残り物のグラタンライス

洋食 21.12,2020

南瓜の煮物と、米ナスを焼いたもの、こないだ作って置いたミートソース、実家から沢山もらったチェダーチーズを冷たいご飯の上に乗せて、オーブンへ。残り物のグラタンライス。勝手に命名。ジンジャーエールをごくごく飲みながら、頬張る。

新しい年を目の前にして、いい予感がしてる。だけど、何かに後ろ髪を引かれてるような気持ちがどこかにある。後ろを振り向くと、それがどこかにさっと隠れるように。

しばらく一人で過ごそうと思った。クリスマスも忘年会も無し、年末も一人でいよう。今がとても大事な気がしてる。寂しいから友達とパーっとじゃなくて、言葉に出来ない時間を大切にしたい。そのうちに、きっと消えてしまうから。苦しいとか、悲しいとか、寂しいとか、そういう気持ちは決して悪い気持ちじゃない。きっと来週に生理が来たら、また過去に帰ってめそめそが始まるだろう。だけど、きっといい。そうやって少しずつ、少しずつ、ひとりで進みたい。

それに、もし一人じゃなかったら、グラタンライスなんてへんてこな料理作らない。

きっとこれが最期、ここから逃げたくない。

キムチチゲ丼

エスニック, 朝食 20.12,2020

Youtubeで韓国人が残ったキムチチゲを翌朝に冷たいまま、ご飯にかけると最高だよね!っていうのを見て、どうしても頭の中から離れなくって起きて直ぐにキッチンへ直行。熱々の炊きたてのご飯にたっぷりとキムチチゲを乗せる。嗚呼、至福。気づいたら2杯は軽くおかわり。

こないだ現場にカメラを持っていくのを忘れそうになった。家を出る時にカバンと財布を持って出ようとして、ハッ!として慌てて機材置き場から機材を引っ張り出した。そういえば、昨日も。カメラを忘れて人に迷惑をかけたら駄目だけど、機材だってとても大事だけど、私さえ忘れなければ何とかなる。そんな気がして嬉しかった。

力みたくない。自然体でいたい。
偉いとか、カッコイイとか、すごいとか、稼いでるとか、そういう事を気にしたくない。そういうのを誰かに見ると、近頃はどっと苦手になる。だけど、たぶん、仕事をする上でそういう事を気にする必要があったから気にしてた。だけど、なんかもう必要ない。もう、私は本当に疲れちゃったから、何も余計な事は、仕事でもそうじゃなくても、なんでも本当に要らない。

夜に中目黒のADIでメトロの編集チームと、フォトグラファーの野呂さんと四人で食事をした。編集長の野中さんが「編集、好きでやったんじゃなくって、気づいたらここまで来てただけなんです。」って。朝から晩までとにかく編集をしてる彼女の口から出た言葉が余りに意外で、より一層に好きになった。20代で業界に入って、ただただ目の前の事に無我夢中になって走り続ける事が出来たってすごい。誘惑だらけの若い時に、私ならそんな決断を出来ない。

ずっと大好きな写真を一番にやるのが怖くて、寄り道ばかりしてきた私を変えるきっかけとなったのは、きっと彼の酒。ちょっと荒療法だったけれど、あんな事がない限り、私は好きから逃げ続けただろう。だって好きを失うのは怖いから。だけど、逃げるのをやめて気づいたのは、怖くないって事。やればやる程に、それは自分の一部になっていく。

本当はやりたかった、とか。本当はそうじゃなかった、とか。世界に納得が言ってないのは、自分だけ。世界はいつだって上手に回ってる。恐いなら、恐いからこそ、やってみたらいいと思う。だって、全然怖く無いから。

とにかく走ってみると、気持ちよく思いっきりに走ってみると、必ずどこかに着く。

朝食

朝食 19.12,2020

誰かに「よしみちゃんは、本当に面倒見がいいよね。いつも頑張ってるよね。」って言われる事が沢山あった。本当にそうなのかな。本当にそうだったのかな。私、末っ子だし、別にそんなに面倒見もよく無いよ。

今、自分の時間の中にどっぷり浸かってみると、私の彼に費やす時間は余りに多過ぎた事に気づく。どうして、あんなに頑張ってたんだろう。

私の時間って、一体どこに行っちゃったんだろう。

最近ハマってる、昆布の佃煮
ごま油
醤油
ナンプラー
昆布

キムチチゲ

Journal 18.12,2020
キムチチゲ
アサリ
キムチ
豆腐
玉ねぎ(スープに甘みを出す)
ねぎ
さつま揚げ
にんにく 2片 すりおろし
ごま油

鶏のスープ
味噌

鍋にごま油を多めにひいて、キムチを炒める。(旨味を出すため。豚肉有りの時もこのタイミング)野菜(にんにくも)を入れて、しばらく蒸し焼きにして、あさり、キムチの残り汁、鳥のスープ、さつま揚げ、豆腐を入れて煮る。火が通ったら、味噌でほんのり味付けをして出来上がり。

食卓とラナンキュラス

Journal 18.12,2020

夜中の1時に目が覚めた。
最近は夜が早く来るから、寝る時間も早くなった。陽が暮れるとお風呂に入って早々に寝る準備に入る。ふかふかの真っ白のベッドに、梃子とお気に入りのお茶と一緒に飛び込む。たぶん8時過ぎには寝てたのかな。

心も身体も大変だった時期、フジモンがよく私に言った言葉。「よしみちゃん、寝よう!今日は、まず寝よう!」彼女の言葉に何度救われたんだろう。本当のところ、実際にはベッドに入っても中々寝れない。目をつぶれば悪夢がやってくる。だけど、横になってるだけでいい。心はダメでも、身体が休んでくれると、そのうちに心も良くなってくる。人間の身体って、良く出来てる。

