おでん

和食 11.1,2021

昨晩、自殺する夢を見た。
結局死ねなかったんだけど、正確には多分、薬の量が合わなくて生き残ったのかな。病院で薬を処方して貰って死を迎えようと、どきどきしてた。なんて夢だし、なんて世界だろう。私は時間が来ても、体調はそんなに悪くなくて、おかしいなぁって思いながら知り合いと話しをしてた。”申しわけないなぁ。私、もうすぐ死んじゃうのにな、迷惑をかけないといいな。” って。

そんな夢から目が覚めたのは、朝の5時前。まだ真っ暗。
何だか微妙な気持ちのままデスクに向かうけれど、そんなに気持ちが落ち込んでるわけじゃない。結局、なんだかんだと、世界に少しでも期待してるんだろうな。もしくは、捨てられない世界が未だどこかにある。夢くらい、気持ちよく死んでくれたらいいのに。

一人でせっせとスーパーへ走り、食事を作り、食卓を華やかにする。私って一体なんなんだろ。10年前、写真家を目指し始めた頃に「よしみちゃんはいい主婦になりそう!」って友人が言った。彼女は街中の男と寝てから主婦になって、私は主婦を辞めた。人の人生は色々だなって思う。どんな人でも主婦になれるし、辞める事も出来る。それがその人の人生となるだけ。いい事も悪い事もやっていい。情けない事も恥ずかしい事も何をやったっていい。自分が納得いっても、いかなくてもいい。何でもいい。

今日は朝から途方に暮れてる。夢でさえ生きながらえちゃうのなら、もう何かにしてくれたらいいのに。あったかいスープとか、とろけるチーズとか、なんなら餃子が焼ける音でもいい。この世界で良いものになりたい。

昨晩のおでん、味がいい感じに染み込んでる。朝から沢山食べた。あったかくて、美味しい。やっぱり、スープになりたいかな。人を温める事が出来るって最高だと思うから。

食べる話と生きる話の写真集

Journal 10.1,2021

17時、渋谷は緊急事態宣言が出ても、まだ人が結構いる。編集の山若くん家の近所のカフェまで歩く。並木橋の交差点で信号が赤になった。丁度半年前くらいに、同じ交差点で同じ様に信号を待ったと思う。未だ夏のど真ん中で、暑いのか暑くないのかよくわからなくて、とにかく世界がずしりと重かった。

信号が青になるまで、不思議な時間を過ごした。
ここに立つ私も、私の前を走る車も、反対側で待つ人や、信号機に、ビルや街も夜も全てが軽やかだ。私にのしかかっていた何かはいつしか消えたんだ。あの重みは、一体何だったんだろう。

よく、事故の前にスローモーションに見えるって言うけど、私は私を苦しめるものがいなくなって、世界の重力が消えて見える。まるで自転車の重いギアから一番軽いギアに入れ替えたみたいに。くるくるとこげる。そういう感じ。寧ろ軽くて怖いくらい。

生きるって楽だったんだね。可笑しいな。軽いよ。とってもここは軽い。変だけど、全身が軽い。信号が変わって、カフェまで急ぎ足で向かう。

「写真を見てくれない?」そう、お願いしたのが半年前。あっという間のようで、果てしなく長い時間だった。話してなかった事を、ゆっくりと話す。夏はきちんと話せなかったし、出来なかった。ただ気持ちよくて撮ってた写真じゃないし、私が世界に嘘を吐き続けた年月があまりに長くて、どこからどう話していいのかわからなかった。

こんな日が来るなんて、変だな。変なの。山若君は本が好きな人。私が知ってる本好きの中でもダントツで好きな人。私の話を聞きながら、メモに何枚も何枚も、すらすらと装丁のイメージを描いてる。この人に相談して本当に良かった。楽しそう。

タイトルだけ決まった。
ずっとやってた菊地食堂じゃなくって、新しく始めた日記のタイトルになった。「新しい日記のタイトルを変えたの!eat new meっていうタイトル、可愛いでしょ!!」new meは、英語で心機一転とか、新しい自分とかそういう意味。「こんにちは、はじめまして、新しい私だよ。」私的にはそういう感じでネーミングしたけど、山若君はなんかエッチっぽいって笑ってた。だけど、カタカナで描くとすごくいいって、はしゃいでた。どっちにせよ、楽しそうで何より。私はタイトルが決まって嬉しい。

内容はこれから。思ってたより内容のボリュームがあったみたいで、纏められないってなった。「1500Pの写真集なんて無いよ!」って。確かに、ハリーポッターに出てきそうな魔女の本みたいになりそうだね。デザインも誰にお願いしていいのかわからないし、お金も数十万の話じゃなかった。ちょっとハードな内容になるし、何かを言ってくる人もいるかもしれない。だけど、人生は簡単じゃ無いし、仕方ないよ。生きてるんだから。毎日はそんなに美しく無いし、美しいのだから。

希望のある本になるといいな。

夕飯

Journal 08.1,2021

10年ぶりくらいに上町のオオゼキに行った。雑多な感じが無くなって、綺麗なスーパーになってた。オオゼキは野菜や果物、魚がいい。宝物探しするみたいな気持ちになる。それは昔から変わらない。

嬉しくって、ぐるぐるスーパーを歩き回る。楽しい。何も考えずに、ぽんぽん買い物かごに入れて行ったおかずは今夜のつまみとなった。

今夜はレバーのソース煮、牡蠣と蕪の豆乳煮、するめいかとブロッコリー、セロリの中華炒め、大根のぬか漬け。後、麦酒。

レバーのソース煮は、ソースと少しの醤油、ローリエで煮込む。ローリエがポイント。ポトフとかシチューじゃなくて、炒め物や炒め煮に使うと、ローリエの深い底力を知れる。なんて言ったらいんだろう。しっかりとした安定感。音符にしたら、ドの音って感じ。絶対にファとか、ラとか、そういうんじゃない。

レバーのソース煮
レバー [冷水でよく洗い、汚れや血を綺麗に取る。ここで手でちぎって食べやすい大きさにする]
ソース 大さじ2
醤油 大さじ1弱
水1カップ
ローリエ1枚

