生きたくない、だけど体が動かない毎日が続いてた。沢山お酒を呑んで、やみくもに遊んで、夜中の何時かわからないいつかに何も写ってない写真を沢山撮った。カメラは何台壊しちゃったんだろう。だから、何だかリンちゃんの役に立ちたかった。

今日できっとリンちゃんと最期かな。東京に来る時はうちに泊まってねって言った。楽しかったな。今日は本当に楽しかった。好きな人と好きな時間を過ごせたなって。私達は同じ世界に生きてるのに、なんで私はあんな地獄みたいな場所でずっとずっと苦しんでたんだろう。同じ世界なのに。

なんか悪い事とか、嫌な話とか、怖いとか、わかってるのに見過ごしてしまう何かとか、そういうのが嫌いだから、彼といて苦しかったんだなって思ったら、すーっとした。

ご飯、とっても美味しかったな。今日ここにいる意味が何だかわかった。

トマトとシャケのペンネ

洋食 12.3,2021

気分がいい。朝から近所の喫茶店でトーストをかじる。隣の夫婦がうるさい。特に男の方がお喋りで、喫茶店の点数付けを永遠に話してる。お喋りな男って本当に嫌い。

視界が開けたら、色々と頭が整理されてきてる。地面から離れなかった足がひょいっと上がった。あれもこれも、やってみよう。写真集の事で映像の大場さんとメッセージしてた。大場さんも写真集を作ってる。なんだかんだとメッセージをやりとりしてて、また視界が開けてくる。わかる。話がわかるな。私が悩んでる事もわかる。面白い人、大場さん。喋るようになって直ぐにこの人は好きだって思った。

新しい友達ができると、新しい世界が見えるから嬉しい。大場さんは友達は作らない主義だとか何だとか言ってたけど、私はもう友達だと思ってる。

昼食

和食 11.3,2021

夜中に姉から電話。死ぬほど笑った。
色々な話をする。いい事も悪い事も人の事も私達家族の事も、色々。最高で笑いすぎて顔が破れちゃうかと思った。久しぶりに夜更かししたけど、とにかく笑いまくった。姉、元気になって良かった。

結局の所、人間の中には人間が一人しか入れない、だから自分っていう人の事しかわからない。誰かの事を知りたくても知れないし、わかりたくてもわかれない。誰かがこの中に入ってくれたらいいのだけど、そうもいかないみたい。だから、自分っていう人が世界で一番可愛いし、自分っていう人が世界で一番苦しくなる。そういう作りになってるから仕方ない。残念だけど、誰かの苦しみはわかりっこない。

何だか色々な話をしてて、人間っていうのについて考えた。姉が言う。苦しそうにしてるのはアテンションだからさ。

確かに、苦しいよって、ハッキリ叫ぶ方が潔いし、もうその時点で乗り越えてる気がする。だけど、結局どうでもいいってなった。だってわからないから。困ってるなら助けるけど、苦しいって言えない人は救えないし、苦しいをもて遊んでる人はどうぞ、そのまま道端で遊んでって。

長い時間、色々と話して、散々笑いこけた後に、 死ぬ話になった。

どうせ死ぬから、死んじゃうからさ。下らない事が頭をよぎっても、そんな時間は要らないんだよね。私はもう生きる希望が無いって話をした。姉も希望は無いって言ってた。どんな姉妹だよってまた大笑い。だけど、強いて何かしたいと言えば、なんだかんだと生きちゃってるし、なんか見えない物が見えるようになって、今までは気づかなかった事に気づいたりして、まるで幽霊が見えるみたいな奇妙な話だけど、何だかこの経験って、誰かを救える事になりそうな気がしてるってなった。したい事があるとすれば、きっとそれくらい。満場一致で話は終わった。

姉は、新しい子のレッスンを始めたんだそう。彼女は26才でシングル。子供が二人。生活も生きる事も苦しいんだそう。だから、ピアノやったらって勧めた。少しでも何か生きる糧が出来るかもよって。勿論、お金は要らないから、通ってみたらって。

昼食
甘い厚焼き卵
糠漬けと古漬け
大根の皮と人参の金平
野菜雑炊の梅干し煮
お茶

3月10日

Journal 10.3,2021

RiCEの撮影。楽しかった。
映像の大場さんも来て、ちょっと大人数の現場だったけど、そういうのも楽しい。帰ったのは21時前だった。

何だか、立て続けに仕事がキャンセルになったり、何だか上手くいかない事が続いた。こんだけ散々な目にあってようやく前向きになれた所に、私って本当になんだよー!って思ったけど、気にしない。気にしたって仕方ない。だけど、代わりにちょっと嬉しい事があった。撮影が終わると、色々な友達や知り合いから、たわいもないメールが沢山入ってた。たまたまだと思うけど、何だか嬉しい。