夢の中で、すごく久しぶりに彼に会った。
昔みたいに、酷い事をした時みたいに、私に必死に謝って甘えてきた。今、思うと本当に3歳くらいの子供がお母さんに強請るみたい。

私の中で、もう終われた。きっと、もう本当に良くなったんだ。夢の中の私には、怒りや悲しみや恐怖なんて無かったし、もう騙されてもいなかったし、知らない女の人もいなかった。ただ、彼が甘えてた。

今更なんでこんな夢って思ったけど、私の中で少しずつ整理してるんだろう。私が手放したのは、彼ではなくて彼が向き合わなかった彼の問題なんだ。私が助ければ助ける程に彼は私に甘え、病気は進行した。

近所に住む朋子ちゃんがラナンキュラスを持ってきてくれた。色々な形、色々な色のラナンキュラス。なんて綺麗なんだろう。同じ種類なのに、こんなに違う。同じ時間が同じように世界を進んでいくのにそれぞれに美しい。人生ってのがまだよくわからないけれど、毎日もよくわからないままに今日を始めてるけれど、きっと、たぶん、美しい。

デスクから見える、ラナンキュラス。食卓の上で光ってる。

バナナピーナッツバタートースト

パン, 朝食 14.12,2020

図書館で借りてきた平野レミさんの本。朝食を食べながら読んだ。
” 人生なんてさ、楽しみましょうよ!美味しいご飯を家族と一緒に食べましょうよ!好きなように楽しんで料理して!あなたのやり方でいい。あなたは間違ってなんていないのよ!!” そんな風に書いてある。レシピとエッセーが一緒になった本。すごく元気が出る。生きる方しか選べないのなら楽しむしかないんだ。

“「よしみさんは、色々を犠牲者ぶってましたよね。」って言われて、、なんか嫌な気持ちになっちゃって。”

昨日、人に言われた事がずっと胸に引っかかって、姉にLINEすると深夜に返信があった。L.Aは朝。「私なら怒るよ。それに、どんな立場の人であろうが、そんな事いっちゃいけない。」

そうだよね。私辛いっていいんだよね。なんだかホッとした。

私に言ったその人はオーラーが見えるらしく色々を伝えてくれた。私がお酒が原因で離婚したって事だけ話して、詳しい事は言わなかった。合ってる合ってないはよくわからないけれど、とにかく哀しかった。占いとかオーラーとかスピリチュアルなものって本当に大変な時ほど役に立たない気がしてる。一緒にいて励ましてくれる人ならいいけど、ネガティブな発言は心に刺さるだけで、説得力の1つもなければ、後悔の波ばかりが押し寄せる。強くて、これが真実だよみたいな言い方は辛い。

痛みに敏感になってから人との距離が出来た。何だか色々が気になってしまう。

「その言葉を選んだら、あなたは気持ちがいいかもしれないけど彼女は傷つくよ。」「その行動はあなたはその場しのぎでやってしまったかもしれないけど、人は不安に思うよ。」私でも私以外に向けられた日常に溢れる何かが気になる。タンスの隅にぶつけた足を見たら、こっちまで足先がじんじんしてしまうみたいに、いちいち色々な痛みが全身を通過する。だから、人とは距離を置いてる。変に嫌いになったりもしたくないし、私の傷を抉られるの嫌。辛い。嫌な現実を目にしても大丈夫な人になりたい。そして、酷く傷ついた人がいたら、私の知ってる優しい言葉を沢山かけてあげたい。強い人になりたい。

バナナピーナッツバタートースト
バナナ 1本
ピーナッツバター
6枚切の食パン

自家製キムチ

Journal 13.12,2020

今日は友達と家でキムチを漬けた。
今年の2月に家で皆で漬けてから10ヶ月後。花沢さんは、あの後、妊娠が発覚して、一児の母になった。世界はコロナで大変な事になって、アリちゃんはすっかりyou tuberになって、私は新しい家で新しい生活を始めてる。たったの10ヶ月で、こんなにも色々な事が起きるのかって。

だけど、また同じ様にキムチを漬ける。笑いながら、お喋りしながら。

自分がここに立っていれば、大丈夫なんだ。
今朝、深夜のパリにいるまゆみちゃんとも、同じ様な事をメッセンジャーで話した。自分がやりたい事に夢中になってやる。それでいい。それだけで、きっと、どうにかなる。

フランスでは結婚しない人が多いし、大統領でさえしてないって。家族と結婚っていうのは、別の話なんだそう。名前が変わった今、本当に辛い。何で女性である事でこんなに苦労しなきゃいけないんだろう。何でこんなに辛い経験をしなきゃいけないんだろうって。

もう名前とか要らないって思う。
私が誰だかわからなくなる。

手作りキムチ
水抜きした白菜 半玉
[ 出汁 ]
にぼし 60g
昆布 20cm
水 4カップ
上新粉 大さじ4
はちみつ 大さじ4

甜菜糖 大さじ2
長葱 2本
せり 1束
人参 1本
ニラ 1束
りんご すりおろし 2個
にんにく すりおろし 4片
生姜 すりおろし 60g

アミの塩辛 100g
ナンプラー 大さじ4
粉唐辛子 120g

サンラータン

中華 12.12,2020

クレジットカードとか、保険や銀行の封筒がポストに沢山入ってた。げんなりする。1日も早く全てを終わらせたくてとにかく走ってきたけど、もうガソリンが切れちゃってる。足はガクガクだけど、ずっと手で押し続けてる感じ。一歩でもいいから前に進もうって。