明太スパゲッティ

Journal 07.1,2021

夕方に緊急事態宣言が出た。
その頃、私は宗政君の家でプリントを刷ってた。

「もうくっついたり、離れたりは嫌だから、結婚しませんか?って、言ったの。」宗政君の奥さんが言った。付き合うっていうか、直ぐに結婚したんだそう。宗政君はお酒が回ってるからなのか、終始嬉しそうにはしゃいでる。こんな風に誰かと所帯を持つなんて想像もつかなかった。結婚って本当に不思議だなって思った。

家には明日パリに帰国する奥さんの大学時代の先輩がいて、パリに長いこと住んでたナオちゃんと友達だってわかった。「ナオちゃん、広尾においでよ!」。一時間もしないうちに、銀座にいたナオちゃんと皆んなですき焼きを囲んだ。何だかとっても面白い夜。

もう、くっついたり、離れたりは嫌だからって。なんかいいな。
恋愛が面倒だと思わないけど、面倒な人とは付き合いたく無い。友達でもそう。誰とでもそう。それに、一緒にいたらさよならする日がくる。大切な人とのさよならだけは二度と厭だ。

最近、私はちょっと人より早く、さよなら体験をしちゃったのかな。そう想う事にしてる。私と同じようにさよなら体験をしてる人は世の中には沢山いて、だけど、そういう人の事を知らなかった。年老いたら、そうなるのかなって、何となく、薄々は気づいていたけど、怖くて知らないふりをしてた。

ちょっとだけ想像してたさよならは、現実とは全然違かった。「いつか死んじゃうと思ったら、大切にしなきゃね。」そんな程度の問題じゃない。さよならは身体がちぎれる位に痛かった。いやちぎれてる。完全にちぎれた。だけど、仕方ない。ちぎれちゃってるものは、どうにもこうにもならない。

もし、私を好きになってくれる人が現れたら、聞いてみよう。「もうくっついたり、離れたりは嫌だって。」

ジャンクな明太パスタが好き。病み付きな味。私は美味しいくらいしかわかんない人になった。これは決していい事じゃない。人として見てはいけないものを見てしまったからだと思う。いいも悪いもわからない。もう、美味しいとしか、言わない。

ピェンロー鍋

和食 06.1,2021

午前は下北沢で取材。

撮影は直ぐに終わった。
楽しかったな。

終わってから、編集の野村さんとカレーを食べに行く。私はとにかく早食いだ。そんな話をしてたけど、野村さんはトップレベルの早食いだった。一番最後に私達のテーブルに到着したカレーは、一番早く真っさらになった。時間にしたら5分くらい。早食いが気に入ってるわけじゃないし、競ってるつもりも無い。理由は特に無いけど、ただ、早く食べたい。

取材が終わって、数年前にみうらじゅんさんを撮った時の事を思い出した。何を話しても本当に面白くて楽しくて、最初から最後までずっと笑ってた。

「嫌な事は面白く変換しちゃえばいいんですよ!」

みうらさんの名言をしっかりと家に持ち帰った。

何だかな。私は何を追い求めてきたんだろう。
なんてつまらない刺激を毎日毎日見てたんだろうな。

仕事のしない男が毎晩タクシーで帰って、大声出して、また飲み屋に行って、ちやほやされて、ライブをしてちやほやされて、可愛い人って言われて、家で暴れてる。男が大声で叫ぶ家。捨てられる料理。朝が来たら、ベッドにいるのは、よその猫みたいに小さく丸まった男。毎日、毎日が同じ事の繰り返し。変換の仕方、だいぶ間違えたな。

料理家の中島さんのお宅にHP用の写真撮影に向かう。アトリエにあるキッチンは、料理がしやすい様に色々な物が丁度良く整っていて、その中に中島さんが、可愛い可愛いエプロンをつけて立っている。世の中に可愛いエプロンが中々無い話とか、味噌とか、塩とか、色々な話をして、写真を撮って帰宅した。お土産に長崎の塩を頂いた。満月の夜に作る塩なんだそう。なんてロマンチックな塩。

夜はピェンロー鍋にしよう。塩で食べる鍋。頂いた塩で食べよう。

目玉焼きご飯

Journal 05.1,2021

朝か昼かわからない時間に目玉焼きご飯をした。
後は味噌汁、白菜漬、明太子、ブロッコリーを茹でたもの。

今の米が美味しくなくて、ちょっと悲しい。

夜は香川出張で出会った鎌田さんと代々木八幡のポルトガル料理を食べに行った。

「おめでとうございます!」
香川の夜、離婚する事を伝えると笑顔で彼女が言った言葉。あの時は裁判をするかどうか大変な時だった。一瞬で心がぱっと明るくなって、何だか拍子抜けした。私に「大丈夫?」って声をかけてくる人はいても、「おめでとう!」は始めてだった。

私より10くらい歳が離れてて、可愛いくて、しっかりしていて、自分に正直。とても聡明な女性。世の中捨てたもんじゃない。こんなに可愛い女性が同じ世界で楽しく生きてるのだから。

とにかく美味しくて楽しい夜だった。

今、悩んでる話を聞いた。悩みだって前向きな悩みだ。じゃあ私の悩みって一体何だろう。よくよく考えてみると、傷はあっても、もう悩みは無かった。

五目ちらしとたぬき汁と兄の白菜漬

Journal 02.1,2021

昨日の残りの五目ちらし、たぬき汁、兄の白菜漬け。それから、昨日たまちゃんがお土産で持って来てくれた蒲鉾、納豆。

今年の兄の白菜漬はちょっとしょっぱかったな。今日は寝正月だ。

午前はベッドで本を読み、昼になってもごろごろ。パジャマの上からコートを羽織って梃子の散歩に行き、遅い昼食を食べながらお酒を呑んで、これからお風呂。そしてまたベッドで読書と映画。朝にベッドで決めてた。今日は何が何でも私はパジャマを脱がないって。

LINEに金髪のマルコスがきな粉餅を食べてる写真が送られてきた。スーパーサイヤ人が正月に餅パーティをしている様子。平和だね。平和っていい。

私も完全に平和主義者となった。
刺激的な毎日なんて要らない。刺激レス。全然レス。誰に何と言われようが、誰かがお金をいっぱい持って遊ぼうって声を掛けて来ようが、君が僕の人生にとって必要だから来てくれ!と言われようが、私は私の楽しい事しかしない。この平和な世界を邪魔する人がいたら、永遠に無視だ。あと、意地悪な人や、暇を弄ぶ為に声を掛けて来る人もお断り。人に危害を加える人なんてもっての他、目を合わせるどころか見てもやらない。嫌な事があったら嫌な事を言う人がいたら、即刻退場。私がね。そんな世界は一ミリも惜しむ事なく私から退場する。