大場さんと撮影の合間に映像の話をした。「とにかく、写真もだけど、我流すぎて、映像の方に私が作ったもの見せたら、なんだこりゃーって言われちゃいそうです。本当に無茶苦茶で、楽しいけど技術的な事がわかりません。」笑いながら言うと、「技術とかは結構どうでも良くて、我流で形にしていった方がいいですよ!」大場さんが言った。何だか、納得。昔に飲食店を撮ってる友達がいて、湯気をフォトショップでつけるって聞いて、嫌だなぁって思った。写真は絵みたいなものだから、どうにだって嘘もつけるし、別に忠実に現実に近くなくてもいい。だけど、湯気が美味しいとは限らないし、作りたてがベストショットとも全然思わない。夕方に飲む冷たい味噌汁って美味しいし、鍋に残ってる冷たいカレーだって最高。ただ、時間が過ぎてだれてしまった野菜は不憫だし、伸びてスープを吸ってしまった麺も無愛想で申し訳ない気持ちになる。きっと映像も同じでいいのかも。我流で形にしていこう。下手くそだけど、下手くそが味になったらいいかもね。

青菜と柚子胡椒の焼きそば

中華 09.3,2021

姉の鬱が酷い。
本人は気づいてない。自分はプチ鬱だと言ってたけど、完全に鬱状態だと思う。病院で鬱を診断されて、鬱の本を読んだり色々を知る事になって、鬱の人と接しても「鬱なんだ、可哀想だね。大変だね。」っていう風にはならなくなった。今まで持ってた印象とは全然変わった。寧ろ、身の回りに鬱症状だと思う人が沢山いる事に気づいた。だけど、私も含めてだけど鬱は風邪の様にいつしか自然に治る。人それぞれの症状だけど、定期的に鬱っぽくなる子を思い出してみると、例えるなら左利きみたいに、ただの身体の癖の様にも思う。それが何かの歪みで深い所まで行く事もきっとある。もしくは、私や姉の様に強烈なストレスが短期間でかかった時に起こる鬱。どちらにせよ、風邪と同じ。身体からのSOSみたいに、熱を出して身体を冷やそうとするみたいに、思考過ぎる身体を全力で止めてあげる。止まってしまうのは生きる為だと思う。毎日のその先、道端にそっと置いてあるみたいなのが鬱なんじゃないかな。誰でも人である限り、思考して感じる限りなる気がする。よく真面目で几帳面な人がなりやすいと言われる理由もわかる。思考する自分から寄り道出来ない人。回転をバラしてあげればきっと抜けられる。

だけど、姉はよく生きてると思う程に苦労をしてるし、頑張ったと思う。強いし、決して逃げたりしなかった。こんなに苦労しても腐らない人はまずいないと思う。ちっちゃいって言ったら失礼だけど、些細な悩みで腐ってる人なんて山ほどいるのに。だけど、別に人生、腐ったっていいとも思う。自由だから。選べるから。その代わり、私に愚痴らないでねって。愚痴は悪臭だから厭。いい香りのする人といたいから。

美味しい物を食べよう。美味しい物を食べてたら、美味しい香りがしてくる。育ちや教養、持ってる物が全てじゃない。だけど、自分を腐らせるような人は不味くなるに決まってる。

病気は恥ずかしい事では無いし、生きてるから病気になる。自然な事。それよりも、腐らない事の方がずっと大事に思うな。

3月7日

Journal 07.3,2021

朝から何だか胃炎。
天気もあんまりだし、しばらくベッドで過ごしてから仕事を始めた。昼は梅干しと昆布出汁に卵を落としたおかゆにしよう。作業を始める、何だか眠たい。梃子と一緒にベッドに潜った。1時間くらい寝たのかな。夢でどこかの部屋にいる。いつもなら、彼にまた酷い事をされたと怒ったり悲しんだりしてるのだけど、今日は私は彼とはもう別々だった。夢の中で私が一人になれたのは初めて。目が覚めて、なんだかすごく気分が良くて、横にいる梃子を抱きしめる。ようやく私は現実を理解し始めてる。夜もおかゆにした。