ペンを走らせる紙の上で、とにかく頑張れ、頑張れって自分に言い聞かせる。もう厭だ。名前が変わる事も辛いのに、何度も何度も同じような書類を書く。私の名前から、昔の私の名前を書く。その度に胸が痛い。あと何回こんな事を繰り返したら終わるのかな。私は今、どっちの名前でも無い場所にいるのにどうして胸を痛めてまでこんな事を続けなきゃいけないんだろう。もう嫌だ。

携帯を開けば、結婚だとか、誰かの子供だとか、今日の感染者は何人だとか。同じ話題がループしてる。毎日毎日、同じ。テキストも写真も人が変わるだけ。幸せそうな話が嫌いなんじゃなくって、妬んでるわけでもなくって、ただ、世界が何だかすごく狭く感じる。

親しい友達がよく言う言葉がある。彼女、また言ってた。「同じ事を繰り返さないといいね。」って。

彼と同じ人には二度と会えないと思ってる。
とても魅力的で素敵な人だった。だけど、病気だった。それだけ。癌で死んだ。それだけ。そういう話だと思う。それ以上でもそれ以下でも無い。人生にはどうしても私ひとりの力じゃ抗えない事がある。

いいとか、悪いじゃなくって、そういう事。私はそういう事をたまたま経験しただけ。とても哀しい。だけど、仕方ない。同じとか、そういうのって無いって思う。彼は彼しかいないのだから。

今夜は、ミオちゃんに教えてもらった、おおかみ子供の雨と雪を見た。だけど、冒頭で胸が痛くなって止めた。キッチンに行ってサンラータンを作る。鍋の中で揺らぐ豆腐を見ながらめそめそと泣いた。

昨日から、ずっと厭な夜が続いてる。

夕飯

洋食 11.12,2020

無心が続いてる。
日に日に元気を取り戻しているけれど、ただ、安心して眠れる。安心して朝が来るって思うだけ。何だか、記憶が記憶を失くそうとしてるみたい。

夜にやっちゃんが泊まりに来る。
お酒を飲んで、時々、私から出る汚らしい言葉が厭になる。

そういう世界はもう見たくないんだから。私を攻撃してくる人がいたって非難したくない。誰かを悪者にもしたくない。自分でも友達でも、そういう声をもう聞きたく無い。理解が出来ない事があったっていい。だけど、ジャッジなんてしなくていい。

恥ずかしくて、情けない夜だった。

夕飯
ひよこ豆のトマトスープ
焼き長芋とパクチーの炊き込みご飯
赤蕪の酢漬け
胡瓜とディルのレモンマヨサラダ
切り干し大根と梅干しの和え物

葡萄

スープ

洋食 10.12,2020

明日はやっちゃんが遊びに来る。スープを作ろう。
アメリカに行った時に、誰かの家に呼ばれた時に食べるようなスープ。たいがい、こういうスープを食べる。野菜たっぷりのシンプルなスープ。

明日の為に作ったけど、食べたくなって食べちゃった。
身体が温まる事って、すごくほっとする。

もう、寝不足で胸が切れる想いで仕事に行かなくていい。いつまたやってくるか、わからない恐怖に怯えなくていい。涙も流さなくていいし、男の声が家中を喚き散らす事もない。誰かの帰りを待って、胃が痛くならなくてもいい。朝陽の中で、私とテコだけのベッドで、何だかほっとする朝が来るなんて、想像もしてなかった。

夜、ミオちゃんに教えてもらった映画を見た。クレイマークレイマーっていう映画。家族が壊れて、また新しい形の家族ができる映画。ダスティンホフマンが果敢に毎日を明るく生きようとしてた。私もきっと新しい家族を今、作ってる。

今を大切にするしかないんだ。




ラザニア

Journal 09.12,2020

「夕飯なんていらねーんだよ!誰が作れなんてお願いしたんだよ。」

お酒が酷くなり始めた時に彼が吐いた言葉を思い出す。
夜中に泥酔する日々の中で私がお酒を止めてとお願いすると、夕飯を作るお前が悪いと怒鳴り散らした。私達のいつもの食卓が一瞬にして壊れていく。もう、私にはどうにも出来なかった。

食卓さえ温かくしておけば帰って来てくれると信じて、信じるしか無くて、いつもの様に好物を作って、冷蔵庫には彼が好きなものを入れておく。夏がくると毎年食べる、桐の箱に入った今にも折れてしまいそうに細い素麺は夏が過ぎる頃には友人にあげた。朝に焼くウィンナーも、食後に食べるアイスクリームも、全て、夏が終わる頃に捨てた。

食卓が好きだった。大切な人と食卓を囲むって最高だと思う。美味しいを一緒に味わえるって、そんな幸せは無いんじゃないか。1日の終わりに、1日の始めに、一緒に食べる。毎日やったって飽きないし、毎日美味しいし、毎日毎日、本当に最高な気分になれる。だって、目の前で熱々のチーズが溶けていくのを一緒に頬張れるなんて、チーズが冷めるまでの、ほんの一瞬の時間を味わえるなんて、最高な出来事だよ。

料理が大好きなのに、誰の為に作っているのかわからない食事を作る事が毎日なんだか辛いし、どこか後ろめたい。手を動かせば紛れる何かがあったけれど、やっぱり寂しい。気持ちの問題だと思うけれど、気持ちの問題だからどうにも出来ない。だけど、やっぱり料理が好きだし、食卓が好き。私の好きを失くしたく無い。