世界を平和で最高の寝正月な今日にするのは私。
明日も明後日も、同じく。平和が一番。

たぬき汁 [有元葉子さんのレシピより]
こんにゃく 1枚
豚肉 100g程度
長ねぎ
ごま油

味噌

おせち

和食, 我が家の味 01.1,2021

秋に取材の時にお伺いした catering for me! さん、おせちのチラシを頂いてオーダーをしておいた。色々な料理家さんやケータリングで活動されている方々のおせち。スタンダードなおせちもあれば、エスニックなおせち、洋風に、変わり種はジビエなんてのも。どれもこれも、とっても美しいし、美味しいし、最高。拘り一杯のおせち。うちでは、ぴんくの五目ちらしを作って、実家から送られてきた蟹を焼いて、友達が持ってきれくれたお土産を並べたりして、とっても華やかな正月となった。東村山の親戚の家で食べる関東風のお雑煮を作ったけど、結局食べなかった。お腹がずっと張ちきれそうで、夕飯も結局食べられなかった。

今日が始まると、SNSで沢山の今年の豊富や、昨年の感謝を一斉に目にした。
素敵だな、いいな。

私の今年の豊富、やりたい事はあるけれど、意気揚々とは言えない。どちらかと言うなら、そっと空気を吸って、そっと吐いて、どこかの陽だまりの中でのんびりしたい。積み重なっていく毎日をこれから淡々とこなしていくのだろうって思うと少し、新年早々に少しうんざりもしてる。

過去も明日も要らない。今日だけで十分。おせちが美味しいとか、近所で買ったチューリップが綺麗で仕方ないとか、今日も梃子が可愛い、いい写真が撮れた。それだけで十分。

必要以上に人に会ったり、何かしたり、はしゃいだり、要らない物を作ったり、やったり、見たり。感じたり、想ったり、要らない。

今日も早く寝よう。
母直伝のぴんくの五目ちらし、上手に出来た。

ぴんくの五目ちらし
人参
牛蒡
蓮根
竹の子の水煮
油揚げ
竹輪
なると
紅生姜
錦糸卵
ごま油
甜菜糖

食卓

Journal 31.12,2020

目が覚めて、ベッドで変な事を思った。
私、もう誰かとセックスしていいんだ。

諦めていた事とか、無理だった事とか全部できるんだ。何でも手に入るし、何でも経験出来る。すごく、わくわくした。昨日と今日はそんなに変わって無い筈なのに、20歳の誕生日を迎えた時みたい。急に世界が広がった。

6時過ぎ。綺麗だな。朝になる時間がやってくる。


梃子はまだベッドで寝てる。一人で作業しながら時々窓に目をやる。朝陽が入る前も、入ってきてからも、この時間を見れる事が、毎日見てるのに、嬉しい。刻々と変わる静かな綺麗な時間。何度見ても飽きない。

今日まで日記を少しずつまとめてきた。大晦日までに終わらせたいって思って、終わった。数ヶ月前からずっと決めてたけど、中々、心が追いつかなくて手につけられなかったけど、1日1時間とか、1日2時間とか、少しずつ少しずつ、スピードを加速して、少しずつ、私の心に免疫をつけて進めてきた。向き合う事はやっぱり辛い。だけど、終わった。嬉しい。やればなんとかなるもんだ。

午後は、年賀状を書いた。ほんの数十枚だけど、仕事でお世話になった人とか、伝えたい事がある人、師匠、数人の友人、想う人にだけ。名前が変わるから、何だか今年はやめようかなって思ったけど、コソコソしたくないから書く事にした。ぎりぎりまで迷ってたけど、運良く年賀切手も買えて、それが可愛くてまた嬉しい。

こんなに大晦日を大切に過ごした事は無いと思う。今の所、人生で一番清々しい大晦日。一年の掃除と、一年の整理と、来年の支度をゆっくりと時間をかけてやる。いい日。

綺麗になった湯船に浸かりながら、ぼーっとする。夕陽が曇りガラスを照らしてる。この家の好きな所の1つは風呂の中に夕陽が落ちる。毎日、この時間にお風呂に入りたいって思ってた。入れない日の方が殆どで、何だか毎日惜しい気持ちになったけど、今日は入れた。

いい一年だったとは言わない。だけど、今日はいい。いい大晦日。お風呂から出たら、ビールを飲もう。母が送ってくれた鮭とばも焼こう。じゃあ、ご飯も炊こう。

フレンチトースト

Journal 30.12,2020

今年の初め、編集のリリさんに本を何冊か借りた。
「リリさんセレクトでお願いします!」

読書が苦手な私の今年の抱負は読書。初めて手に取るような本がどさっと我が家にやってきた。色々もあって本を読める様な気持ちになれず、見知らぬジャンルに中々手が出せないままに結局、年の瀬。リリさんごめん。このまま返す訳にはいかない。読もう。

さくらももこさんの、”おんぶにだっこ”

1日10分でいいから読もう。寝る前におんぶにだっこを枕元に置いた。子供の頃の話なんて、全く興味無いよ。そう思ったのは5分位、読み始めて直ぐにケタケタ一人で笑い始めてる。

さくらももこさんが、何でちびまる子ちゃんっていうベストセラーを生み出したのかよくわかった。そういえば、子供の頃、世界があまりに未知で恐怖で摩訶不思議だった事を思い出した。私の恐怖は蜂だった。私は成人式を迎える前に蜂に殺されると信じていたし、どうしたら大人達はそんなに堂々と外を歩いてるんだろう。いつ蜂に刺されて殺されるかもわからないのに、本当に呑気で信じられない!って一人で苛々してた。

他にも沢山ある。私のベッドは朝ぐちゃぐちゃだけど、誰にもそれが見られたくないし、自分でも見たくないから、朝方にもぞもぞと綺麗に整えて朝を迎える。ぐちゃぐちゃのベッドを家族に見られた日は、苛々した。まだ、ここに来るのは早いよ!って。思い返してみれば、子供の頃は、苛々と恐怖の連続だった。

大人になって、子供っていうのは穏やかで伸び伸びと生きているね。なんて、決めつけるようになってしまったけど、子供には子供の悩みがあって、大人と同じ様に世界に必死だ。本、読んで良かった。りりさんありがとう。この本を手にしなかったら、あの頃の世界を忘れたままだった。いつだって人生に必死。何だか滑稽で可笑しい。