ベッドで開いたインスタで、美容家の神埼恵さんがインスタライブをやってた。バツイチで子供が3人。今は再婚してる。綺麗な人だな。これで45歳だなんて信じられない。ぼーっと見ながら、何だか思った。この世の中は苦しんでる人がきっと沢山いる。だけど乗り越えられるんだよな。この人がここにいるのは乗り越えたからで、そうやって綺麗になったんだろうなぁ。世界って面白い場所かもしれない。

神埼恵さんの雑誌のインタビューでいいなって思った話があった。読者からの悩み相談で、「悪い彼と別れることが出来ません。どうしたらいいですか?」っていう悩みに「この世には悪い男っていうのがいるけど、あなたの時間が無駄になるからさっさと退散しましょう!」みたいな回答だった。潔い回答に、ああ、この人は経験済みだなって思った。酸いも甘いも人生。綺麗な女は違う。姉から「やってみたけど、やっぱりマッチングアプリ気持ち悪くて無理!」とLINEが入ってた。そうだよ、気持ち悪いのは最初からわかってる。私だって毎回気持ち悪いと思ってアプリを立ち上げてる。だけど、どんな事でも初めては違和感の連続だし、直ぐにいい気分になんてなれなくて当たり前だと思う。マスクと同じ、直ぐに慣れるし、目的はマスクをつける事じゃない。そうわかったら、何とか気持ちとの折り合いもつく。いつだってここから逃げたいと思ってやるから怖くなるだけで、行きたいって思えば、きっと前に進める。

発酵白菜と塩豚の鍋

Journal 06.3,2021

サミットでビールを買って帰った。
冷蔵庫を開けるけど、なんだかな。とりあえずお風呂。昨日茹でたブロッコリーをマヨネーズにつけて、かじりながら冷蔵庫を眺める。先週に常温で漬けておいた発酵白菜。少し黄身がかかっていい色してる。一口食べてみると、最高に酸っぱい!今日は鍋だな。何日か塩漬けにしておいた塩豚が冷蔵庫の奥にある。一緒に発酵鍋にしよう。ビールを飲みながら、鉄鍋に塩豚を放置。一時間くらい煮込みながら、メールをする。2本目は酎ハイ。水が減ったところで、発酵白菜とその汁を鍋に入れる。あー勿体無いって思いながら入れた。本当はそのまま全部食べてしまいたい。今はちょっと酎ハイを飲みたいから、グツグツさせておく。もう少ししたら春雨を入れて、美味しい煮汁を吸わせよう。

3月5日

Journal 05.3,2021

午後から市川で撮影。楽しかったな。
本当に写真があって良かった。写真は楽しい。それに写真の仕事で会う人も、仕事も。何だかとても穏やかになる。

姉から今朝LINEが入ってた。一昨日の夜中に離婚を後悔してる事を吐露した。「まだ彼の事、想ってるんだ。だけどリレーションシップがなかったよね。大事な事だよ。」姉からの返答。わかってる。私もそう思う。

今、まだ彼を想ってるのか、ただ今が苦しいから過去に戻りたくなるのか、正直どっちなのかわからない。企画で始めたマッチングでさえ、何だか後ろめたい気持ちになってしまう。もう誰とどうなろうが自由なのに。

姉は彼が結婚式直前に気分で会社を辞めてきた事を嫌がっていた。私は仕事なんて重要じゃないよって伝えたけど、姉が嫌がってたのはそういう事じゃない。今になってわかる。家族の約束を平気で破るのも、嘘をつくのも、夜中飲み歩くのも、定職につかないのもそう。他にも沢山沢山あった。地方ツアーだという旅行も赤にならなきゃいい方だと言ってた。飲み友達に貰ったお金で隠れて作った会社や店の事も。保健所に通さない飲食店をやってるのもそう。家出してからは、CEOと名乗ってると聞いたけど所得税だって払った事がない。どうやったらCEOなんて言えるんだろう。とにかく夫婦で一緒に幸せになる話をしたかった。何度お願いしたんだろう。PMSからすっぽり抜けた私は、姉の一言でスルスルとまた色々がわかってくる。リレーションシップか。どんなに信じても、どんなに希望を持っても、そんな物は結局意味を成さなかったって事。

記憶を勝手に書き換えようとする私がいる。良く無いな。この事はきちんと清書してでも取っておこう。こないだ春名さんも言ってくれた。「私は覚えてるよ。」あの言葉も心にとても響いた。真剣に話を聞いてくれた人達が、今、私にくれる言葉はいい。