幸せは自分で作るものだと思う。だけど、一人じゃ幸せにはなれない。
大皿で作ったラザニアを一人で平らげるなんて、私は楽しくない。

今夜は後藤さんと家でお祝いをした。一緒にいて、心がほっとする人。美味しくて、とても幸せだった。

ラザニア
ミートソース [豚挽肉、玉ねぎ、セロリ、人参、ケチャップ、砂糖、トマト缶、コンソメ]
ラザニア
ピザ用チーズ

チーズトースト

パン 08.12,2020

朝5時過ぎに目が覚める。
最近、ずっとベッドから出れなかった。夢と現実で行ったり来たりしながら、私の人生を今を後悔し続ける。どうして、私、ここにいるんだろうって。ふかふかのベッドの中で、じっと、考えて、考えて、朝陽の中で布団に潜る。だけど、今日は違う。未だ外は暗い。ベッドからぱっと起き上がり、キッチンに行きお茶を淹れた。

ストーブをつけて、デスクに座ると、あっという間に朝がやってきた。お腹が空いたな。7時を過ぎている。トーストをセットして、スープを温める。テコのご飯を準備して、、焦げた匂いがする。あーやちゃった。だけど、いい香り。トースト、綺麗だな。ちょっとやりすぎちゃったけど、焦げてるくらいが丁度いい。何だか、今日はいい。朝から色々と丁度いい。

携帯を見ると、りょーこちゃんからのメールが入っていた。言葉が入ってくるのと同じタイミングで目から涙が溢れていく。

私はたぶん、幸せになる権利を失った。
「そんなこと無いよ。未だ若いんだから。人生これからだよ!」なんて、皆が 声をかけてくれるのは、すごく嬉しいけど、そんな簡単なじゃない。離婚って、パートナーが死別するのと同じくらいのストレスがかかるって何かで読んだ事がある。姉が前に言ってた「うちは死んじゃったからさ、死んじゃった方が楽だよ。」その時、そうかもって思った。どちらかが死ぬまで、一緒にいようと約束した人がいなくなるのは、簡単じゃない。まるで魚の半身みたいに、半分無くて、半分露わだ。切れた身体は、もう絶対に戻れない。

半分を失って、これから、どんな形をして生きていけばいいのか、どんな風に笑ってどんな風に怒って、どんな風に愛していいのか、正直わからない。人の温もりを思い出そうとしても、わからない。

今朝、ベッドに置いてきたのは、不安だったと思う。

りょーこちゃんのメールが私を温めてくれる。
誰も知らない見えない未来の話なんてしない、今の私を温めてくれる言葉だけが並んでた。

冷めてカチカチになった焦げたトーストは美味しく無い。だけど、熱々で焦げたトーストは美味しい。

いつもの夕飯

和食 07.12,2020

久しぶりにちゃんと食事を作った。
先週に母が冷蔵庫を冷凍庫をパンパンにしていってくれたお陰で、ずっと母の料理に甘えてた。冷蔵庫を開ける度に嬉しくって、ほっとした。

そろそろ冷蔵庫がすっからかんだ。私の料理を作ろう。
気持ちが乗らなかったけれど、手を動かし始めたら、やっぱり楽しい。

昨日作ったチキンスープに牛乳と味噌を入れてスープを作ったら最高に美味しかった。

味噌ミルクスープ
チキンスープ [手羽元、キャベツ、人参、大根をことこと煮込んだ白濁のスープ]
ブロッコリー
豆腐
味噌
牛乳

パンケーキと目玉焼き

朝食 05.12,2020

「菊地さん、卒業しましょう!」
先生が笑顔で言った。今日は1ヶ月ぶりの心療内科。私の鬱は霧みたいに消えていった。理由はわからない。だけど、苦しめてたのは、私。私自身だ。

朝から晩まで、新しい家の事で忙しい。必要な物を買い揃えたり、取り付けたり、新しい生活に不安がるテコをなだめながら、家中を走り回るように忙しくしてるのは、止まったら不安になるから。夜が来るのが怖いけれど、それまで動き続けよう。

私は、彼が好きだった。離婚なんてしたくなかった。
好きだけど、別れを選んだのは自分の人生を生きる為。病気も酒も暴力も、モラルに反するような行動も全て、彼自身の問題だ。私が「そんな酷い事は止めて!」 とお願いするのは一回まで。それ以上は彼の人生をコントロールする事になる。「あなたの為を想ってやったのに。」一昨晩に電話で私への怒りを露わにする友人の言葉にようやく気づけた。私も沢山、彼にかけてきた言葉だから。友人には心から感謝してる。とても大切な人。だけど、その発言は違う。

生きるっていうのは、幸せになる為の行動だと思う。どんなに世界でそれが正しくても、心からその人を想ってたとしても、誰かの幸せを行っちゃいけない。それに、もし、苦しみや悲しみを見つけたら、それは誰かにぶつけるものじゃない。それは自分の物。瞼を上げて世界を見てるのは自分。それが愛だと言うなら尚更、世界を今日愛したいのは自分だから。あなたの為は私の為の話。彼女が夫の為に、私の為にと翻弄される姿はまるで過去の私そのものだって。あれが私だったのかって。

今、寂しいのも苦しいのも哀しいのも、彼を想っていたからだ。未だに涙が流れるのは、彼といい人生を送ってきたからだ。だけど、私達は別の人生を生きる必要があったんだと思う。愛なんて全てじゃない。それは時に黒っぽい欲望に見えた。