朝食はフレンチトーストを焼いた。蜂蜜をたっぷりかけて。

フレンチトースト
豆乳
甜菜糖
食パン

蜂蜜

ボールに卵を割り入れて、豆乳、甜菜糖を大さじ2入れて、よくかき混ぜる。パンを2枚入れて、上下にひっくり返して全体に卵液が染み込むように。フライパンを熱し、油を引いて、卵液の食パンを並べる。食パンの上に、余った卵液を垂らして、焼き目がついたらひっくり返す。中はふわふわ。外は少し焼き目をつけて。出来上がり。

eat new me

Journal 29.12,2020

変な夢を見た。姉が大量の血を吐いて、私が背中をさすりながら「大丈夫。大丈夫だよ。」って言ってる。姉が大量の血を吐いたのは、ストレスの所為。そのストレスの原因は私の色々を全部受け止めてしまったから。昔、姉が怒り過ぎてホクロから血が吹き出した事があったけど、きっとその事がずっと胸にあったんだろう。姉の吐く血は、まるで蛇口から勢いよく出てくる水みたいな速さで、すごくびっくりしたけど、とても綺麗だった。

目覚めてから、あまりに強烈な夢にどきどきしながらgoogleで調べる。なんと、大金が入ってくる夢らしい。今の状況が悪ければ悪いほどに、大金だそう。やったー!姉にメールする。「私達、すごい大金が入るよ!」

昨日は昨日。今日は今日。明日は明日。泣いてばかりもいられないし、うつつを抜かしてばかりもいられない。

仕事の活動名、旧姓に戻す事を躊躇っていたら友達がダサいって言うし、心機一転で名前を変える事にした。さぁ、大金が入ったら家族や友人にご馳走しよう。飛び切り美味しいご飯を一緒に食べよう。

食べる事は生きること、生きることは食べること。
怖がらないで、新しい毎日を食べよう。新しい私を食べて、食べてもらおう。




新しい日記のタイトルは、eat new me.









チキンカレー

Journal 27.12,2020

久しぶりのチキンカレー。我ながら絶賛。私のチキンカレーは美味しい。この美味しさを誰かにあげたいって思う。今日は林檎を一個すりおろして入れた。いい感じの甘さ、最高。

全部捨てた筈だったのに、彼の写真が久しぶりに出てきた。見ちゃいけない。見たくない、怖い。とっさに目を伏せる。いや、見よう。もし、怖いと思うなら見た方がいい。今から逃げてても逃げ続けるだけ。ちゃんと見よう。彼のどこが好きで、どこが嫌いだったのか。

一つ一つを思い出す。
アトピーだから、首元はよくただれていたな。髪はいつもボサボサ、フケもすごいから彼用に少し高いオーガニックのシャンプーをネットで買ってた。顔だけはそこそこハンサムだけど、服を脱ぐとこなきじじいにそっくり。表向きは騙せても、身体は真実だなぁと関心した。服はボロボロで、お酒を飲むお金はあるのにいつも服を買ってとせがまれてた。なんでだろう。なんで私が服を買わなきゃいけないんだろう。お酒を呑むと変なテンションになって、お酒が入らないと借りてきた猫みたいで、子供みたいで、だけど、子供みたいっていい表現に聞こえるけど、それっていいのかな。みんなが可愛いと言う彼を私も可愛いと思ってたけど、本当に可愛かったんだろうか。みんなって誰。私の周りの人は誰もそんな事言ってない。

写真を覗けば覗くほどに、わかってくる気がした。人生をいつしか諦めてしまったのは私なんじゃないか。妻になったから、この人の悪い所全てを受け入れる。私が求める事、やりたい事、望む事が叶わないのなら、世界からそれを捨ててた。

前に仲の友人と子供の事について話した事があった。「うちは夫が子供を要らないって言うから、前は欲しかったんだけど今はいいかな。」ちょっと寂しそうに見えた。私より年が1つ上の彼女にとって、今という時間はいつなんだろう。彼女が自分の想いを世界から消失させてる気がした。きっとあの時の彼女と同じだ。私は一体何を望んで彼の妻として私の人生を生きてたんだろう。

彼の病気も、私の諦めも、同じように進んでいった。一緒にいれるだけでいい。本当にそうだったんだろうか。自分の人生の舵を誰かに委ねるような生き方って間違ってる。夫婦でも、相手に委ねるものじゃない。できる方がやればいい、それも間違ってた。世界は出来る出来ないで作られてない。出来る人も出来ない人も同じように今を生きてる。

結婚っていう幸せを手にしたから、私は人生を諦めちゃったのかな。

ああ、今日も最高なカレーだったな。
もう嫌だって、毎日、何度もどこかで人生をやめたくなる。
そうじゃない時間の方がずっとずっと多くなったけれど、そう思った時に全てもういいやってなって、ぶっきらぼうに適当な食事を食べると今日っていう日が何だかつまらなくなる。だから、やっぱり諦めない方がいい。

料理も人生も、今っていう時間を諦めない方がいい。

ワカモレとコロッケ

洋食 26.12,2020

朝起きると、姉や、母から、クリスマスのメッセージが届いてた。姉は、やっぱり結局アメリカ人だ。「ママに聞いたけど、今日は友達と過ごすんだよね?」クリスマス、一人で過ごすなんてありえないんだろう。母には嘘をついて、友達とって言ったけど、姉には素直に言った。「しばらく一人でいたいから。やる事色々あるし。色々と片付けたいから。」

夕方、何となく姉の顔が浮かんで、夕飯にワカモレを作る事にした。
ワカモレとコロッケ。コロッケは思いつき。いびつなコロッケの山。なんだかコロッケの山が見たい気分だった。

姉の家の近所に人気のメキシカンレストランがある。
いつも予約でいっぱいで、2回行った事がある。「ここのワカモレが本当に最高に美味しいんだよ!」ワカモレって大概美味しいよね。って思ったけど、今までのワカモレはワカモレじゃないよって思う程に最高なワカモレだった。残念な事に、東京で食べるワカモレは毎度ワカモレに失礼な気持ちになってしまう。だってフレッシュじゃない。全然違うよ。