12月4日

朝食 04.12,2020

離婚届を出した。夕方に仕事から帰って、走って役所に行って、待合のベンチで自分の引いた番号が呼ばれるのを待つ。とにかく何も考えないように、何も感じないようにって。

役所の帰り道に薬局に寄った。オレンジのボックスのホットケーキミックスが売ってて、なんだかほっとして買い物かごに入れる。明日の朝はホットケーキにしよう。



12月3日

Journal 03.12,2020

哀しい事があった。数ヶ月も前にあった事で彼が怒り、友達の夫に電話があったんだそう。彼らも友人同士。友達は声を震わにして私に怒りをぶつけてる。彼が起こした行動なのにどうして私が怒られているのか、よくわからない内容だった。胸が痛くなる。

人が怒るのは哀しい。とても哀しい。彼が未だに過去の事で怒っているのも哀しい。あれは自分の起こした罪だ。あの日は彼を残して誰一人として悪くない。私は朝まで帰らない彼を何も言わずに待っていただけ。いつもの様に。いつもの様に彼は嘘をついて帰らなかっただけ。大事な話の約束をしてたけど、当たり前のようにすっぽかされた。そういう日に起きた出来事。彼の40回目の誕生日。私にとっても特別な日だった。

もうこれ以上に哀しい気持ちになりたくない。自分だけじゃない。目の前で誰かが哀しむ顔だって見たく無い。友達が哀しむ顔も、知らない人の哀しむ顔も嫌だ。私には関係無いとは思えない、胸のどこかが勝手にひりひりとしてしまうから。もう本当に厭。

撮影から帰宅してすごく疲れてる。引っ越してきたばかりの家で、まだまだ心の整理もついてない、行き場のない不安だけが毎日を繋げてる。ぽろぽろと涙が落ちてきた。

彼は、私じゃない誰かも、自分の苦しみから逃れる為に平気で傷つけたんだ。どうして、彼にとって大切な友達を傷つけるんだろう。数ヶ月も前の事を掘り起こして、そこまでして自分の苦しみを誰かにぶつけても、楽になんてなれるわけがないのに。

引っ越しても、電車に乗っても、街を歩いても、私達の8年間の思い出が至る所にある。もし、あのまま我慢してたら、今でも私はあの家に住んでいただろう。帰らない彼を待って、寝ずに仕事に行って、作った食事は冷めたまま。だけど、そのうちに彼の病気が落ち着いたら、また一緒に食卓を囲める。季節が終わるように待てば、ずっと私達は一緒にいれたのかもしれない。私が友達に話さなければ、家族に話さなければ、病院へ警察へ行かなければ、弁護士の所に行かなければ、私は今も彼と一緒にいれた。毎日の苦しみから目を背けていれば、ずっと今も家族でいれた。ただ、食卓で彼の事を待っていさえすれば。

全て自分で選んだ。沢山の想いや選択があったし、ひとりぼっちになんてなりたく無かった。だけど、一つ一つの事から、もう、目をそらす事が出来ないし、ダメだって。彼からじゃない。自分から逃げちゃダメだって。

明日、ひとりで離婚届を出しにいく。なんで、今日に限ってこんな話を聞かなきゃいけないんだろう。一番に側で私を支えてくれた友人からの連絡は、とても残念で哀しいお知らせだった。

夕飯

和食 01.12,2020

姉と電話で話す。

「ママってデリカシー無いよね。」
「そうそう、そういう人なんだよ。結局さ、文句言いながらもパパと一緒にいるし、離婚の苦しみも、夫が死ぬ苦しみも、わかんないんだよ。」

ママが悪いとは思わないけど、デリカシーの無さに苛々する事がある。だけど、姉の言う通り、わかんないんだろう。それが例え親であっても、わからない。

いいとか、悪いじゃなくって、わからない。
夫が大病であっという間に死んで、看病の疲れや、悲しみに更ける間も無く、アメリカで三つの裁判に巻き込まれて、今、姉が、私によく言う言葉は「わかるよ。わかる。」「私なんて、酷い時はニコの骨壷に手を突っ込んで泣き叫んだからね。」

変な運命だと思う。蠍座の姉と、蠍座の妹。今までだって仲良し姉妹だったけれど、姉とは、姉妹を超えちゃった気がしてる。同じタイミングで私達に起きた事は、異常だった。こんな話、今まで知り合いの知り合いにだって聞いた事がない。どうして、こんなに世界が狂っちゃったのかわかんないけど、だけど、今の姉がいてくれたから、私は一人にならないですんだ。

10年前の今。ニコチャンはアメリカで流行り始めたブルーマンのツアーで忙しくしてて、私達はヘレナの小学校の友達のゲイカップルファミリーの豪邸にお邪魔して、映画みたいに大きなクリスマスツリーの前で最高な気分で乾杯した。まさか、こんな人生が待ってるなんて、人生って本当、どうかしてる。

11月30日

Journal 30.11,2020

今日は、朝からママと梃子と松陰神社の新しい家に来た。ママは着いて早々にスーパーと商店街で食材を沢山買ってきて、冷蔵庫と冷凍庫をいっぱいにして帰って行った。

「離婚届を千葉に送ったから、今すぐにお金を振込んでって。」

朝4時に起きて、色々とバタバタ動き回って片付けとか何だとか、もうボロボロの身体を湯船に浸からせ、一息ついた時だった。にーちゃんからのLINEが入る。時間は夜の20時前。胸は全く痛くない、ただ、深い溜息だけが出た。