何となくの材料で作るワカモレ。まだまだだな。
もう一度、レシピを聞こう。確か、店の人に聞いたって言ってたな。一度、姉の家でパーティした時に作った気がする。

今年も後一週間。
明日も好きな物を食べよう。

鍋の〆

和食 24.12,2020

クリスマス、明日か。イブだし、なんと無くクリームシチューでも作ろう。

鍋に油をひいて、豚肉を炒める。白菜も軽く炒める。やっぱり、なんかポン酢が食べたい。椎茸のスライス、水を入れて、ゆっくり白菜がとろとろになるまで煮込む。途中、ごま油をふた回し程かける。ことこと、しっかり煮込む。

もう菊地食堂は終わりにしようって思いながら書いてる。
昨年の今頃、彼と私は普通の毎日を、ありふれた普通の夫婦の生活を過ごしてた。一緒に食卓を囲んで、毎日を幸せに平和に暮らしてた。当たり前だと思っていた毎日があった事が、本当に幸せだったな。

料理を作る度に彼の事を思い出す。
うちは〆は麺だった。彼の一択で、いつも麺を準備してた。
鍋も我が家ならではの食べ方があった。懐かしい。美味しかったな。楽しかったな。

病気の事、冷静になればなるほどに感じてる。
きっと出会った時からだった。恋で見えなかったんだろう。お互いに。
7年付き合った婚約者だった彼女と酷い別れかたをしたって聞いた。大まかな話を人伝いに聞いたけど、本当に最低な話だった。今、思うと、その時も病気だったんじゃないか。彼女から、2度と私に関わらないで欲しいと言われてると聞いたけど、私も最期、同じ事を彼に伝えた。そして、彼女は7年、私は8年。同じような年月だった事も気になってる。病気は決められたサイクルを回る。この8年間、季節の様に病気と病気じゃない彼がやってきた。

心から彼を想ってた。ずっと一緒にいたかったな。
きっと彼も私といたかったはずだ。だけど、彼には出来なかった。
彼がした事はもう知らない。この気持ちが最期でいい。

今は、身体も心も元気になれて、新しい生活も始まった。
仕事はまだまだ、コロナの影響で安定しないけれど、きっと大丈夫。

昔の日記を読んでて、なんて馬鹿なんだろう私って。強がりで、がむしゃらで誰かみたい。自分がなんでも出来る人みたいに、自分が家族を、彼を守ってやるって必死だった。努力すれば何でも叶うって信じてた。なんてダサいんだろう。私は怠惰な人だったな。人生はそんなに簡単じゃない。

誰かに話しても、目をじっと見て伝えても、どこかピントがずれている感じがするのは、この話は多分すごく難しい。よく思い返してもあの日々を上手く説明が出来ない。すごくシンプルに思い出すなら、犬が急に話し出して、持てないナイフをブンブン振って私の腹をベッドの中でゴスゴスと刺していたのに、今日は打って変わって可愛い顔でちょこんと膝の上に座ってる。あんなに昨晩は喋ってたのに、今日は何故かワンとしか言わない。嘘でしょ?って思う私の心とは裏腹、隣にいる誰かたちが犬の事を可愛いって撫でてる。高い餌をこれでもかってくらいに与えてる。こんなに可愛いのだからもっと大事にしてあげなよって言ってくる女もいる。腹からは血がどくどくと流れてるのを感じるのだけど、何故かバレないように必死に手で抑えてて、痛みも忘れてとにかく笑顔で応える。犬は美味しそうに無邪気に餌を食べてる。すごく嬉しそう。誰が高い餌を買ってくれるのかを知ってるみたいで、忠実にその人に甘えて尻尾を振ってる。犬を撫でている誰かも嬉しそう。場はとても和やかだ。犬はいつしか私の膝の上ですやすやと眠ってる。腹の血も治ったみたいだけど、身体の中でズキズキと音がする。この音は私にしか聞こえない。

私の話を誰が理解するんだろう。服に染まった血を見つけた友人は悲鳴をあげて病院へ行こうと私の腕を引っ張ってくれるかもしれない。だけど、それはストーリーのワンシーンでしか無くって、私も一体自分がどこにいてどうなってるのかわからない。そんな8年だった。どうしてこんな経験をしたのかもわからない。「離婚できて良かったね。」ってよく言われるけど、何が良かったのかいまいちピンとこない。彼は今もどこかで生きてる。実在してる。色々がよくわかってこない。ただ、二度と見たく無い悪夢。

離婚して数日。少しだけ景色のいい場所に来た気がする。これから、上手に登れるかわからないけど、もう少し高い場所に登ってみようと思う。少しでもあの場所から離れたい。誰も傷つかない世界なんて難しいかもしれないけど、私の周りの世界は傷つけない。平和な世界にしたい。

卵ごはん

和食 22.12,2020

お腹が空いて目が覚める。
そんな日はやっぱり、卵ご飯。あとは、豚汁の残りと糠漬け。

なんか疲れたな。
小豆島でシンジくんが、10年前の離婚の事をぽつりぽつり話してるのを思い出した。夏になっちゃんが離婚の事を上手に話せない感じだったのを思い出した。二人とも口を揃えて言ったのは、「よく覚えてない。」今、その気持ちがわかる。話したくない。上手に話せないし、上手に話そうとも思わない。こないだの晩に聞かれて、話さなきゃ良かった。何だか、後悔した。覚えてない、この言葉の意味がすごくわかる。記憶が無いって意味じゃない。

料理本が昔から大好きだった。
キッチンには、母のお気に入りの料理本が戸棚にずらっと並んで、それをめくるのが楽しくて楽しくて、図鑑をめくるみたいに、ただただ写真を眺めた。古い料理本も今の料理本も好きだ。今日は図書館から借りてた30年くらい前の本を読んだ。夫のために、家族のために、当時はそういうストーリーの本が多いように思う。私が母の戸棚で読んだ本もそう。大勢で食卓を囲む本。大きなミートローフを大人数で切り分けて食べる。大きなママレードたっぷりのケーキを家族で食べる。そういう風景の本。

家族や食卓が大好きで育った私が、こうして食卓に想いを馳せてまた本をめくるって、変なの。

残り物のグラタンライス

洋食 21.12,2020

南瓜の煮物と、米ナスを焼いたもの、こないだ作って置いたミートソース、実家から沢山もらったチェダーチーズを冷たいご飯の上に乗せて、オーブンへ。残り物のグラタンライス。勝手に命名。ジンジャーエールをごくごく飲みながら、頬張る。