彼から送られてくる筈の離婚届は一向に届かなかった。役所に離婚届を二度、取りに行く。何で、こんな事を二回もしなきゃ行けないんだろうって、虚しくて悲しかったけれど、今想うと自分で行って良かった。結局、そうして私が白紙の離婚届を準備して彼に渡す事となった。

彼は、いつも私におんぶにだっこ。人前で華やかに偉そうにしても、家に帰ると私が全部、彼が出来ない事をした。大変な事が起きても、私がどうにかする。いつもそう。ドラえもんみたいに、私に泣きついてくる。支えてるつもりだったけれど、嫁になったらいい嫁のつもりだったけれど、全部つもりだったのかもしれない。独りよがりの愛情は、結局、こうやって離婚届を二度も取りに行く事となる。私だって、哀しいし、辛い。私だって、弱いし、甘えたい。どうして、いつも一人で強くいなきゃいけなかったんだろう。

本当は離婚届は彼に出して欲しかった。最期くらいは、一度くらいは。

しばらく自分の幸せを望めない気がする。私の事を考えたくない。私から離れたい。人の哀しい顔をこれ以上見たくない。救ってくれた家族や友人を大切にしたい、今はそれ以外に何も思いつかない。何で、自分がここにいるのかだってよくわかんない。

風呂から出て、濡れた髪のままで銀行へ走る。身体が未だ火照ってる。だけど、悲しくない。どうかしてる。もう色々な修羅場を見すぎて強い女になっちゃったのかな、それとも、心をどこかに失くしてしまったのかな。


11月28日

Journal 28.11,2020

千葉から始発で池尻の部屋に向かう。
時間になっても、引越し屋さんが来ない。20分位経ってようやくきた。だけど、トラックのサイズを間違えたみたいで、今日は出来ないとなった。

ずっとやっぱり、頭がぐるぐるしてる。
本当に今日という時間が過ぎるだけで精一杯だ。私の荷物は重くて重くて、1分でも早くここから出したいのに、出れない。

にーちゃんからLINEが入る。
哀しくて下らない内容ばっかり。「俺の何が悪い?俺の皿を返せ、俺の椅子を返せ。」ってさ。にーちゃんは未だに苛々してるけど、私はもうずっと呆れてる。椅子も皿もそれ以外も全部、要らないよ。全てあげるし、そんな話は聞いてない。きちんと想ってる事を今、言わないとあなたは一生後悔するよ。

家族は彼を許さない。気持ちはわかる。こんなおかしな事、もし兄弟に起きたら、友達に起きたら、簡単に許そうなんて思えない。だけど、裁判をして誰が幸せになる??裁判で勝って何が幸せ??彼を犯罪者にして本当に幸せに戻れる?家族にぶつける言葉はまるで、いつも自分に問いてるみたいだった。私の腹の内に落ちた苦しみは、もうどうにも出来ないんだよって。

新しい部屋の鍵を不動産屋さんから受け取って、新しい家のカーテンだけつけて千葉に帰った。パパとビールを呑んでると、ふと思った。いわゆる悪い人って、もっともっと悪い人なんだって思ってた。今日ネットのニュースで読んだ若い俳優さんの記事を思い出す。そんな事で騒ぎ立てて、世間からバッシングされる程の事だろうか。

私の夫という人は、もっともっと悪い事を沢山してるよ。だけど、いい所だって沢山あって、落ちてゆく人を助け続けた私って一体なんだったんだろう。

あと少し、あと少しなんだけど、踏ん張れない。
進もうとすると隕石みたいのが降ってくる。痛いけど進もうとするのに、また降ってくる。そして、また降ってくる。

11月26日

Journal 26.11,2020

今日がこの部屋での最期の夜。夕方、駅前にある文化浴泉に行ってきた。久しぶりだな。サウナに入ったら、夏の日の事を思い出した。

彼から久しぶりに電話が鳴る。ドライヤーで髪を乾かしてた時だったかな。心臓が止まりそう。直ぐに3分20円のドライヤーを切って電話に出た。内容はたいした事は無かったけど、凄く怖かった。そう、ただただ凄く怖かった日のことを思い出した。

今日でぜーんぶ綺麗さっぱり銭湯行って、サウナですっきりって思ったんだけど、哀しくなって帰った。そうだ、あの日にあの日もあの日だって、凄く苦しかった。電話を切って、不思議な気持ちだった。私には、病気の彼と、そうじゃない彼と、いつもの彼が入り混ざって、だけど、もう本当に限界だった。明日もまた、酷い事が起きる。彼を信じようとする自分がいるのに、明日が来る事に怯えた。

どうして夫になったのに、どうして世界で一番信用しているのに、この生活を壊したんだろう。私が何より大事にしてるのに、何より大事にしてるここを、テコを、傷つけたんだろう。何回、何十回、何百回と思ったけど、彼は加速して最悪になっていった。

銭湯を出て、濡れた髪で家まで走る。最期の夜に気持ちよく終わろうとした自分に後悔した。簡単に逃れられるわけがないよ。苦しい事の方がずっとずっと多かったのだから。いい思い出がある筈なのに、出てこない。濡れた髪がどんどんと肩の上で冷たくなっていく。


苦しい夜は、今日で最期になって欲しい。
もう、これ以上の哀しみを世界に見たいと思えない。

林檎

Journal 25.11,2020

11月25日。空白の日だった。
あれが何時だったのか思い出せない。
離婚が決まった。

姉とLINEしてた時に、兄弟LINEにメールがはいる。にーちゃんからだ。

「終わったよ。」
協議離婚が固まったという内容だった。頭がまだぐちゃぐちゃ。本当に?本当に離婚出来るの?

彼の両親に書いた二通目の手紙の直後だった。最初からわかってた。彼には後始末が出来ない。だって、自分のした事について話が出来ないから、逃げるように家を飛び出して行った。

貯金を寄こせ、家具を寄こせ。惨めなメッセージばかりが、兄から入ってくる。「お金が無いみたいで、泣きついてきてる。」多分、両親が終わらせてくれたんだろう。直ぐにわかった。

この家を出るまで、後1日。

夜はキャベツとツナのナンプラーパスタ。写真を撮ったけど、消えちゃった。ずっと何だか動揺してる。この家から出ることが怖い。幸せになる事も怖い。一刻も早く、ここから離れたい。

和食 24.11,2020

胃が痛い。急に気持ちも滅入って午後から横になる。疲れた。全部が疲れた。この家に来た日から今日までの色々が頭の中でリプレイしてる。

悲しみは妄想だって、本で読んだ事がある。だから、悲しまなくっていいっていう内容の本。この半年以上、私は私の妄想の中で毎日、毎日、泣いたんだ。そんな妄想なんて欲していないのに、泣き続けた。会いたいとは思わないけど、記憶の中の彼が今日を壊していく。後、少し、あと数日でここから出れるのに。

彼の夢を見る。新しい女性と一緒に住んで、当たり前のように生活をしていた。悪びれたそぶりも無ければ、堂々としていた。夢の中の私は、驚きもしないし、悲しんでもいなかった。そういう事ができる人だって事を知ってるから。ただ、胸が鉛の様に重かった。泥のように重くて真っ黒な何かが、私の胸の中に住み着いていた。きっと、ずっと前からいたんじゃないかな。気づかなかった。だけど、どうにも出来ない。ねっとりとしたそれは、簡単には消えない気がした。

今の私に出来る事があるとしたら、一つ。彼と同じ事はやらない。死んでも、そんな惨めな事はやらない。今や自分や過去から逃げない、この苦しみを誰かの所為にしたりしない。絶対に。

これは私の問題。ベッドから起き上がって、荷造りを始める。
やるしかない。胃薬飲んで始めよう。今を乗り越えたら、いい事があるかもしれない。もし無かったとしても、今とは違う場所にいける。この悲しみに飲み込まれちゃいけない。


炊いた米
しらす
アボガド
納豆
マヨ
小豆島のヤマロク醤油のこの時期だけの菊醤


焼きカレー

カレー 23.11,2020

昨日のチキンカレーの残りにチーズをかけて、オーブンで焼く。30分もしたら、焼きカレーの出来上がり。熱々をハフハフしながら、食卓で頬張る。

家にある物が急にするすると無くなっていく。また一つ、また一つと誰かの手に渡っていく。荷造りをしてると、2年前か3年前の手紙が出てきた。手帳に大事に取って置いたものだ。メモみたいに短い文章が記してある。「ごめんね。」直ぐにゴミ箱に捨てた。

何回、何十回、何百回と、彼は私に謝っただろう。人を許すのは簡単だ。だけど、許した自分を捨てるのは簡単じゃない。後悔が私の後をずっとずっとついてくる。

早く引っ越しを終わらせたい。
叩いて出てきた埃みたいに、色々なものが出てくる。要らないもの。消えて欲しいもの。私にはもう必要が無いもの。

焼きチーズカレー
カレー

ピザ用チーズ


鮪丼

和食 21.11,2020

午後、絵描きの田中健太郎さんの個展へ行った。発熱のスタッフが出たみたいで、中止。今日をとっても楽しみにしてたけど、きっとまた近いうちに見れる。健太郎さん会いたかったな。すっごくカッコいいお兄ちゃん。愛のあるお兄ちゃん。憧れる人。

そのまま、青山にある、パリって勝手に呼んでるカフェで瞳ちゃんと会う。私は麦酒を、瞳ちゃんは白ワインを注文。辺りは直ぐに夜になって、遠くに東京タワーが赤く光ってる。心が安心してる。こんな時間を感じられる事が幸せ。

「新月の日にコスメのお仕事が出来ます様にって紙に書いてたの!」瞳ちゃんは新しいコスメの仕事が始まるんだそう。彼女は編集とライターをしてる。とっても嬉しそう。私も頑張ろう。頑張りたい。

私の人生はカバンをひっくり返したみたいに、全てがどっさり落ちて、すっからかんになった。ここに在るのは、私とテコと写真だけ。全部大事な物だった筈なのに、気づいたら失くなってた。だけど、大切なものは、ここにある。そんな気がしてる。

鮪丼

ご飯
青ネギ
醤油麹

芋煮

和食 20.11,2020

心が元気になればなるほどに、頭の中にやるべき事がわんさかと降ってくる。
仕事が出来なくなってしまった頃、今まで一度だって溜めた事が無い請求書が気づいたらあっという間に溜まっていた。酷い時は、1時間も吐き気で外出が出来なかった。電車に乗るのも精一杯。ほんの数ヶ月前の話。ようやく、私は私を取り戻してきた。生きる事って、こんなに楽だったんだって事を今、毎日を思い出してる。この半年以上の出来事が、まるで夢みたい。来る日も来る日も、胸が潰れる様な出来事が重なっていくと、人間は正気を失っていく。最期はずっと消えたいと願ってた。消えなくて良かった。

今日は久しぶりに穏やかな夜。コロナの前みたい。その時は、私の夫という人がこの家にいた。

にーちゃんからLINE。
「なんか人が変わったみたいに、電話が来た。今日は敬語だった。全部、終わらすって言ってるけど、未だ納得がいかないみたい、。俺は悪く無い、追い出されたんだとか、関係の無い事を主張してた。酷かったから少し言ったら、黙ってた。」