新しい年を目の前にして、いい予感がしてる。だけど、何かに後ろ髪を引かれてるような気持ちがどこかにある。後ろを振り向くと、それがどこかにさっと隠れるように。

しばらく一人で過ごそうと思った。クリスマスも忘年会も無し、年末も一人でいよう。今がとても大事な気がしてる。寂しいから友達とパーっとじゃなくて、言葉に出来ない時間を大切にしたい。そのうちに、きっと消えてしまうから。苦しいとか、悲しいとか、寂しいとか、そういう気持ちは決して悪い気持ちじゃない。きっと来週に生理が来たら、また過去に帰ってめそめそが始まるだろう。だけど、きっといい。そうやって少しずつ、少しずつ、ひとりで進みたい。

それに、もし一人じゃなかったら、グラタンライスなんてへんてこな料理作らない。

きっとこれが最期、ここから逃げたくない。

キムチチゲ丼

エスニック, 朝食 20.12,2020

Youtubeで韓国人が残ったキムチチゲを翌朝に冷たいまま、ご飯にかけると最高だよね!っていうのを見て、どうしても頭の中から離れなくって起きて直ぐにキッチンへ直行。熱々の炊きたてのご飯にたっぷりとキムチチゲを乗せる。嗚呼、至福。気づいたら2杯は軽くおかわり。

こないだ現場にカメラを持っていくのを忘れそうになった。家を出る時にカバンと財布を持って出ようとして、ハッ!として慌てて機材置き場から機材を引っ張り出した。そういえば、昨日も。カメラを忘れて人に迷惑をかけたら駄目だけど、機材だってとても大事だけど、私さえ忘れなければ何とかなる。そんな気がして嬉しかった。

力みたくない。自然体でいたい。
偉いとか、カッコイイとか、すごいとか、稼いでるとか、そういう事を気にしたくない。そういうのを誰かに見ると、近頃はどっと苦手になる。だけど、たぶん、仕事をする上でそういう事を気にする必要があったから気にしてた。だけど、なんかもう必要ない。もう、私は本当に疲れちゃったから、何も余計な事は、仕事でもそうじゃなくても、なんでも本当に要らない。

夜に中目黒のADIでメトロの編集チームと、フォトグラファーの野呂さんと四人で食事をした。編集長の野中さんが「編集、好きでやったんじゃなくって、気づいたらここまで来てただけなんです。」って。朝から晩までとにかく編集をしてる彼女の口から出た言葉が余りに意外で、より一層に好きになった。20代で業界に入って、ただただ目の前の事に無我夢中になって走り続ける事が出来たってすごい。誘惑だらけの若い時に、私ならそんな決断を出来ない。

ずっと大好きな写真を一番にやるのが怖くて、寄り道ばかりしてきた私を変えるきっかけとなったのは、きっと彼の酒。ちょっと荒療法だったけれど、あんな事がない限り、私は好きから逃げ続けただろう。だって好きを失うのは怖いから。だけど、逃げるのをやめて気づいたのは、怖くないって事。やればやる程に、それは自分の一部になっていく。

本当はやりたかった、とか。本当はそうじゃなかった、とか。世界に納得が言ってないのは、自分だけ。世界はいつだって上手に回ってる。恐いなら、恐いからこそ、やってみたらいいと思う。だって、全然怖く無いから。

とにかく走ってみると、気持ちよく思いっきりに走ってみると、必ずどこかに着く。

朝食

朝食 19.12,2020

誰かに「よしみちゃんは、本当に面倒見がいいよね。いつも頑張ってるよね。」って言われる事が沢山あった。本当にそうなのかな。本当にそうだったのかな。私、末っ子だし、別にそんなに面倒見もよく無いよ。

今、自分の時間の中にどっぷり浸かってみると、私の彼に費やす時間は余りに多過ぎた事に気づく。どうして、あんなに頑張ってたんだろう。

私の時間って、一体どこに行っちゃったんだろう。

最近ハマってる、昆布の佃煮
ごま油
醤油
ナンプラー
昆布

キムチチゲ

Journal 18.12,2020
キムチチゲ
アサリ
キムチ
豆腐
玉ねぎ(スープに甘みを出す)
ねぎ
さつま揚げ
にんにく 2片 すりおろし
ごま油

鶏のスープ
味噌

鍋にごま油を多めにひいて、キムチを炒める。(旨味を出すため。豚肉有りの時もこのタイミング)野菜(にんにくも)を入れて、しばらく蒸し焼きにして、あさり、キムチの残り汁、鳥のスープ、さつま揚げ、豆腐を入れて煮る。火が通ったら、味噌でほんのり味付けをして出来上がり。

食卓とラナンキュラス

Journal 18.12,2020

夜中の1時に目が覚めた。
最近は夜が早く来るから、寝る時間も早くなった。陽が暮れるとお風呂に入って早々に寝る準備に入る。ふかふかの真っ白のベッドに、梃子とお気に入りのお茶と一緒に飛び込む。たぶん8時過ぎには寝てたのかな。

心も身体も大変だった時期、フジモンがよく私に言った言葉。「よしみちゃん、寝よう!今日は、まず寝よう!」彼女の言葉に何度救われたんだろう。本当のところ、実際にはベッドに入っても中々寝れない。目をつぶれば悪夢がやってくる。だけど、横になってるだけでいい。心はダメでも、身体が休んでくれると、そのうちに心も良くなってくる。人間の身体って、良く出来てる。

夢の中で、すごく久しぶりに彼に会った。
昔みたいに、酷い事をした時みたいに、私に必死に謝って甘えてきた。今、思うと本当に3歳くらいの子供がお母さんに強請るみたい。

私の中で、もう終われた。きっと、もう本当に良くなったんだ。夢の中の私には、怒りや悲しみや恐怖なんて無かったし、もう騙されてもいなかったし、知らない女の人もいなかった。ただ、彼が甘えてた。

今更なんでこんな夢って思ったけど、私の中で少しずつ整理してるんだろう。私が手放したのは、彼ではなくて彼が向き合わなかった彼の問題なんだ。私が助ければ助ける程に彼は私に甘え、病気は進行した。

近所に住む朋子ちゃんがラナンキュラスを持ってきてくれた。色々な形、色々な色のラナンキュラス。なんて綺麗なんだろう。同じ種類なのに、こんなに違う。同じ時間が同じように世界を進んでいくのにそれぞれに美しい。人生ってのがまだよくわからないけれど、毎日もよくわからないままに今日を始めてるけれど、きっと、たぶん、美しい。