情けない。

妻である以上、彼の病気を救うと必死に頑張ってきた私の傲慢さは、私の罪だと思ってる。一度でも殴られた時に、一度でも大声で喚き散らされた時に、一度でもテコを蹴飛ばされた時に、荷物をまとめて、ここから逃げ出す事が出来た。それが愛かどうかなんて、わからない。ただ、反省してる。

病院の先生にどうして逃げなかったんですか?って、何度も聞かれた。
「犬がいるし、両親には心配をかけるから実家には帰れなかったんです。」私の答えは答えになってなかった。私が逃げない事を選択した。

離婚を選んだのは、怖かったからじゃない。苦しかったからじゃない。出て行ったからでも無い。病気でもいい、逃げてもいい、裏切っても、弱くても良かった。そういう彼を私は好きになったから。全部知って、悪い所もいい所も含めて彼を愛して結婚した。「もうお酒で傷つけないから一緒にいて欲しい。」彼の言葉を信じて、未来に希望を持って一緒に生きていく事を決めた。

「俺は今年1000万稼ぐから、お前とは違うんだよ!俺に構うな。」
一緒にいた8年間の殆どを無職で過ごした男が、すっかり依存症が始まって、心も身体もおかしくなった時に友達に貰ったお金や何かを手にした。色々なタイミングが揃って彼はおかしくなっていった。彼が荷物を持って出て行った日に私に言った言葉。あの日の顔も、あの日の声もよく覚えてる。何かの糸が切れて、それから私はあっと言う間に身体を壊した。

こんな人といたくない。私が好きだったのは、優しい彼だ。
ただただ情けなかった。人として、男として、ダサくて嫌だった。そんな男を救おうとする私も、もう許せなかった。離婚を決断した理由は多分、一つ。それだけ。

芋煮
ごま油 (肉を焼く時に使うのと、最期に風味付けで入れる)
味噌 二種(焼き付けるのと、最期に入れるよう)
豚肉
きのこ
里芋
人参
こんにゃく
青ネギ

ひっぱり素麺

Journal 18.11,2020

哀しい事があった。東京に帰ったらきっと、そうなるだろうって予測してた。だけど、こういう哀しみが待ってるとは思わなかった。

彼のお母さんには、2年前からお酒の事を相談し、一緒に彼のお酒を治そうって頑張った。彼が家で大暴れした時は、大阪から直ぐに東京に来てくれて、家族でお酒の事を話し合ったりもした。お母さんは、「何も知らない、彼はそんな事をしない、淑美ちゃんに悪いところは無いんですか?」って言ってる、全て知ってる筈なのに酷いよ、あの人。絶対に許せない。これ、犯罪なんだよ?姉が電話で怒ってる。うちの母は裁判するって。

また、人に裏切られたんだ。ずっと必死に頑張って信じてやってきた事は一体なんだったんだろう。私って本当に馬鹿な人間。ずっと哀しい午後だった。

夕方、薄暗い部屋に帰って、床に座った。哀しい。だけど、お母さんは私を傷つけようとしてる訳じゃなくて、彼と同じ、現実を受け止められないんじゃ無いか。今まで嫌がらせを受けて来たわけじゃない。それは、一緒に頑張ってくれた時間が証明してる。

人が人を傷つけるのは、自分を守る為なんじゃないか。彼もそうだった。自分が苦しみから逃れる為に、人を傷つけてしまう。決していい選択じゃ無いけど、仕方ない事な気がする。許すとか許さないの問題じゃない、哀しいのは、私が傷ついた心じゃなくて、その選択をしてしまったその人、そのものなんじゃないか。姉に言った。「みんなに伝えて。お母さんを咎めたりしないで欲しい。」

” 彼を救ってあげて下さい。” 先週にお母さんに書いた手紙は、簡単に意味が無いものとなった。彼もお母さんも、自分を守る事で必死だ。人はひとりじゃ生きていけないのに。少しの勇気があれば、少しだけでもいいから、自分の弱さを認めたら、ずっとずっと景色は変わる。

夜はやっちゃんが遊びに来てくれた。
一緒に、ひっぱり素麺をひっぱりながら、色々な話をした。大切にしたい。今も、側にいる人も、私の見える世界を大切にしたい。

ひっぱり素麺
美味しい小豆島の素麺
[タレ]
納豆
青ネギ
だし醤油
鯖缶水煮
お好みで卵


※ひっぱり饂飩
山形の郷土料理。鍋から饂飩をひっぱってタレをつけて食べる。
熱々の饂飩を食卓で楽しく食べる饂飩。

湯豆腐

和食 17.11,2020

渋谷の駅前で結婚指輪を売ってきた。45,000円。この指輪が大好きだった。
心がプラスチックになった気分。何も感じない。

今、この世界に違和感しかない。
一生、隣にいると約束した人が死んでも無いのにいなくなった。彼は、暴れて、喚いて、暴力をふるい、家族をゴミみたいに、ぽいっと捨てていなくなった。世界で一番信じてた人が、目の前にある世界を壊してゆく。

どうして、こうして、自分は今、ここにいるんだろうって思う。私の力じゃ無い何かが私を推し進めてる。空っぽな自分が歩いて、空っぽな自分が食べて、空っぽな自分が笑ってる。今、目の前にある世界は本当に私の世界なんだろうか。

今夜は湯豆腐。
引っ越しの手続きで忙しい。小豆島の醤油の蔵元で買ったポン酢で食べた。

湯豆腐
昆布
豆腐
ポン酢