デスクから見える、ラナンキュラス。食卓の上で光ってる。

バナナピーナッツバタートースト

パン, 朝食 14.12,2020

図書館で借りてきた平野レミさんの本。朝食を食べながら読んだ。
” 人生なんてさ、楽しみましょうよ!美味しいご飯を家族と一緒に食べましょうよ!好きなように楽しんで料理して!あなたのやり方でいい。あなたは間違ってなんていないのよ!!” そんな風に書いてある。レシピとエッセーが一緒になった本。すごく元気が出る。生きる方しか選べないのなら楽しむしかないんだ。

“「よしみさんは、色々を犠牲者ぶってましたよね。」って言われて、、なんか嫌な気持ちになっちゃって。”

昨日、人に言われた事がずっと胸に引っかかって、姉にLINEすると深夜に返信があった。L.Aは朝。「私なら怒るよ。それに、どんな立場の人であろうが、そんな事いっちゃいけない。」

そうだよね。私辛いっていいんだよね。なんだかホッとした。

私に言ったその人はオーラーが見えるらしく色々を伝えてくれた。私がお酒が原因で離婚したって事だけ話して、詳しい事は言わなかった。合ってる合ってないはよくわからないけれど、とにかく哀しかった。占いとかオーラーとかスピリチュアルなものって本当に大変な時ほど役に立たない気がしてる。一緒にいて励ましてくれる人ならいいけど、ネガティブな発言は心に刺さるだけで、説得力の1つもなければ、後悔の波ばかりが押し寄せる。強くて、これが真実だよみたいな言い方は辛い。

痛みに敏感になってから人との距離が出来た。何だか色々が気になってしまう。

「その言葉を選んだら、あなたは気持ちがいいかもしれないけど彼女は傷つくよ。」「その行動はあなたはその場しのぎでやってしまったかもしれないけど、人は不安に思うよ。」私でも私以外に向けられた日常に溢れる何かが気になる。タンスの隅にぶつけた足を見たら、こっちまで足先がじんじんしてしまうみたいに、いちいち色々な痛みが全身を通過する。だから、人とは距離を置いてる。変に嫌いになったりもしたくないし、私の傷を抉られるの嫌。辛い。嫌な現実を目にしても大丈夫な人になりたい。そして、酷く傷ついた人がいたら、私の知ってる優しい言葉を沢山かけてあげたい。強い人になりたい。

バナナピーナッツバタートースト
バナナ 1本
ピーナッツバター
6枚切の食パン

自家製キムチ

Journal 13.12,2020

今日は友達と家でキムチを漬けた。
今年の2月に家で皆で漬けてから10ヶ月後。花沢さんは、あの後、妊娠が発覚して、一児の母になった。世界はコロナで大変な事になって、アリちゃんはすっかりyou tuberになって、私は新しい家で新しい生活を始めてる。たったの10ヶ月で、こんなにも色々な事が起きるのかって。

だけど、また同じ様にキムチを漬ける。笑いながら、お喋りしながら。

自分がここに立っていれば、大丈夫なんだ。
今朝、深夜のパリにいるまゆみちゃんとも、同じ様な事をメッセンジャーで話した。自分がやりたい事に夢中になってやる。それでいい。それだけで、きっと、どうにかなる。

フランスでは結婚しない人が多いし、大統領でさえしてないって。家族と結婚っていうのは、別の話なんだそう。名前が変わった今、本当に辛い。何で女性である事でこんなに苦労しなきゃいけないんだろう。何でこんなに辛い経験をしなきゃいけないんだろうって。

もう名前とか要らないって思う。
私が誰だかわからなくなる。

手作りキムチ
水抜きした白菜 半玉
[ 出汁 ]
にぼし 60g
昆布 20cm
水 4カップ
上新粉 大さじ4
はちみつ 大さじ4

甜菜糖 大さじ2
長葱 2本
せり 1束
人参 1本
ニラ 1束
りんご すりおろし 2個
にんにく すりおろし 4片
生姜 すりおろし 60g

アミの塩辛 100g
ナンプラー 大さじ4
粉唐辛子 120g

サンラータン

中華 12.12,2020

クレジットカードとか、保険や銀行の封筒がポストに沢山入ってた。げんなりする。1日も早く全てを終わらせたくてとにかく走ってきたけど、もうガソリンが切れちゃってる。足はガクガクだけど、ずっと手で押し続けてる感じ。一歩でもいいから前に進もうって。

ペンを走らせる紙の上で、とにかく頑張れ、頑張れって自分に言い聞かせる。もう厭だ。名前が変わる事も辛いのに、何度も何度も同じような書類を書く。私の名前から、昔の私の名前を書く。その度に胸が痛い。あと何回こんな事を繰り返したら終わるのかな。私は今、どっちの名前でも無い場所にいるのにどうして胸を痛めてまでこんな事を続けなきゃいけないんだろう。もう嫌だ。

携帯を開けば、結婚だとか、誰かの子供だとか、今日の感染者は何人だとか。同じ話題がループしてる。毎日毎日、同じ。テキストも写真も人が変わるだけ。幸せそうな話が嫌いなんじゃなくって、妬んでるわけでもなくって、ただ、世界が何だかすごく狭く感じる。

親しい友達がよく言う言葉がある。彼女、また言ってた。「同じ事を繰り返さないといいね。」って。

彼と同じ人には二度と会えないと思ってる。
とても魅力的で素敵な人だった。だけど、病気だった。それだけ。癌で死んだ。それだけ。そういう話だと思う。それ以上でもそれ以下でも無い。人生にはどうしても私ひとりの力じゃ抗えない事がある。

いいとか、悪いじゃなくって、そういう事。私はそういう事をたまたま経験しただけ。とても哀しい。だけど、仕方ない。同じとか、そういうのって無いって思う。彼は彼しかいないのだから。

今夜は、ミオちゃんに教えてもらった、おおかみ子供の雨と雪を見た。だけど、冒頭で胸が痛くなって止めた。キッチンに行ってサンラータンを作る。鍋の中で揺らぐ豆腐を見ながらめそめそと泣いた。

昨日から、ずっと厭な夜が続いてる。

夕飯

洋食 11.12,2020

無心が続いてる。
日に日に元気を取り戻しているけれど、ただ、安心して眠れる。安心して朝が来るって思うだけ。何だか、記憶が記憶を失くそうとしてるみたい。

夜にやっちゃんが泊まりに来る。
お酒を飲んで、時々、私から出る汚らしい言葉が厭になる。

そういう世界はもう見たくないんだから。私を攻撃してくる人がいたって非難したくない。誰かを悪者にもしたくない。自分でも友達でも、そういう声をもう聞きたく無い。理解が出来ない事があったっていい。だけど、ジャッジなんてしなくていい。

恥ずかしくて、情けない夜だった。

夕飯
ひよこ豆のトマトスープ
焼き長芋とパクチーの炊き込みご飯
赤蕪の酢漬け
胡瓜とディルのレモンマヨサラダ
切り干し大根と梅干しの和え物

葡萄

スープ

洋食 10.12,2020

明日はやっちゃんが遊びに来る。スープを作ろう。
アメリカに行った時に、誰かの家に呼ばれた時に食べるようなスープ。たいがい、こういうスープを食べる。野菜たっぷりのシンプルなスープ。

明日の為に作ったけど、食べたくなって食べちゃった。
身体が温まる事って、すごくほっとする。

もう、寝不足で胸が切れる想いで仕事に行かなくていい。いつまたやってくるか、わからない恐怖に怯えなくていい。涙も流さなくていいし、男の声が家中を喚き散らす事もない。誰かの帰りを待って、胃が痛くならなくてもいい。朝陽の中で、私とテコだけのベッドで、何だかほっとする朝が来るなんて、想像もしてなかった。

夜、ミオちゃんに教えてもらった映画を見た。クレイマークレイマーっていう映画。家族が壊れて、また新しい形の家族ができる映画。ダスティンホフマンが果敢に毎日を明るく生きようとしてた。私もきっと新しい家族を今、作ってる。

今を大切にするしかないんだ。




ラザニア

Journal 09.12,2020

「夕飯なんていらねーんだよ!誰が作れなんてお願いしたんだよ。」

お酒が酷くなり始めた時に彼が吐いた言葉を思い出す。
夜中に泥酔する日々の中で私がお酒を止めてとお願いすると、夕飯を作るお前が悪いと怒鳴り散らした。私達のいつもの食卓が一瞬にして壊れていく。もう、私にはどうにも出来なかった。

食卓さえ温かくしておけば帰って来てくれると信じて、信じるしか無くて、いつもの様に好物を作って、冷蔵庫には彼が好きなものを入れておく。夏がくると毎年食べる、桐の箱に入った今にも折れてしまいそうに細い素麺は夏が過ぎる頃には友人にあげた。朝に焼くウィンナーも、食後に食べるアイスクリームも、全て、夏が終わる頃に捨てた。

食卓が好きだった。大切な人と食卓を囲むって最高だと思う。美味しいを一緒に味わえるって、そんな幸せは無いんじゃないか。1日の終わりに、1日の始めに、一緒に食べる。毎日やったって飽きないし、毎日美味しいし、毎日毎日、本当に最高な気分になれる。だって、目の前で熱々のチーズが溶けていくのを一緒に頬張れるなんて、チーズが冷めるまでの、ほんの一瞬の時間を味わえるなんて、最高な出来事だよ。

料理が大好きなのに、誰の為に作っているのかわからない食事を作る事が毎日なんだか辛いし、どこか後ろめたい。手を動かせば紛れる何かがあったけれど、やっぱり寂しい。気持ちの問題だと思うけれど、気持ちの問題だからどうにも出来ない。だけど、やっぱり料理が好きだし、食卓が好き。私の好きを失くしたく無い。

幸せは自分で作るものだと思う。だけど、一人じゃ幸せにはなれない。
大皿で作ったラザニアを一人で平らげるなんて、私は楽しくない。

今夜は後藤さんと家でお祝いをした。一緒にいて、心がほっとする人。美味しくて、とても幸せだった。

ラザニア
ミートソース [豚挽肉、玉ねぎ、セロリ、人参、ケチャップ、砂糖、トマト缶、コンソメ]
ラザニア
ピザ用チーズ

チーズトースト

パン 08.12,2020

朝5時過ぎに目が覚める。
最近、ずっとベッドから出れなかった。夢と現実で行ったり来たりしながら、私の人生を今を後悔し続ける。どうして、私、ここにいるんだろうって。ふかふかのベッドの中で、じっと、考えて、考えて、朝陽の中で布団に潜る。だけど、今日は違う。未だ外は暗い。ベッドからぱっと起き上がり、キッチンに行きお茶を淹れた。

ストーブをつけて、デスクに座ると、あっという間に朝がやってきた。お腹が空いたな。7時を過ぎている。トーストをセットして、スープを温める。テコのご飯を準備して、、焦げた匂いがする。あーやちゃった。だけど、いい香り。トースト、綺麗だな。ちょっとやりすぎちゃったけど、焦げてるくらいが丁度いい。何だか、今日はいい。朝から色々と丁度いい。

携帯を見ると、りょーこちゃんからのメールが入っていた。言葉が入ってくるのと同じタイミングで目から涙が溢れていく。

私はたぶん、幸せになる権利を失った。
「そんなこと無いよ。未だ若いんだから。人生これからだよ!」なんて、皆が 声をかけてくれるのは、すごく嬉しいけど、そんな簡単なじゃない。離婚って、パートナーが死別するのと同じくらいのストレスがかかるって何かで読んだ事がある。姉が前に言ってた「うちは死んじゃったからさ、死んじゃった方が楽だよ。」その時、そうかもって思った。どちらかが死ぬまで、一緒にいようと約束した人がいなくなるのは、簡単じゃない。まるで魚の半身みたいに、半分無くて、半分露わだ。切れた身体は、もう絶対に戻れない。

半分を失って、これから、どんな形をして生きていけばいいのか、どんな風に笑ってどんな風に怒って、どんな風に愛していいのか、正直わからない。人の温もりを思い出そうとしても、わからない。

今朝、ベッドに置いてきたのは、不安だったと思う。

りょーこちゃんのメールが私を温めてくれる。
誰も知らない見えない未来の話なんてしない、今の私を温めてくれる言葉だけが並んでた。

冷めてカチカチになった焦げたトーストは美味しく無い。だけど、熱々で焦げたトーストは美味しい。